ラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~ 作:白銀るる
前回までの出来事
耀太とアンクは連携してカムイを追い詰めるが、彼は闇の力の影響を受けてダークタトバコンボへと変身し、形勢は逆転してしまう。
しかし、明日の為に戦う覚悟と諦めない心が新たなメダルを創造し、耀太はオーズ スーパータトバコンボに変身。ダークタトバコンボと互角の戦いを繰り広げた末、その時のエネルギーで死んだはずの少女を一時的によみがえらせる。
そして少女はカムイに「イマの時代を生きる人の為の世界を作って欲しい」と伝え、再びこの世を去るのだった。
カウント・ザ・メダルズ
現在、オーズの使えるメダルは?
タカ×3
クジャク×2
コンドル×2
クワガタ×1
カマキリ×1
バッタ×2
ライオン×1
トラ×2
チーター×1
サイ×1
ゴリラ×1
ゾウ×1
シャチ×1
ウナギ×1
タコ×1
プテラ×2
トリケラ×1
ティラノ×1
スーパータカ×1
スーパートラ×1
スーパーバッタ×1
少女が去り、この異空間に残ったのは俺とカムイの二人だけ。
彼女の心からの言葉を聞いたカムイは、彼女がいた場所を見つめ、涙を流しながら呟いた。
「……イマを生きる人たちを笑顔に……か。取り返しようの無い罪を犯し続けてきたわたしに……そんな資格があるのだろうか……」
「資格なんていらないよ。アンタが本当にそうしたいって望むなら、そうすれば良いんじゃないかな」
「わたしが望む……」
今の彼からは、邪悪な力が微塵も感じられない。
それ自体は良いことなのだが……。
プトティラコンボに変身した時、そして黒いタトバコンボに変身した時のカムイから発せられた黒い気配。
あの闇がカムイのものだったとは思えない。
ともあれ、全ては終わった。
俺は再び女神さまに呼びかけようとした。その時だった。
「うぐ……うおおおおおお!!」
突如、カムイが青黒いオーラに包まれて苦しみ始めた。
「カムイ?!」
「やめ、ろ……わたしはもう……」
『知ったことか』
「ッ!?」
俺とカムイ以外の三人目の声。
男とも女ともとれないその声は、まるで頭の中に直接語り掛けてきているように響いた。
『折角この俺が力を与えてやったのに、それを無駄にするとは……。だが、俺の目的は果たした』
カムイを覆う闇が、人の形を作っていく。
そして最後に、カムイが持っていた三枚のメダルが、黒い人型も入り込んで……否、黒い人型の中心で三角形を形成した。
「サメ!クジラ!オオカミウオ!」
その姿が完全なものに成る直前、黒いオーラが弾け飛んでこの世界を崩壊させた。
***
意識が現実に引き戻されると、そこでもカムイはあの世界と同じように黒いオーラに覆われていた。
「カムイ!」
「ぐわあああああああ!」
やがてそのオーラはカムイから離れていき、収縮して人型を形成していく。
「サメ!クジラ!オオカミウオ!」
姿を現したのは、以前カムイが、そして果南ちゃんが俺の前に立ちはだかった際に変身した姿、仮面ライダーポセイドンだった。
「お前は……」
「何故……お前がその姿に……」
力を奪われたのか、カムイから先程までの気迫が無くなり、息も切らしている。
「俺を蘇らせたのは他でもない、お前の憎しみだ。誰かに復讐したい、その欲望が俺に力を与えた。そして俺は力を取り戻しながら、お前の復讐心を刺激し続け、コアを復活させた!……一度は破壊されたが、お前のその姿が俺に強い力を注ぎ込み、俺を完全に蘇らせたのだ。更なる力を与えてな」
ポセイドンの影響を受けたカムイは、その欲望を暴走させられ、卑怯極まりない手段をとった……。
「果南ちゃんの時と同じ……まさかあの時、カムイが生み出してた半身は……!」
「心の薄れた半身は、俺の影響を強く受けたんだろうな」
あの出来事は実に滑稽だった、そう奴は嘲笑った。
「だが……」
しかし、笑いが止まると奴は俺を睨み、ドスの効いた低い声で威圧するような声をだした。
「オーズの力を手に入れ、お前と戦ったあの時、あの光を浴びたソイツは、俺の力を受けにくくなった」
