金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL22 大きな戦いに向けて

???

 それからしばらく経った後の事だった。アポロはビョンコに案内されて洞窟を進んでいた。

 

アポロ「ここはどこなんだい?」

 

ビョンコ「わが主君がいる場所ゲロ」

 

ロップス「かう?」

 

アポロ「そのロードも魔物なのか?」

 

ビョンコ「そうゲロ。しかし敵ではないゲロよ。協力さえすれば魔界でも地位がもらえるゲロ」

 

アポロ「(地位か…。こういう話が出たら何だか、胡散臭くなってきたな…)」

 

ビョンコ「それと、ロードに会ったら口には気を付けるゲロ。ロードはとても強くておっかないゲロ」

 

アポロ「ああ」

 

 洞窟を進むと、そこには仮面の魔物、ロードとそのパートナーがいた。

 

ロード「お帰り、ビョンコ」

 

ビョンコ「はは~~~っ、マイロード、マイロード~~~!」

 

アポロ「(何だ?ゼオン程じゃないが…このやばい感じは…)」

 

ロード「ロップス、そしてアポロだね?ビョンコの目を通じて見ていたよ…」

 

アポロ「初めまして、ロード様。石版集めをしてる時から聞きたかったけど、何の目的で石版を集めているのかな?」

 

ビョンコ「口には気を付けろと言ったゲロ!ロードを怒らせてはダメゲロ!」

 

ロード「怒らなくていいよ、ビョンコ。それくらい別にいいさ…。アポロ、石板を集めている目的は魔物達を助けてあげただけなのさ」

 

ロップス「かう…?」

 

アポロ「助ける?どういう事なんだ?」

 

ロード「まずはこれを見てほしい」

 

 ロードの言葉の後、洞窟の中が明るくなり、何枚かの石版が見えた。

 

アポロ「これは…清麿から譲ってもらった石版に似てるじゃないか!」

 

ロード「これは…前回の『魔界の王を決める戦い』の敗北者さ」

 

アポロ「何…?いや、それはおかしい!魔界の王を決める戦いは本を燃やされたら魔界へ送還されるはずだ!それに、どうして千年経った今でもこの世界に…」

 

ロード「いい質問だ。私も最初はそう思ったさ。それで調べた。そしたら…『石のゴーレン』という魔物に辿りついた」

 

 ロードは石版はゴーレンの術によるものだという事をアポロに話した。

 

アポロ「事情はわかった。だが、この石版を集めてどうする?」

 

ロード「蘇らせてあげたいのさ。いつまでも閉じ込められてるのはかわいそうだからね…。そこでロップス、アポロ。君達には石版を探すのを手伝ってもらいたいんだ」

 

アポロ「(色々と怪しいな…このロードという魔物は…)」

 

 

 

 

 

カナダ

 ブラゴペアはスノーモービルである場所へ向かっていた。

 

じい「お嬢様、そんなにスピードを出されては危険です!」

 

シェリー「魔物がすぐ近くにいるの!じい達こそ危険だからついてこないで!」

 

じい「そういう訳にはまいりませぬ!」

 

 そう言っていると、車が雪のせいで横転してしまった。

 

シェリー「じい!」

 

じい「大丈夫でございます…」

 

ブラゴ「ほっとけ!行くぞ」

 

 仕方なくシェリーはブラゴと共に先に行った。

 

シェリー「どう?ブラゴ」

 

ブラゴ「魔物の気が薄い。恐らく、立ち去った後だ」

 

シェリー「また無駄足を踏んだって訳ね。最近多いわね。寸前で逃げられるパターンが」

 

ブラゴ「久々に歯ごたえのある奴だと思ったが、尻尾を巻いて逃げやがったか。まぁ、逃げて正解だな。俺と戦う奴は、俺を敵に回した愚かさを知るだけだがな!」

 

 無駄足だったため、シェリーはブラゴと共に帰る事にした。その道中で出会った老人とその孫に関わるトラブルもついでで解決した。

 

 

 

 

モチノキ町 空き地

 その頃、ずっと敵の魔物が来ないため、ガッシュと清麿は人気アイドルの恵に比べると空き時間もとりやすいパティペアとコルルペアと定期的に特訓をしており、時々ティオペアも一緒に特訓した。

 

清麿「ザケルガ!」

 

