金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL14 遊園地での大激戦

モチノキ町

 マリル王女の件で遅くなった恵達と違い、パティとウルルは既にモチノキ遊園地に到着していた。

 

パティ「さぁ、遊園地よ。ガッシュちゃんはいるのかしら…?」

 

 ガッシュがいるのではないかと胸を躍らせるパティとは反対に、ウルルはいつもの低いテンションだった。一方のガッシュペアは早く着きすぎたため、アトラクションを回っていた。

 

ガッシュ「ティオ達は遅いのう…」

 

清麿「遅いっていっても、まだ待ち合わせの時間はあるぞ。それに、恵さんは仕事で遅くなってるんじゃないか?それに、そろそろ戻らないと」

 

ガッシュ「ウヌ、あと一個だけなのだ。次はそろそろ…あれに乗ってみたいのだ!」

 

 あれこれ言うガッシュ達の姿を見覚えのある魔物達が見ていた。

 

ハイド「まさか遊園地でガッシュを見つけるとはな。あの時は負けたが、今回は助っ人もいる…」

 

 ハイドの隣にはピエロのような魔物、フェインがいた。

 

フェイン「1人で倒すのは無理だけど、2人でならガッシュを倒せそうだからね」

 

清兵衛「もっとスカッとしねえとな」

 

泳太「そうだな。スカッとせずに勝敗が着かねえのは気に喰わないからな。それと、可愛い子ちゃんは見つからねえかなぁ」

 

フェイン「…ハイド、あんたはパートナーには苦労してるね」

 

ハイド「ああ。もう少し真面目になってくれたらいいんだけどな…」

 

 

 

 

 一方、ガッシュは無理やり清麿に引きずられていた。

 

ガッシュ「嫌なのだ!乗りたいのだ!」

 

清麿「こら!早く戻るぞ」

 

???「ええ~い、貴様!遊園地はみんなが楽しむ所ではないのか!?」

 

 声がした方を見ると、そこにはガッシュには見覚えのある魔物、パピプリオとそのパートナー、ルーパーと手を組んでいるトカゲの魔物、ゾボロンとパートナーのヒゲがいた。

 

ガッシュ「(あの者は…パンブリとモジャモジャではないか!)」

 

パピプリオ「小さいからダメだと!?ふざけるな!!乗りたい!乗りたい!」

 

ヒゲ「あきらめな、クソガキ、あまり恥ずかしい事すんじゃねえ」

 

ハピプリオ「恥ずかしいのはそっちだろ!?それは子供が乗るものだ!それにゾボロンも乗せてやれよ!かわいそうだろ!?」

 

ヒゲ「やかましい、100円入れたのはワシだも~ん!」

 

清麿「(おかしな奴等がいるな…)」

 

パピプリオ「ええ~い、もういい!乗せてくれないならこんなもの、壊してやる!」

 

 その言葉に清磨は驚いた。

 

清麿「ガッシュ、あいつらは…」

 

ガッシュ「あの子供はパンブリという魔物だ。早く止めないと大変な事になるのだ!」

 

清麿「ああ。マーズ・ジケルドン!」

 

 パピプリオが行動に移る前にマーズ・ジケルドンを撃ち込み、その動きを封じる事に成功した。

 

パピプリオ「何だ、これは…うわあああああっ!!」

 

ルーパー「パピー!!」

 

 何も知らずにパピプリオが動こうとしたら、電撃で苦しむ羽目になった。ある程度した所で清麿は術を解除した。

 

清麿「やりすぎたか…?」

 

ルーパー「大丈夫?パピー」

 

パピプリオ「そのパピーって何?」

 

ルーパー「愛称よ。ところで大丈夫?」

 

パピプリオ「凄い電撃でまだ体が痺れるよ…」

 

ヒゲ「誰があの赤い球を撃ち込んだんだ?」

 

 マーズ・ジケルドンが飛んできた方向を見ると、ガッシュ達と視線が合った。

 

ルーパー「あの赤い球を撃ち込んだのはあなた達ね!パピーをあんな目に遭わせたからには許さないわよ!!」

 

