金色のガッシュベル!!SECONDLAP 作:アンドロイドQ14
デボロ遺跡
早速、ティオ達とパムーン&ツァオロンは睨み合っていた。
パティ「待ってるのは気に食わないわ!突撃あるのみよ!」
ウォンレイ「迂闊に突っ込むのは危険すぎる!棍を持つ魔物は一見すると無防備に見えるが、隙がないんだ!」
サンビーム「それに、もう一方の魔物の近くに浮いている星はその魔物の武器かも知れないぞ。奴等がどんな術を使ってくるのかわからない時に突っ込まない方がいい」
パティ「じゃあ、どうすればいいのよ!」
サンビーム「そうだな…まずは…、敵がどんな術を使うのか確かめる必要がある」
パムーン「心配しなくてもいい。俺達はずっと待ってたから待ちくたびれているんだ。そっちが来ないのなら、こっちから行くぞ!」
ランス「ファルガ!」
玄宗「エルド!」
星から発射されるビームと棍がティオ達に襲い掛かった。
パティ「わわわわわっ!」
ウマゴン「メルメルメ~!」
恵「セウシル!」
ファルガとエルドをティオのセウシルでなんとか防御した。
パムーン「なるほど、優秀な防御の術が使える魔物がいたのか」
パティ「ちょっと、あのビームはたくさんのヒトデから発射されるのよ!ティオの防御呪文なしだとどうやってよけるの!?」
ウルル「そんな事言われても…」
サンビーム「それについてだが、相手の目に注意するんだ。相手の目をよく見れば攻撃のタイミングや気配などか感じられるはず。慣れるまで難しいが、コツを掴めば何となくわかるようになる」
ウルル「わかりました」
コルル「あの棍を持ってる魔物でも通じるの?」
サンビーム「恐らくな。ウマゴンとパティはあのヒトデを操る魔物と戦う。コルルとウォンレイはあの棍使いの魔物と戦ってくれ」
ウォンレイ「わかった」
ティオ「私は?」
サンビーム「ティオはどちらかによけきれない攻撃が迫ったら防御してほしい。ちなみに、防御する時は敵の目をよく見ればタイミングが何となくわかるはずだ」
恵「わかったわ!」
しおり「(サンビームさんは清麿君不在時の司令塔も同然ね)」
早速、ウォンレイはツァオロンと戦っていた。
ウォンレイ「(この棍使いの術は棍を強化するのか!)」
ツァオロン「受け流してるとはな。どこまで続くかな!?」
ウォンレイ「私に気を取られたままだとそこで終わりだ!」
ツァオロンがウォンレイに気を取られている隙にリィエンはコルルと共に玄宗に向かっていた。
コルル「パートナーが無防備だから本を燃やせるね!」
リィエン「まずは1体ある!」
ツァオロン「ふっ、それはどうかな?」
しかし、玄宗はリィエンとコルルの攻撃を受け止めた。
コルル「嘘…!」
恵「(まさか、デモルトのパートナーと同じ心を操られていない人間!他にもいたのね!)」
リィエン「おかしいある!心を操られている人間は簡単な命令なら守れるかも知れないあるけど…!」
しおり「リィエン、よく聞いて!ガッシュ君の話によればゾフィスに好意的な人間は操られないのよ!」
リィエン「じゃあ、あの魔物のパートナーは…!」
玄宗「ほう、ゾフィスの課したルールを守れば操られないというのを知ってる奴がいたとはな。わざわざ教える手間が省けて嬉しいぞ!」
そのまま玄宗はリィエンを吹っ飛ばし、コルルを投げ飛ばした。人間のリィエンと違ってコルルにはほとんどダメージはなかった。
リィエン「(この技は…中国拳法の高等技!)」
恵「セウシル!」
リィエンに追撃をかける玄宗の拳を何とかセウシルでガードしたが、前の戦いの時と違ってガッシュとの特訓で強化されたはずのセウシルにもヒビを入れていた。
ティオ「(嘘!?特訓で強化したセウシルに素手でヒビを入れる人間がいたなんて!)」
玄宗「貴様ら、多少なりとも武術の心得がある奴がいるようだな」