ウルル「スオウ・ギアクル!」

 

 収束された電撃と水の龍はぶつかり合ったが、相殺された。

 

パティ「私の最大呪文がまた強力になったわ。これも、ガッシュちゃんとの特訓のお陰よ!」

 

ガッシュ「喜んでもらえていいのだ…」

 

清麿「特訓を重ねてスオウ・ギアクルの威力もガッシュのザケルガぐらいになったな」

 

ウルル「はい。威力が上がったのはガッシュと一緒に特訓できると意気込んでいたパティの頑張りによるものでしょう」

 

しおり「それにしても、魔物の本の術はどういう条件で増えたり強くなったりするのかしら?」

 

清麿「その事についてだが、ガッシュの話によれば魔物の眠っている力が目覚めるとその力は呪文となって本に現れるそうだ。でも、その力を目覚めさせるには魔物の心が成長するなどといったきっかけがないと目覚めないそうだ。もっとも、パートナーの強い感情に反応して術が増えるといったケースもない訳ではないらしい」

 

コルル「ガッシュって魔界にいた頃は落ちこぼれとバカにされてたのに、人間界に来てからはとても強くなったし、私達の知らない事を色々知ってる物知りになったね」

 

ガッシュ「こ、この戦いに行く前に魔界の色々な図書館で本を読み漁って知識を身に付けたのだ(本当は今までの戦いの記憶と経験に基づくものだがのう…)」

 

清麿「よし、今日はこれくらいにして買い物でもしてから帰るか?」

 

パティ「それ、いいわね!ガッシュちゃんにはブリを買ってあげましょうよ、ウルル」

 

ウルル「そうですね」

 

 

 

 

 

???

 ロード達は引き続き話しをしていた。。

 

アポロ「一つ聞かせてもらいたい。石版にされた魔物達を蘇らせたらその後はどうするんだ?」

 

ロード「簡単だよ。蘇らせたお礼にちょっと現在の戦いを手伝ってもらうんだよ」

 

アポロ「(善意が感じられないとは思っていたが、ロードは最初から自分が王になるために千年前の魔物を復活させるのか…)済まないけど、僕らはそんな事に興味はない。帰ろう、ロップス」

 

ビョンコ「どうしてゲロ!?」

 

ロード「ビョンコ、少しかがんでなさい。ココ」

 

ココ「ラドム!」

 

 ロードの手から光球が放たれた。

 

アポロ「リグロン!」

 

 咄嗟に持ち前の勘で察知したアポロはリグロンで岩にロープを引っかけてラドムを回避した。

 

アポロ「ロップス、当たってないな?」

 

ロップス「かう!」

 

ロード「ほう…あのラドムを呪文でよけましたか…。やはりその鋭さ…放っておくにはもったいない」

 

ココ「倒そうと思えばいつでも倒せるけど、ロードがあなたを仲間にしたいと言ってるのよ?大人しく従った方が、そのテントウムシ君のためにもなるんじゃない?ここで負けるのは嫌でしょ?」

 

アポロ「(この女、ロードと同じような感じだが…この違和感は何だ?いや、それよりも、ここでこいつらに歯向かったら勝てるのはおろか、逃げ切れるかさえわからない…!ゼオンの様な絶望的な差ではないが、こいつらもやばい…!)…仕方がない、協力するよ。石版探しだったね?」

 

ロード「それでいいんですよ、アポロ、ロップス。私は君達を評価しますよ…」

 

 ビョンコとアポロは石版探しに行った。

 

ココ「何であいつらは操らないの?あなたなら簡単に操れるのに」

 

ロード「今の私では操れる人数に限界があるのだよ。それに、彼等はあてにはしてないよ。時期が来れば切り捨てるからね。それまでは頑張ってもらわないと」

 

 

 

 

 

モチノキ町

 それからしばらく経ったある日、自称何でも知ってる不思議な博士、ナゾナゾ博士とキッドが来た。

 

清麿「ガッシュ、あいつがナゾナゾ博士か?」

 

ガッシュ「その通りなのだ」

 

ナゾナゾ博士「いかにも。私が何でも知ってる不思議な博士、ナゾナゾ博士だよ。ほう、君が天才児高嶺清麿君か。よく私の名前を知っていたね」

 

清麿「こっちには魔界とかに詳しい情報通がいるんでな、ある程度の情報は知っている」

 

