金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL32 遺跡への再突入

デボロ遺跡

 デモルトが何者かにやられた事に千年前の魔物達やゾフィスは衝撃を受けていた。

 

ベルギム「あのデモルトがこんなにもボコボコになってやがるぞ!一体誰がやったんだ!?」

 

ツァオロン「わからんな。だが、こんなにも強力な魔物が現代にいたのも驚きだ」

 

ゾフィス「(夜の間に誰にも気づかれずに遺跡に侵入してデモルトをあっさり倒しただと!?ガッシュは拠点にまだいるはずだし、こんな事ができるのは……!)」

 

 誰がやったのか考えた時、ゾフィスの脳裏にはゼオンの姿が思い浮かんだ。

 

ゾフィス「(まさか、雷帝がデボロ遺跡に来ているのか!?もし、奴がガッシュやブラゴと手を組んだら…!)」

 

 ブラゴやガッシュと共に恐れていたゼオンの影にゾフィスは不安を隠せなかった。

 

パムーン「(どうやら、ゾフィスも落ち目のようだな…)」

 

 

 

 

ホテル

 翌日、早起きした恵達は全員の弁当を作っていた。

 

恵「チェリッシュも手伝ってくれるのね」

 

チェリッシュ「当然じゃない」

 

ニコル「お腹が減ったら戦いどころじゃないのよ」

 

しおり「さぁ、みんなのお弁当を作るわよ!」

 

 同じ頃、早起きしたガッシュはホテルのベランダにいた。

 

清麿「眠れなかったのか?」

 

ガッシュ「清麿。眠れなかった訳ではないのだが…」

 

清麿「…さすがに朝は冷えるな…」

 

ガッシュ「…清麿」

 

清麿「ああ、わかってるよ…ゾフィスは許しちゃおけない…!それに…、あいつらの言っていたゴーレンの話も気になるからな…」

 

ガッシュ「清麿、正直言って今回のデボロ遺跡での戦いは色々と違う所があるから私の情報があっても苦戦するかも知れぬ」

 

清麿「ゴーレンという不確定要素もあるからな。俺達2人じゃ難しいかも知れない」

 

ガッシュ「でも、私達には信頼できる頼もしい仲間達がいる」

 

清麿「今回は前の戦いの時と違って仲間はさらに多いからな」

 

恵「あら?2人共早起きしたの?」

 

清麿「ああ。みんなより早く目が覚めてしまったんだ」

 

ティオ「みんなのお弁当もできたわよ。そろそろみんなを起こしに行こっか」

 

ガッシュ「ウヌ」

 

 そして、お弁当は全員分出来上がり、一同は朝食をとって戦いの準備を整えた。

 

アポロ「いよいよだな、清麿」

 

清麿「ああ。みんなで月の石を破壊し、ゾフィスを倒すぞ!」

 

一同「おう!」

 

 

 

 

空港

 他の面々より遅れてダニーとゴルドーも来た。

 

ダニー「もっと早く行く事ができなかったのかよ、じじい!」

 

ゴルドー「わしも色々とやらなければならん事だってあったんじゃ!そこら辺も少しは察するなりしたらどうだ?」

 

ダニー「ま、ようやく来れたし、デボロ遺跡ってとこに向かってガッシュ達と一緒に千年前の魔物をやっつけなきゃな!」

 

 

 

 

 

デボロ遺跡 

 清麿達より先にシェリーはブラゴと共にデボロ遺跡に来た。

 

シェリー「行くわよ、ブラゴ!」

 

ブラゴ「ふっ、立ちはだかる野郎共は全員吹っ飛ばしてやろうか!」

 

 その頃、ゾフィスはガッシュ、ブラゴ、ゼオンの脅威に怯えていた。

 

ココ「ゾフィス、どうしたの?最近様子がおかしいけど…」

 

ゾフィス「怯えてなんかいませんよ、いわゆる武者震いって奴です…。」

 

ココ「それより、あの2人は今頃どうしてるのかしら?」

 

 そんな時に千年前の魔物が報告しに来た。

 

魔物A「申し上げます!たった今、侵入者が来ました!」

 

ゾフィス「人数は?」

 

