金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL24 目覚める千年前の魔物

高嶺家

 ガッシュと清麿は家に帰ってきた。

 

清麿「ウマゴンの様子はどうだった?」

 

ガッシュ「まだ落ち込んでいたようなのだ…」

 

清麿「ガッシュ、前の戦いではゾフィスが直接来た事はあったのか?」

 

ガッシュ「いや、前の戦いで私がゾフィスと直接対面したのは後の事だったのだ」

 

清麿「これも、前の戦いとは異なるな…」

 

ガッシュ「アポロは今はどうしておるのだろうか…」

 

清麿「ゾフィスは人の心を操れるから洗脳されてなければいいのだがな…」

 

 

 

 

???

 それからしばらく経ち、光のフィルターの完成はあと1日となった。

 

ビョンコ「あと1日で千年前の魔物は復活だゲロ!」

 

ゾフィス「そう言えばビョンコ、仲間になってくれそうな魔物がいると言ってましたね。迎えに行きますか?」

 

ビョンコ「行くゲロ!待ってるゲロ、パティ!」

 

 嬉しい気持ちでビョンコは本拠地を飛び出した。

 

アポロ「ロード、仮面はどうしたのかな?」

 

ゾフィス「この前の戦闘で前に付けていた仮面が壊れてしまいましてね。それで新しい仮面をつけているのです」

 

アポロ「聞きたい事があるけど、このフィルターを作っている協力者は何者なのかな?」

 

ゾフィス「それはお答えできません。石版が奪われてこれまでの苦労が水の泡にならないように見張りをお願いしますよ。よろしいですね」

 

アポロ「わかったよ(なぜロードは協力者を教えないんだ?)」

 

 ゾフィスが部屋を出た後、ある老人が入れ替わりに入ってきた。

 

アポロ「あなたは?」

 

アルヴィン「わしはアルヴィン。ビョンコのパートナーじゃよ」

 

アポロ「あのカエル君のパートナーがあなただったんですか?」

 

アルヴィン「そうじゃよ」

 

アポロ「でも、カエル君の話では呪文の発音が上手くできないと聞いてますけど…」

 

アルヴィン「あれはのう…」

 

 真実をアルヴィンはアポロに教えた。

 

アポロ「そうだったのですか…」

 

アルヴィン「これはビョンコには内緒じゃぞ」

 

アポロ「はい…」

 

 

 

 

 

モチノキ町

 その頃、清麿は通っている学校で体力測定があり、ガッシュ達はいつものように公園に来て遊んでいた。

 

ガッシュ「ティオ達の所にもナゾナゾ博士が来たのか?」

 

パティ「その通りよ。お陰でゴウ・アシルドが使えるようになったわ。ガッシュちゃんもナゾナゾ博士とかいう奴と戦ったの?」

 

ガッシュ「私は別に戦っておらぬが…」

 

パティ「それもそうよね。キッドじゃ無敵のガッシュちゃんに敵いっこないもの」

 

ティオ「だけど、ナゾナゾ博士の悪しき者って全然動きがないわね。けちょんけちょんにやっつけてやりたいのに」

 

コルル「でも、どこにいるのかわからないんじゃどうしようもないよ」

 

 遊んでいる様子を木の上でビョンコは見ていた。

 

ビョンコ「いたゲロ!やっぱり、アポロに頼んで居場所を聞いてもらってよかったゲロ」

 

 パティを見つけるとビョンコは降りてきた。

 

ビョンコ「パティ、オイラ達の仲間になって現在の魔物を一掃するゲロ」

 

 突然のビョンコの登場にガッシュ達は驚いていた。

 

コルル「カエルが降りてきたよ」

 

ガッシュ「(あの者は…ビョンコ!既にパティと会っておったのか…?)」

 

パティ「何の話なの?ビョンコ」

 

ビョンコ「前に会った時に言ったゲロ。オイラ達の仲間になってくれるって」

 

ティオ「パティ、あのカエルと知り合いなの?」

 

パティ「ガッシュちゃんと再会する前に会った事があるのよ」

 

ビョンコ「約束を忘れたとは言わせないゲロ」

 

 

 

 

回想

 ビョンコは石版集めと仲間探しをしていた。

 

ビョンコ「う~む…、石版はどこだゲロ…。ついでで仲間になってくれそうな魔物もいればいいゲロ…」

 

 そう考えていると、世界各国を旅してガッシュを探しているパティとウルルを見つけた。

 

パティ「ここにもいないわね。ガッシュちゃん、どこなのかしら…?」

 