ナゾナゾ博士「では、君達の相手は我が僕たちが務めよう!我が僕、アメリカ生まれの不思議な集団、マジョスティック」

 

清麿「ザケル!」

 

 前の戦いの時と違って、ガッシュからナゾナゾ博士の目的等を聞いていたため、すぐに戦おうとしない事に突っ込まずにはいられない清麿はザケルでマジョスティック12ごとナゾナゾ博士にザケルを喰らわせた。

 

清麿「あんた、俺と戦いに来たんだろ!?だったらそんなまどろっこしい事はしないでさっさと戦わんか!!」

 

ナゾナゾ博士「全く、君はせっかちだな…(何という威力だ…。初期呪文がキッドのギガノ・ゼガルを超えているとは…)」

 

 起き上がったナゾナゾ博士が手にしていたのは降参と書かれた白旗だった。

 

清麿「降参?どういう事だ!?」

 

ナゾナゾ博士「この旗に書いてある通り降参だよ。噂には聞いておったが、君達の強さは私の想像を遥かに超えておる。だから、戦って鍛えようと思ったのだが、その必要はないと判断したのだよ。そうだ、君達の強さがわかったから本や魔物の事について」

 

清麿「魔物の眠っている力が目覚めるとそれが呪文として本に現れるんだろ?」

 

ナゾナゾ博士「(どういう事なんだ?清麿君はなぜ本の秘密を…)せ、正解だ。その知識も情報通から得たのかな?」

 

清麿「そうだ」

 

ナゾナゾ博士「ははははっ、どうやら私達はとんでもなく強い魔物と凄い情報通から色んな知識を得ているパートナーを仲間にできたようだ。探究を続ければもっと強くなれるかも知れんぞ。”悪しき者”が徐々に力を集めつつある。その者との戦いの時は一緒に戦おう」

 

ガッシュ「ウヌ(ゾフィスの事なのだな)」

 

キッド「博士、そろそろ行こうか」

 

ナゾナゾ博士「そうだね」

 

清麿「待ってくれ!あんた、何でも知ってる不思議な博士なんだろ!?あんたに聞きたい事があるんだ!」

 

ナゾナゾ博士「何かね?」

 

清麿「実は俺は時々何をすればいいのかが急に頭に浮かんだりするんだ。その不思議な力の正体はあんたなら何か知ってるんじゃないのか?」

 

ガッシュ「(とうとう清麿もアンサー・トーカーの事を気にし始めたのか…)」

 

ナゾナゾ博士「(もしや、彼もあの力を…)いかにも知っているよ。私の推測が正しければ…君の不思議な力の正体はアンサー・トーカーではないのかね?」

 

清麿「アンサー・トーカー?」

 

ナゾナゾ博士「状況などにもよるが、色んな疑問や謎などに対して瞬時に答えを出せる能力だよ。もっとも、限度は存在するよ」

 

清麿「どうしてそんな力が俺に…?」

 

ナゾナゾ博士「アンサー・トーカーは生まれつき持つ者と生死の境の乗り越えて得る者がおる。清麿君はどっちかな?」

 

清麿「生まれつきか生死の境の乗り越える?もしかすると…!」

 

 最初にガッシュに会った時、王族の力が目覚めたガッシュのザケルをまともに受けて死にかけた時のことを思い出した。

 

清麿「1回だけ意識不明の重体になった事がある」

 

ナゾナゾ博士「それが清麿君がアンサー・トーカーを得るきっかけになったようだね」

 

清麿「だけど、さっきも言った通り、いつでも使えるわけじゃないんだ」

 

ナゾナゾ博士「それに関してはアンサー・トーカーの力を安定させるトレーニングを重ねなければ自在に扱う事はできない。何しろ、アンサー・トーカーは脳への負担が大きい。未熟で不安定な段階だと更に負担が大きくなるからね。自由に使えないのもその負担故にリミッターが働くためなのだろう」

 

清麿「色々話してくれたが、あんたもアンサー・トーカーなのか?」

 

ナゾナゾ博士「いかにも。ただ、若い頃より能力は衰えて答えを出すのに時間がかかるようになったから、魔物の戦いで使う事はできないよ。能力が衰えてしまったせいで救えなかった命もあったのだがな…」

 

