ノーゲーム・ノーライフ I am a loser 作:飯落ち剣士
「はい、フルハウスです」
「……何故劣等種にこうも負け続けるのだ!?貴様、イカサマしてるだろう!」
海とファルの家にて、ポーカーをする二人。一人は先日海がゲームで引き入れたエルフ、テテフ。もう一人は海に毎回仕事を押し付けられている不幸なツッコミ役、ファル。
海は流石にキレたファルによって仕事に行かされた。その代わりにファルが休みということで、家にいる。
「失礼ですね、イカサマなんて」
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そんな当たり前のこともわからないから負けるんだと、ファルは笑う。
「だいたいそっちも魔法使ったじゃないですか」
「なぜわかる、精霊を感知できない
……カードの揃え方がおもいっきり作為的であるからなのだが、ここでファルに答える義務はない。しかもファルはそのイカサマを使って勝った。それをバラす必要もない。
「ただいまー」
と、そこに海が帰ってくる。そのままノーパソまで向かうと、あるアプリを立ち上げキーボードを叩き始めた。
「……何してるんですか?」
ファルがテテフとのゲームを切り上げ聞く。
「エ○セルで今後の予定の確認」
そう言いながらキーボードを叩き続け、3分ほどでノーパソを閉じた。
「あれ?この前アヴァント・ヘイムに行くとか言ってませんでした?」
そう聞いたファルの言葉にテテフが唖然としているが、無視。
「それがなー。国王ーーー『 』 が東部連合攻め始めてさ。天翼種も手に入れてるし、考えてた方法だと確実にバレるのよ。だから」
あいつらが東部連合とゲームしてる間に、東部連合の技術使って行くわ。
……。
「……一個いいですか?」
「なに?」
「難易度上がってません!?」
「そりゃ想定外だからなあ!?」
そんなやり取りに、テテフは半ば放心状態だった……。
*
「ファルっち、知ってる?」
東部連合、領土内の工業地帯。
「何をですか。あとファルっちはやめてください」
ファル、海、テテフの3人はテテフの魔法で飛翔、そこに降りたっていた。
「俺、これ予想外なんだ」
「これが想定内だったら困りますけどね」
約100人の
「なぜわたしもここにいるのだ……」
耳の隠れるローブを来た不満げなテテフは放置、海はそいつらに話しかける。
「お出迎えご苦労様です」
「言っておくが、俺らは今すぐお前らをここからつまみ出すこともできるんだからな?」
【一つ】この世界におけるあらゆる殺傷、戦争、略奪を禁ずる
この世界では領土の侵害はできない。よって、彼ら獣人種は海たちに出ていけと言うだけでいい。それをしていないのはーーー
「俺らのここに来た目的、聞きたくないの?」
今ちょうど
(そんな時に唐突に人類種がやって来た。まあ、理由も聞かずに追い出さないよな)
……そしてそれを聞いてくるのは、海たちの想定の範囲内。ただひとつの想定外は、
「にしても多すぎませんか……?」
「気にすんなって。それより
急にあらたまった口調になった『____』、海は賭けるチップとゲーム内容を提示する。
「俺らが勝ったらあんたらの俺らの記憶を消去、負けたら俺らがここに来た目的とエルキアの王の正体教えてやるよ」
海はまずこれで、主導権を握る。どう考えても海達の利益が少ない勝負を受けない意味がない。特に王の正体などという超重要情報は、喉から手が出るほどほしいはずだ。
つまり、
「で、ゲームはこの地区全体使って鬼ごっこな。お前ら全員が鬼、後遺症が残らない程度なら相手に危害を与えるのもあり。手で触れないと捕まえたことにはならないってことで」
そしてこれで、退路を断つ。
(まさか自分たちに有利なゲーム提示されて断るわけないよなぁ?)
海は薄く笑い、
「……わかった。そのゲーム、受けよう」
ゲームを受けた。
さて、ここまでは予定通り。問題はここからだと考えて海、このゲームの作戦が成功する確率を考える。
「成功確率……50%くらいか?」
「低いですね」
「確率が低い方が燃えるだろ?ゲーマーとしても、ギャンブラーとしても」
そうファルに言い返す。
「まあ、否定はしません」
「やはり貴様ら頭がおかしいだろう」
そんなやり取りをテテフに突っ込まれるが気にしない。海は楽しそうな笑みを浮かべ、思う。
ああ、やっぱりゲームは、始めてみなくちゃわからない。
そしてそれが、たまらない。
「さあ、ゲームを始めよう」
「「「「「【
かくして、ゲームは始まった。
そしてその初手ーーー
テテフとファルは空を飛び、獣人種たちは一斉に飛びかかり。
海は、飛びかかってきた獣人種の一人を鉄パイプで殴り飛ばした。
冒頭でテテフがファルに負けてますが、これはファルが強いのも少しはありますが基本的にはテテフが弱いからです。多分ステフにも負けます。
今回前後半に別れました。