金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL31 休息の一時

ホテル

 戦いを終えた一行はホテルに着き、休息の一時を過ごしていた。

 

ガッシュ「みんな来てくれてよかったのだ!」

 

リィエン「当たり前あるよ。清麿や恵達が戦ってると聞いて飛んできたある」

 

ニコル「チェリッシュもガッシュの力になりたいから来たわ」

 

チェリッシュ「それに、私はゾフィスに個人的な恨みもあるしね」

 

ティオ「個人的な恨み?」

 

チェリッシュ「私が魔界にいた頃、テッドと一緒に暮らしていた坊や達と力を合わせて何とか作った家をゾフィスは何度も遊び気分で焼いた張本人だから会うような事があれば懲らしめてやりたいと思っていたのよ」

 

コルル「私は戦いは好きじゃないけど、ゾフィスのような悪い魔物は許せないよ」

 

しおり「女の子の怒りをぶつけてやっつけてやりましょう」

 

チェリッシュ「そうね」

 

恵「現代の魔物とそのパートナーが11組も集まるなんて思っていなかったわ」

 

清麿「いつになるかわからないが、後、ダニーとそのパートナーのゴルドーさんも来るそうだ」

 

パティ「これだけいれば千年前の魔物なんて楽勝よ」

 

ウルル「油断してると足元をすくわれますよ」

 

サンビーム「いくら仲間が大勢いるからといって、気を抜かずに行こう」

 

ウマゴン「メル」

 

ジェム「ところで、清麿達が連れてきたその変なY姿の魔物って…」

 

ビクトリーム「ベリーシット!!華麗なるVだ!」

 

ジェム「悪気があって言った訳じゃないのにそんな言い方はないでしょ!?」

 

アポロ「ビクトリームはあんな性格なんだ…。大目に見てやってくれ…」

 

ウォンレイ「そのビクトリームとやらは千年前の魔物なのか?」

 

清麿「ああ。千年前の魔物だが、仲間になってくれた」

 

ナゾナゾ博士「何か重要な情報を聞いてないかね?」

 

ビクトリーム「……私は重要な事は何も知らん」

 

ナゾナゾ博士「そうか…なら、いいよ…。ここに集まったみんな、既に知っている者もおるが、改めて聞いてほしい。敵の首領、ロードの正体がわかった。真の名はゾフィス、心を操れる現代の魔王候補だ!」

 

ウォンレイ「ゾフィスか…、少し噂で爆発の術を使う魔物と聞いている」

 

チェリッシュ「でも、遊び気分で悪事を働くゲスとしても有名よ。魔界にいた頃の私達が暮らしていた家を何度も焼いたからね」

 

ジェム「そいつが千年前の魔物を率いてる親玉って訳ね」

 

ナゾナゾ博士「いかにも。私は君達の他にもともに戦うように何組かの魔物達と会って来た。私はゾフィスの事をここに来る前に立ち寄ったある魔物とパートナーから聞いた。今まで会った魔物の中で最も強かったガッシュ君に次ぐ強大な力を持った魔物じゃった」

 

清麿「ガッシュの次に強い魔物?」

 

ナゾナゾ博士「その魔物の名はブラゴ…そしてパートナーのシェリー」

 

清麿「(やはりか!)」

 

ナゾナゾ博士「私はここに来る前、アンデスの山中で彼等に会ったのだ」

 

 

 

 

 

回想

 清麿達と合流する前、ナゾナゾ博士はブラゴとシェリーに会っていた。

 

シェリー「では、あなた方と手を組めと?」

 

ナゾナゾ博士「千年前の魔物達と戦うには皆が手を組まねば…」

 

ブラゴ「断る。俺がなぜ貴様らと手を組まねばならん。弱い奴のケツを守るのはゴメンだ」

 

ナゾナゾ博士「しかし、そのロードが率いる千年前の魔物は何十体もいる。我々が手を組まねば!パートナーのあんたもそう思う」

 

シェリー「申し訳ありませんがムッシュ、お引き取り願います」

 

ナゾナゾ博士「(な…何だ?この異様な殺気は!?)」

 

シェリー「今、話してくれたロードの情報、礼を言います。しかし、そのロードという者は私の宿敵でもあります。あなた方の力を借りて倒すつもりはありません」

 

ナゾナゾ博士「宿敵!?いや、奴等全てを1人では…」

 

シェリー「ムッシュ、あなたは他の魔物にも協力するよう呼び掛けているみたいですが、これだけはその魔物達にもお伝えください。あなた方のいうロードにだけは手を出さぬよう…。もし、手を出せば…あなた方もただでは済まないと。本当ならば、千年前の魔物も私達の手で始末する所です。くれぐれも、私達の邪魔だけはなさいませんように!」