魔物A「金髪の女と目つきの悪い魔物の2人です!」

 

ゾフィス「どうやら、思ったよりも早く来てくれたようですね。パーティーを始めようか、ココ(ここで奴等を仕留めなければゴーレンが何をするかわからない…!もし、失敗したら…俺は…!)」

 

 今度は別の魔物が報告しに来た。

 

ゾフィス「今度は何ですか?」

 

魔物B「たった今、コーラルQから報告です!レーダーに12体もの魔物の反応があり、こちらにきているそうです!」

 

ゾフィス「(くそっ、何でブラゴと同時にガッシュまで来るんだよ!)私は先に来た客とのパーティーで忙しいのです。その魔物達の排除は四天王と共にお願いしますよ」

 

魔物B「ですが、奴等とどう戦えば…」

 

ゾフィス「今回は千年前の魔物全員に月の石を持つ事を許可します。それに…既に手は打ってあります。彼等を罠にかけて分断させればいいのですよ。そのための罠も用意してますけどね…」

 

 その頃、ガッシュ達は見つからないようにしてデボロ遺跡に来た。

 

パティ「もう、何でこそこそ隠れて進まなきゃいけないのよ」

 

ウルル「全員倒そうとするとゾフィスとの戦いの前に私達の心の力がなくなる可能性が高いんですよ」

 

 茂みの音を利用して見張りがどこかへ行った後、清麿達は前回とは別のルートからデボロ遺跡に侵入しようとした。

 

ガッシュ「どうしたのだ?チェリッシュ」

 

チェリッシュ「…ちょっと悪寒がしたのよ…。誰かに見られているような気がしてね…」

 

ティオ「もう見つかっちゃったの?」

 

清麿「見つかったのなら、どんどん来るはずだ。まだ見つかってはいないだろう」

 

恵「チェリッシュが誰かに見られている気がするのはどうしてなのかしら?」

 

 そのチェリッシュが感じた違和感の正体は遠くからガッシュ達を見ているゼオンとデュフォーだった。

 

ゼオン「あのデカブツをあっさり倒せる実力を持ちながら、他の魔物と群れているとはな」

 

デュフォー「あの中でガッシュの次に強いのはチェリッシュとウォンレイだ。他の魔物の実力は基本的に単独では千年前の魔物に苦戦するレベルに過ぎん」

 

ゼオン「デュフォー、お前の出した答えではあのヘタレは月の石の力で大勢の人間を操ってるんだろう?」

 

デュフォー「ああ。だが、他の人間が操られていようが、俺達には関係ないがな」

 

ゼオン「あのヘタレとガッシュ達、どっちが勝つかどうか見させてもらうぞ…」

 

 ゼオンとデュフォーは先回りしてガッシュ達と千年前の魔物の戦いを見物する事にした。

 

 

 

 

 前の戦いでは壁をよじ登っていったが、今回の戦いは別のルートからガッシュの記憶を頼りに清麿は指示を全員に出しながら進んでいった。

 

アポロ「清麿、これからどうやって進む?」

 

清麿「できれば敵に見つかりたくない…。だから、遠回りになっても敵の配置が薄いと予想される道を進む」

 

ニコル「でも、遺跡の中の道はわかるの?」

 

清麿「ああ。前回の突入の時に大まかにはチェックしてある(それに、ガッシュのナビゲートもあるからな…)」

 

ティオ「流石清麿!」

 

しおり「もう大まかにチェックしてるのは凄いわ」

 

ナゾナゾ博士「そこで我々の目的についてだが、まず第一に最深部にあるゾフィスの塔、そこにあるはずの月の石を破壊する事」

 

清麿「第2にゾフィスを倒し、操られた人間や魔物達を解放する事。そして最後にこれが一番重要だ…。必ず、全員が生きて戻る事、わかったな!」

 

魔物一同「おう!」

 

ナゾナゾ博士「いくぞ、みんな!先はまだ長い!」

 

 ガッシュ達は進んでいったが、見張りの魔物は進む先にはおらず、他の魔物が暴れたような跡があった。

 

ガッシュ「(どうなっておるのだ?見張りの魔物がおらぬとは…)」

 