ウルル「またそれですか…。本を燃やされてなければきっと会えますよ…」

 

ビョンコ「まさか魔物と会えるなんて思ってなかったゲロ。お前、オイラの仲間になるゲロ」

 

パティ「あんた、誰よ。今はあんたの仲間になるほど暇じゃないの」

 

ビョンコ「オイラはビョンコだゲロ。オイラの仲間になってロードに協力すれば、ロードが王になった暁には魔界で地位がもらえるゲロ。仲間になって損はないゲロ」

 

ウルル「パティ、あのカエルに協力しますか?あのカエルは地位やら何やら言ってますけど…」

 

パティ「今はそんな場合じゃないの。ロードとか顔も知らない奴と協力する気なんてないわ。それよりもガッシュちゃんを探すのが先!行こう、ウルル」

 

ビョンコ「そこを何とか頼むゲロ!」

 

パティ「もう、しつこいわね!あんたの言った事は考えておくから、私のガッシュちゃんを探す邪魔をしないで」

 

ビョンコ「本当ゲロ?わーい、仲間になってくれるって約束してくれたゲロ!」

 

 

 

 

 

ビョンコ「思い出したゲロ?だったら、オイラ達の仲間になるゲロ」

 

パティ「答えは至って簡単よ。あんたの仲間にはならないわ」

 

ビョンコ「どうしてゲロ?仲間になってくれる約束したのは嘘だったゲロ?」

 

パティ「あのね、私はあの時は考えておくって言っただけなのよ。別に嘘なんてついてないし、あんたの仲間になるとは一言も言ってないわ」

 

ビョンコ「…オイラの仲間になれば地位がもらえるのにそれを棒に振るなんて考えがおかしいゲロ!」

 

パティ「別に私は地位なんていらないわ。ガッシュちゃんと一緒に戦えればそれでいいの。だから、さっさと帰ってくれる」

 

ビョンコ「ゲロロロロッ、もう怒ったゲロ!仲間にならないのなら、ここにいる奴まとめてやっつけるゲロ!我が最大の呪文を受けてみるゲロ!ギガノ・ゲロスト!」

 

 ビョンコの行動にガッシュ達は大して反応しなかった。

 

ビョンコ「(しまったゲロ…!アルヴィンは歯医者に行ってたゲロ…)」

 

コルル「パートナーがいないのにどうやって戦うの?」

 

ティオ「パティ、あのカエルにパートナーはいるの?」

 

パティ「私もよくわからないわ。あいつにパートナーがいるのかどうか怪しいし」

 

ビョンコ「ちゃんといるゲロ!」

 

ティオ「私達に喧嘩を売ろうだなんていい度胸じゃない…!あんたの首を絞めてあげるわよ…!」

 

ビョンコ「ゲ、ゲロ…、今日のところはここまでにしてやるゲロ!どの道、お前達現在の魔物は一掃される運命になるゲロ!オイラの仲間にならなかった事を後悔するゲロ、パティ!」

 

 同じ条件下でもガッシュ達に勝てないと判断したビョンコは捨て台詞を吐いて逃げ出した。

 

コルル「あのカエルの言ってた事、本当なのかな?」

 

パティ「ただのハッタリよ。私達が力を合わせればどんな魔物だってギタギタのボロボロにできるのよ」

 

 ビョンコの言った事をパティ達はハッタリと思い込んでいたが、ガッシュは前の戦いの記憶があるため、ハッタリではない事に気付いていた。

 

ガッシュ「(パティの言う通り、力を合わせれば何とかなるのは間違いではないのだが、近いうちに千年前の魔物も来るみたいなのだ…)」

 

ティオ「ガッシュ、いつも能天気なあんたが何を深刻そうな顔をしてるの?」

 

ガッシュ「な、何でもないのだ!」

 

 

 

 

???