また玄宗は突撃したが、今度はウォンレイが相手になり、格闘戦に突入したが、魔物相手に互角の格闘戦を繰り広げる玄宗の強さはリィエン達はもちろん、パムーンと戦っているサンビーム達も驚いていた。
ウマゴン「メ、メル…」
サンビーム「何て強さなんだ…!こんなにも強い人間がいたとは…!」
パムーン「よそ見をしている場合か!」
パムーンの猛攻にサンビーム達はよけ続けるしかなかった。ウォンレイは格闘戦で押されて弾き飛ばされた。
玄宗「ほう、さすが魔物はタフだな。そう来ねえと俺も戦いに参加した意味がねえ。貴様らの中で最も強い魔物のガッシュならさらに楽しませてくれそうだな」
リィエン「なぜゾフィスに味方するある!?」
玄宗「理由は至って簡単、強い奴と戦えるからだ。俺はゾフィスに本を渡された時にこの戦いの全てを聞いたんだよ…この本の事、魔物の事、千年に一度行われる魔界の王を決める戦い…。面白れえと思った。魔界の王になんざ興味はねえが、強え奴と戦える。それが俺が奴に手を貸した理由だ。俺の名は玄宗。もう弱い人間相手では、拳が満足できなくなった男よ!さぁ、メインディッシュのガッシュが来るまで俺を楽しませろ!」
理由を語った後、玄宗はツァオロンと共に襲い掛かった。
しおり「来るわよ!」
恵「セウシル!」
再びセウシルでガードしたが、やはりヒビが入った。
しおり「なんて人なの!強い相手と戦うためだけに魔物と戦うなんて!」
リィエン「いるあるよ、ああいう輩は!善悪の区別なしに強さのみを求める人間が!」
玄宗「ゴウ・エルド!」
ツァオロンの棍の一撃がセウシルに叩き込まれたが、さらにヒビは広がったものの、ギリギリの所でセウシルは壊れなかった。
玄宗「思ったよりも頑丈だな。ヒビを入れたのにギリギリまで耐えているとは。だが、こうでなくてはな!」
更なる玄宗の一撃でセウシルが砕かれてしまった。
恵「こうなるのはさっきの呪文を防いでから予想していたわ!」
しおり「ゼルセン!」
玄宗にゼルセンが飛んで玄宗は押されたが、止まった時にその姿を見てみると、ゼルセンを受け止めていた。
ティオ「魔物の術を受け止めた!?」
リィエン「今ある、ウォンレイ!」
隙を突いてウォンレイは向かっていったが、少し走った段階で玄宗は既に迫っていた。
ウォンレイ「な!?速い!」
玄宗の素早い動きはウォンレイによける暇さえ与えなかった。そのままウォンレイは玄宗の攻撃を受けてしまった。
リィエン「この男、無茶苦茶な強さある!」
次はコルルペアとティオペアに玄宗の拳が向けられた。
恵「マ・セシルド!」
ところが、玄宗は寸止めした。
ティオ「(拳を止めた?この人、本能で盾の強さを!?)」
玄宗「ツァオロン!」
ツァオロン「はあああっ!!」
玄宗「ザオウ・ギルエルド!」
今度はツァオロンの最大呪文が迫った。前の戦いではその当時のティオの防御呪文ではザオウを防ぐ事は出来なかった。しかし、今回の戦いでは王族の力が目覚めたガッシュとの特訓で並の魔物のギガノ級の術さえ容易に貫通するガッシュのザケルガをマ・セシルドで防御できるようになったため、ザオウを完全に防ぐ事に成功した。
ツァオロン「俺の最大呪文が防がれた…?」
ツァオロンの最大呪文を防いだ事には防いだティオと恵も驚いていた。
恵「かなりの威力だったわね…!」
ティオ「ガッシュとの特訓がなかったら防げなかったわ…!」
玄宗「ボーッとしてる暇はないぞ!」
ツァオロンの攻撃ではティオの防御呪文を突破できないと判断した玄宗はツァオロンと共に呪文を使う暇さえ与えないほどの絶え間ない攻撃を加えるためにウォンレイ達に迫った。
その頃、パティとウマゴンはパムーンと戦っていたが、パムーンの猛攻に押されていた。
パムーン「どうした?お前達の力はこの程度か?」
ウルル「これまでの千年前の魔物とは違うようだ…!」