 

ナゾナゾ博士「(こ奴、口だけではない…!たとえ死ぬことになろうと、1人で奴等を倒す気だ…!)あなたがそれ程までに敵視するロードとは、何者なのかね?」

 

シェリー「あなたが情報をくれたお礼に少しだけロードについて教えましょう。ロードとは仮の名、心を操る魔物の真の名は『ゾフィス』。私の命の恩人とも言える親友の心を操り幸せを奪った…最低最悪の魔物よ」

 

 

 

 

清麿「そうか…やっぱりな…」

 

ナゾナゾ博士「清麿君とガッシュ君は彼等を知っておるのかね?」

 

清麿「ああ、一度だけ戦った事がある。一応は勝ったけどな」

 

 その言葉にコルルと既にコルルからその事を聞いたティオやガッシュが無敵だと信じて疑わないパティ、ブラゴよりも圧倒的に強いゼオンと戦った事があるチェリッシュとそのパートナー達以外に衝撃が走った。

 

一同「えええええ!?あのブラゴと!?」

 

キャンチョメ「ブラゴは優勝候補と呼ばれているぐらい強くて怖い魔物なんだよ!そいつにガッシュは勝ったの!?」

 

ガッシュ「ウヌ。その時はまだ私の最大呪文は制御できる段階ではなかったから明確に勝ったとは言えぬが、退ける事はできたのだ」

 

キッド「信じられないよ!」

 

ウマゴン「メルメルメ…」

 

キャンチョメ「ティオ達はどうして驚いていないんだよ!」

 

コルル「私、ガッシュとブラゴが戦うのを直接見たの」

 

ティオ「私も初めて聞いた時は驚いたわ。でも、優勝候補のブラゴに勝ったガッシュでさえ勝てないだろうって言うぐらい強い魔物もいるのよ」

 

ウォンレイ「優勝候補のブラゴに勝ったガッシュより強い魔物…?」

 

チェリッシュ「その魔物の名はゼオン、ブラゴの何倍も強い上に一応は話が通じるブラゴやシェリーと違ってゼオンは話が全く通じないほど非情で冷酷な魔物よ」

 

キャンチョメ「ブ、ブラゴの何倍も強い魔物!?どうしてそんなとんでもない魔物の事を!?」

 

チェリッシュ「前に戦った事があってね…」

 

キッド「も、もしゼオンが千年前の魔物との戦いの時に乱入したら勝てっこないよ…」

 

ナゾナゾ博士「話が脱線してるから元の話に戻ろう。それより問題はそのゾフィスじゃな。敵がこちらの動きに気付いているのは明白だ。今はその事に集中すべきじゃ」

 

清麿「ああ」

 

ティオ「きっと大丈夫よ。さっきみたいにみんなで協力して戦えばきっと勝てるわ!」

 

ガッシュ「ウヌ、そうなのだ」

 

ティオ「(恵はデモルトとの戦いの時に足を怪我しちゃったから清麿にお姫様抱っこしてもらったけど…、私もガッシュにお姫様抱っこしてもらいたい…)」

 

パティ「何を考え事してるの?ティオ。もしかして、ガッシュちゃんとイチャイチャするのを考えてるんでしょ?」

 

ティオ「そそそ、そんなのは考えてないわ…!」

 

パティ「そうかしら?顔にはそう書いてあるわよ。でも、ガッシュちゃんは私の恋人よ」

 

ティオ「勝手にガッシュを独り占めするな~~!」

 

 またしても喧嘩に発展した。

 

コルル「喧嘩はよくないよ」

 

恵「ティオったら、パティとまた喧嘩したのね…」

 

ウルル「こんな時でもいつもの喧嘩ですか…」

 

ナゾナゾ博士「…とりあえず、各自自由な時間をとって過度の緊張をほぐすんだよ…。でも、街に出る時は二組以上で行動するんだ」

 

 それから、ナゾナゾ博士と清麿は話をした。

 

ナゾナゾ博士「話とは何かね?」

 

清麿「この戦いの発端ともいえるゴーレンの事なんだ…」

 

ナゾナゾ博士「ゴーレン?千年前の魔物を石版にしたゴーレンがどうしたのかね?」

 

清麿「千年前の魔物から聞いたんだが…どうやらゴーレンがデボロ遺跡にいるみたいなんだ」

 

ナゾナゾ博士「だが、ゴーレンは石版になっていない千年前の魔物なのだぞ。その魔物がまだ生きている状態で人間界にいるとは」

 

清麿「正直言ってその話をしてくれた奴等も半信半疑らしい。もし、奴等の言ってたゴーレンが本物だとしたら……」

 