 パティに仲間になるのを断られたビョンコは機嫌を悪くして本拠地に戻って来た。

 

ゾフィス「お帰り、ビョンコ。どうしたのですか?機嫌があまりよくないようですね」

 

ビョンコ「パティの奴、仲間になってくれるって約束したのにその約束を破ったどころか、ガッシュの仲間になってたゲロ!せっかく仲間になってくれると思ってたのにゲロ!」

 

ゾフィス「まぁまぁ、そのパティという魔物に約束を破られた挙句、他の魔物の仲間になってて悔しいでしょう。仲間にならないのであれば、千年前の魔物の力で潰すだけですよ。それに…既に私はビョンコの言うパティよりも優秀な魔物をこちらに引き入れる事に成功したのですよ」

 

ビョンコ「ほんとゲロ!?」

 

ゾフィス「ええ。千年前の魔物達をまとめるだけでなく、正確な魔物の位置も把握できる素晴らしい力を持った魔物です。説得に少々時間がかかりましたが、パートナーもフィルターの制作に協力してくれました」

 

ビョンコ「凄いゲロ!もうフィルターは完成したゲロ?」

 

ゾフィス「もう次の日には完成しますよ。では、こちらへ」

 

 そして次の日、フィルターが完成して石版が保管されている場所では、上にライトが付けられていた。

 

ゾフィス「では、復活させますよ…」

 

アポロ「41枚目の石版はどうしたんだい?」

 

ゾフィス「それは今後の状況次第で目覚めさせます」

 

 千年前の魔物が復活するため、アポロはロップスと共に身構えた。

 

ゾフィス「身構えなくても急に襲っては来ませんよ…ライト!」

 

 光のフィルターが施されたライトが灯った。

 

ロップス「かう~…」

 

アポロ「(いよいよか…。ロードの話では石化を解く特殊な光は月の光によく似てると言ってたな…)」

 

 特殊な光にさらされた石版にヒビが入った。

 

ゾフィス「さぁ、目覚めよ!千年前の戦士達よ!」

 

 40の石版から魔物達が解き放たれた。

 

ゾフィス「さて、大変なのはここからですよ、ビョンコ」

 

アポロ「…あれ?僕達の事は呼んでくれないのかな?」

 

ココ「ロンド・ラドム!」

 

 自分を呼ばない事に疑問を持ったアポロの問いかけに対し、ゾフィスは返事の代わりに攻撃呪文を向けてきた。その攻撃をアポロとロップスはかわした。

 

アポロ「…ロード、何のつもりだ?僕達は逆らおうとは考えていないぞ」

 

ゾフィス「とぼける気ですか?あなた方からは…ビョンコと違って忠誠心が感じられないのですよ。何かをしようとする目…志ある目…希望を捨てずにいる目…気に食わないんですよ」

 

アポロ「そんな曖昧な理由で攻撃されるのかい?」

 

ゾフィス「やれやれ、はっきり言わないとわからないのですか?用済みなんですよ。あなた方は」

 

ココ「ラドム!」

 

 ゾフィスの攻撃をかわしながらアポロは本拠地の洞窟を脱出した。

 

ゾフィス「…さて、ゴミ掃除に行こうか…ビョンコ、彼等と共に千年前の魔物達は頼んだよ。ココ、外に出るよ」

 

ココ「あーあ、やっぱりあいつら始末する事になっちゃったのね。ま、フィルター作りにも協力してくれたなんとかQとそのパートナーの方が優秀だし、消えてもちっとも悲しくないしいいか」

 

ゾフィス「ふふ…だんだん私のパートナーらしくなってきたね、ココ」

 

ココ「嬉しいわ」

 

 洞窟を脱出したアポロは岩場を利用し、力の糸で遠くに引っかけては戻し、引っかけては戻しを繰り返してゾフィスから逃げていた。

 

ロップス「か、かう…」

 

アポロ「ロップス、頑張るんだ!(まさか、僕が忠誠心を持ってないというのに気付いていたとは…恐らく奴は…表情から心が読めるのだろうな…)」

 

 ゾフィスもココと共に追いかけたが、既にかなり距離を離されていた。

 

ココ「あいつら、結構遠くに行っちゃったね」

 

ロード「なら、大きいのをぶつけてやろうか」

 

ココ「いいわよ。ディガン・テオラドム!」

 

 遠くにいるアポロ目掛けて4つの火球が飛んできた。

 

アポロ「(…敵の強い攻撃が4つ来る…!しかも、リグロンでちょこまか動いてはその攻撃に当たってしまう!あれを使うしかない!)ロップス、あの大きな岩だ!」

 

ロップス「かう!!」

 

アポロ「ディノ・リグノオン!」

 

 近くにあった大きなを複数持ち上げ、ディガン・テオラドムの方へ投げ飛ばした。

 

ココ「あんな岩で防げると思われてるのかしら…」

 

ゾフィス「所詮は勘が鋭いだけの男だったね…圧倒的な力の前では何もできずに消えるだけだ…」

 

 投げ飛ばした岩は火球に当たって砕け、地面に落ちていった。

 

ココ「倒したかな?」

 

