ノーゲーム・ノーライフ I am a loser 作:飯落ち剣士
「アイスクリー
その言葉とともに海はアイスをファルの頭上に具象化する。ベチャッという音とともにファルの頭にアイスクリームが落ちる。
「……」
こんな感じのことをさっきからずっとされているファルは、もう反応すらしない。仏のような顔をしている。
「また『ム』ですか……。
そう、『クラスルーム』から40手、海はずっと『ム』で返している。
「ム返しは結構強いんだけどなぁ。人外の記憶力・知識量には通用しないか。通用するとも思ってなかったけど。ちま
「通用しないと思ってるならやる必要も無いのでは?
サクッと進んだ二回のあと、海がヘラヘラと言う。
「……もう打つ手もないし、遊ぶか!」
海はパチンと指を鳴らし、次の一手を放つ。指を鳴らす意味は全くない。
「機関
そして、具象化する。現代兵器、異世界ファンタジーには場違いな科学の結晶を。
「撃って撃って撃ってぇ!」
轟音とともに放たれる鉄の雨。おそらくこんな至近距離で使う武器でもないだろうと苦い笑いを浮かべるのは
「……この程度でどうにかなるとお思いで?
銃弾の雨を全て受けて、無傷。無難に白黒の牛を具象化して、好奇心に満ちた目で海を見る。
「え?一ミリも思ってないけど?小
ミハイールの言葉に表面上不思議そうな顔をして、またしても銃弾をミハイールに叩き込む。
「ではどうしてこんなことをしているのでしょう。
「言ったじゃん。遊ぶって。マスケット
3度目も火器を具象化、乾いた破裂音とともに銃弾がミハイールの眉間に飛ぶ。
「あとさー。
——その取ってつけたような敬語、いいよ?別に。それ素じゃないでしょ」
マスケット銃をぽいと投げ捨てて、海が言う。そんなことは分かっていると笑いながら。
「あ、そう?なら普通に喋るわ。植木
そしてその言葉をあっさりと認め、仮面を外すミハイール。
「うん、そっちの方が好感が持てるな。地下
「好感持ってもらう必要はねーけどな。ツ
「太
間髪入れずに海が発した言葉で、太陽が、消えた。あたりはそっと暗闇に包まれる。
「ふーん?意味わかんなぁ。うさ
その意図を汲めず、不思議そうな顔をするミハイール。
「読めないか。そうだよなぁ。お前らみたいな雑魚には読めないよなぁ。ギ
「……雑魚ぉ?自分のことを棚に上げて?
殺してほしいならそう言え。叶えてやるよ。ア
海の言葉に返したミハイールの目には、明確な殺意があった。
「へぇ?事実に何を怒ってんの?これからお前は俺に一方的にやられるよ?ラ
しかしそんな殺意をそよ風と受け流し、さらに煽る海に、ミハイールは。
「そうか。死にたいか。丸呑
具象化されたのは、大きな口を持つ異形の怪物。
そして、言葉から導き出される答えは——。
「っ!ミー
その意味を理解した海は、肉の塊を具象化する。
そしてそれを振りかぶって勢いよく。怪物の口に放り込む。
スッ、と。
一瞬で肉塊を呑み込み、怪物は消えた。
「へぇ。やるじゃん。トンカ
ニヤッと笑って、ミハイールは拍手した。
しかしあくまで海は冷静に返す。
「そりゃどーも。じゃ、もういいかな。ファルっち、テテフ」
そして、反撃を始める。
「——とりあえず頑張って、生きて♪
地
次回、決着です。一応伏線は貼り終わってるので、展開予測ガチ勢さんはどうぞ海の仕掛けた罠を読んでみてください。
矛盾があったので修正しました。