ナゾナゾ博士「強敵になる事に間違いない。できれば、偽物であってほしい事を祈りたくなるぐらいだ…。清麿君も今の内に戦いでの緊張をほぐしておくんだ」

 

清麿「ああ」

 

 ガッシュ達が緊張をほぐすために街に出るのをナゾナゾ博士とキッドは見ていた。

 

キッド「ガッシュって3人の女の子に好かれててラブラブだね」

 

ナゾナゾ博士「まぁ、ここまで仲間を集められたのもガッシュ君のカリスマ性のお陰かも知れないよ。もっとも、まだ本人はカリスマ性という言葉を知らないかも知れないけどね」

 

 

 

 

 緊張をほぐす一同のうち、フォルゴレとキャンチョメはビクトリームと共にビクトリームの大好物メロンを買いに行っていた。

 

ビクトリーム「ぶるぁ…、どのメロンを選べばよいか迷うな…」

 

フォルゴレ「買いたいメロンは華麗なるビクトリーム様が決めてください。お金は私が支払います」

 

キャンチョメ「これはどうかな?」

 

 試しにキャンチョメは店に並んでいるメロンを1個ビクトリームに見せた。

 

ビクトリーム「ふむぅ…よかろう、こぉのメロンを3個食べよう。さぁ、代金とやらを支払うのだ」

 

フォルゴレ「はは~~っ!」

 

 一方のガッシュと清麿はティオと恵、コルルとしおり、パティとウルル、ウマゴンとサンビーム、ウォンレイとリィエンの5組と共に買い物に行っていた。前ではしゃぐガッシュ達をサンビームとウォンレイペアは後ろから見守っていた。

 

清麿「しおりさんはどうして買い物を?」

 

しおり「コルルは術を使うと服を破っちゃうからね。だから、予備をたくさん買っておこうと思って…」

 

コルル「いつまでも下着でいるのは恥ずかしいし…」

 

清麿「(コルルも女の子だから下着でいつまでもいるのは恥ずかしいだろうなぁ…)恵さんが俺と一緒に買い物するのは…」

 

恵「明日は大勢のお弁当を作らないといけないしね。それに…」

 

清麿「も、もしかして恵さん、俺と…」

 

 声に出さずにティオは応援していた。

 

ティオ「(ファイトよ、恵!)」

 

パティ「ガッシュちゃ~ん、買い物ではブリを買っていきましょうね~!」

 

ガッシュ「ウ、ウヌ…」

 

ティオ「いつまでもべったりしてるんじゃないわよ!」

 

パティ「何よ!妬んでるの!?」

 

 ガッシュの取り合いになり、2人はガッシュの腕を引っ張り合った。

 

ガッシュ「痛い、痛いのだ!腕が千切れそうなのだ~~!!」

 

ウォンレイ「ガッシュは大変だなぁ…」

 

サンビーム「どれだけ努力したってモテない人は辛いが、モテモテ過ぎるのも大変なようだ…」

 

ウマゴン「メル…」

 

 楽しく買い物に向かう一行はお店で買い物をした。

 

恵「ガッシュ君のお弁当にはブリを入れてあげなきゃね」

 

清麿「ブリ…南米でも売られてたんだ…」

 

???「その一緒にいる男は恵の婚約者か?」

 

 恵としおりとティオとコルルには聞き覚えのある声が聞こえて振り向くと、そこにはマリル王女がいた。

 

清麿「恵さん、その人は?」

 

恵「カルノア王国のマリル王女よ」

 

清麿「マリル王女!?あのマリル王女と恵さんは知り合いだったのか!?」

 

恵「ええ。遊園地に遅れたのもその人の事件に巻き込まれて」

 

マリル「済まぬのう、恵が巻き込んでしまった挙句、待ち合わせの時間に遅れさせてしまって」

 

清麿「いやぁ、もう済んだ事だから…」

 

マリル「そうか。ところで恵よ、その男の名は何と申す?」

 

恵「清麿君、高嶺清麿君よ」

 

清麿「王女様、よろしくお願います…」

 

マリル「2人は大人びておるからお似合いのカップルどころか夫婦のようにも見えるぞ。お互い気になるのであれば結婚すればよかろう」

 

清麿「け、結婚!?」

 

恵「そ、それは…その…」

 

清麿「それに…その…俺と恵さんはまだ未成年だし…」

 

ガッシュ「お主はマリルと言うのだな、私はガッシュ・ベルと申すのだ」

 

清麿「って、勝手に割り込むんじゃねえ!!」

 

ティオ「勝手に雰囲気を壊すんじゃないわよ!!」

 