清麿「(魔物が暴れたような痕跡もある。俺達以外にゾフィスと戦う魔物といえば…ブラゴか…)」

 

キャンチョメ「ベロベロベ~!」

 

イバリス「ああっ、敵だ!」

 

パティ「何で自分から敵に見つかるのよ!!泣き虫無力アヒルが!」

 

 見張りがいない事に調子に乗ったキャンチョメは挑発をかけた。すると、たまたま残っていた見張りの魔物がそれに気づいた。キャンチョメは激怒したパティに制裁を受けた。

 

コルル「今はそんな時じゃないよ!」

 

リィエン「急ぐある!」

 

イバリス「別の侵入者だ、そっちへ行ったぞ!」

 

バビル「よし、挟み撃ちだ!」

 

 その先にも魔物がおり、挟み撃ちにされた。

 

ジェム「こうなったら戦うわよ!」

 

清麿「みんな、左右へ逃げ込め!」

 

 左右へ逃げ、千年前の魔物の攻撃をぶつけさせた。それから、チェリッシュペアとウォンレイペアが前に出た。

 

ニコル「コファル!」

 

リィエン「バウレン!」

 

 攻撃で千年前の魔物を吹っ飛ばした。そして、その隙にガッシュのナビゲートを頼りに清麿は仲間達に指示を出しながら進んでいった。

 

清麿「よし、急ぐんだ!パティは他のみんなが階段を登るまで俺達と一緒に待機だ!」

 

パティ「ガッシュちゃんと一緒に何をするのかしら?」

 

 そうしてるうちに他の仲間達は階段を登った。

 

清麿「パティ、ウルルさん、天井にアクルガだ!」

 

ウルル「はい、アクルガ!」

 

 アクルガで天井を壊し、イバリスを足止めする事に成功した。

 

清麿「よし、登るぞ!」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

パティ「ええ!」

 

ナゾナゾ博士「さすがじゃな、清麿君。狭い通路を選び道を塞ぐ事で敵の追撃を防ぐ。『地の利』をちゃんと活かしておる」

 

清麿「そうか。だが…俺達が先に潜入していたせいで敵の警戒が厳しくなっている。ブラゴが既に倒しているからなのか意外と少なかったが…」

 

ナゾナゾ博士「何を言うか?君達の働きは大きいよ。不透明だったこの遺跡の内部や千年前の魔物の置かれた状況、そして何より、月の石の情報まで手に入れたのだ!それらの情報があってこそ、この作戦を決行できたのだ!戦力を分散せずに、24人が一丸となって一気に中心部を目指す作戦をね!」

 

清麿「月の石に関しては、情報通から聞いたけどな。俺自身も本当かどうか考えていたが、情報通りだと思う」

 

ナゾナゾ博士「その情報通から得た情報は私の目から見ても間違いない。私の抱いていた疑問も全て解けたよ。きっと、情報通から得て君が出した答えが千年前の魔物や操られている人間を解放してくれる。無駄に全ての敵と傷つけあう事なくね。さぁ、行くぞ!」

 

 先へ進んでみたが、魔物はおらず、倒れている人間しかいなかった。

 

ジェム「この人達…操られていた人達?」

 

サンビーム「間違いないようだ」

 

清麿「多分、ブラゴと戦って敗れたんだろう。ここから先は行った事がないから何があるかわからないが、先へ進もう!」

 

 そのまま先へ進もうとすると、通路の途中でメロンが置いてあった。

 

ビクトリーム「おお!こんな所にメロンが!」

 

フォルゴレ「華麗なるビクトリーム様、こんな所にメロンがあるなんて驚きですね」

 

ビクトリーム「当然だ。早速、メロンを食べようではないか!」

 

キャンチョメ「はは~~っ!」

 

ジェム「ちょっと、独り占めしないでよ!」

 

 ビクトリームとモヒカン・エース、キャンチョメペア、ヨポポペアはメロンに向かっていった。

 

恵「こんな道の真ん中にメロンがあるなんて…」

 

ティオ「誰か落としていったんじゃない?」

 

ナゾナゾ博士「(こんな所にメロン?もしや…!)ビクトリーム君、そのメロンを持ち上げてはいけない!」

 

ビクトリーム「何?」

 