パムーン「当然だ。俺は四天王の1人だからな。それにお前ら、この俺やツァオロンを倒せないようではこれからの戦いでは通用せん。ガッシュの足手まといにならないように俺が魔界に送り返してやる」
パティ「冗談じゃないわよ!私はガッシュちゃんの恋人、あんたなんてギタギタのボロボロにしてやるわ!」
ウマゴン「メルメルメ!」
サンビーム「(妙だな。あの魔物の目からは強さを感じる。だが、話す事はまるで私達を試しているようだ…。あのヒトデを操る魔物は本当に私達を倒そうとしているのか?)」
ランス「デーム・ファルガ!」
デーム・ファルガがパティ達に迫った。
パティ「この攻撃はどうやってかわすのよ!」
サンビーム「その方法ならある!ゴウ・シュドルク!」
ウマゴン「メルメルメ~~!」
サンビーム「ウマゴン、ヒトデが並んでいるところを崩すんだ!横のビームだけでも崩せば何とかよけられる!」
指示通りにウマゴンは横の星を弾いた。
ウルル「これなら何とかなりそうですよ!」
パムーン「まだまだぁ!」
弾かれた星からまたビームが放たれた。
パティ「弾いたってダメじゃない!」
サンビーム「こうなったら接近戦しかない!ウルル、行くぞ!」
ウルル「はい、アクロウク!」
サンビーム「ゴウ・シュドルク!」
今度はパムーンに接近戦を挑んだ。
ランス「オルゴ・ファルゼルク!」
ガッシュとの戦いの時のように星がパムーンに張り付いた。
ウルル「ヒトデが奴の体に!?」
パティ「そうなってもこの爪で引き裂くまでよ!ラアアアッ!!」
ウマゴン「メルメルメ~!」
パティとウマゴンはパムーンに襲い掛かったが、パムーンはパンチ1発でパティとウマゴンを吹っ飛ばした。
パティ「きゃああっ!!」
ウマゴン「メル~~ッ!」
ウルル「強化された2人が手も足も出ない?」
サンビーム「こうなったら挟み撃ちだ!」
今度は挟み撃ちを仕掛けたが、パムーンにあっさりと受け止められてパートナー達の方へ投げ飛ばされた。
パムーン「これで終わりじゃないぞ!」
パティ達の方へパムーンは星を飛ばした。飛ばした星によってパティ達は拘束されて動けなくなった。
パティ「ちょっとこれ、動けないし引きちぎれないわよ!」
サンビーム「まさか、星で拘束して動きを封じる事ができるとは…」
パムーン「お前達の方は片付いた。次は残った奴等だ…!」
一方のティオ達はツァオロンと玄宗の連携に為す術もなかった。
リィエン「何て強さある…!ラオウ・ディバウレンも通じないし、ウォンレイもコルルもボロボロある…!」
玄宗「ここまで持ったのは流石だな」
パムーン「俺の方は片付いた。手伝おうか?」
ツァオロン「好きにしな」
恵「まさか、サンビームさん達は…!」
パムーンがツァオロンに加勢した事に嫌な予感がした恵とティオが視線を向けると、パムーンの星に拘束されたサンビーム達の姿があった。
ティオ「(嘘!パティ達が動きを封じられているなんて…!ただでさえ玄宗とツァオロンに苦戦しているのにもう1体の千年前の魔物まで襲ってくるなんて…!)」
玄宗「パムーン、俺達の力であの盾を破る事はできん。破るにはお前の力も必要だ」
パムーン「わかった」
玄宗「行くぞ、ツァオロン!」
ツァオロン「ああ!」
玄宗とツァオロンは今度は上から迫った。
ティオ「私の盾を破る事はできないわ!」
恵「マ・セシルド!」
ザオウを放つ前の時と同じく、玄宗はパンチしようとせず、ツァオロンも棍を振り下ろさないでマ・セシルドの上に乗った。
しおり「また攻撃しなかった…」
玄宗「パムーン、お前の番だ!」
ティオ達の頭上には星が待機していた。星が待機しているのを見た玄宗とツァオロンはマ・セシルドから飛び降りた。
ウォンレイ「まさか…、奴等の狙いは…!」
ランス「ディオガ・ファリスドン!」
ティオ達目掛けて高出力のビームが襲った。マ・セシルドと競り合ったが、競り合いの末、マ・セシルドを破った。
ティオ「きゃああっ!!」