 勝手に割り込んだガッシュは清麿とティオに怒られてしまった。

 

ガッシュ「ヌオオオッ!!挨拶ぐらいよいではないか~~!」

 

マリル「ガッシュとやら、ティオやコルルと一緒におるが、友達であるのか?」

 

ガッシュ「お主の言う通り、ティオとコルルは私の友達なのだ」

 

パティ「それに、このパティちゃんはガッシュちゃんの彼女なのよ!」

 

 パティの自己アピールやガッシュとべったりしてる様子にティオはやきもちを焼いていた。

 

マリル「ティオ、ガッシュとべったりしておるパティにやきもちを焼いておるのか?」

 

ティオ「ななな、なにを言ってるのよ!ガッシュが女の子の事に優柔不断だから怒ってるだけで……」

 

マリル「ティオは本音を隠すのが下手じゃのう。ティオもガッシュの事が好きなのじゃな」

 

 本心を言い当てられてティオの顔は真っ赤になってしまい、頭から湯気を出して倒れてしまった。買い物をしていたウォンレイとリィエンもそれを見ていた。

 

リィエン「ウォンレイもガッシュみたいに女の事に優柔不断になってはいけないある。わかったあるね?」

 

ウォンレイ「わかったよ、リィエン…」

 

 リィエンの気迫にウォンレイは冷や汗を垂らして頷いた。その光景を撤退したはずのコーラルQとグラブが見ていた。

 

グラブ「(何で清麿には恋人やたくさんの友人がいるんだ…?俺にはそんなのはないのに…)」

 

コーラルQ「グラブ、グラブ、何をボーッと見ているのだ?」

 

グラブ「わわっ!すまんな…」

 

コーラルQ「さっきからグラブは様子がおかしいぞ。ピヨ麿を見ているようだが、何か羨ましいのか?」

 

グラブ「…コーラルQ、俺もあいつみたいに恋人や友達を作れるのか…?」

 

コーラルQ「う~む…。今日は奴等の偵察はこの辺にしておいて本拠地へ戻ろう」

 

グラブ「そうだな…」

 

 清麿達に気付かれないようにグラブとコーラルQは本拠地へ戻っていった。

 

 

 

 

ホテル

 ホテルに残っているメンバーは、チェリッシュがキッドとジェムとヨポポとロップスの遊び相手になっていた。

 

チェリッシュ「ここではどうやって遊ぶ?」

 

キッド「鬼ごっこがいい!」

 

ヨポポ「ヨポ、ヨポポイ!」

 

ジェム「ヨポポはかくれんぼがいいと言っているわ」

 

ロップス「かう…」

 

アポロ「ロップスは迷ってるみたいだ」

 

チェリッシュ「う~ん…、どうしようかしら…」

 

 結局、かくれんぼで遊ぶ事になり、見つける役になったチェリッシュはあっという間に全員を見つけた。

 

ジェム「よく私達の隠れていそうな場所がわかったわね」

 

チェリッシュ「当然じゃない。魔界ではかくれんぼとかして遊んだ事もよくあったのよ」

 

キッド「凄いなぁ。チェリッシュはどんな王様になりたいの?」

 

チェリッシュ「えっと……まだ決めてないわ。テッドを見つけたらどんな王様になるか決めるわよ」

 

 幼い魔物の子の遊びに付き合ってくれるチェリッシュをナゾナゾ博士とニコル、アポロは見ていた。

 

ナゾナゾ博士「ニコル君、チェリッシュ君は魔界にいた頃から子供好きだったのかね?」

 

ニコル「ええ。チェリッシュは身寄りのない子供達と一緒に過ごしていたそうで…」

 

アポロ「子供達を養うために苦労したから、あの年齢で大人びた雰囲気が出たのだろうね」

 

 

 

デボロ遺跡

 ガッシュ達がホテルに戻った後、密かにゼオンはデュフォーと共にデボロ遺跡に侵入していた。

 

デュフォー「割と警備は緩いな」

 

ゼオン「こんなものは厳しいうちには入らん。ま、見つかっても吹っ飛ばせばいいだけだからな…」

 

 遺跡を進んでいると、何やらゾフィスが千年前の魔物を集めて何か話していた。それをゼオンとデュフォーは気づかれないように聞いていた。

 

ゾフィス「よくわかりました…ビョンコ。レイラの話と併せて、これで城にいた千年前の魔物達が消えた理由もよくわかりました。皆の者も警戒するように。後程、数体の魔物には特別な指示をするかも知れません」

 

ビョンコ「ゲ、ゲロッ、ロード、いや、ゾフィス様、それだけでゲロか?」

 

ゾフィス「何がですか?ビョンコ」

 