 パピプリオを抱えたままルーパーはヒゲと共に猛スピードで清麿達に迫ってきた。

 

清麿「俺達を追ってきたぞ!」

 

ガッシュ「清麿、あの者達は根っからの悪人ではない!話せば」

 

清麿「そうであっても今は人気のない場所へ逃げるぞ!」

 

 ガッシュと清麿も猛スピードで逃げ、プールエリアに来た。

 

ルーパー「まさか、こんな所で魔物を見つけるとはね」

 

ヒゲ「我ら、最強コンビの力を見せてやろう」

 

清麿「ガッシュ、あのパンブリとトカゲみたいな魔物はどういった奴だ?」

 

ガッシュ「ウヌ。パンブリは動きが素早く、攻撃力はないが、当たったら動けなくなったりする術を得意としておる。もう一方はスピードは遅いが、威力はある球を放つ術を使う」

 

清麿「わかった。特徴がわかればこっちのものだ!」

 

ルーパー「作戦会議は終わったかしら?こっちから行くわよ、ポレイド!」

 

清麿「ラシルド!」

 

 パピプリオの唾液をラシルドで跳ね返した。跳ね返されたポレイドをルーパーはかわしたが、パピプリオはよけきれずに喰らって電撃で痺れた後、動けなくなった。

 

ルーパー「パピー、いつもの足の速さはどこへ行ったの?」

 

パピプリオ「さっきの電撃の痺れが抜けてないから無理だよ~~!」

 

ヒゲ「だらしないなぁ。ワシの番だ。ドグラケル!」

 

 ガッシュが話した通り、ドグラケルは弾速が遅かった。それに臆せず、ガッシュは飛び込み、マントで掻き消した。

 

ヒゲ「ゾボロンの技があっさり防がれた!?」

 

清麿「よし、そのままマントで薙ぎ払え!」

 

 そのままガッシュはマントでヒゲとゾボロンを薙ぎ払った。マントと王族の力、そして前の戦いの記憶でパピプリオとゾボロンの攻撃を把握しているガッシュの圧倒的な強さにルーパーとヒゲは衝撃を受けた。

 

ヒゲ「ななな、なんて強さだ!」

 

ルーパー「我ら最強コンビがこうもあっさり負けるなんて…」

 

ガッシュ「パンブリ、話がしたいのだ」

 

パピプリオ「俺はパンブリじゃなくてパピプリオだ!」

 

清麿「こいつらと話をするつもりなのか?確かに悪者っぽくないが…」

 

ガッシュ「さっきも言ったろう。根っからの悪人ではないから話せば」

 

???「ジキル!」

 

 突然、放たれた風の攻撃にガッシュはマントでの防御ができずに吹き飛ばされた。

 

清麿「ガッシュ!さっきの攻撃…、もしかすると…!」

 

ハイド「久しぶりだな、ガッシュ」

 

 空から泳太とハイドが降りてきた。

 

泳太「オッサン、おばさん、手を貸すぜ」

 

ルーパー「おばさんなんて失礼ね!」

 

ヒゲ「生意気なガキが!」

 

清麿「お前、学校の屋上で会った奴だな!」

 

泳太「覚えていたみたいだな。ハイドも俺も今度こそお前達を叩き潰すために来たんだよ」

 

清麿「だが、1人増えたぐらいで」

 

???「ウィガル!」

 

 今度は別の衝撃波がガッシュ達を襲った。

 

清麿「今度は何だ!?」

 

泳太「ガッシュを倒すための助っ人だぜ」

 

 フェインと清兵衛が現れた。

 

フェイン「これだけいればガッシュを倒すのは簡単だわ」

 

清麿「あの魔物は何だ?ガッシュ!」

 

ガッシュ「あの魔物はフェイン。とても足が速い魔物なのだ。パンブリよりも速い」

 

清麿「前の戦いではどうやって奴を倒したんだ?」

 

ガッシュ「ジケルドで動きを封じて倒したのだが…、今回はジケルドを当てるのは難しいかも知れぬ…」

 

清麿「(最悪だ…!4対1になるなんて…。最も厄介なのは足のかなり速いフェインだ…。この状況、どうすればいいんだ…)」

 