ウォンレイ「があああっ!!」
その場にいたティオ達は全員吹っ飛ばされた。
その頃、ガッシュ達は先に行かせたティオ達との合流を急いでいた。
ガッシュ「清麿、何だか嫌な予感がするのだ…!」
清麿「俺もだ…。特に恵さんに何かあったら他の仲間に何かがあるよりも落ち着きがなくなるんだ…!とにかく、急ごう!」
ガッシュ「ウヌ!」
吹っ飛ばされたティオ達は倒れていたが、何とか立ち上がろうとしていた。
パムーン「仕上げだ」
星を動かし、今度はウォンレイ達を拘束しようとした。
コルル「危ない!」
ティオ「えっ?」
星がティオと恵に迫っているのを見たしおりとコルルは2人を突き飛ばし、直後にウォンレイとリィエンと共に星に拘束されてしまった。
ティオ「みんな!」
恵「(ここにいるみんなは私達以外は全員拘束されて何もできない…。こんな状況はどうすればいいの…?)」
ツァオロン「これで攻撃できる魔物はパートナーも含めて全員パムーンが拘束して、残るは盾の奴だけか」
玄宗「終わりにするか?」
パムーン「待て、ここは俺がやる。お前達は待機しておけ」
ツァオロンと玄宗は待機し、パムーンがランスと共に来た。
パムーン「盾の女、お前に選択肢をやろう」
ティオ「選択肢?」
パムーン「この状況でお前の生死を決める決定権は俺達にある。だが、あえてその決定権をお前に委ねよう」
恵「あなたの言う選択肢は何なの?」
パムーン「1つは、ここにいる仲間を全員見捨てて逃げるのであれば、俺達はお前とそのパートナーを見逃す事。もう1つは仲間と一緒に魔界送りにされる事だ。さぁ、仲間を見捨てるか、一緒に魔界送りにされるのか、どちらかを選べ!」
パムーンの示した選択肢は王の特権で消えたくない上に仲間を失いたくないティオにとってはどちらも到底受け入れられないものだった。
恵「(ガッシュ君と再会するまでティオは仲間がいなくてずっと辛い想いをしていた上にガッシュ君から王の特権を聞いて消えてしまうのも怖がってる。そんな選択肢にティオは答えられないわよ)」
ウォンレイ「ティオ、私達に構うな!君だけでも生き残ってガッシュの力になるんだ!」
パティ「私がいなくなったらガッシュちゃんはあんたが守るのよ!」
ティオ「みんな…」
パムーン「さぁ、どっちを選ぶ?」
ティオ「……嫌だ…、そんなの、どっちも選べないわよ!」
パムーン「なぜだ?」
ティオ「私、人間界に来てからパートナーが見つからなくてずっと寂しかったし、やっと会えた友達も平気で私を傷つけて誰も信じられなくなった!でも、恵やガッシュを始めとする心から信じられる人達に会って嬉しかったの!それに、悪い奴が王様になって消えてしまうのは嫌!だから、私は仲間を切り捨てて生き残るのも、魔界に帰るのも選ばない!!」
パムーン「(悪い奴が王になったら消える?何の事だ!?)…ならば、仲間諸共消し飛ばす!ランス、最大呪文だ!」
恵「ディオガ・ファリスドンは最大呪文じゃないの?」
パムーン「そうだ。さぁ、盾の女よ、答えを変える時間はもう残り少ないぞ。考えを変えるなら今の内だ!」
恵「(まずいわ…!パムーンの攻撃はヒトデみたいなものから放つからギガ・ラ・セウシルで跳ね返す事もできない上にディオガ・ファリスドン以上の攻撃が来たら防ぐ手段がない!)」
ティオ「答えは変えない!私は仲間を見捨てない、絶対に守る!!!」
仲間は全員拘束され、ディオガ・ファリスドン以上の攻撃が来るという絶望的な状況の中、涙ながらの仲間を守ろうとするティオの強い思いに本が輝いた。
恵「これは…、新呪文!?」
パムーン「何が使えるようになったのかは知らんが、ここで終わりだ!」
ランス「ペンダラム・ファルガ!」
パムーンの最大呪文がティオ達に迫った。
ティオ「恵、新しい呪文が出たのなら、使って!」
恵「ええ!第6の術、チャージル・セシルドン!!」