 慌ててナゾナゾ博士はビクトリームがメロンを持ち上げるのを止めようとしたが、既に遅く、ビクトリームはメロンを持ち上げた。すると、何か大きな音がした。

 

清麿「何だ!?」

 

 その時、メロンが置いてあった所の左右の壁が動いて穴が開いたのと同時に大量の水が流れ、その場にいたビクトリームとモヒカン・エース、キャンチョメペア、ヨポポペア、キッドペアは流されてしまった。

 

ビクトリーム「ぶるぁああああっ!!」

 

フォルゴレ「どわぁああっ!!」

 

ジェム「きゃっ!」

 

ガッシュ「水が流れたのだ!」

 

清麿「これは重りがずらされると動く罠か!」

 

ナゾナゾ博士「緊急時用の作戦Eの決行じゃ!私とキッドは流されたフォルゴレ君達と一緒に行動する!だから、残る君達も力を合わせて生き残ってくれ!!」

 

 重要な事を伝えようと必死で壁に掴まり、重要な事を伝えたナゾナゾ博士は激流に抗いきれずに流されてしまった。ビクトリームがあっさり罠にかかった事に天井の秘密通路から見ていた千年前の魔物は驚いていた。

 

魔物A「思ったよりも簡単に引っかかってくれたな」

 

魔物B「でも、敵の中で強い魔物が全然流されていないぞ!」

 

魔物A「心配するな。幸い、次の道の階段は罠にかからなかった事も想定してゾフィス様が壊しているから奴等はきっと引き返すだろう」

 

 水が流れるのが収まった後、残るガッシュ達は先へ進んだ。

 

 

 

 

 一方、ブラゴとシェリーは襲ってくる魔物を蹴散らしながら先へ進んでいた。

 

シェリー「だいぶ警備が厳しいわね」

 

ブラゴ「見つかってもぶっ飛ばせばいいだけの事だ。それに、操られた人間の持っていたその石、何だろうな」

 

シェリー「とりあえず、持っておいて損はないでしょうから持ちましょう」

 

 その頃、激流に流されたナゾナゾ博士達は流された所から道を進んでいた。

 

ジェム「もう、私達がこんな目に遭ったのはあんたのせいよ、ビクトリーム!」

 

ビクトリーム「何!?この華麗なるビクトリーム様にケチをつける気か!」

 

ジェム「何が華麗なるビクトリーム様よ!完全におバカなビクトリームよ!」

 

ビクトリーム「ぶるぁああっ!!許さんぞ!!」

 

キャンチョメ「ジェムも華麗なるビクトリーム様も喧嘩はやめてよ!」

 

ヨポポ「ヨポポイ!」

 

ジェム「あんな奴にはしっかり言っておかないと!」

 

ナゾナゾ博士「今はそんなことをしてたら体力と時間を無駄にしてしまう。起こってしまったものは仕方ない。だから、これからの事を考えよう」

 

ジェム「はぁい…」

 

 ナゾナゾ博士一行は道を進んだ。一方、ガッシュ達の方は…。

 

コルル「ナゾナゾ博士達、大丈夫かな?」

 

しおり「きっと大丈夫よ、コルル」

 

アポロ「いや、向こうはよくない状況だろう。ビクトリームは千年前の魔物だから同じ千年前の魔物との戦いでは呪文が出せないし、キャンチョメはかく乱は得意だが攻撃と防御はできない。もし、千年前の魔物と遭遇したら実質的にキッドとヨポポの2人だけで戦わなくてはならない」

 

恵「私達のグループとナゾナゾ博士達のグループでは魔物の強さにも差があるわよ」

 

ニコル「確かにそうね。私達の魔物の中で抜きん出た強さを持っている魔物はガッシュとチェリッシュ、ウォンレイの3人で、3人とも私達のグループにいるけど、向こうのグループの魔物は最大火力がギガノ級までしかないわ」

 

清麿「向こうのグループがギガノ級を超える威力の術が使える敵と遭遇したらひとたまりもない。だが、俺達はここで立ち止まるわけにはいかない!」

 

サンビーム「今は彼等の無事を信じて進むしかない」

 

