金色のガッシュベル!!SECONDLAP 作:アンドロイドQ14
高嶺家
それは、キャンチョメがバーゴを倒してから間もない日の事だった。
ガッシュ「清麿、魔物の石版をもう買ってきたのか!?」
清麿「ああ…。前の戦いでこの石版をお前がいた時代の俺が買ったのはもっと後なのか?」
ガッシュ「もうしばらくしてからだったのだ…」
清麿「そうか…。とりあえずこの石版、磨いて大切に保管しとかないとな」
ガッシュ「(ウヌゥ…前の戦いで私が記憶をなくしても石版を初めて見た気がしなかったのだが…、記憶が戻っても曖昧なままなのだ…。やはり、可能性としてはイギリスの森にいた時に何かの魔物の石版をどこかで見たのであろうか…)」
翌日、清麿が学校に行った後、ティオ達が遊びに来た
ティオ「ねえ、この石版って何なのかしら?」
パティ「私に聞かれてもわからないわよ」
コルル「何か、悪い事の前触れじゃないといいけどね…」
ガッシュ「とりあえず、清麿は磨いて大切に保管すると言っていたのだ」
コルル「だったら、落書きとかはしないよ」
ティオ「ガッシュ、みんなで特訓しに行かない?」
ガッシュ「それがいいのう」
パティ「まずはマラソンをしましょ。いいでしょ?ガッシュちゃん」
ガッシュ「ウヌ…」
モチノキ町
ガッシュ達は山を目指してマラソンを始めた。しばらくした後、ティオとコルルは息切れしたが、ガッシュとパティは息切れしてなかった。
コルル「パティってとてもスタミナがあるね。私なんか、もう休みたいって思ってるのに…」
パティ「当然じゃない!ガッシュちゃんと一緒なら、いくらでもスタミナがあるわよ。さ、ガッシュちゃん、隣で一緒に走りましょう」
ティオ「ちょっと、勝手にガッシュと馴れ馴れしくしないでよ!」
パティ「あら、嫉妬してるの?でも、ガッシュちゃんは私の恋人なのよ」
ティオ「パティ…、こうなったら山までどっちが先に着くか突っ走るわよ!」
パティ「臨む所よ!」
2人ともスタミナ配分等を考えず、突っ走っていった。
コルル「行っちゃったね…」
ガッシュ「2人共怖いのだ…」
残されたガッシュとコルルは自分のペースで山まで走るのであった……。
モチノキ中学校
いつもの授業が終わって清麿は家に帰っていた。
清麿「さてと、今日も学校が終わったし、帰ろっと」
そこへ、ある車が止まった。
清麿「な、何だ!?」
車から、清麿には見覚えのある人物が降りてきた。
アポロ「久しぶりだな、清麿」
清麿「ア、アポロ、アポロじゃないか!」
ロップス「かう~!」
清麿「ロップスも元気そうじゃないか!(よかった、ゼオンにやられてなくて…!)」
アポロ「清麿に会いに来たのはある話をしたいからだ」
清麿「ある話?」
モチノキ町
せっかくなので、アポロは清麿を家に送る事にした。
清麿「旅は終わったのか?」
アポロ「終わったよ。今の僕は会社を纏める社長さんさ」
清麿「アポロが話したい事って何だ?」
アポロ「…1つは君達の言っていた『ガッシュに似た奴』、ゼオンの事さ」
清麿「ゼオンだって…!アポロはゼオンと会ったのか!?」
アポロ「会ったが、君達の忠告通り自分から話しかけた訳じゃない。奴とはたまたま会ってしまったんだ…」
回想
アポロ『あれは、3週間前…僕達がオランダを旅していた時の事だ…』
アポロはロップスと共に宿にいた。ちょうど朝になり、アポロは目が覚めたが、ロップスはまだ熟睡していた。
アポロ「思ったよりも早く目が覚めちゃったな。ロップスは気持ちよさそうに寝てるから無理に起こすと機嫌を悪くするだろうし、朝の散歩にでも行くか」