前の戦いの時ではチャージル・サイフォドンと習得する順番が入れ替わった上、ゼオン戦で習得する事になったチャージル・セシルドンだったが、今回はデボロ遺跡での戦いの時に本来の順番で習得した。女神の盾はペンダラムとの競り合いには一歩も引かなかった。
パムーン「(俺のペンダラムと競り合いになるほど強力な防御呪文だと!?それに、何かが映っている!)」
女神の盾の女神像の胸の水晶には拘束されているウォンレイ達の姿が映っていた。
パムーン「(まさか、この術はあの女の守りたい心が強くなれば防御力が上がるのか?)」
結局、ペンダラムはチャージル・セシルドンに競り負けて消滅した。ペンダラムが消滅したため、恵も術を解いた。
恵「これが…ティオの新しい防御呪文…。ティオの守りたい思いで盾が強くなるのが本を通して伝わったわ…」
ティオ「何とか…なったわね…」
玄宗「その安心感による気の緩みが命取りだ!ザオウ・ギルエルド!」
ペンダラムを防ぎ切ってすっかり安心して気が緩んだティオの隙を突いて玄宗とツァオロンが襲い掛かった。
ティオ「しまった、玄宗の事を忘れていたわ!」
恵「(呪文の発動も間に合わない!)」
???A「ディオガ・コファルドン!」
???B「ラウザルク!」
巨大な宝石がツァオロン目掛けて飛んできた。ディオガ級の術にツァオロンの最大呪文が勝てるはずもなく、ディオガ・コファルドンがザオウを簡単に打ち破ってツァオロンは吹っ飛ばされた。玄宗の方も素早く来た何者かに殴り飛ばされた。
ツァオロン「ぐあああっ!!」
玄宗「ぐほっ!」
ティオ「…この攻撃…もしかして…ガッシュにチェリッシュ!!」
玄宗を殴り飛ばしたのはガッシュだった。遅れて清麿達もやってきた。
チェリッシュ「よく頑張ったわね、坊やのガールフレンド」
ガッシュ「待たせて済まぬのだ、ティオ」
ティオ「ガッシュ…遅いじゃない!」
清麿「遅れてごめん、恵さん」
恵「清麿君…!」
アポロ「みんなを助けないとね。リグロセン!」
ロップス「かう!」
リグロセンで切り裂き、拘束を解いた。
清麿「みんなボロボロじゃないか!」
サンビーム「敵の猛攻でな…」
パティ「でも、ガッシュちゃんがいてくれるだけで力が湧いて来るわ!」
パムーン「(流石だな、ガッシュ。その場にいるだけでボロボロの仲間達を更に奮い立たせる事ができるとは…)」
玄宗「お前がガッシュか。遺跡に侵入した魔物の中で一番強い奴が来てくれて嬉しいぞ。どれ程の強さか見せてもらうか!」
ガッシュ「(あの者が玄宗か…。ウォンレイが戦ったという並大抵の魔物より強い人間…!)」
ウォンレイ「玄宗はとても強い!ツァオロンと戦う時は魔物が2体いるものだと考えた方がいい!」
チェリッシュ「わかったわ。魔物の方は私に任せて!」
清麿「行くぞ、ラウザルク!」
チェリッシュはツァオロンと交戦した。ディオガ・コファルドンをまともに受けたツァオロンはふらふらながらも向かっていった。
ツァオロン「女が俺に勝てると思っているのか!?」
チェリッシュ「女を甘く見たら痛い目に遭うわよ!」
玄宗「ゴウ・エルド!」
ニコル「ゴウ・コファル!」
ツァオロンは棍をチェリッシュに叩き込もうとしたが、叩き込む前にゴウ・コファルで棍を弾き飛ばされた。
ツァオロン「しまった!」
ニコル「ギガノ・コファル!」
そのままツァオロンはギガノ・コファルを受けて吹っ飛ばされた。一方、ガッシュはラウザルクがかかった状態で玄宗との格闘戦に突入した。
玄宗「速い!」
ガッシュ「ヌオオオッ!!」
王族の力が目覚めたガッシュに玄宗が敵うはずもなかった。あっという間に玄宗は圧倒され、殴り飛ばされた。
コルル「凄い…!あの玄宗って人を圧倒しちゃった…!」
清麿「よし、このまま」
ウォンレイ「待ってくれ、ガッシュ、チェリッシュ、あの者達とは私が決着を着ける!」