ウルル「とりあえず、ここから先は罠に注意して進みましょう」

 

 進んでいると出口が見えた。

 

リィエン「出口が見えたある!」

 

 出口の先は階段があった。

 

ウォンレイ「ここを通らなければならなさそうだ」

 

清麿「ああ。でも、ここを登ればきっと奴等の本拠地だ」

 

ガッシュ「(そろそろゾフィスが来るのだ…)」

 

チェリッシュ「ナゾナゾ博士達が罠にかかってしまうというアクシデントはあったけど、とりあえずはここまで来れたわね」

 

清麿「(ガッシュの話が正しければ、ここでゾフィスが現れるのだろうな…)」

 

恵「先へ進みましょう、清麿君」

 

清麿「ああ」

 

サンビーム「待つんだ!この道は何者かに破壊されて途中で途切れているようだ!」

 

 サンビームの言う通り、階段は途中の部分が既に破壊されており、道は途切れていた。

 

ティオ「嘘!?これじゃあ進めないわよ!」

 

パティ「どこかに他の道はないの!?」

 

清麿「多分、存在しないだろう。城は王様の住む所だからな。この遺跡は王族など…選ばれた人達以外は容易く通れない仕掛けになっているようだ」

 

アポロ「敵は僕達がここを通るのを見越した上で破壊して進めなくしようとしたのだろうね」

 

コルル「清麿お兄ちゃん、どうやってここを通るの?」

 

清麿「ちゃんと通る方法はある。みんなでここを通るにはウマゴンとロップスがカギだ!」

 

ウマゴン「メル?」

 

ロップス「かう?」

 

清麿「まず、アポロとロップスはウマゴンに乗って飛び越えてくれ」

 

アポロ「わかったよ」

 

サンビーム「行くぞ、ウマゴン。ゴウ・シュドルク!」

 

 アポロとサンビーム、ロップスを乗せてウマゴンは途切れた道を飛び越えた。

 

清麿「次はアポロ、リグロンで俺達を引き上げるんだ!」

 

アポロ「頼むぞ、ロップス。リグロン!」

 

 ロップスのリグロンで残りの面々を引き上げてもらい、先へ進む事に成功した。

 

ニコル「よく短時間で渡る方法を思いついたわね」

 

清麿「ウマゴンとロップスの力を見たから、思いついたんだ」

 

恵「このまま順調に進めば城まであっという間に着きそうね」

 

ガッシュ「(どういう事なのだ?ゾフィスは現れぬし、階段はすでに壊されておった…)」

 

 飛び越える様子を見ていた魔物達は驚いていた。

 

魔物A「何だと!?あらかじめ階段を壊しておいたのに奴等、そのまま乗り越えたぞ!」

 

魔物B「とにかく、報告だ!」

 

 すぐに見ていた魔物達はゾフィスに報告した。

 

ゾフィス「何ですって!?ガッシュ達が道を引き返さなかったどころか、私が壊して途切れさせておいた階段を仲間との連携で乗り越えた!?」

 

魔物A「とても信じがたい話ですが…」

 

ゾフィス「奴等は数で攻めなさい。幸い、連中は突入時の12体の魔物のうち、4体が罠で分断されていて8体だけです。そうすれば、半分ぐらいは倒せると思いますよ」

 

魔物B「はっ」

 

 報告を終えた魔物達はその場を去って行った。

 

ゾフィス「何て奴等だ…!あらかじめ道を途切れさせておけば引き返すと思っていたのに…!分断された奴等も含めての始末は頼みましたよ…四天王の皆さん…(何としてもガッシュだけは倒してくれ…!私じゃあいつには勝てないんだ…!)」

 

 恐れているブラゴとガッシュが迫りつつある現実にゾフィスはゴーレンの件もあって全く余裕はなかった。

 

 

 

 その頃、ガッシュ達は途切れた道を乗り越え、進んでいた。

 

ティオ「まだ罠はあるんじゃないかな?」

 

ガッシュ「罠ばかりではないぞ、まだ千年前の魔物はたくさんいるのだ」

 

パティ「でも、私達が力を合わせればチョチョイのチョイよ」

 

 進んだ通路の出口に部屋があったが、そこには十数体もの千年前の魔物が待ち構えていた。

 