ビョンコ「これから街に奴等を倒しに行くとかは…」

 

ゾフィス「いえ、放っておけば彼等はこの城に来るでしょう。その時のためにこの城で迎え撃つ準備をするのが得策かと。バカなネズミを駆逐するためのね!」

 

ビョンコ「(流石ゲロ…)」

 

ゾフィス「それより…この魔物達の中に勝手に彼等の仲間になってしまったビクトリームのような裏切者がいないかどうかの方が問題かと思いますが…」

 

 ゾフィスも他の魔物もゼオンがいた事に全く気付いていなかった。

 

ゼオン「他の魔物も大した事ない連中だな。やろうと思えば俺一人で片づけられる」

 

デュフォー「話が終わったみたいだ。あの魔物の後を追うか?」

 

ゼオン「ああ」

 

 ゾフィスが移動したため、ゼオンはそれを追ってみた。その道中、ゼオンはある物がある部屋を見つけた。

 

ゼオン「何だ?この光る石は?」

 

デュフォー「月の石だそうだ。その光は魔物や人間の傷を癒し、心の力を回復させる事ができる。それから…」

 

???「てめえ、俺をボコボコにした日中のチビだな!」

 

 怒鳴り声と共にデモルトが姿を現した。

 

ゼオン「お前をボコボコにしたチビ?」

 

デモルト「そうだ!俺は覚えてるぞ!マントのチビの事を!」

 

ゼオン「マントのチビ…ガッシュの事か…。(なるほど、こいつを1人でぶっ潰せるようになるぐらい強くなったのか…)」

 

ヴァイル「このガキ、相当頭が悪いようだな。デモルトと戦った事を覚えてねえなんてよ!」

 

デュフォー「頭が悪いのはお前達の方だ。お前達が戦った魔物はゼオンとは別人だ。それに、俺とゼオンはこいつと会った事はないぞ」

 

ヴァイル「頭が悪いだと!?このガキ、舐めやがって!ラギア」

 

 ヴァイルが呪文を言い終わる前にゼオンはデモルトに近づき、蹴り飛ばして月の石の光が届かない場所へ吹っ飛ばした。

 

デモルト「ルオオオオッ!!」

 

ヴァイル「バカな!あのチビ、デカイ図体のデモルトをたった蹴り1発で吹っ飛ばしただと!?」

 

ゼオン「どうやら見かけ倒しだったようだな」

 

デモルト「マントのチビが、ふざけやがって!!」

 

 頭に血が上ったデモルトはゼオンに攻撃を仕掛けたが、ことごとくかわされて反撃を受けた。かなりの巨体を誇るデモルトが小柄なゼオンに手も足も出ない現実にヴァイルはどうしようもなかった。

 

ヴァイル「そんな、デモルトがチビに子供扱いされているなんて…!」

 

デュフォー「ゼオン、そろそろ遊びは終わりだ」

 

ヴァイル「終わりなものか!ギルガドム・バルスルク!」

 

 どうにもならないと判断したヴァイルは禁呪文、ギルガドム・バルスルクを使った。それにより、デモルトは全身に頑丈な鎧を纏った。

 

ゼオン「ほう…禁呪か…」

 

デモルト「調子に乗りやがって、このクソチビが~!!」

 

 デモルトはゼオン目掛けて拳を振り下ろした。しかし、デュフォーはよけず、ゼオンは臆する事なく突っ込んでき、デモルトを蹴り飛ばした。

 

ゼオン「こんな奴如きに強い呪文はいらん」

 

 禁呪を使ってもゼオンとデモルトの実力の差は変わらず、一方的にデモルトがやられていた。

 

ヴァイル「どうなってるんだ…!?ゾフィスから使うなと言われた呪文を使ってもあのガキに歯が立たないなんて…。こうなったら…!」

 

 デモルトはゼオンに敵わないと悟ったヴァイルはデュフォーから本を奪おうとした。しかし、デュフォーは足を引っかけてヴァイルを転ばせた後、ヴァイルの股間を蹴った。

 

ヴァイル「いて~~~っ!!!俺の股間を蹴りやがって!!ふざけんじゃねえぞ、このほとんどしゃべらねえガキが!」

 

 今度はデュフォーを殴ろうとしたが、デモルトをボコボコにした後に駆け付けたゼオンに蹴り飛ばされた。

 

ゼオン「パートナーが自ら本を奪いに来るとは大した度胸だな」

 

デュフォー「そろそろ遊びは終わりにするぞ、ゼオン」

 

ゼオン「ああ」

 

デュフォー「ソルド・ザケルガ!」

 

 何度もゼオンに殴られ、蹴られた事とソルド・ザケルガを受けた事で鎧は砕かれ、デモルトは倒れてしまった。

 

