ラブライブ!サンシャイン!!~Step! ZERO to OOO~ 作:白銀るる
前回までの出来事
死闘の末、カムイを正気に戻すことに成功した耀太。
だが彼の持っていたサメ、クジラ、オオカミウオのメダルがポセイドンに成り代わり、彼の力とコアメダルを取り込んでしまう。
暴走態となったポセイドンを倒す為、ウヴァたちは自らの最後のコアメダルを耀太に託し、耀太はそのメダルを用いて八つのコンボのオーズに変身。ポセイドンを撃破した。
しかし、ポセイドンを失った暴走体は世界を飲み込むべく暴走を始めたのだった。
カウント・ザ・メダルズ
現在、オーズの使えるメダルは?
タカ×2
クジャク×2
コンドル×2
クワガタ×1
カマキリ×1
バッタ×1
ライオン×1
トラ×1
チーター×1
サイ×1
ゴリラ×1
ゾウ×1
シャチ×1
ウナギ×1
タコ×1
プテラ×2
トリケラ×1
ティラノ×1
ポセイドンが遺していった最悪の置き土産。
醜悪な姿をした龍が咆哮すると、海の水が渦を巻いて浮き上がり、セルメダルに変換されて吸収されていく。
「また面倒臭そうなのが出てきたな」
「面倒臭いじゃ済まないだろ、アレ……」
倒すのに骨が折れるとか、そんなレベルの相手ではないのは見ただけで分かる。
「もう一度さっきのをやるしか……」
ガタキリバコンボに変身する為にメダルを取り出すと、カマキリとバッタのコアメダルが砕けてしまった。
「……!やはりか」
「これって……」
「……どうやら
「ってことは他のメダルも……!?」
他のメダルも取り出そうとするも、手にした瞬間に光の粒となり、消えていった。
「もしかしてカザリたちはそれを知ってて……」
「キミに最期の望みを託したんだ……。意思が宿ったコアはだけは、仲間として……友として受け入れてくれたキミの力になるべく、最期の力を振り絞って今の形を保っている……」
……なら俺が出来ることはただ一つ。
全てを託してくれた友達の為に、アレを倒す!
「プテラ!トリケラ!ティラノ!プットッティラーノザウルース!!」
エクスターナルフィンを広げ、龍に高速で接近する。
龍はエネルギー波を乱射して俺の行く手を阻もうとする。
俺はその攻撃を、体を大きく動かすことで避け、メダガブリューで斬撃を食らわせていく。
しかし、強固な防御力により刃は阻まれ、甲高い金属音を鳴らすに留まる。
「不味いな、攻撃が全く効かないなんて……」
あの龍の攻撃は、一撃の威力が凄まじく、掠っただけでビルを蒸発させてしまっていた。
そんなものを食らえば、いくら変身しているとはいえ耐えられない。
攻撃は当たっても効果は無し。逆に相手の攻撃は、一発でも当たればアウトという理不尽極まりない状態で、俺は切羽詰まっていた。
他のコアメダルが使えていたとしても、プトティラの力を使ってこれでは、勝ち目はほとんど……待てよ……。
奴は元々、ポセイドンがパワーアップした際に生まれた存在。
言うなれば、副産物のようなものだ。
ポセイドンは倒れたが、そのコアメダルは排出はおろか、破壊も出来ていない。
つまり、ポセイドンを倒した時に、あの龍はコアメダル吸収したということになる。
コアメダルが核になっているのなら、どうにかして破壊出来ればアレを止めることが出来る。
だがどうやって攻撃を奴の体内のコアまで届ける?
俺は思案し、メダガブリューという武器の特性を思い出した。
メダガブリューは、セルメダルを粉砕、圧縮してその力を極限まで引き上げることの出来る武器だ。
それをより強力なコアメダルで行った場合、どうなるのか……。
コアメダルを砕いてエネルギーに変換出来るかは正直分からないが、今はこの手しかない……!
俺はドライバーに収めた三枚のコアメダルを取り出し、メダガブリューに装填。
クランチガルバイダーを下ろそうとすると、いつも使っている時より、動作が固い。
やはりコアメダルは砕けないのか……?
「うおおおおおおお!!!」
俺はメダガブリューを持つ力をさらに強める。
「ゴックン!」
バキバキッ、という音を立てて、メダガブリューに凄まじいエネルギーが宿る。それも、俺の方が参ってしまいそうなくらいの。
けど、これなら!