無理にロップスを起こさず、本を宿に置いたままアポロは散歩した。
アポロ「清麿は今頃どうしてるんだろう…旅が終わったらお土産でも買って送ろうかな?」
???「お前、俺様をあのマヌケと勘違いしたな…!ただで魔界に帰れると思うなよ…!」
のんびり散歩していたアポロだったが、声が聞こえてその聞こえた先へ進んだ。すると、驚きの光景を目の当たりにした。そこには、ゼオンとデュフォーがボクサーのような魔物とそのパートナーのコンビと対峙していた。気付かれないようにアポロは茂みに隠れた。
アポロ「(あ、あの少年…ガッシュにそっくりだ…!だが、凄まじい威圧感だ…。ひょっとすると、彼が清麿達の言ってた『ガッシュに似た奴』なのか…!)」
モブ魔物「おい、あんたはガッシュにそっくりなんだから間違えてもおかしくないじゃねえか!」
ゼオン「お前の話は聞かん。俺達に会った以上、逃がしはしない…」
アポロ『それから、戦いが始まった…』
モブパートナー「アムロン!」
ボクサー風の魔物はゼオンにアムロンによる伸縮自在のパンチやアムルクによるパンチを連続で叩き込みまくった。しかし、放ったパンチはゼオンには全く当たらず、逆にゼオンの連続パンチを受けた挙句、アッパーを決められて吹っ飛んだ。
アポロ「(どうなってるんだ!?あの魔物のパンチは伸縮自在だったり巨大化してりして速い上に相手の動きをよく見て打ち込んでいるのに、ガッシュに似た奴はそれをかわすどころか、より速くて重いパンチを連続で叩き込めるなんて…!)」
ゼオン「おいおい、人間界のボクシングとかいう殴り合いが得意とお前が言ったから俺も同じような殴り合いをしたのに何だ、その様は!お前のパンチはトロくてよそ見しててもかわせるぞ」
モブパートナー「な、なんて強さだ…。パートナーを殴って本を燃やせ!」
魔物はデュフォーへ急接近し、パンチを叩き込んだ。しかし、デュフォーはそれを最小限の動きでかわした。得体の知れないデュフォーに魔物は思わずパンチの速度を落としてしまい、ゼオンに殴り飛ばされた。
モブ魔物「まだまだこれからだ!俺達は既にディオガ級の術を習得した!この必殺パンチを受けてみやがれ!」
ディオガ級の術による必殺パンチをボクサー風の魔物はゼオンに叩き込もうとした。
ゼオン「もうディオガ級の術が使えるのか」
デュフォー「どうする?ラウザルクを使ってこっちもパンチで倒すか?」
ゼオン「こんな奴にラウザルクはいらん。せいぜい使っても、パンチ1発と中級呪文1発だ!」
その言葉通り、ゼオンは魔物の必殺パンチをかわしてからアッパーで上へ殴り飛ばし、大ジャンプして先回りした。
デュフォー「テオザケル!」
テオザケル1発で魔物はダウンし、パートナーはデュフォーに首を掴まれて動けなくなった。
モブパートナー「(な、何だ…?この感じは…)お前、恐怖さえ感じない感情のないマシンのように振る舞っているようだが、凄まじい憎しみを感じるぞ…」
その言葉にデュフォーは激怒したのか、ボクサー風の魔物のパートナーを放り投げて呪文を使おうとした。その本の光はとてつもないものだった。
アポロ「(本の光があんなに大きくなってるだと!?)」
デュフォー「ジガ…」
ゼオン「おい、こんな雑魚に本気を出すな。力の無駄だ」
デュフォー「ザケル」
そのままボクサー風の魔物は本を燃やされ、魔界へ帰った。
アポロ「(な、なんて強さだ…!清麿達の言う通り、僕とロップスじゃ絶対に勝てない…!)」
ゼオンのあまりの強さにアポロはその場を離れようとした。
ゼオン「おい、隠れているのはわかってるぞ。とっとと出てこい!さもないと…」