ティオ「ちょ、ちょっと、こんなにたくさんの魔物が待ち構えているなんて!」

 

コルル「たくさんいたらここでの戦いでみんなバテちゃうよ!」

 

清麿「(こんなにたくさん魔物と真っ向から戦ったらゾフィスやガッシュの言ってた四天王との戦いの前にみんなの心の力をかなり消耗させてしまう!)みんな、ここは俺とガッシュで食い止める!だから、先へ進んでくれ!」

 

恵「無茶よ!いくらガッシュ君が強くてもこんな数を相手にしてたら仮に全員倒せたとしても清麿君の心の力が尽きてしまうわ!」

 

清麿「だが!」

 

サンビーム「頭の血を下げるんだ、清麿。一組では負担が大きすぎるなら、二組以上で戦えばいいのではないか?」

 

清麿「(…そうだ!先を急ぐあまり、俺はつい後先考えなくなっていた…)それで、俺のほかに誰が残ってあいつらと戦うんだ?」

 

アポロ「僕とロップスも残る事にするよ。何組かが敵の軍勢を足止めし、残りのメンバーが先へ進むというのには賛成だ」

 

ニコル「私とチェリッシュも残るわ。他のみんなは急いで!」

 

リィエン「わかったある!」

 

しおり「急ごう、恵!」

 

恵「ええ!清麿君、絶対に追いついてね!」

 

清麿「ああ!」

 

ウルル「では、行きましょうか!」

 

 ガッシュペア、ロップスペア、チェリッシュペアがその場に残ってその部屋にいる千年前の魔物と戦い、残る面々は先へ進む事にした。

 

魔物A「行かせるか!」

 

ニコル「コファル!」

 

 コファルをぶつけられて魔物の注意がガッシュ、ロップス、チェリッシュの方へ行き、ウォンレイ達はその隙に先へ進んだ。

 

魔物A「てめえらから先にやられたいのか?」

 

チェリッシュ「違うわよ、私達があんた達を全員ぶっ飛ばしてやるのさ!」

 

ロップス「かう!」

 

魔物B「女とガキ2人の分際で舐めやがって!」

 

アポロ「舐めてるのはそっちの方じゃないのかい?ロップス達はとても強いよ」

 

魔物A「ガキ共と女と人間風情が!かかれ!」

 

 千年前の魔物達は襲い掛かった。

 

ニコル「どういう作戦で行く?」

 

清麿「作戦は考えてある。できる限り最低限の呪文で奴等を全員倒す作戦だ。行くぞ、ガッシュ!」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

清麿「ラウザルク!」

 

 ラウザルクでガッシュの身体能力が向上した。

 

清麿「千年前の魔物達を全員吹っ飛ばせ!」

 

ガッシュ「ヌオオオッ!!」

 

 ガッシュは猛スピードで千年前の魔物達に向かっていった。

 

魔物A「わざわざ先にやられに来たか。人間、最大呪文だ!」

 

パートナーA「ギガノ・ウィガ」

 

 千年前の魔物のパートナーが呪文を言い終わる前に魔物はガッシュにワンパンで吹っ飛ばされてしまった。

 

魔物B「た、たったパンチ1発で…!」

 

魔物C「か、数はこっちの方が多いんだ!やっちまえ!」

 

 千年前の魔物達が束になってかかってきたが、ラウザルクがかかっている状態のガッシュには全く敵わず、全員パンチ1発やキック1発、頭突き1発でやられてしまった。最後の1体を倒した所でラウザルクの持続時間は過ぎた。

 

魔物A「ちっくしょう…!人間、呪文を!」

 

 しかし、千年前の魔物達のパートナーは呪文を唱えなかった。

 

魔物A「どうした!?なぜ呪文を唱えない!?」

 

アポロ「これがないと僕達の魔物も君達も術を出せないだろう?」

 

 アポロ達の方には千年前の魔物達の本をリグロンで絡めとって奪ったロップスと本を何冊か持っているチェリッシュの姿があった。

 

魔物B「き、貴様ら、いつの間に!?」

 

チェリッシュ「あんた達が坊やに気を取られている隙に私とテントウムシの坊やがあんた達の本を奪い取ったのよ」

 