デモルト「ルオオオオッ!!!」

 

ゼオン「やはり図体がでかいだけの雑魚だったな。本を燃やすぞ」

 

デュフォー「本の持ち主はさっきお前が遠くへ蹴り飛ばしてここにはいないぞ」

 

ゼオン「人間への力加減を間違えてしまったようだな、まぁ、いいや。あのヘタレを追うぞ」

 

 そのまま進み、ゼオンが目にしたのは怯えるゾフィスとケンタウルスとゴルゴンを合わせたような魔物とコートを着た美形の男だった。

 

ゾフィス「この俺に高嶺清麿と大海恵の2人を生け捕りにしろだと!?」

 

男「そうだ。あの2人は私の最高の美術品になる」

 

ゾフィス「ふざけるな!そんな事ができるか、モーリス!」

 

モーリス「お前、また石になりたいのか?」

 

 ケンタウルスの魔物が睨んだ途端、ゾフィスは一気に怯えた。

 

モーリス「私は魔物も人間も関係なく男が、特にジジイが嫌いだ。本来なら、ココという女の子の美しさを引き立てられないクズのお前なんかすぐ石にして木っ端微塵にしてやるが、ゴーレンが利用価値があると言ったからお前に他の千年前の魔物を指揮する権限を与えて生かしておいているんだ。それを忘れてはいけないよ、ヘタレ君」

 

 恐怖で何も反論さえできないゾフィスはその場を去って行った。その光景をゼオンは嘲笑っていた。

 

ゼオン「あのヘタレに相応しい無様な姿だな」

 

デュフォー「ゼオン、あのケンタウルスのような魔物は知っているのか?」

 

ゼオン「あの魔物は恐らくゴーレンだ。千年前の魔界の王を決める戦いの時に父上とその仲間達との戦いでディオガ・ゴルゴジオを跳ね返されて自分が石版になって敗れたと父上から聞いたがな」

 

デュフォー「だから、今になっても人間界にいたのか」

 

ゼオン「さて、一旦野宿するためにも遺跡から出るぞ、デュフォー。次の日は奴等の戦いを楽しく見物できるな」

 

 そのままゼオンはデュフォーをマントに包んで瞬間移動して消えた。

 

モーリス「やれやれ、ここにいる男共は魔物も含めてほとんど使えない奴等ばかりだ。私がジジイと並んで最も嫌いな品のない男のヴァイルもまだ利用価値があるから生かしているが、ゾフィスを脅して作らせたあれを使う時が来たら始末するとするか」

 

ゴーレン「さっき、月の石の部屋を見てみたが、デモルトが何者かにやられていたようだ」

 

モーリス「パワーしか能がない単細胞と品のない男のコンビでは所詮そこまでだ。あれでゴーレンの頭脳とあの単細胞のパワーが合わさればどんな敵にも負けない魔物になれるんだけどね」

 

 コーラルQとグラブも帰ってきた後、ゾフィスとモーリスの会話を聞いていた。

 

グラブ「ここの所のゾフィスが何かに怯えているような素振りはこれが原因だったのか…」

 

コーラルQ「グラブ、このままビョンコのように従い続けるか、奴を見限るかどっちにする?」

 

グラブ「そうだな…、あのゴーレンという魔物をこのまま放っておいたら大変な事になる…!覚悟を決めるぞ、コーラルQ…!」

 

 

 

 

ホテル

 各自外出から帰ってきた後、入浴になり、先に恵とティオがお風呂に入った。

 

ティオ「ここのお風呂も気持ちいいわね」

 

恵「体も温まるわ」

 

ティオ「ねえ、恵、せっかくだから清麿に色仕掛けでアプローチする?」

 

恵「ちょっとティオ、色仕掛けは恥ずかしいわよ…!」

 

ティオ「何を言ってるの、清麿は恵の水着写真集に興味津々だったのよ。遊園地では清麿をからかってたじゃない」

 

恵「ただ、からかっただけで色仕掛けは…」

 

ティオ「案外、清麿は恵の裸にも興味津々かも知れないのよ。躊躇せずにやってみた方がいいんじゃない?」

 

 そう言ってると、ガッシュと清麿の話し声がした。

 

ティオ「そう言ってると来たわよ、恵。ファイト!」

 

 ティオに急かされて恵はバスタオルを巻いてから風呂場を通り過ぎようとしていた清麿の前に現れた。バスタオル姿の恵に清麿は動揺を隠せなかった。

 

清麿「め、恵さん!そんな恰好でどうして!?」

 

恵「き、清麿君…その…」

 

