ノーゲーム・ノーライフ I am a loser 作:飯落ち剣士
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いつも通りの暮らしを過ごす。
それがどれだけ恵まれているかわかっている人間が少なすぎる。
海はパソコンを弄りながらため息をつく。
画面の向こうにはいつも通りの暮らしを過ごしているであろう廃人たちがいる。自分はどうだ。今やっていることは俺の望んだいつも通りか。否。ただの現実逃避だ。
パソコンを弄りながら、漠然と。
死のうと、何度も思った。
病院に通っていた日々を思い出す。
死ねないと、何度も思った。
この部屋で、
——もう死なせてくれと、何度も叫んだ。
1人きりで、
——まだ死ねないと、何度も呟いた。
……そんな日々を繰り返し、いつも通りになった時には、
俺は
*
……さて。
目の前にいるのは
当初の計画は、たしかに彼女『全翼代理』にゲームを申し込み、天翼種手に入れすたこらさっさだった。
しかし、たった今彼女が浮かべた人形のような笑み。
あれが素だとすれば、人心掌握を主軸に戦う『____ 』が彼女に
——感情がない強者に、『_____』が為す術はない。
いきなり、計画が破綻したわけだ。
……が、
「で、何の用で不法侵入したにゃ?」
「あんたらの為になる『知識』をわざわざ出張配達しに来てやったんだよ」
話すたびに圧をかけてくるアズリールをいなす海。さっさと『異世界の記憶』というカードを切ってゲームを始めたいところなのだが、なかなかそこまで進まない。
「知識?下等な
—-内容を言うにゃ」
やっと、乗ってきたか。海はまず1つハードルを越えたとホッとしつつ、チップの内容を言う。
「異世界の知識。具体的に言うと異世界の書物2万冊。これが俺の保有するチップだ。賭けな、天翼種」
「に、にまんさつ……!?」
——乗ってこい。
——-
「2万冊の異世界の書ですかー。ぜひ欲しい」
「アズリールせんぱーい。私たちに隠してなに楽しそうなことしてるんですかー」
「……だって話したら独り占めできないにゃ。人間がここまで来たら誰だって気になるにゃ?」
そして、唐突に横から数人?体?
つまり。
アズリール以外の天翼種が、この話に乗ってきたことを意味する。
よっしゃ第2関門突破、ここからは自分のターンと内心笑った海は、アズリールの次の出方に注目を向けた。
「それより、その話は本当かにゃ」
言外に『証拠の提示』を求めるアズリールだが、
「あー嘘だと思う?思ってないよな。ここまで来れて、来た
——証拠をよこせって言ってフライングで知識得ようってのは感心しないな」
……あいにく、その真意などわかりきっている。海は余裕を保ちつつ笑う。
「で、だ。この人数とゲームするのも面倒だ。1人代表を決めて欲しいんだが……」
比較的静かだった
「……相手は俺が選んでいいよな。ゲームするのは俺だし。不満があるならあれだ。俺に勝った奴にもう一回勝負挑んでくれ」
異論は?と海が
「ないにゃ」
「ないです」
「なら良かった。じゃー俺が今から決める」
そう言って海は集まっている
……そこの人にするか。そう思って俺が選んだ
「そこの人。名前は?」
「……十八翼議会が1翼、ミハイールです」
おっと。まさかの十八翼議会だったか。これは運がいい。
「じゃあミハイールさん。あなたにゲームを申し込もう。
俺が賭けるのはもちろんこの異世界の知識本二万冊」
あんたはどうする?
「私が賭けるのは——」
さあ、どう出る。海とファルは彼女の言葉に耳を傾けて集中する。
「——私1人の全権です」
……マジで?