モーさんに双子の姉をぶち込んでみた   作:|ω・`)

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3(完結)

 母親は、ついにこの時が来たかと心を踊らせていました。

 

 王さまが、長く国を留守にするというのです。

 

 そして、その留守の間は、女の子と、王さまの奥さんに国を預ける、との事でした。

 

『ついに、ついに私の息子が王になる。この島を、わが手中に取り戻すことが出来る。』

 

 女の子は、ますます立派になりました。

 

 他の円卓の騎士たちと比べても、なにも遜色はないくらいです。

 

 母親は、ついに女の子を呼び出します。

 

 

 

 女の子は、固い決意に満たされていました。

 

『母親は、王さまが留守にする間に、この国を乗っ取らせようとするだろう。』

 

 それは女の子も分かっていましたし、王さまもそうだろうと踏んでいました。

 

 王さまは、女の子にある短剣を貸しました。

 

 なんでも、王さまが死地に向かう時に、必ず持っていくものなのだとか。

 

 女の子は、それを大事に受けとりました。

 

 女の子の力は、騎士になってからずっと使い続けている白銀の剣と、王さまから貸し受けた短剣、そして、女の子たちが元々持っていた、赤と白の雷です。

 

 王さまは、留守の間に国を女の子に任せる、と言いました。

 

 これは、きっとお膳たてなのでしょう。

 

 女の子は、王さまに深く感謝しながら、静かに全ての牙を研ぎ終えました。

 

 

 母親から、呼び出しがかかりました。

 

 運命は、もうすぐそこまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 母親は、女の子に聞かせました。

 

 

 あなたは、王さまの息子です。

 

 この国を統べる資格があります。

 

 さぁ、剣を取りなさい。

 

 あなたが、この国の王となるのです。

 

 

 女の子は、静かに剣を取りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 王さまが帰ってきました。

 

 女の子は、静かに迎えます。

 

 王さまは問います。

 

 終わったのか、と。

 

 女の子は答えました。

 

 はい、と、短く。

 

 女の子の剣は折れ、鎧も最早形は無く。

 

 そこには、王さまにそっくりな、一人の女の子がいたのです。

 

 女の子は、短剣を大事に抱えていました。

 

『これがなければ、私は勝つことが出来ませんでした。』

 

 女の子は、王さまにその剣を返します。

 

 王さまはその剣を受け取りました。

 

 お花の魔法使いさんは、もうどこか遠い塔に閉じ込められていました。

 

 

 

 

 

 女の子は、騎士としてあることが出来なくなりました。

 

 女の子のやってしまった事は、どのような事情があれ、騎士としてあるまじきものでした。

 

 円卓の騎士たちは、女だと知って尚、女の子を惜しみました。渋面の騎士は、何も言うことはありませんでした。

 

 

 

 

 

 女の子の傍らには、一人の少女が居ます。

 

 二人の間には、相変わらず言葉はありません。

 

 けれど、二人はただ真っ直ぐに、歩いていきました。

 

 

 

 

 

 

 二人の女の子のお話は、これで一先ずおしまい。

 

 けれど、これにはきっと、続きがあります。

 

 それは、また今度に。




やりたいだけやりました。多分続きはありません。

追記(10/15)
その後について、ある程度考えてみました。詳しくは活動報告をご覧くださいな。
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