清麿「だが、ウォンレイの実力では…」
リィエン「頼むある、ウォンレイの玄宗とツァオロンとの決着を着けさせてほしいというわがままを聞いてほしいある!」
恵「私達からもお願いするわ、清麿君」
清麿「……わかった、ウォンレイに決着を着けさせる。だが、本当にどうしようもない時は加勢するからな」
ウォンレイ「心得た」
恵「でも、リィエンが心の力を結構消耗しているわ。サイフォジオで」
清麿「サイフォジオはいらない。リィエン、月の石を受け取れ!」
月の石を受け取った後、リィエンは胸に当てて心の力を回復させた。玄宗の方も月の石で心の力を回復させていた。
リィエン「これで心の力も体力も全快ある!」
玄宗「ガッシュと交代していいのか?」
ウォンレイ「その通りだ。お前達との決着は私達が着ける!」
ツァオロン「チマチマ時間をかけるのも面倒だ。玄宗、一気にカタをつけるぞ!」
リィエンと玄宗は互いに最大呪文を放つために心の力を最大限に込めた。
ティオ「負けないでよ、ウォンレイ!」
チェリッシュ「私達がついているのよ!火事場のクソ力を出して奴等をやっつけなさい!」
ガッシュ「私達や自分を信じるのだ、リィエン、ウォンレイ!」
リィエン「ウォンレイ、何だかこの場にいるみんなの思いも流れ込んでくるみたいある」
ウォンレイ「私もだ。私達には心が通じ合った仲間がいる!みんなの思いと力、確かに受け取った!」
ウォンレイの本の光がかなりのものになった。
玄宗「思いだと?そんな物がなくても俺達は強い!ザオウ・ギルエルド!」
リィエン「行くある!ラオウ・ディバウレン!」
ツァオロン「何だ、あれは!?でかいぞ!」
巨大な白虎とサメがぶつかり合った。
ツァオロン「ぐおおっ、何だ、この力は…、この術に込められた半端じゃないエネルギーは!!」
ウォンレイ「私やリィエンだけの力ではない!この場にいるみんなの思いも注がれたこの術、お前達一組の力で勝てる術ではない!!」
ツァオロン「ぐあああっ!!!」
やがて白虎がサメを食い破って勝利した。その際にツァオロンの本も燃えた。
玄宗「ちっ、ツァオロン!く…そっ…たれが…今までの術とは力のレベルが段違いだぞ、一体…」
玄宗の目の前にはウォンレイが立っていた。
玄宗「ふん…やるじゃねえか。あの術を金髪の女とお前が破るとは思わなかったぜ。まぁ、ツァオロンがいなくなっちまったが、別にいい。俺は強え奴と戦えればそれでいいんだ。てめえも術が残ってたら使っていいんだぜ」
ウォンレイ「いや、その必要はない」
玄宗「そうかよ…だったら俺の勝ちだなぁ!」
最後は互いに拳の1発で決めようとしてぶつかり合ったが、玄宗にはウォンレイの拳が大きく見えた。
玄宗「(でかく見える!?こいつの拳が…こいつの拳が…なぜだ!?気迫で負けているというのか?)くそ…いくら魔物でも術を使ってねえんだ。俺が1対1で負ける事など…」
ウォンレイ「それは違うぞ、玄宗。私達は道楽で戦っているお前とは戦いに対する覚悟が違う!」
玄宗「この…ふざ…けるな…お…おお…ぐおおおおおっ!!」
玄宗はウォンレイとの拳のぶつかり合いに負けて吹っ飛ばされた。
玄宗「なぜ…だ…、なぜ俺が…」
ガッシュ「至って簡単なのだ。ウォンレイ、いや、私達には傷つけてはいけない者達と信じあえる友がいる。それがお主と私達の決定的な差だ」
ガッシュの言葉を聞いた後、玄宗は気を失った。
リィエン「やったある、ウォンレイ!」
ウォンレイ「いや、気を抜くのは早い!まだ千年前の魔物は1体残っている!」
サンビーム「パムーンとかいう魔物と戦うのか…」
パムーンと戦った面々が警戒する中、パムーンは近づいた。
パムーン「ガッシュ、お前の仲間を試させてもらった。どうやら、魔界送りにする必要はないようだ」
ガッシュ「そうであったか、パムーン」
しおり「た、試した!?」
