金色のガッシュベル!!SECONDLAP 作:アンドロイドQ14
高嶺家
アポロとの戦いからしばらく経った日の事だった。
清麿「お……とうとう日本にも来るんだ」
ガッシュ「何が来るのだ?」
清麿「シェミラ像って言って18世紀の彫刻なんだ」
ガッシュ「シェミラ……(ダニーが来る日なのだ…)」
清麿「どうした?ガッシュ。シェミラ像の記事を凝視して…」
ガッシュ「実はのう…」
モチノキ町
モチノキ町のモチノキ国際美術館へ向かっているある車の車内での事だった。ガッシュが言っていた魔物、ダニーとそのパートナー、ゴルドーは車で美術館へ向かっていた。
ゴルドー「ダニーボーイ、返事をせんか、ダニーボーイ」
しばらくしてダニーは車の窓を開けて吐いた。
ゴルドー「全く、大人しいと思ったら車酔いか。もうすぐ着くわい、ダニーボーイ」
ダニー「俺はダニーだ、じじい!」
ゴルドー「若造をボーイと呼んで何が悪い?」
ダニー「このじじい!」
ゴルドー「年上に対する敬意が足りんな。この本、捨ててほしいのか?」
ダニー「うわああっ!待て、捨てるな!Mr.ゴルドー」
ゴルドー「まぁ、いい。それより、気を抜くなよ。そのシェミラ像を守り抜くのがお前の仕事だ」
ダニー「弱い人間がいくら襲って来ようとも屁でもねえ。しかし、どうして人間はこんな下らないもん一つに数百億の値を付けてみたり、盗もうとしたりするんだ?」
ゴルドー「ふん、確かにそれは人間の愚かな所だ。だが、この心を打つ芸術までバカにするのは許さんぞ。そして、お前はそれを守る仕事についているのだ。誇りを持て」
ダニー「はっ、こんなガキのお守りみてえな仕事の何が誇りだ」
一方、ガッシュはウマゴンとコルルと共にモチノキ国際美術館に来ていた。
コルル「ガッシュ、本当にここで18世紀の彫刻が見れるの?」
ガッシュ「そうなのだ。コルルもシェミラ像を見たいのだな?」
コルル「うん!どういったものか実物を見てみたいなぁ…」
そんな中、ダニーがいるのを見かけた。
ガッシュ「(ダニー…!)コルル、ウマゴン、私は用があるからここで待つのだ」
ダニーを発見してガッシュは大急ぎで向かった。
コルル「どうしたのかな?ガッシュ…」
ウマゴン「メル?」
一方のダニーはゴルドーからお遣いを頼まれ、たい焼きを買って美術館へ戻ろうとしていた。そこへ、ガッシュが来た。
ガッシュ「おお、ダニーではないか!」
ダニー「ん?お前、魔物だな!やるってんならやってやるぜ!」
ガッシュ「戦う気はないのだ!話をしたいだけなのだ!」
ダニー「何を言って…ん?お前、どうして俺の名前を知っている?」
ガッシュ「そんな事は今はどうでもいいのだ。それよりも、シェミラ像はどこに行けば見れ…」
ダニーに頼んでコルルやウマゴンと一緒に先にシェミラ像を見ようと考えていたガッシュだったが、ある事を思い出した。
ガッシュ「ヌオオオオオッ!!」
ダニー「どうした?」
ガッシュ「今、ここで立ち止まっているのはまずいのだ!早く美術館へ戻らないとシェミラ像が危ないのだ!ダニー、今すぐパートナーの所へ行くぞ!案内してくれ!」
ダニー「シェミラ像が?まぁ、早く戻らねえとジジイが黙ってねえから戻るか。ついてきな」
ガッシュ「走らないと間に合わないのだ!」
ダニー「うるせえな!それじゃあ、走るぞ!ついてきてみやがれ!」
大急ぎでダニーは美術館へ向かった。ガッシュもダニーの足の速さについてきていた。
ダニー「(こいつ、速いぞ!)」
美術館へ向かう様子をコルルとウマゴンは見ていた。
コルル「どうしたんだろう…ガッシュ」
ウマゴン「メルメ?」
モチノキ国際美術館
その頃、ゴルドーは美術館のオーナーと話をしていた。
オーナー?「さぞ長旅でお疲れになったでしょう、Mrゴルドー。シェミラ像は私達がお預かりしますので、ホテルでゆっくりお休みください」
ゴルドー「いやぁ、もう少しここにおるよ」
オーナー?「いやぁ、しかし、後は我々の手で」
ゴルドー「いたたたたっ、じじいの足が痛くてのう…ここで少し休ませてくれんかねえ…」
オーナー?「わかりました、それではどうぞお好きなだけ」
ゴルドー「(何で日本の美術館のスタッフが物騒なものを持っている…?こいつら全員、シェミラ像を狙っておるギャングじゃ。わしが隙を見せたら像はたちまち持っていかれる…。ダニー、早く戻って)」
ダニー「じじい!!」
部屋にいる人間が全員ギャングである事を見抜いたゴルドーは早くダニーに戻ってきてほしいと思っていると、ダニーが戻って来た。
ゴルドー「ちょうどいい所で戻って来たな、ダニーボーイ。こいつらは全員ギャングじゃ」
オーナー?「な、何の冗談を…」
