このお話は「バッドダーティー」のアジトをつぶす前のお話になっています。
主人公はジーク。
彼がどのようにいつも情報集収しているのか、また諜報班の仲間がどのようなメンツなのかが分かるようなお話になっています。
潜入の緊迫感や情報戦の難しさなどを表現できるか分かりませんががんばって書こうと思いますのでどうか応援よろしくです。
感想くれたら励みになります。
ではどうぞお楽しみに!
潜入
今や一週間と迫っている「バッドダーティー」討伐戦。
この作戦の大目標はもちろんリーダーであるレンリ・アルバートの捕縛、もしくは殺害。
もちろん、できるだけ捕縛して情報を吐かせたいのだが、、戦いは凄絶を極めるであろうし、殺害をためらっていればこちらがやられてしまう危険性もあるため、場合によっては殺害も可となっている。
今のところ分かっているのは、彼らの人数と本拠地とみられるアジトの位置だけ。
まだまだ謎の多いマフィアだ。
だが、襲撃するだけならば位置と人数さえ分かっていればとりあえず、大丈夫だという判断の下、作戦決行は一週間後となっている。
なので本来であれば、これ以上情報を集める必要はそれほど無く、一週間後を迎えれば良いのだが、まじめさ故か俺の性分がそれをよしとしない。
できるだけ多くの情報を手に入れたい!、と俺の血が騒ぐのだ。
バルトなんかがそれを聞いたら「うへえ・・・、ジークってホントクソまじめだよな。」とバカにし腐った顔で言うだろうが、そういう性格なんだから仕方ないと思う。
でも、知らないことがあるのって皆気持ち悪いだろ?
たとえば、自分以外の友達全員が「だよね?」「うん、そうだよ、絶対。」「あれは絶対そう。」などと言っていて気にならない奴はいないであろう。
そんな状況になれば「なにがそうなの?」ときっと聞きたくなるに違いないのだ。
それとこれとは話が違う?
いーや、俺にとっては同じなのだ。
むしろ、仲間の命を預かっている分、よけいそう感じているのかもしれない。
俺の情報一つで仲間の命が失われるかもしれない、と思えば誰だって慎重にだってなる。
いや、そうならない奴は諜報班失格である。
幸運にも俺の周りの奴らは、まじめで責任感の強い仲間ばかりで頼もしい。
俺の我が儘にも素直に衝いてきていっしょに調査してくれている。
今も横にはリンダースとサイがいる。
リンダースは小柄だが、活発で賢く、子リスのように可愛い女の子。
サイは寡黙で冷静な黒髪男子だ。
二人とも、俺と同じ黒のローブに身を包み、黒のフードをかぶっている。
俺たちは隠密なので、満に一つも敵に見つかってはならない。
だから、夜闇に紛れる黒のローブを着て、身を隠している。
リンダースが声を潜め俺に話しかけてくる。
「今日はまだ来ませんね・・・。」
「ああ、そうだな。まだ来ていないようだ。」
サイが双眼鏡から顔を離しながら言った。
「もうそろそろ来てもいい頃なんですけど・・・。」
そうつぶやいたそのとき、林の小道にチラチラと馬車の灯りが見えた。
「おい、来たぞ!」
「はい、見えます、アレですね。」
サイが手に持っていた双眼鏡を使い、そう応えた。
どうやら俺たちの今日の目当てだった馬車が来てくれたらしい。
「よし、ではこれからあの馬車に近づく。サイ、リンダースはここで待機、見張りを頼む。何か異常があればすぐにリンダース、お前が伝えに来い。俺はあの積み荷がなんなのか、そしてどこから来ているのかを確かめてくる。」
「はい!お気を付けてください!」
「おう。じゃあ、行ってくる。」
ピシッと二人そろって敬礼のようなポーズを取ってくるので俺も苦笑しながら敬礼し、眼下に広がる敵の本拠地に身を躍らせた。
ここから俺の潜入捜査が始まる。
いかがでしたか?
短すぎ!という方、ごもっともです。
次話からはもう少し長くなるのでご容赦願います。
ではまた次話で!
感想くださいね?