 その頃、パティはアトラクションを楽しんでいた。

 

パティ「あ~、楽しかった。次はどこに行こうかしら?」

 

ウルル「ガッシュは探さないのですか?」

 

パティ「勿論、探しているわよ。こんな広い中のどこにガッシュちゃんが…」

 

 そう思っていると、プールサイドで見覚えのある人影を見つけた。

 

パティ「あれってもしかして…ガッシュちゃん!遂に運命の再会が訪れたのよ!」

 

ウルル「待ってください!」

 

 ガッシュを発見したパティは猛ダッシュで向かった。一方のガッシュと清麿は数の暴力による猛攻で防戦一方になり、追い詰められていた。

 

清麿「くそっ、このままじゃ…」

 

泳太「数でかかれば割と楽勝だな」

 

清兵衛「ま、フェインの実力によるものだがな」

 

フェイン「そうそう。ガッシュを追い詰められるのも私の力によるものよ。お前達は私の手下として指示に従うだけでいい」

 

ヒゲ「手下だと、ふざけるな!お前1人の手柄じゃねえんだぞ!」

 

ルーパー「そうよ!自分だけの手柄だと威張らないでくれる!?」

 

清兵衛「おばさん、オッサン、俺達に逆らう気か?」

 

フェイン「ま、私達が来なきゃガッシュにやられてたからあてにしてないわよ」

 

ヒゲ「あてにしてねえだと!?」

 

フェイン「私に逆らおうなんていい度胸じゃない」

 

ガッシュ「清麿、もしかしたらあの者達は…」

 

清麿「多分、仲間割れを起こしているみたいだ。上手くいけば…」

 

パティ「会いたかったわ、ガッシュちゃ~~ん!!」

 

 圧倒的に不利な状況の中、パティが来た。

 

ガッシュ「パ、パティ!?」

 

清麿「その子と知り合いか?」

 

パティ「ガッシュちゃん、私、あなたに会うためにずっと」

 

フェイン「誰が来たか知らないけど、黙らせてあげるわ」

 

清兵衛「ウィガル!」

 

 パティにとっての運命の再会を邪魔するかの如く、フェインはウィガルでパティを吹き飛ばした。

 

パティ「きゃあっ!」

 

ガッシュ「パティ!」

 

ウルル「パティ、大丈夫ですか!?」

 

清麿「あんたは?」

 

ウルル「私はパティのパートナーのウルルと言います」

 

清麿「それよりも、パティって子は…」

 

パティ「許さない……許さない…!私とガッシュちゃんの運命の再会を邪魔するなんて許さない!!」

 

フェイン「運命の再会?そんなものが運命の再会だなんて」

 

パティ「怨怒霊~~~!!!」

 

 さっきの様子からは想像もできないほど凄まじいパティの怒りにフェイン達は思わず怯えてしまった。

 

パピプリオ「あの女、すげえ怖いぞ…!」

 

フェイン「た、ただのこけおどしよ…」

 

パティ「私とガッシュちゃんの感動の再会を邪魔するばかりか、バカにするなんて許さないわ!!ガッシュちゃん、あいつらをギタギタのボロボロにしてから本を全て燃やしてやるわよ!!」

 

ガッシュ「ウ、ウヌ…(やっぱり、パティは怖いのだ…)」

 

清麿「一緒に戦ってくれるのか?」

 

ウルル「はい。パティはずっとガッシュを探していたので、そのガッシュと一緒に戦えるのは幸せなのでしょう」

 

清麿「(一緒に戦う?ティオとコルルも加えれば…)ガッシュ、上を向いてザケルを放つぞ!」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

清麿「ザケル!」

 

 

 上に向けて威力を抑えたザケルを放った。それを遅れて遊園地に到着したティオペアとコルルペアは目撃した。

 

しおり「恵、さっきのは?」

 

恵「ガッシュ君達に何かあったのかも知れないわ。行きましょう!」

 

 

ウルル「何の目的であの技を?」

 

清麿「仲間を呼ぶための信号さ」

 

ウルル「仲間?もう仲間を作っていたのですか?」

 