 話すのを躊躇しているうちに恵の巻いていたバスタオルがずれ落ちてしまい、恵の裸が露わになってしまった。当然、すぐに恵は恥ずかしがりながら腕で胸を隠し、恵に好意を抱いていた清麿も恵の裸に驚きを隠せなかった。

 

恵「きゃっ!!!」

 

ガッシュ「どうしたのだ?」

 

ティオ「ガッシュは見ちゃダメ!」

 

 慌ててティオはガッシュの目を塞いだ。

 

清麿「(め、恵さんの裸はとても美しすぎる…!!まるで、ヴィーナスみたいだ…!)って、何をいやらしい事考えてるんだ、俺!」

 

 思わずいやらしい事を考えてしまったものの、すぐに我に返って恵が巻いていたバスタオルを再び巻いてあげた。

 

恵「あ、ありがとう、清麿君」

 

清麿「恵さん、裸を見てしまったせいで何と言ったらいいのか…」

 

恵「気にしなくていいのよ。今のは私の方に落ち度があるから…。清麿君、お詫びといっては何だけど、私の胸を触りたいのなら、触っていいわよ…」

 

清麿「え?俺なんかが…」

 

恵「清麿君ならいいの。遠慮しなくていいわ…」

 

ティオ「フォルゴレとかと違って清麿なら恵の胸を触っていいのよ。私も首を絞めたりしないから」

 

 言われた通り、清麿は恵の胸を触った。

 

清麿「(やっぱり恵さんの胸は大きいし、柔らかい…)」

 

恵「触り心地はどう…?」

 

清麿「とてもいいです…」

 

恵「…ありがとう…。私の裸を見たくなったり胸を触りたくなったら言ってね。清麿君だったら…いいよ…」

 

 恵は胸を触られる事、清麿は女性の胸を触る事に慣れていないため、話すのもぎこちなかった。

 

ティオ「やれば色仕掛けもちゃんとできるじゃない、恵」

 

恵「で、でも…やっぱり恥ずかしいわ…」

 

ガッシュ「ティオ、せっかくだからみんな一緒にお風呂に入ろうではないか」

 

ティオ「…何であんたはすぐにそういった発想になるのよ!!」

 

 幼さ故に女の子と一緒にお風呂に入る事を恥ずかしく思わないガッシュはティオの首絞めという名の制裁を受けた。

 

恵「それじゃあ、私とティオはお風呂に入るから」

 

 ティオを連れて恵は風呂に入った。清麿とガッシュは自分達の部屋に行った。その一連の出来事を入浴準備をしていた女性陣は見ていた。

 

しおり「なかなか体を張った事をしたわね、恵。ところでコルル、清麿君の家にいる間はガッシュ君ってコルルと一緒にお風呂に入ろうとしたの?」

 

コルル「うん。でも、華さんが止めてくれたから何とかなったけど…」

 

パティ「私はガッシュちゃんと一緒にお風呂に入っても大丈夫よ」

 

ジェム「何でそう思うのかが不思議よ…」

 

リィエン「さ、私達もお風呂に入るある」

 

チェリッシュ「そうね。汗はきっちり流しましょう」

 

 他の女性陣も全員お風呂に入った。

 

パティ「あ~、いい湯だわ…。身も心も癒される~」

 

チェリッシュ「ティオとコルルはどっちから先に髪を洗う?私が髪を洗ってあげるわよ」

 

ティオ「私から先で」

 

チェリッシュ「わかったわ。コルルはその後ね」

 

コルル「うん」

 

恵「ニコルさんもこうやってみんなでお風呂に入った事はあまりないですか?」

 

ニコル「そうね…」

 

リィエン「ニコルもしっかり今日の疲れをとって明日に備えるある」

 

しおり「明日はとても激しい戦いになりそうね…」

 

 女性陣が入浴を楽しんでいた頃、フォルゴレとキャンチョメは風呂場を通り過ぎようとしていた。

 

キャンチョメ「フォルゴレ、女の子が入浴してる風呂場には間違っても入らないでね」

 

フォルゴレ「はははははっ、私はチチをもいでも覗いたりはしないぞ」

 

 そう言ってると、恵が濡れたまま一旦出たために濡れていた床でフォルゴレは誤って足を滑らせてしまった。

 

フォルゴレ「どわぁぁっ!!」

 

キャンチョメ「フォルゴレ!」

 

 足を滑らせたフォルゴレは風呂場に突入してしまった。

 

フォルゴレ「や、やあ…」

 

女性陣「きゃあ~~~っ!!」

 

ティオ「セクハラするだけじゃ物足りないから覗きに来たのね!!」

 

フォルゴレ「違う!私は断じてそんな事は」

 