アポロ「ガッシュはあの魔物と知り合いなのかい?」
ガッシュ「ウヌ。前にパムーンとは戦った事があってその時に友達になったのだ」
コルル「友達だったんだ…」
ティオ「でも、みんなを拘束した時は本気で殺そうとしてたじゃない!ガッシュの友達なら何でこんな事をするのよ!」
パムーン「聞いてなかったのか?俺はお前達を試していたんだ。狙ってお前の新呪文を出そうとした訳じゃないから、もし、新呪文が出なかったらペンダラムは撃たずにあくまで脅し程度に留めてガッシュが来る時間を稼ぐつもりだった。俺のペンダラムを防げなかったら、これから先、お前は仲間を守れなくなるぞ。それに…、さっきの選択肢はお前が仲間の事をどう思っているのかも試していたんだがな」
ティオ「えっ?」
パムーン「魔界の王を決める戦いは裏切り等も多いからな。ティオ、お前の仲間を大切に思い、どんなに強い攻撃が来ようとも守ろうとする気持ちは確かに伝わった。だから、あの強力な防御呪文が出たのだろう。これからもその気持ちを忘れるなよ」
ティオ「うん!」
ガッシュ「(強力な防御呪文、もしや…!)ティオ、その強力な防御呪文の名前は何なのだ?」
ティオ「チャージル・セシルドンだけど…」
ガッシュ「(チャージル・セシルドン!?前の戦いの時よりも習得が早いのだ!まさか、千年前の魔物との戦いで習得するとは…)」
恵「どうしたの?ガッシュ君」
ガッシュ「た、ただどんな呪文か聞きたかっただけなのだ」
コルル「凄かったよ。だって、パムーンの最大呪文を防いじゃったんだから」
パティ「まさに最強の盾って感じね」
ティオ「べ、別にそんなに凄い訳じゃ…」
ウォンレイ「いや、私達がツァオロンと玄宗に勝つ事ができたのは間違いなく君のお陰だ。君が頑張ったからこそガッシュ達が間に合った上に私とリィエンも君や仲間達の思いに応える形でいつも以上の力が出せたんだ。ありがとう」
ティオ「そんな大した事じゃないわよ…。それよりウォンレイ、私を弟子にして!」
ウォンレイ「え?」
ティオ「カンフーでも何でもやるわ!私、ウォンレイやガッシュみたいになりたいの!」
ウォンレイ「私の目指す王は『守る王』、盾の術が主体の君にはちょうどいいかも知れない。私に教えられる事があったら何でも教えよう」
ティオ「本当!?」
ガッシュ「ウヌ、私みたいになりたいのであれば、私も教えられる事を教えようぞ」
恵「さっき、清麿君は月の石を持ってたわね。それ、どこで手に入れたの?」
清麿「俺達が倒した魔物のパートナーが持ってたんだ。まだあるから、月の石でみんなの心の力や体力を回復させてから先へ行こう!」
サンビーム「後、ウマゴン達の傷や体力も回復させないとな」
ガッシュ達の様子をパムーンは微笑ましく見ていた。
パムーン「(いつ見てもゾフィスとは大違いだ。ゾフィスは自分より強い奴に怯えて俺達を恐怖で強引に支配していたが、ガッシュはどんな敵にも屈する事がない上に温かい心で仲間を惹きつけている。もしかしたら、ガッシュは生まれながらに王の素質を持った魔物かもしれない…)」
様子を見ていたパムーンはゾフィスよりも遥かに勇敢で大きな器を持つガッシュは生まれながらに王の素質があるのではないかと感心したのであった。
これで今回の話は終わりです。
今回はティオのチャージル・セシルドン習得とパムーンの加入を描きました。
石版編でチャージル・セシルドンを習得するシチュエーションを作るのにあたって、玄宗とツァオロンだけでは力不足と考え、パムーンまでも待ち構えるという原作だと詰んでもおかしくないシチュエーションにしました。それにより、原作に比べてウォンレイの活躍が減り、代わりにガッシュとティオ、チェリッシュの活躍が増えました。
ツァオロンは玄宗に比べてインパクトが薄かったので、今小説では最大呪文を3回も破られる扱いにしました。
次はベルギムとの戦闘回です。