清麿「それで、アンサー・トーカーを安定させるにはどういったトレーニングが必要なんだ?」

 

ナゾナゾ博士「少し待ってなさい。今から安定させるのに必要なトレーニングの答えを出そう」

 

 ある程度待った後、ナゾナゾ博士は必要なトレーニングの内容を紙に書いて清麿に渡した。

 

ナゾナゾ博士「これを数か月ほどこなせば君の力は安定するはずだ。その間は無理に能力を使ってはいかんよ。では、これで失礼するよ」

 

 前の戦いの時と違ってナゾナゾ博士は戦わなかったが、清麿の疑問に答えてから去って行った。

 

清麿「ガッシュ、前の戦いの時の俺もアンサー・トーカーが使えたのか?」

 

ガッシュ「使えたのだが…、それはリオウとの戦いで死んだも同然の状態になってその状態から回復してから使えるようになったのだ…」

 

清麿「死んだも同然の状態になってから使えるようになるってのはどうもいい気分にはなれないな…。ところで、どうしてガッシュはすぐにアンサー・トーカーの事を教えなかったんだ?」

 

ガッシュ「清麿がアンサー・トーカーの力が目覚めているのかどうかの確証が持てなかったから話せなかったのだ…」

 

清麿「確証が持てなかったからか…。確かに急にアンサー・トーカーが目覚めていると言われてもすぐには信じられなかっただろうな」

 

ガッシュ「気を引き締めるのだ、清麿」

 

清麿「ああ。そろそろゾフィスが動き出すだろうからな…」

 

 その頃、ナゾナゾ博士はキッドと共にどこかへ向かっていた。

 

キッド「博士、清麿に本などの秘密を教えてくれた情報通って誰なのかな?」

 

ナゾナゾ博士「気になるな…一体誰なのか…。まぁ、それは後にして今はティオという魔物の所へ行こうか」

 

 ティオの元へ行こうとしたナゾナゾ博士とキッドだったが、その道中でコルルとしおりに会い、戦闘になった。その戦闘でコルルは二つも呪文を覚えた。

 

ナゾナゾ博士「まさか、ティオの所へ行こうとしたら別の魔物に遭遇するとは…。おまけに二つも呪文を覚えたのは厄介な敵にヒントを与えてしまったのかな?」

 

コルル「…ティオ!?」

 

しおり「あなた…ティオを知ってるの?」

 

ナゾナゾ博士「それは私のナゾナゾに答えられたら教えてあげよう」

 

しおり「ナゾナゾ?」

 

ナゾナゾ博士「上は赤色、下は緑色。そんな私のかわいいペットの名前はなーんだ!!」

 

しおり「えっ?えっと…」

 

コルル「(う~ん…、赤…緑…かわいい…)赤緑ちゃん!」

 

ナゾナゾ博士「!?正解だ…ティオ君やガッシュ君の事を話そう」

 

 ナゾナゾに答える事ができたため、ナゾナゾ博士は自身の目的を話した。

 

しおり「それがあなたの目的だったのですね」

 

コルル「しおりねーちゃん、悪しき者って何?」

 

しおり「悪い奴の事よ」

 

ナゾナゾ博士「それではまた会おう。しおりくん、コルルくん」

 

 ナゾナゾ博士はキッドと共に去って行った。

 

ナゾナゾ博士「この町には魔物が多いようだね」

 

キッド「確か、ガッシュとコルルとティオとパティとウマゴンがいたよね」

 

ナゾナゾ博士「ウマゴンのパートナーを見つけてあげようじゃないか。彼もきっと心強い仲間になれるはずだ。さ、キッド。残るティオとパティの元へ行こう」

 

 今、善き魔物達と悪しき魔物達がそれぞれ力を集めていた。それは、善き者達と悪しき者達がぶつかり合う大きな戦いが始まる予兆でもあった。




これで今回の話は終わりです。
ネットではナゾナゾ博士のアンサー・トーカー説というものがあり、今小説ではそれを取り入れた形でナゾナゾ博士はアンサー・トーカーという事にしています。原作では戦闘で使った様子がないため、清麿やデュフォーと違って老齢により、能力が衰えて答えを出すのに時間がかかるようになったため、魔物の戦闘で瞬時に答えを出して指示を出す事ができないという風にしました。
この話で邂逅編が終わって一区切りつき、次の話からは石版編が始まります。
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