コルル「セクハラも覗きも悪い事だよ!」

 

パティ「女の入浴中を覗くなんて最低よ!」

 

チェリッシュ「徹底的にお仕置きをしてあげないとね!」

 

リィエン「みんなでフォルゴレにお仕置きある!」

 

フォルゴレ「バンビーナ達の入浴中に入ってしまったのは謝る!でも、これは事故なんだ!だから、許して~~!」

 

 女性陣に覗きに来たと誤解されたフォルゴレはボコボコにされて風呂場から放り出された。その怒鳴り声は泊まっている部屋にいる残りの男性陣にも聞こえていた。

 

ウマゴン「メル」

 

サンビーム「どうやら、誰かが女性陣の入浴中を覗いてボコボコにされているようだ」

 

ウルル「女性が入っているお風呂場は楽園なんかじゃなくて地獄ですからね…」

 

清麿「覗きそうな奴はフォルゴレしかいねえな」

 

アポロ「わざとかどうかははわからないけど、女の子の入浴中を覗くとろくな事にならない事に変わりないからね」

 

 それから全員の入浴が終わった後、食事をとった。幼い魔物の子は食欲旺盛だった。

 

ガッシュ「ここの料理はおいしいのだ!」

 

ウルル「パティ、ちょっと食べすぎじゃないですか?」

 

パティ「いいじゃない、明日は激しい戦いになるのよ。戦いに備えていっぱい食べないと」

 

ティオ「(どこにそんな食欲が湧くのよ…)」

 

コルル「(食べ過ぎたら太っちゃうよ…)」

 

チェリッシュ「坊や達は育ちざかりだからたくさん食べていいのよ」

 

キッド「じゃあ、僕もたくさん食べるぞ!」

 

ヨポポ「ヨポポイ!」

 

ロップス「かう!」

 

ウォンレイ「(みんな食欲旺盛だなぁ…)」

 

 食欲旺盛な幼い魔物の子達にウォンレイは思わず引いてしまった。食事が終わった後、全員で作戦会議をした。

 

清麿「では、次の日は12組全員が一丸となって最上階まで目指す事に決定だ!」

 

フォルゴレ「確かにそれ、いいね!」

 

ジェム「これだけいれば怖くないわ!」

 

ビクトリーム「皆の衆が一丸となるのは良い事ではないか」

 

サンビーム「だが、敵も何か罠を仕掛けている可能性もある」

 

アポロ「その罠で僕達が分散されてしまうかも知れない…そうなった場合の事も考えておかないといけない」

 

ナゾナゾ博士「その時は傍にいる者達が手を組み、2組以上で行動しなければならない。間違って一組になってしまったら清麿君とガッシュ君はともかく、他のみんなは千年前の魔物に太刀打ちできなくなってしまうからね。みんな、必ず生き残るのじゃぞ!」

 

一同「おう!」

 

恵「私達は明日は早起きしてみんなのお弁当を作るわよ!」

 

しおり「お腹が減っちゃったら戦いどころじゃないからね」

 

ニコル「それじゃあ、今日はもう寝て明日の戦いに備えましょう!」

 

 一同は次の戦いに備えて寝た。そんな中、ナゾナゾ博士は月を見ていた。

 

ナゾナゾ博士「(明日の戦いは厳しい戦いになる…。私も…この戦いで…)」

 

 

 

???

 同じ頃、シェリーはブラゴと共にデボロ遺跡に向かっていた。

 

シェリー「(もうじきデボロ遺跡に着くわね、ゾフィス!あなたを倒して、ココを救い出す!!)」

 

ブラゴ「いよいよか…」

 

 因縁の敵、ゾフィスとの戦いに備え、シェリーとブラゴは闘志を燃やしていた。次の日はデボロ遺跡で凄まじい戦いが始まろうとしていた。




これで今回の話は終わりです。
今回は原作の石版編の休息の時を描きました。
ガッシュではらんまなどのようなサービスシーンがなかったので、もし、女性陣の入浴等のサービスシーンがあったらという考えでサービスシーンを描きました。
途中で挟まれているゼオンがデモルトを一方的に痛ぶって倒したシーンはインパクトの強い原作のリオウフルボッコを意識しています。
話の途中で出てきたゴーレンのパートナーのモーリスは千年前の方ではなく、千年前のモーリスの同姓同名の子孫です。現代のモーリスのモデルはクロスアンジュのエンブリヲで、喋るシーンや顔や髪型などは全てエンブリヲの声と顔で想像してみてください。
次は再度遺跡に突入する話ですが、原作とは異なるシチュエーションで味方が分断されてしまいます。どういったシチュエーションなのかは見てのお楽しみです。
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