パティ「ガッシュちゃんなら不思議じゃないわよ。包み込むような優しさで仲間にしたに違いないわ」

 

ガッシュ「とても頼りになるのだぞ」

 

フェイン「ふん、何の力もない女が加勢したところで」

 

パティ「力がないですって!!?ピエロ如きがふざけるんじゃないわよ!!」

 

フェイン「ひ、ひぃ~~っ!」

 

清麿「(フェインがビビっている、今がチャンスだ!)ザケルガ!」

 

 パティの気迫と怒りにフェインが怯んでいる隙にザケルガが放たれ、フェインに命中した。

 

清兵衛「フェイン!」

 

泳太「やべえ女だな、あいつ」

 

ハイド「だが、1人増えたぐらいで俺達の勝利は」

 

???「揺るがないですって?」

 

 今度はティオペアとコルルペアが到着した。

 

清麿「みんな!」

 

恵「お待たせ、清麿君」

 

泳太「何っ!?あの大海恵が来ただと?よーし!」

 

ハイド「全く、泳太の悪い癖が出ちまったぜ…」

 

 恵を見た泳太は目の色を変えて恵に迫り、腕を掴んだ。

 

泳太「ヘイユー!俺の彼女決定!」

 

恵「私はあなたの彼女になる気はないわ!離して!」

 

ティオ「恵には既に清麿という彼氏がいるのよ!あんたのようなチャラ男に恵はふさわしくないわ!」

 

泳太「な、なんだと~~!!」

 

恵「ティオに気を取られて私に背を向けるとは甘いわね。これでも私、人間同士なら…結構強いのよ!!」

 

 泳太がティオに気を取られている隙に振りほどき、泳太の腕を掴んだ後、恵は投げ飛ばした。

 

恵「それに、あなたのような人は私は嫌いよ!」

 

泳太「そ、そんな…」

 

ハイド「女の尻を追いかけるからこうなるんだ」

 

清麿「すげえ…」

 

しおり「恵は腕っぷしも強いって電話での話で聞いた事があるけど…これ程だったなんて…」

 

ティオ「私達が来たからにはもう大丈夫よ。それよりガッシュにくっついている女は誰?」

 

清麿「この子はパティと言って」

 

パティ「あっ、あんたは首絞めティオじゃない!私より活躍してガッシュちゃんを横取りするために来たんでしょ!?」

 

ティオ「べ、別に横取りなんて考えてないわよ!ガッシュとはただの友達なの!」

 

パティ「それは嘘に決まっているわ!顔にそう出てるわよ!」

 

ティオ「何でもかんでも疑い過ぎよ、パティ!」

 

コルル「2人共今は喧嘩してる場合じゃないよ。ガッシュ、早く2人の喧嘩を止めようよ」

 

ガッシュ「だが、どうすればよいのか…」

 

しおり「あなたがあのパティって子のパートナー?」

 

ウルル「はい、ウルルと言います。はぁ…、こんな時に喧嘩とは…」

 

恵「清麿君、どうやって喧嘩を…清麿君?」

 

 恵は清麿の異常な姿を目の当たりにした。その顔は、鬼そのものでもはや人の顔ではなかった。それには恵とガッシュはおろか、しおりとコルル、ウルルも衝撃を受けていた。

 

鬼麿「2人共いい加減にしやがれ!!今は4体の魔物と戦っている緊急事態なんだぞ!!お前達が足を引っ張り合ってガッシュが魔界に帰る羽目になったらどうするんだ!!?ええ!?」

 

パティ「ガ、ガッシュちゃんのパートナーが…」

 

ティオ「こ、怖い…!」

 

鬼麿「ガッシュが大切なのは2人共同じだろ!?戦いの時ぐらい喧嘩をやめて力を合わせろ!わかったな!!」

 

 鬼麿の説教でティオとパティは我に返った。

 

ティオ「清麿の言う通りね。パティ、まずはあいつらをぶっとばすわよ!」

 

パティ「ええ!ガッシュちゃんをいじめたからにはただでは魔界に帰さないわよ!」

 

コルル「清麿お兄ちゃんって凄いね…」

 

