もう少し長くすると良いながらそれほど長くなっていません。
申し訳ない。
しかし、精一杯書いているのでお読みいただければ嬉しい限りです!
感想くださいね?
ではどうぞ、お楽しみに!
「バッドダーティー」のアジトはコルトの町南東にあり、ダイアルージュキングダムとの国境“ナルン山脈”の麓に存在する。
盆地の地形をうまく利用したアジトだ。
アジトは洋風の赤煉瓦を基調とした作りとなっており、屋敷の広さは縦横に五百メートルは優にあるであろう。
正直かなり大きく一日ですべての建物のマップを作ることはできそうにない。
だがしかし、最終的にはすべての地形を地図に起こしたモノを一週間後に間に合わせたいと思っている。
そうしてようやく敵との条件がイーブンもしくはまだこちらが劣勢であると思っているからだ。
でも、今はとにかく、先ほど到着した馬車が何を積んでいるのか、そしてどこから来ているのかが重要だ。
彼らの悪行の数々を上げればきりが無いが、だが俺の予想が正しければあそこにはアレが載っているはず・・・。
でも、あのサイズの馬車に乗せているとなるととんでもない量になる。
事態は俺が考えているよりも深刻なのか・・・?
そんな漠然とした不安が心を覆いだしていた、そのときだった・・・。
「おい、おい。そんな飲んで大丈夫なのか?ドンに見つかったらただじゃ済まないぞ?」
という声が聞こえたので俺はすぐに物陰へと身を隠し、耳をそばだてた。
どうやら、二人の男が会話しているようだ。
明らかに酔っ払った、うわずった声が聞こえる。
「いーんだよ・・・ヒック・・・どうせだれも来やしねーんだ、ヒック。見張りなんか飲まずにやれるかよ・・・ヒック。」
「ほどほどにしとけよ。最近はドンの機嫌が悪い。見つかりゃただじゃ済まねーぞ。」
「分かってるよ・・・ヒック。」
「なら、良い。俺は向こうを見てくるからな。」
「ああ・・・頼むよ・・・ヒック。」
ソッと伺うと一人の男が向こうへと歩いて行き、酔った男だけがその場に残り酒瓶を傾けている。
距離は十メートル強ってとこか・・・。
俺は黒のローブを目深にかぶり、準備を整えた。
「よし、行くか・・・。」
小さくそうつぶやき俺は手近にあった小石を、酔っ払いの奥二メートルほどのところに投げる。
すると、コツンという小さなでも確かな音が響き酔っ払いの注意がそれた。
「ん・・・?なんの音だ・・・?」
音の鳴った方へと顔を向けた酔っ払い。
俺はその隙に彼の背後へと近づく。
そして・・・。
「んぐぅっ・・・!!」
俺は男の口を右手でふさぎ左腕で首を締め付けた。
空気を求めるようにあえいでいた男であったが、俺はなおいっそうきつく口元を覆い、首の締め付けも強くする。
すると、一瞬けいれんしたと思った時には男は失神していた。
白目をむいて失神している男を俺は酒瓶の置いてある樽の影に引き釣り隠す。
ちらと進行方向を確認すると、五十メートルほどあるこの通りには人影は見えない。
だが、この通りには隠れるための遮蔽物がない。
仕方ない、そこの曲がり角をひだりに折れて行くしかない。
俺は素速く曲がり角にまで身を寄せてソッと伺う。
今のところ人影は見えない。
次の曲がり角でも人影はなかった。
妙だな・・・総勢五十人にも及ぶ、マフィアのアジトにこれだけ見張りが少ないなんて。
どこかに出張っているのか・・・?
なんとも漠然とした不安が俺の心にわき上がる。
だが、そんな俺の心の内とは反して順調に馬車へと俺は歩を進める。
そして、俺はついに馬車を視認することが叶った。
馬車の周りにはこれまた見張りは見えない。
しかも、馬車の両脇は壁が切り立ち、うまい具合に隠してくれている。
今しかない。
俺はそう思い、素速く馬車の近くにまで寄り、積み荷を覆い隠していた布を取り払った。
「な・・・・・!」
そこにはなんと―――なにもなかった。
麻薬のかけらさえも見当たらない。
俺の見当はまったく外れていたという訳か?
そんなはずはない。
しかし、現実にはここに載っていない。
どういうわけだ?
俺は戸惑いを覚えていたが、ここが敵の本拠地であることを不覚にも忘れていた。
気づかぬうちに、ジークの背後には不穏な影が二つ忍び寄っていたのだった・・・。
いかがでしたか?
次回は戦闘シーンです。
「鴉」の諜報班、班長のジークの得意な戦闘スタイルが分かります。
どうかお楽しみに!笑