自分の隠れている方へゼオンが手を向け、デュフォーが呪文を使おうとしたため、いう通りにアポロは茂みから出てきた。
アポロ「よく僕が隠れている事がわかったね…」
ゼオン「お前がここへ来た時からだ。何の用で俺達の戦いを見に来た?」
アポロ「た、ただ散歩してる時に君達と会っただけだよ…」
ゼオン「偶然か…」
デュフォー「ゼオン、こいつは嘘を言っていない。本当にたまたま俺達の戦いを見ただけだ。それと、こいつは魔物の本の持ち主のようだ」
ゼオン「じゃあ、そいつの持ってる本をすぐに燃やすか?」
デュフォー「だが、今は魔物と一緒にどこかに置いてきたようだ」
アポロ「(何で僕の言った事が嘘じゃないとわかるんだ…!)」
ゼオン「お前もお前の魔物も命拾いしたようだな。本がここにない以上、今回は見逃してやる。だが、本を持った状態で次に会った時は逃がしはしない。魔物ともっと長く一緒にいたいなら、俺達と出会わないように祈るんだな」
デュフォーをマントで包み、ゼオンはその場から消えてしまった。その場にはあまりの恐怖で立ちすくんだアポロだけが残った。
アポロ「今思えば、その時の僕の行動が少しでも違っていたらゼオンに本を燃やされていたと思うとゾッとするよ…」
清麿「不幸中の幸いという奴か…。それで、俺に聞かせたい話はまだあるのか?」
アポロ「もう一つあるんだ。ゼオンと会ってしばらくしてから旅の途中でカエルの魔物に会ってね、その魔物は探し物をしてるけどなかなか見つからなくて困っていたようだったから、僕はそれを手伝ってるんだが…」
清麿「探し物って何だ?」
アポロ「何でも、石版を探しているようなんだ。魔界の文字が彫られてある石版なんだけど、知らない?」
清麿「その石版、俺は持ってるぞ!」
アポロ「じゃあ、僕に譲ってくれないかい?カエル君が探しているものかもしれないからね」
清麿「いいけど…」
高嶺家
清麿は買ってきた石版をアポロに渡した。
アポロ「ありがとう。それと、カエル君からある事を頼まれたんだ」
清麿「ある事?」
アポロ「カエル君はパティっていう水色の髪の女の子の魔物を探しているんだが、どこにいるのか知らないかい?」
清麿「この町に来て住んでるぞ」
アポロ「そうか。じゃあ、僕はこの辺で帰るよ。何かあったら連絡を入れるよ」
そのままアポロは去って行った。
清麿「あれは俺達がそのまま持ち続けてもどうにもならなかったし、探してる奴がいるなら、譲っても問題なかったかなぁ…」
そう思っていると、ガッシュが帰ってきた。
ガッシュ「ただいまなのだ」
清麿「ガッシュ、どこへ行ってたんだ?」
ガッシュ「ティオ達と一緒に特訓をしてたのだ。清麿こそ何をしていたのだ?」
清麿「帰りにアポロに会ってな、カエルの魔物が石版を探していると聞いて持っていた石版をアポロに譲ったんだ」
ガッシュ「(石版を譲った…。これでよかったのであろうか…パムーン…)」
清麿「ところで、ガッシュはカエルの魔物に心当たりはないか?」
ガッシュ「カエル?その者の名はビョンコであるのだ。魔界では同じクラスになって…」
清麿「ビョンコっていうのか。そいつは困っていたようだったからアポロが石版探しを手伝っていたが、いい奴なのか?」
ガッシュ「ウヌ、ビョンコは…(あ…)」
ビョンコはいい魔物だと言おうとした時、ガッシュはデボロ遺跡やそれに関連する事を思い出した。
ガッシュ「清麿、すぐにアポロにビョンコの石版探しを手伝うなと伝えるのだ!」
清麿「そんな事言われても、番号は知らないぞ!何かまずかったのか?」
ガッシュ「あ~……」
???