アポロ「さぁ、仕上げと行くか。リグロセン!」

 

ニコル「コファル!」

 

 その場にいた千年前の魔物達の本は全てロップスとチェリッシュに燃やされてしまい、魔界へ送還された。

 

ガッシュ「上手くいったのう」

 

アポロ「こういった作戦なら、呪文を1、2回程度の使用に留める事ができるよ」

 

清麿「もっとも、ガッシュが抜きんでた強さじゃないとこんな作戦自体不可能だったし、敵がハマるかどうかがカギだったがな」

 

ニコル「敵は倒し終わったから急いで先へ進みましょう!」

 

チェリッシュ「そうね。早くしないと先に行ったメンバーがやられている可能性だってあるのよ」

 

清麿「待った、千年前の魔物のパートナーは月の石を持っているぞ!」

 

 清麿の言う通り、倒れている千年前の魔物のパートナーは月の石を持っていた。

 

ニコル「もしかしたら、ここにいる全員が持っているかも知れないわ」

 

 ニコルの推測通り、千年前の魔物のパートナーは全員月の石を持っていた。

 

アポロ「こんなにも月の石がたくさん手に入るとはね」

 

清麿「よし、今度こそ先に行ったみんなと急いで合流しよう!」

 

???「お前らか?ここにいた魔物達を全員ぶっ飛ばしたのは」

 

 声がした方を向くと、そこにはブラゴとシェリーがいた。

 

清麿「ブラゴ、シェリー!」

 

シェリー「久しぶりね、赤い本の子とその本の持ち主」

 

ブラゴ「そこにいた千年前の魔物は俺達がぶっ飛ばそうと思ってたのだがな」

 

シェリー「いいじゃない、ブラゴ。あの子達のお陰で私達の体力を温存できるし、早くゾフィスの元へ行けるから」

 

清麿「俺達はあんた達の邪魔はしない。ゾフィスはあんた達の手で倒すんだ。俺達は残りの千年前の魔物を倒す」

 

シェリー「言われなくてもそのつもりよ。行くわよ、ブラゴ!」

 

清麿「それと、青く光る石、月の石は心の力を回復させる。もし、拾ったら有効活用しろよ」

 

シェリー「貴重な情報をありがとう。そうさせてもらうわ」

 

 そのままシェリーはブラゴと共にゾフィスの元へ向かっていった。千年前の魔物のパートナーが持っていた月の石を全部持った後、急いでガッシュ達は先に行かせたティオ達の元へ向かった。

 

 

 

 

その頃、ティオ達が着いたある部屋ではツァオロンとパムーンがいた。

 

リィエン「千年前の魔物が2体いるある」

 

サンビーム「だが、2体ともただならぬ雰囲気だ…。恐らく、今まで戦った千年前の魔物よりも強いだろう…!」

 

ウォンレイ「一筋縄ではいかないようだ…」

 

パティ「でも、私達が力を合わせれば2体とも倒せるんじゃないかしら?とにかく、行くわよ!」

 

パムーン「(ガッシュ、お前が来るまで俺がお前の仲間がどれほどの実力かどうか試してやろう)」

 

玄宗「(確か、ゾフィスから聞いた話では、遺跡に侵入した魔物の中ではガッシュという魔物が一番強いそうだな。ま、こいつら相手でもどれぐらい楽しめるか試したいがな!)」

 

 前の戦いの時と違い、四天王のツァオロンとパムーンが同時に待ち構えていた。ティオ達は強敵の魔物2体と化け物クラスの人間、玄宗の計3体と戦う事になった。果たして、ガッシュ達は間に合うのか?




これで今回の話は終わりです。
今小説ではゾフィスはブラゴだけでなくガッシュも恐れているため、ガッシュ達の分断をあらかじめ仕掛けた罠でやるという流れになっています。
罠に引っかかるのがビクトリームにしたのは、ビクトリームがバカで割と罠に引っかかりやすそうで分断のシチュエーションを作りやすいと思ったからです。
次はティオ達がツァオロン&パムーンと戦う話になり、ティオのある術が原作より大幅に前倒しされる形で解禁されます。
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