ガッシュ「凄すぎるのだ…」

 

 団結したガッシュ達を見た鬼麿も元の清麿に戻った。先程のザケルガをまともに受けたフェインはボロボロの姿で来た。

 

フェイン「さっきの電撃はかなり効いたわよ。ここまでボロボロにしたからにはお前達全

員、魔界送りにしてやるわ!さぁ、手下のあんた達も私と共に戦いなさいよ」

 

ヒゲ「誰がピエロに従うか!」

 

ルーパー「あんたの手下になった覚えはないわ!命令されるなんてうんざりよ!」

 

清兵衛「この野郎…!フェイン、ガッシュ達を蹴散らしてからオッサン共を吹っ飛ばすぞ!」

 

フェイン「そうね。ガッシュの仲間が来ても今なら私とハイドで倒せるわ。ハイド!」

 

ハイド「悪い、フェイン。泳太が…」

 

フェイン「もう、どいつもこいつも役立たずね!こうなったら、私1人でガッシュ達を潰してあげるわ!ここで誰も逆らえない王になるのを証明するのよ!」

 

清麿「よーし、みんな!俺達のコンビネーションを見せてやるぞ!」

 

パートナー一同「おう(ええ)!」

 

 敵の方はフェインペアのせいで仲間割れが発生し、フェインは他のペアを見縊って1人でガッシュ達を潰そうとした。一方、ガッシュ達は先程のティオとパティの喧嘩が嘘のように一致団結していた。

 

ティオ「そこのピエロ1人で私達を全員倒す気?無謀にも程があるわね」

 

フェイン「何ですって!?生意気よ!」

 

清兵衛「ウィガル!」

 

恵「セウシル!」

 

 ティオの挑発にキレたフェインはティオに攻撃を向けた。対するティオはセウシルでウィガルを防いだ。

 

清兵衛「防がれた?」

 

フェイン「だったら、壊れるまで攻撃し続けるだけよ!」

 

清兵衛「ウィガル!ウィガル!ウィガル!」

 

 何度もウィガルを放ってセウシルを破ろうとしたが、ガッシュとの特訓で鍛えられたティオのセウシルにはヒビ一つ入らず、攻撃を重ねるうちにフェインと清兵衛は息切れした。

 

フェイン「ぜぇ…ぜぇ…、あの盾は一体どうなってるのよ…」

 

ティオ「もう終わりなの?口の割には大した事ないわね」

 

フェイン「まだまだこれからよ!最大呪文で行くわ!」

 

清兵衛「ウィガ」

 

ウルル「アクル!」

 

清麿「マーズ・ジケルドン!」

 

 清兵衛とフェインの注意をティオに引きつけている隙に、ガッシュペアとパティペアはフェインの視界に入らない場所に移動し、パティのアクルでフェインが吹っ飛んだあとにマーズ・ジケルドンを撃ち込んだ。

 

フェイン「ふん、こんなた…ぶるぁああ~~~~っ!!!」

 

 パピプリオに撃ち込んだ時と違って威力を加減していないため、球を抜け出そうとしたフェインに凄まじい電撃が流れた。真っ黒焦げになったのを確認して清麿は術を解除した。

 

清兵衛「ウルク!ウルク!ウル~~ク!」

 

コルル「ぜえ~~いっ!!」

 

 目の前の光景に気を取られてコルルの接近に気付いていない清兵衛はそのままコルルに本を切り裂かれてしまった。

 

清麿「ナイスコンビネーションだ、みんな!」

 

恵「これも清麿君が考えた作戦のお陰よ」

 

 恵達パートナー一同は清麿に向けてガッツポーズをとった。

 

フェイン「そんなバカな…、誰も逆らえない王になるはずの私が…」

 

清麿「力で人々を無理矢理押さえつける奴は例え王だろうといつか滅びるだけだ。お前はそれが早まったんだ」

 

フェイン「ううっ…!」

 

 本が燃え尽きてフェインは魔界に帰った。

 

ヒゲ「ピエロがいなくなってすっきりしたぜ。あいつらに礼を言いたいぐらいだ」

 