清麿から譲ってもらった石版をアポロはカエルの魔物、ビョンコに渡した。
ビョンコ「間違いないゲロ!オイラの探していた石版ゲロ!」
アポロ「それと、パティっていう女の子のいる場所もわかったよ。いる場所はモチノキ町だ」
ビョンコ「ありがとうゲロ!これでパティを仲間にできるゲロ」
アポロ「カエル君、君は僕に仲間になってほしいと言ってたけど、戦ってみてから決めよう。君の強さを確かめてみたい」
ロップス「かう!」
ビョンコ「そうしたい所だけど、オイラのパートナーは呪文の発音がうまくできないゲロ…」
アポロ「本当なのかい?」
ビョンコ「本当だゲロ!」
アポロ「そんな状態だから僕達に助けを求めたのかい?もしかして、呪文が使えないから仲間を?」
ビョンコ「えっと…そんな所ゲロ」
アポロ「仕方ないなぁ、君に協力するよ。本当に困った顔をしてるし、僕の勘でも君が困っているのは嘘じゃないようだからね」
ロップス「かう!」
ビョンコ「ありがとうゲロ!」
アポロ「それと、君の石版集めを手伝っている時に気になったんだが、この石版は何のために集めているんだい?」
ビョンコ「それはマイロードの元で話すゲロ」
アポロ「ロード…?主君とか、そういう意味のロードかい?」
ビョンコ「そうだゲロ。オイラについてくるゲロ」
高嶺家
清麿は前の戦いでの千年前の魔物やビョンコ等についてガッシュから聞いていた。
清麿「ビョンコが石版を集めているのはガッシュが前にも言ってた千年前の魔物を復活させるためだったのだな」
ガッシュ「ウヌ」
清麿「そしてゾフィスって奴はそのビョンコを手下にして悪さをしていたんだったな」
ガッシュ「それと、パティも…」
清麿「パティもか?どうしてあんなにガッシュにメロメロなパティがゾフィスの配下に?」
ガッシュ「忘れたのか、清麿。前の戦いでは私はゼオンに記憶を奪われて魔界の事を忘れてしまったのだ」
清麿「そうか、そのせいでパティは自分の事を忘れられたと思い込んでゾフィスの配下になったのか…。今回は記憶は奪われてないから上手く仲間に引き入れる事ができてよかったな」
ガッシュ「仲間になってくれたのはよいのだがのう…」
清麿「(ガッシュが素直に喜んでいないとはな…。パティって前の戦いでもハチャメチャだったのか…)ビョンコが石版集めをしてるのは、そろそろゾフィスが動き出す前触れだろうな。今のガッシュは千年前の魔物に勝てそうか?」
ガッシュ「そんなに多く来なければ大丈夫なのだ。前の戦いでは術の威力が低くて苦戦したのだが、今の私ならバオウを使わずとも、初級や中級の呪文で倒せるのだ」
清麿「そうか。千年前の魔物との戦い、桁違いの威力の術が使えるガッシュが大黒柱になりそうだな。俺達もその戦いに備えるぞ!」
これで今回の話は終わりです。
今回の話は原作の75話~77話、およびアニメの42話がベースですが、ゼオンにやられたのはロップスではなく別の魔物に変更してアポロは本を置いてきたままゼオンの戦いを目撃したと改変しました。ちなみに、アポロは原作と違ってロップスと共に千年前の魔物との戦いに参加します。
ここからゾフィスの様子も少しずつ描かれていきます。
次はナゾナゾ博士が登場し、アニメ基準で邂逅編は終了します。