「オーズの力を手に入れ戦った……あの時か」
ヤミーを連れて学校まで来たあの時、確かに俺は湧き出るような不思議な力のおかげで、暴走せずに力を振るうことが出来た。
暴走せずに……。
「どういう原理化は知らんが、その力は厄介だ。お前の力ももう要らない」
ポセイドンが指を弾くと、カムイのドライバーに納まっていた三枚のコアメダルが砕け散った。
メダルと纏っていた鎧を失い、彼は落下していく。
下は海だが、この高さから水面に叩き付けられれば間違いなく大怪我どころでは済まない。
俺は時間を止め、彼を受け止めて落下を防いだ。
「済まない……島村耀太くん……」
「気にすんな。それより大丈夫か?」
「あ、ああ……しかしメダルが砕けて……これでは変身が出来ない……」
どうやらカムイが持っていたメダルは、全てポセイドンに奪われたらしい。
さっき苦しんでいたのは、メダルを一気に引き抜かれた所為か……。
「問題無い。あとは俺が……」
「“俺が”……なんだって?」
「なっ……!?」
すぐ目の前まで接近してきたポセイドン。
奴は俺のドライバー目掛けて槍で薙ぎ払った。
ベルトにはめられていた三枚のメダルは弾き出され、海に沈んでしまった。
カムイと同じく、力を失ってしまい、俺もカムイも海に落ちてしまった。
力を奪われてしまったカムイはもちろん、泳ぎが苦手な俺もどうにか上まで上がろうとするが、浮き上がるどころか、どんどん沈んでいってしまう。
「(ダメだ……息が続かな……)」
意識が遠のきかけた瞬間、誰かが俺とカムイを掴み、海中を高速で移動していった。
「けほっけほっ……」
「二人とも大丈夫?」
溺れていた俺たちを砂浜まで連れて来てくれたのは、メズールだった。
「メズール……助けてくれてありがとな」
「良いのよ。貴方がいなくなってしまったら、アレを止める人がいなくなってしまう。それに、そうなってしまったらわたしの友達が悲しむもの」
「そうか……」
彼女が見上げた空には、黒いオーラを纏ったポセイドンがこちらを睨んでいた。
「勝算はあるの?」
「残念ながら。勝算どころかメダルも……」
タカ・トラ・バッタの三枚と戦いの直前でダイヤちゃんから託されたコブラ・カメ・ワニの三枚。
そしてカムイとの戦いで、彼の攻撃に耐え切った四枚の恐竜系メダル。
俺の手元に残ったのはこの十枚だけ。
「さっきのコンボで使ったメダルは?」
メズールの問いかけに俺は首を横に振る。
「ポセイドンの攻撃を受けた時に海に……」
「そう。今はそれしかないのね」
「悪い……お前たちのメダルは……」
「謝るのは後だよ。今はアレを倒すことが先決」
いつの間にかやって来たカザリたちもポセイドンを見据えている。
気のせいだろうか?
奴の気配がどんどん大きくなってきている気がする……いや、気のせいじゃないっ!!
ポセイドンの周りに発生していた黒いオーラ。
その中に銀色の輝きがちらつく。
海の水や街の建物を大量のセルメダルへと還元、吸収し、その姿は異形の物に変化しようとしていた。
「どうする……今残ってるメダルだけじゃ、そんな化け物を倒すなんて到底出来っこないぞ……」
「メダルならあるじゃないか、ここに三枚」
ウヴァの手に握られていたメダルは二枚。
つまり三枚目は……。
「お前、まさか……」
「奴を倒さなければ、どの道助かりなどしない。そしてそれが出来るのは、オーズであるお前だけだ!」
「ウヴァ……」
「行け、耀太。お前がこの世界の
ウヴァは最後のメダルを、その想いとともに俺に託し、自身の形を崩していった。
「受け取ったぞ、お前の想い……」
手の中に残った三枚のコアメダル。
セルメダルを集め続けているポセイドンがいる空に向き直り、その三枚をベルトに装填する。
「変身!」
「クワガタ!カマキリ!バッタ!ガータ・ガタ・ガタキリッバ!ガタキリバ!!」
俺はオーズ ガタキリバコンボへの変身を完了させた。
七体のブレンチシェードを生み出し、八人のオーズが並ぶ。
「耀太、ボクたちからもだよ」
カザリが、メズールが、ガメルが二枚ずつメダルを投げ渡してくれる。