ルーパー「最強コンビの力を今こそ見せる時よ。もう立てる?パピー」

 

パピプリオ「立てるけどまだ走れないよ~」

 

ヒゲ「なら、仕方ねえ。フォーメーション2だ!」

 

 ルーパーはゾボロンと一緒に、ヒゲはパピプリオと一緒にガッシュ達を挟み撃ちするフォーメーションをとった。

 

しおり「あの魔物達の特徴はわかる?」

 

清麿「あのパンブリとかいう奴は攻撃力はないが、触れたら痺れたりする厄介な術を使う。トカゲのような奴はスピードは遅いが威力の高い球を発射する術を使う」

 

ティオ「威力が高いって言っても、ガッシュのザケルには全然及ばないでしょ?」

 

ガッシュ「そうなのだ」

 

ヒゲ「行くぞ、ドグラケル!それからジャイアントスイング!&!」

 

ルーパー「ダレイド!」

 

 自称最強コンビはダレイドとドグラケルの挟み撃ち攻撃を行った。

 

ヒゲ「どうだ?この攻撃からはよけられまい」

 

泳太「俺とハイドまで巻き添えにすんじゃねえ!」

 

ティオ「だったら、防ぐだけよ!」

 

恵「セウシル!」

 

 ガッシュが経験した前の戦いではこの連携攻撃をティオはセウシルで防ぎ切る事はできなかった。しかし、今回の戦いでは王族の力が目覚めたガッシュとの特訓で鍛えられたため、ヒビ一つ入らずに涼しい顔をしてセウシルで防ぎ切った。その際、清麿達は何かの話をしていた。

 

ヒゲ「な、なんて防御力だ!」

 

ルーパー「我々のコンビネーションが効かない!?」

 

清麿「お前らのコンビネーションはこんなものか?今度は俺達のコンビネーションだ!」

 

ウルル「オルダ・アクロン!」

 

清麿「ザケル!」

 

 あっけにとられている隙にガッシュ達の攻撃が始まった。ガッシュの電撃を吸収した水の鞭がルーパー達に襲い掛かった。

 

清麿「まさか、パティの術に電気を吸収する術があったとはな」

 

ウルル「そのコンビネーションを瞬時に思いついた清麿も凄いな」

 

ハイド「やばいな…、泳太、ここは逃げ」

 

コルル「逃がさない!」

 

 逃げようとしたハイドと泳太をコルルは追いかけた。

 

ハイド「空を飛んで逃げれば」

 

恵「セウシル!」

 

ティオ「コルル、セウシルをジャンプ台にして追うのよ!」

 

コルル「うん!」

 

しおり「ゼルルド!」

 

 セウシルをジャンプ台にしてゼルルドを発動させたコルルは一気にハイドに追いついた。そして、泳太を抱えているハイドを叩き落とした後、ルーパー達の方へ吹っ飛ばした。

 

ルーパー「ちょっと、チャラ男も手伝いなさいよ」

 

泳太「チャラ男っていうんじゃねえ!ってか、俺達にまで変な唾をかけるな!ああ、もう頭にきた!こうなったら清麿とかいう野郎をぶっ飛ばして力づくでも大海恵を俺の彼女にしてやる!」

 

ルーパー「最初から力づくだったじゃない。あんまりしつこいと女の子に嫌われるわよ」

 

泳太「何だと!?おばさん!」

 

清麿「ガンレイズ・ザケル!」

 

ウルル「ガンズ・アクル!」

 

恵「ギガ・ラ・セウシル!」

 

 再び内輪もめをしているルーパー達にガンレイズ・ザケルとガンズ・アクルが次々と飛んできた上、ギガ・ラ・セウシルという反射板まで置かれたため、ギガ・ラ・セウシルに閉じ込められたルーパー達は必死に無数の電撃弾と水の球から逃げていた。

 

パピプリオ「不意打ちを仕掛けてくるなんて卑怯だぞ!」

 

パティ「悪いのはよそ見してるあんた達のパートナーじゃない。私達は何も悪くないわ」

 

パピプリオ「そんな言い訳しやがって!」

 

ハイド「あの女の言う通りだ。それを認めろ」

 