ゾフィス「さぁ…どうだろうね」

 

ココ「でも、あんなに岩の破片も降ってたら、よけられるわけないわよね?」

 

ゾフィス「確かによけられないさ。さぁ、帰ろう。千年前の戦士が待っているんだ」

 

 洞窟に戻る途中である眼鏡と白衣の少年とロボットみたいな魔物が現れた。

 

ゾフィス「コーラルQにグラブじゃないですか。あなた方のお陰で光のフィルターは完成しました」

 

コーラルQ「ピポポポポッ、これぞグラブの頭脳があってこそ大幅に短縮できたピヨ」

 

グラブ「俺の頭脳を評価してくれて感謝するよ。だが、何で勝てない戦いをしないコーラルQや俺を説得して仲間に引き込んだんだ?別に俺達なんかいなくても千年前の魔物だけで十分だろ?」

 

ゾフィス「いいえ、この作戦には私の意を受け、魔物達をまとめてくれるリーダーが必要です。その役目は現在の戦いの事情を知っている魔物でなくてはいけません。それに…コーラルQには魔物の居場所を正確に探知できる能力があるのです。あなたにぴったりの役目だと思いませんか?」

 

コーラルQ「ふむ、確かにこの役目は私でなければ務まらないピヨ。引き受けようではないか」

 

ゾフィス「(待ってろ…、ガッシュ…、ブラゴ…。千年前の魔物達を使ってお前達を蹴散らしてやるぞ…)」

 

 一方、アポロは相手の動きを読み、危険を察知する才能を駆使して岩の破片や火球をなんとかよけ、ゾフィスに倒したと思い込ませて逃げる事に成功していた。

 

アポロ「はぁ…はぁ…」

 

 そんな時、ナゾナゾ博士と遭遇した。

 

アポロ「あなたは?」

 

ナゾナゾ博士「私の名はナゾナゾ博士。何でも知ってる不思議な博士さ」

 

キッド「博士はアポロがピンチになってるのに気付いて助けに来たんだよ。そうだよね、博士」

 

ナゾナゾ博士「キッド、それはね、ウ・ソ」

 

 ナゾナゾ博士の嘘にキッドは驚愕した。

 

アポロ「ナゾナゾ博士、どうして僕の名前を…?」

 

ナゾナゾ博士「君は社長だから名前ぐらいは知ってるよ。私の僕、マジョスティック12が奴等の本拠地を突き止めたから奴等の実態を見ようと思ってここに来たのだが、何があったのかね?」

 

アポロ「僕はロードという魔物に脅されて石版集めなどで協力していたんですけど、千年前の魔物が復活した途端に用済みとして追われてたんです」

 

ナゾナゾ博士「だが、君は直前までロードの元にいたからロードについて何かわかった事はあるかな?」

 

アポロ「それなんですが…、千年前の魔物が封じられた石版は40のはずなのに41枚目の石版があったんです。おかしいと思いませんか?」

 

ナゾナゾ博士「確かにおかしい。千年前の魔物の石版は40だけだったはず。その41枚目の石版も魔物の石版だとすれば…何か嫌な予感がする…。アポロ君はこれからどうするのかね?」

 

アポロ「これから戻って休息をとった後、清麿達に千年前の魔物が復活したと連絡して彼等に色々な手配をします。彼らの協力がなければどうにもなりませんから…。博士はどうするんですか?」

 

ナゾナゾ博士「しばらく様子を見る。それから、仲間を集める予定だ。アポロ君も清麿君達と一緒に頑張るのだぞ」

 

アポロ「はい。ロップス、行こうか」

 

ロップス「かう!」

 

 アポロとロップスはその場を後にした。

 

アポロ「(魔物が目覚めたとはいえ、パートナーが見つかるのにはまだある程度時間がかかるだろう…!その間に何としても色々な手配を行わなければ…!)」

 

 ゾフィスの手で千年前の魔物が復活し、後はパートナーが見つけるだけになった。今、ガッシュ達は大きな戦いの渦に呑まれようとしていた。




これで今回の話は終わりです。
パティとビョンコの絡みは原作と違ってパティがガッシュと会う前に既に面識があった展開になっていますが、原作と違ってビョンコの勘違い等もあってパティとビョンコに確執ができてしまう流れになっています。
次の話はパティの逆襲の話が元ネタのビョンコがパティを潰すために逆襲に来る話ですが、ある千年前の魔物も出番を前倒ししてガッシュに立ちはだかります。どんな魔物が出て来るかはまだ秘密です。
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