「必ず守るのよ。あの子たちの未来を」
「絶対、守れ!」
彼らも、自身の意識が宿ったコアメダルを
「コイツも使っとけ」
アンクは意思のあるコアではないが、三枚のメダルをブレンチシェードの一人に渡す。
さらに俺は、爬虫類系と恐竜系のコアメダルを分身に渡した。
俺たちは、それぞれのコアメダルをベルトにセットし直す。
八つのオースキャナーは、二十四枚のコアメダルを読み込んだ。
「クワガタ!カマキリ!バッタ!」
「ライオン!トラ!チーター!」
「サイ!ゴリラ!ゾウ」
「シャチ!ウナギ!タコ!」
「タカ!クジャク!コンドル!」
「プテラ!トリケラ!ティラノ!」
「コブラ!カメ!ワニ!」
「タカ!トラ!バッタ!」
「ガータ・ガタ・ガタキリッバ!ガタキリバ!!」
「ラッタァ・ラッタァ!ラトラーター!!」
「サゴーゾ!サゴーゾ!!」
「シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ・シャウタ!!」
「タージャードルゥー!!」
「プットッティラーノザウルース!!」
「ブラカーワニ!!」
「タ・ト・バ!タ・ト・バ!タ・ト・バ!!」
並び立った
みんなが笑顔でいられる、希望にあふれた未来!
後方からタコカンドロイドたちが奴への道を作ってくれる。
「グラアアアア!!」
トライドベンダーが咆え、プテラカンドロイドとタカカンドロイドたちが空を舞い、闇のオーラを掻き消す。
さらに他のカンドロイドたちも後方支援に回ってくれている。
「これが正真正銘、最後の戦いだ。行くぞ!」
「「おう!!」」
『オーズ、貴様がどれだけ抗おうとも、俺は止められない!この世界を吸収して貴様を倒し、
もはや上半身以外はその原型を留めず、肥大化して黒いオーラを触手のように暴れさせるポセイドン。
プトティラとタジャドルが空中から、ラトラーターがタコカンドロイドの道をトライドベンダーで爆走しながら触手を破壊していく。
「誰にだろうと、どんな理由だろうと、そんなことさせない!」
奴が放ったエネルギー弾をガタキリバとともに切り刻む。
背後から迫って来ていた触手を、サゴーゾがゴリバゴーンを放って粉砕し、シャウタとブラカワニが奴の体に沿ってに上昇して、本体にキックを放った。
『バ、バカな……!パワーアップしたはずの俺が押されているだと!?』
「当たり前だ!俺は今、みんなの想いも受け取って戦ってるんだからな。この町で、この世界で
ポセイドンの胸にメダジャリバーを突き刺す。
その柄から手を離し、全てのコンボと再び並ぶ。
「スキャニングチャージ!!!」
全員がドライバーにオースキャナーを走らせ、メダルを再スキャン。
巨大なOOOの文字が浮かび上がり、オーズの最大級の技の一つ、ボンディングエイトクラッシュを発動した。
サゴーゾが重力を操作してポセイドンを海面に叩きつけ、その瞬間にプトティラが冷気を発して海面を凍らせる。
ブラカワニ、タジャドル、シャウタ、ガタキリバがキックを浴びせ、最後に
『ぐわあああああああ!!』
ポセイドンは大爆発を起こし、その炎で沼津の空を真っ赤に染め上げた。
それと同時に、俺のオーズドライバーに収まっていたコアメダルが砕け散った。
どうやら、先のカムイとの戦いでダメージを負っていたらしい。
そして炎が収まると、ポセイドンと融合していた異形が醜い龍になり、咆哮していた。
メズール)全く……厄介のものを遺していったみたいね……。
ガメル)アイツ……強い……。
ウヴァ)だが俺たちは……。
カザリ)……耀太、後は頼んだよ。
女神)先の戦いのダメージと闇の力の影響で、カザリたちのメダルは遂に一枚になってしまう。耀太はプトティラコンボに変身するが……。次回「最後の戦いとキセキの炎と消失」
カウント・ザ・メダルズ
タカ×2
クジャク×2
コンドル×2
クワガタ×1
カマキリ×1
バッタ×1
ライオン×1
トラ×1
チーター×1
サイ×1
ゴリラ×1
ゾウ×1
シャチ×1
ウナギ×1
タコ×1
プテラ×2
トリケラ×1
ティラノ×1