ヒゲ「ってか、このバリアはどうなってるんだよ!」

 

泳太「こんなバリア、ブチ破ってやるまでだ!オッサンも強い術を使え!ジキルガ!」

 

ヒゲ「オル・ドグラケル!」

 

 ハイドとゾボロンの技でギガ・ラ・セウシルを破ろうとしたが、破るどころか、ジキルガもオル・ドグラケルも跳ね返ってハイド達に襲い掛かった。

 

泳太「攻撃が跳ね返ってきたぞ!」

 

ルーパー「これじゃあ、どうにもならないじゃない!」

 

 必死に跳ね返る攻撃をかわすルーパー達だった。

 

恵「よくこんな連携を思いついたわね。清麿君は本物の天才よ」

 

清麿「この連携自体は前から考えていたんだ。ガッシュのガンレイズ・ザケルとティオのギガ・ラ・セウシル。これを組み合わせれば凄い攻撃になるんじゃないかと思って。それと、パティのガンズ・アクルを加えたのが今回の連携だ」

 

ウルル「清麿は天才とかどうとか言ってましたけど、本当に天才なんですか?」

 

しおり「そうみたいよ。何でも、IQ190の天才中学生って言われているわ」

 

ウルル「(中学生?高校生かと思ったぞ…)」

 

 ルーパー達はガンレイズ・ザケルやガンズ・アクルをよけ続けたために体力を消耗し、攻撃を受けてしまった。全員ダウンしたところで恵は術を解いた。

 

ティオ「さぁ、残りの奴の本も燃やしてやるわよ!」

 

清麿「ああ。ザケル!」

 

恵「サイス!」

 

ウルル「アクル・キロロ!」

 

しおり「ゼルセン!」

 

 攻撃が飛んでくるのを見たルーパーは急いで起き上がり、パピプリオを抱えて逃走した。

 

ルーパー「何が何でもパピーは私が守るわよ!」

 

パピプリオ「ルーパー…」

 

ヒゲ「こら、勝手に逃げるな!」

 

 もう攻撃をよける体力も残っていないヒゲと泳太はまともに攻撃を受けてしまい、本が燃えてしまった。

 

泳太「ちっくしょう…、大海恵にフラれた挙句、戦いにはボロ負け。おまけにハイドとお別れなんて最悪だな…」

 

ハイド「だけど、お前と一緒にいたのは楽しかったぜ、泳太。別れる前にこれだけは言っておくぞ。お前の女好きは大概にしておけよな」

 

泳太「最後の最後までハイドにこんな事を言われちまうとはな…」

 

 別れる時にさえハイドにきつい事を言われて泳太は苦笑いした。

 

ティオ「あっ!あのモジャモジャ頭とその魔物がいない!」

 

パティ「きっと逃げたのよ!ムキ~~ッ!今度会ったら本を燃やしてやるわ!」

 

ガッシュ「(結局、仲間になってほしいと言えなかったのう…。でも、また会う時に言えばいいのだ)」

 

コルル「でも、これで遊園地で遊べるよ。みんなでアトラクションを楽しもうよ」

 

 戦いが終わり、ガッシュ達は遊園地を楽しんだ。先程の戦いを偶然見ていたリィエンはある決心を固めた。

 

ティオ「どどど、どうなってるのよ…!」

 

パティ「小さいから乗れないですって!?せっかくガッシュちゃんと一緒に楽しめると思ってたのに…!」

 

ティオ「恵、タンコブよ!これで思いっきり私の頭を叩いて!」

 

パティ「私とコルルとガッシュちゃんの頭も叩くのよ!」

 

恵「よしなさい、他のアトラクションにしましょ」

 

ティオ「うわ~~!ジェットコースターがいいの!!」

 

パティ「そんな~~!」

 

ウルル「やれやれ……」

 

 アトラクションを楽しんだ後、全員で昼ご飯をとった。

 

パティ「ガッシュちゃん、隣で一緒に食べましょう」

 

ガッシュ「ウ、ウヌ…」

 

ティオ「私の隣にするのよ、ガッシュ!」

 