刃にエネルギーが宿り、紫色に発光し始める。
俺は紫色の刃を龍に向けて振り落とした。
「セイヤ───ッ!!!」
紫色のコアメダルは粉々になって消滅し、メダガブリューはパワーに耐えきれなかったのか、砕け散ってしまった。
俺は変身が解けて海に落下しかけたが、間一髪のところでアンクに助けられた。
「全く、無茶しやがって」
「サンキュー、アンク。あの龍は……」
「倒せてはいないみたいだな……」
俺を掴んでいる手とは逆の手で龍を示す。
決死の攻撃が効いたのか、かなり苦しんでいた。
「だがだいぶ弱っている。もう一度強力な一撃を叩き込めれば、今度こそ倒せる」
「そうは言っても、もうメダルが……」
強力な一撃を与えられる……コンボが出来るメダルはもう残っていない。
アンクのコアメダルを除けば。
俺とアンクは砂浜まで戻り、苦しんでいる龍を見つめる。
「ヨータ。メダルはあと何枚残ってる?」
「……これしかないよ」
カザリたちの意志が宿ったコアメダルをアンクに見せる。
クワガタ、ライオン、サイ、シャチ、そしてコブラ。
どれも光の粒子を放出し始めていた。
アンクは「そうか……」と呟くと、先程の彼らと同じように二枚のコアメダルを俺に握らせた。
「アンク……」
「それしかないんだろ?変身出来なきゃ、守れるはずのものも守れない。それにこれは貸しだ。アイス一年分、さらに追加の……な」
そう言って最後の一枚を投げた。
俺はそのタカコアをキャッチする。
核となる意思を内包したコアを失ったことで、アンクが憑依していた体は倒れ、右腕からはセルメダルが零れた。
コンドル、クジャクの順にメダルをセットしていく。
「本当にサンキューな、アンク。お前がいなかったら、俺はここまで来れなかった」
ヤミーと戦う時はもちろん、Aqoursのライブの時も協力してくれた。
みんなにとっても心の支えであったに違いない。
そんなアンクへの感謝の気持ちを込め、彼のコアメダルを全てドライバーに装填し終えた。
「だから今度も──俺と一緒に戦ってくれっ!!変身!!!」
オーカテドラルを傾け、オースキャナーを走らせる。
アンクが自らの声でメダルを読み上げると、赤・緑・黄のタカのエフェクトが現れ、クジャクとコンドルと並んで俺の体をアーマーで覆っていく。
赤い翼はオーズの物ではなく、アンクの翼。
また発生した炎も、いつもより熱量が大きく感じられた。
翼を広げて、俺は飛翔する。
あの龍に再接近すると、所持していたカザリたちのコアメダルが動き出し、タジャスピナーに収まっていく。
「お前たちがやりたいって言うのなら……!」
俺も体内から最後の一枚をタジャスピナーに収めると、最後にアンクのコアもベルトから外れてスピナーにはまる。
「クワガタ!ライオン!サイ!シャチ!プテラ!コブラ!」
読み上げられる六枚のコアメダル。
本来ならば呼ばれることの無い七枚目のメダルが、「俺を忘れるんじゃない!」と言おうとしているかのように、その名を叫んだ。
──タカ!!!ギガスキャン!!!
赤、緑、黄、白、青、紫、そして橙の七色に煌めく炎の鳥が、俺の体を包み込む。
「はああああああああああああ!!!」
ウヴァ、カザリ、ガメル、メズール、そしてアンク。
五人とひとつになり、火の鳥はさらに成長し、龍に突撃する。
「グガアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」
これがトドメの一撃となり、龍は断末魔をあげ、四肢がバラバラになっていく。
龍の中心でブラックホールのようなものが発生し、龍の体を作っていたセルメダルとコアメダルが吸い込まれていく。
何とかそれから逃れようと、町の方へ向かって飛ぶが、その吸引力は恐ろしく強く、タジャスピナーに収まっていたメダルたちが吸い込まれてしまう。
「クソ……!カザリたちのメダルが……」
そして遂に。
「っ!?しまっ……」
オーズドライバーに
抗う術を失った俺は、ホールに飲み込まれてしまった……。
ごめん……果南ちゃん。
約束、守れそうにないや………。
「耀太?」
気のせいだろうか。
今、耀太の声が聞こえたような気がした。
ごめん、と。
その日、耀太たちが戻って来ることは無かった。
耀太)裂け目に引き込まれてしまった俺は、女神さまに助けられて一命を取り留める。早くみんなの元に戻ろうとする中、俺と女神さまはとある世界の行く末を目撃し……。
慎司)戦いは終わった。しかし、最終決戦に挑んだグリードたちは戻らなかった。耀太先輩も次元の裂け目に飲まれて行方不明に。彼らを失った悲しみに、Aqoursのメンバーは意気消沈してしまう。そんな中、梨子先輩は、かつて先輩と出逢った場所で彼の帰りを待っていたのだが……。
次回「救世と帰還とラブライブ!」
カウント・ザ・メダルズ
タカ×0
クジャク×0
コンドル×0
クワガタ×0
カマキリ×0
バッタ×0
ライオン×0
トラ×0
チーター×0
サイ×0
ゴリラ×0
ゾウ×0
シャチ×0
ウナギ×0
タコ×0