ダニー「そうか…、マントの奴が言ってた『シェミラ像が危ない』というのはこの事だったか!てめえら、ぶっ飛ばしてやるぜ!」
ギャング「ちっ、ばれちまったなら生かしては帰さねえ!野郎共、やっちまえ!」
本性を現したギャングのリーダーは手下達と共にダニーに襲い掛かった。が、手下達はあっさりダニーに殴り倒されてしまった。
ギャング「ちぃっ、隠れてる奴等もかかれ!」
部屋に隠れていた手下達が突然現れてダニーを銃撃した。
ガッシュ「ここなのだな。泥棒め、勝手に彫刻を盗むのは許さぬぞ!」
遅れてガッシュも到着した後、素手やマントで次々とギャングをなぎ倒していった。
手下A「ぐあああっ!」
手下B「何なんだ、このガキは!?」
ゴルドー「ジオルク!」
ゴルドーが呪文を唱えると、ダニーの傷はあっさり完治してしまった。
ダニー「やってくれたな…いてえじゃねえか、この野郎…!」
手下C「ど、どうなってるんだ!?」
手下D「こいつ、生き返ったぞ!」
再びダニーの猛攻が始まった。その光景にギャングのリーダーは残った手下と共に逃走した。数分後、叩きのめされた手下は駆け付けた警察に逮捕された。
ガッシュ「(ウヌ…、船に行かせるのを阻止しただけでこうもあっさり終わるとは…)」
ゴルドー「…ふぅ、たいやきを買ってくるのにどれだけ時間がかかっとるんじゃ。もう少しお前が来るのが遅かったらシェミラ像は奪われておったのだぞ」
ダニー「す、すまねえ…」
ゴルドー「素直に謝るのは珍しいな」
ダニー「いや、こいつが…」
ガッシュ「ガッシュ・ベルなのだ」
ダニー「ガッシュが教えてくれなきゃ、じじいもシェミラも守れなかった…。今回は俺が未熟だった…」
ゴルドー「そうか。ガッシュとやら、ありがとう。どうしてわかったのか理由は聞かんが、とにかくありがとう」
ガッシュ「ウヌ」
そんな中、コルルとウマゴンが来た。
コルル「ガッシュ、どうしたの?」
ダニー「こいつら、ガッシュの友達か?」
ガッシュ「そうなのだ。私の友達のコルルとウマゴンなのだ」
ウマゴン「メルメルメ」
ガッシュ「コルル達や清麿達と一緒にシェミラ像を見てもよいかのう?」
ゴルドー「助けてもらったお礼じゃ。見てよいぞ」
ガッシュ「ヌオオオッ、流石はじじ殿!」
それから、学校が終わる時間帯にガッシュはウマゴンに清麿としおりを呼んでくるように頼み、学校が終わって帰る途中の清麿としおりもウマゴンに案内されて美術館に来た。
清麿「これが実物のシェミラ像か…」
しおり「とても素晴らしいわ。まさに芸術ね」
ダニー「おい、ガッシュ。よかったら俺も友達に混ぜてくれないか?シェミラの礼もあるしな」
ガッシュ「本当か!?」
ダニー「ああ。一緒に魔界の王様を目指そうぜ。いいだろう?じじい」
ゴルドー「フ、それもそうだな。素晴らしい友達ができたものだ。これからダニーボーイもガッシュを見習った方がいいぞ」
ダニー「それは余計だっつ~の!」
ゴルドー「余計とは何じゃ!(まぁ、ダニーの成長にはつながるだろうな。ボーイの卒業も割と早く来るかも知れん)」
それから、一同は帰路についた。
清麿「よかったな、ダニーが脱落せずに仲間になってくれて」
ガッシュ「ウヌ」
イタリア
その頃、イタリアではある女の子の魔物とパートナーの青年がある人物を探しており、飲食店で食事をしていた。青年の食べる量は他の客と大差ないが、少女の方は明らかに多かった。
青年「パティ、いくら何でも食べすぎだ」
パティ「何よ、ウルル。まだいけるわ。育ち盛りだからたくさん食べないと大きくなれないわ。それに、愛しのガッシュちゃんは今はどこに…?」
ウルル「またそれですか。何でも言ってますが、本を燃やされていなければいずれ会えるでしょう」
パティ「世界中を旅して探しているのにどうして見つからないのかしら。せめて、誰かガッシュちゃんの居場所を知ってる人がいたらいいのに…」
パティの愚痴にある客が反応した。その客こそ、フォルゴレとキャンチョメ、ロブノスにガッシュの事をチクったレンブラントであった。
レンブラント「お探しのガッシュなら、日本のモチノキ町にいる。会いたければ行けばいい」
パティ「日本のモチノキ町?あそこに愛しのガッシュちゃんがいるのね!ウルル、すぐに日本のモチノキ町に行くわよ!」
ウルル「ええ、行きましょうか」
店員「お客さん、お勘定」
パティ「…ウルル」
ウルル「はぁ……アクル!」
水の激流で吹っ飛ばした後、パティペアは退散した。
パティ「さ、日本へ行きましょう。待っててね、ガッシュちゃん!」
ウルル「(完全に自分の世界に入り込んでいるな…)」
ガッシュに会える喜びに溢れているパティの姿にウルルは引いていた
???