ガッシュ「コルル、私はどうすればよいのだ?」

 

コルル「ガッシュが決めなきゃダメだよ」

 

ガッシュ「ヌオ~~ッ!コルルは助けてくれぬのか!?ひどいではないか~~~!!」

 

 戦いでは一致団結したものの、戦いが終わればやはりパティとティオのガッシュの取り合いはまた始まってしまった。

 

しおり「ガッシュ君も仲のいい女の子が3人もいたら大変ね」

 

清麿「というか、ティオとコルルの時点でこうなってもおかしくなかったからな…」

 

しおり「それに比べれば、清麿君と恵は互いに男の競合相手も女の競合相手もいないから楽よね」

 

清麿「え、えっと…」

 

恵「し、しおり…。ちょっと恥ずかしいわ…」

 

しおり「2人共照れちゃって(まぁ、鈴芽ちゃんでは恵の競合相手にすらならないし、清麿君も恵に惹かれているからね)」

 

清麿「それより、パティはあんなにガッシュの事が好きなんだ?」

 

ウルル「何度もパティに聞かされている私が」

 

パティ「いいえ、私が話すわ。あれは魔界にいた頃よ…」

 

 パティのガッシュを好きになったいきさつ、そして王を決める戦いにおいてもずっとガッシュを探し続けた事を聞いている清麿達は若干苦笑いしていた。

 

清麿「ある意味凄いな…」

 

恵「強引だけど、ガッシュ君をずっと想って探し続けるなんて生半可な事じゃできないわ」

 

パティ「ガッシュちゃん、私はガッシュちゃんが王様になるなら本を燃やされていいと思ってたけど一緒に戦ってから考えが変わったの。私、ガッシュちゃんと一緒に戦うわ!いいでしょ?ガッシュちゃん」

 

ガッシュ「ウ、ウヌ…。よいのだ…」

 

パティ「いやん!ガッシュちゃんったら、嬉しくて照れちゃってるのね!」

 

ティオ「あんた、出しゃばり過ぎよ!ガッシュが嫌がってるじゃない!」

 

 わいわい騒ぐガッシュ達をよそに恵は何かを清麿に渡そうとしていた。

 

恵「清麿君、渡したい物があるけど…ちょっと離れた所でいい?」

 

清麿「どうして離れた所で?」

 

恵「ちょっと人前で渡すのが恥ずかしい物よ。いいかしら?」

 

清麿「いいよ」

 

 その場を離れる清麿と恵をしおりとウルルは微笑みながら見送っていた。

 

清麿「その渡したい物って…」

 

恵「私の写真集、今日のデートの時に清麿君に渡したいと思ってて」

 

 写真集を清麿は受け取って見てみると、その写真集は水着写真集であり、恵の大胆且つ、美しい水着姿の写真に清麿は見とれていた。

 

清麿「(す、凄いっ!恵さんの水着姿は美しすぎるっ!!)」

 

恵「清麿君、もしかして私の水着姿の写真に見とれたんでしょ?」

 

清麿「そ、そんな訳じゃ…」

 

恵「思ったよりもスケベな所が清麿君にもあったのね。じゃあ、この場で脱ごうかしら?」

 

清麿「は、恥ずかしいからやめてくれ!」

 

恵「勿論、冗談よ。うふふっ」

 

 写真集に見とれる清麿をからかった後、2人はガッシュ達のいる方へ戻っていった。




これで今回の話は終わりです。
パティ仲間入りの展開をしたのは、原作の展開を見て、もし、ガッシュに記憶があればパティは簡単に仲間になってくれていたのではないかと考えたからです。なお、石版編でパティの代わりに千年前の魔物をまとめる長の魔物は誰にするかちゃんと考えています。
パティとティオの関係は普段は喧嘩が絶えないが、戦いの時は息もピッタリという「喧嘩するほど仲がいい」感じにしています。
ちなみに、恵の水着写真集は魔界のブックマークのネタです。
次の話はガッシュと清麿だけでなく、ティオと恵も加わってウォンレイの救出に向かう話ですが、ウォンレイ救出に行く道中でとんでもない魔物と遭遇してしまいます。
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