数日後、逃げたギャング達は海外へ逃走していた。
ギャング「くそっ、シェミラ像を奪い損ねるとは…」
手下A「もう少しで上手く行く所だったのに…、あのガキさえいなければ…!」
手下B「リーダー、人員を増やしてから今度こそシェミラ像を奪い取りましょう」
ギャング「そうだな。今度はじじいとその連れも報復で消すぞ…!」
そう言っていると、ある2人組がギャング達の傍を通り過ぎようとしていた。
手下A「おい、ガキ。俺達に挨拶もなしに通り過ぎるなんて礼儀がなってないな。今から教えてやろうか…!?」
ゼオン「お前らに敬意を払う気はない。行くぞ」
その2人組こそ、ゼオンとデュフォーだった。
手下B「ガキのくせになんて態度だ!大人になってから必要になる社会勉強を俺達がするぜ!」
ギャング「(あの少年、もしや…!)待て!そこの無口な少年と話がしたい」
ゼオン「話をしたいだと?」
ギャング「我々の仲間にならないか?君の力があれば美術館の警備システムの穴を見つけられるし、色々な事ができる。美術品を売り飛ばせば多くの金が手に入る。どうだ、悪い話ではないだろう?しょうね」
デュフォー「……俺をその名で呼ぶな。美術品にも、金にも、貴様らの話にも興味がない…。とっとと失せろ…」
ギャング「ほう…、我々の仲間にならないというのなら、てめえらはここで死にな!」
手下と一緒にギャングのリーダーもゼオンとデュフォーに襲い掛かった。
ゼオン「バカ共が揃いも揃ってやられに来るとはな」
戦闘に入ろうとすると、デュフォーが前に出てきた。
ゼオン「珍しいな。デュフォーが俺の頼みもなしに自ら動くとは」
手下A「ガキが!そんなに殺されたいのか!?」
脅しにもデュフォーは動じず、逆に前進していきた。
手下A「こ、怖くないっていうのか!?俺達を舐めんじゃねえぞ!」
顔色一つ変えず、脅しにも無反応なデュフォーに対して逆にギャング達が底知れぬ恐怖に駆られてデュフォーを殴ろうしたり銃撃しようとしたりした。しかし、デュフォーは最小限の動きでギャングのパンチや銃弾をかわし、殴りかかったギャングに足を引っかけて転ばせた。
ギャング「野郎…、舐めやがって…!!」
ゼオン「お前達のようなバカの銃撃などデュフォーなら容易くかわせる。今度はこっちの番だ」
デュフォー「ザケル」
ゼオンの電撃でギャング達は全員倒れてしまった。
ゼオン「デュフォー、お前が自ら動いたのは奴等がお前の忌まわしい過去に触れたから機嫌を損ねたからか?」
デュフォー「そういう事だ」
ゼオン「ふっ、まぁいい。行くぞ」
香港
土曜日の事だった。有名なマフィアのボス、リィ・パクロンと娘のリィエンの口論があった。
リィエン「ウォンレイをどこにやったあるか!?」
パクロン「ふん。リィエン、奴はお前には関係のない男だ」
リィエン「だから、その場所を聞いてるある!答えて!!」
パクロン「いい加減に目を覚ませ、リィエン。奴は人ではない」
リィエン「いいえ、私の相手が誰だろうとお父さんは引き離したある!!もういいある、あなたを父親とは思わない!腕づくでもウォンレイの居場所を聞き出すある!ハイーーッ!!」
リィエンは強烈なキックをかましたが、パクロンに受け止められた。
パクロン「ふん、じゃじゃ馬め。親心も知らず…、はああ~~っ!!」
パクロンのチョップでリィエンは地面に叩きつけられた。
パクロン「1週間もすればウォンレイはワシの船で国外に追放する。お前は日本にいるお婆さんの家に行ってもらう。そこでゆっくり頭を冷やすんだな」
叩きのめされたリィエンはどうしようもない悔しさに溢れていた。レンブラントにガッシュの居場所を教えてもらってモチノキ町へ向かうパティ、日本へ送られるリィエン、これから起こる様々な出来事がガッシュの予想よりも早く起ころうとしていた。
これで今回は終わりです。
ダニーの話はガッシュのお陰でギャングがシェミラ像を盗んで船に逃げるのを阻止するという内容になりました。
原作よりも早い登場となったパティですが、しばらくしたらガッシュと再会しますが、いつ再会になるのかはまだ秘密です。
次はマリル王女の話になります。