金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL37 唸れ、Vの一撃!

デボロ遺跡 内部

 アポロ達は先に月の石がある部屋へ向かっていた。

 

しおり「ガッシュ君と清麿君抜きでデモルトと戦うなんて…」

 

サンビーム「弱音を言っても仕方ない。こうなった以上、我々で月の石を破壊しなければならない」

 

コルル「キャンチョメ達はどうしてるのかな?」

 

アポロ「確かに気がかりだ。先に月の石がある部屋に来ているか、それとも敵にやられてしまったのか…」

 

パティ「案外、しぶとく生き残ってるんじゃない?」

 

ウルル「その可能性もない訳ではないですけど…」

 

???「ぶるぁああああっ!!!」

 

ウマゴン「メル?」

 

ロップス「かう?」

 

レイラ「この悲鳴はビクトリームね。何かあったのかしら?」

 

 月の石がある部屋に急ぎ、その部屋に到着するとボコボコにされたビクトリームとモヒカン・エース、そしてボロボロのフォルゴレ達がいた。

 

ロップス「かう~」

 

サンビーム「大丈夫か?」

 

ナゾナゾ博士「見ての通りボロボロじゃ…。デモルトの前ではヨポポ君では歯が立たず、ビクトリーム君は気絶しておる…」

 

アポロ「ボロボロだけど、何とか間に合ったみたいだね…」

 

コルル「あれっ?キッドがいない!」

 

しおり「まさか…」

 

ナゾナゾ博士「…今はそんな場合ではなかろう!」

 

デモルト「てめえら、あのマントのガキはどこに行った!?どこにいるのか言え!言わねえのなら、ぶっ潰してやる!!」

 

ウルル「デモルトは昨日、ガッシュにやられたのを相当根にもってるようですね…」

 

アポロ「敵がどう思ってようと関係ない。月の石を壊そう!」

 

 

 

 ティオ達はゴーレンと睨み合っていた。

 

リィエン「パムーンは前にもゴーレンと戦ったから何かゴーレンの戦い方とか癖はわかるあるか?」

 

パムーン「ゴーレンの術は絶対に喰らうな!ディオガ・ゴルゴジオはもちろん、ギガノ・ゴルゴジオでもさっきのガッシュと清麿がああなったみたいに石にできる!それに、ゴーレンは卑怯な手も使ってくる!誰かが引っかかりそうになったら絶対に止めろ!」

 

ウォンレイ「心得た!」

 

恵「グラブ、どうすれば清麿君とガッシュ君を元に戻せるの?」

 

グラブ「ゴーレンの術で石化したなら、さっきも言った特殊なフィルターをかけたライトがあれば元に戻せるが…」

 

ティオ「どうしたのよ!早く続きを言いなさい!」

 

コーラルQ「特殊なフィルターが付いたライトは手元にないピヨ」

 

グラブ「だから、そのライトがある場所へ取りに行く必要がある上にそのフィルターを懐中電灯に付ける作業もしなければならない。だから、俺はその部屋へ行くからそれまで持ち堪えてくれ」

 

ティオ「わかったわ。言ったからには絶対にガッシュと清麿を助けて!」

 

グラブ「ああ。行くぞ、コーラルQ!ディゴウ・ロボルク!」

 

 またもやコーラルQは奇妙な変形をし、バイクみたいな姿に変形してからグラブを乗せた。

 

コーラルQ「ライトのある部屋まで出発進行!」

 

 ライトのある部屋までコーラルQは突っ走っていった。

 

モーリス「ダメじゃないか、芸術品を勝手に元に戻そうとしちゃ。メドル」

 

ランス「ファルガ!」

 

 グラブを行かせまいとするゴーレンの方へビームが放たれた。

 

パムーン「(どうやら、ゴーレンには攻撃呪文が使えるみたいだな)ゴーレン、千年前のリベンジとでも行こうか」

 

ゴーレン「懲りない奴だな、パムーン。あの時の事が今でも昨日の事のように思えるぞ」

 

モーリス「どこまでも私の邪魔をするとはね。まぁいい、もう一組のカップルと女性4人を私の芸術品にするのを先にしよう」

 

チェリッシュ「1回見ただけでニコルが女だとなぜわかったの?」

 

モーリス「直感という奴だよ。まぁ、私はロリコンではないから幼い女の子の君はもっと大きく美しく成長してから来てほしかったんだけど、高嶺清麿と大海恵のおまけとして芸術品になりたまえ」

 

ティオ「おまけですって!?冗談じゃないわよ、おまけでも石になんかなりたくないわ!!」

 

モーリス「さ、まずは小さな女の子と大海恵から芸術品にしてあげよう。ギガノ・ゴルゴジオ!」

 

 ギガノ・ゴルゴジオがティオと恵に向かって放たれた。

 

恵「マ・セシルド!」

 

 即座にマ・セシルドで防御したが、ギガノ・ゴルゴジオを防いだマ・セシルドは石になってしまった。

 

ティオ「嘘でしょ…!」

 

恵「ティオの盾が…石になった…」

 

パムーン「ゴーレンの石化呪文は防御呪文で防ぐ事はできるが1回の発動につき1回しか防げない!もし、奴の石化呪文によって防御呪文を破られたら即死だと思うんだ!」

 

ティオ「わかったわ!」

 

ウォンレイ「こちらも行くぞ!」

 

リィエン「レドルク!」

 

 ウォンレイはゴーレンに急接近し、格闘戦を仕掛けた。

 

モーリス「ゴーレンに接近戦を挑むとは。ギガノ」

 

ランス「ファルガ!」

 

ニコル「コファル!」

 

 石化呪文を発動させようとしたモーリスだったが、パムーンとチェリッシュの攻撃に阻まれた。

 

パムーン「ランスがあの状態だから千年前のような調子が出せずに手伝わせて済まないな」

 

チェリッシュ「気にしなくていいのよ。それよりも、あの蛇馬をさっさと片付けて先に行かせたみんなと合流するわよ!」

 

 ウォンレイとゴーレンの格闘戦は互角だった。

 

ウォンレイ「流石は40体もの魔物を石にした千年前の魔物、一筋縄ではいかないか…」

 

ゴーレン「まさか、人間界の武術を習った魔物がいたとはな。予想以上の強さで驚いたぞ」

 

 ゴーレンがウォンレイ達に気を取られている隙にリィエンはモーリスから本を奪おうとした。

 

リィエン「ウォンレイ達に気を取られている今がチャンスある!」

 

 モーリスに蹴りを入れようとしたリィエンだったが、モーリスはそれを受け止め、リィエンとの格闘戦も少し押され気味ながら渡り合った。

 

リィエン「流石に玄宗ほどじゃないけど思ったよりも強いある!」

 

モーリス「まさか、これほどまでに格闘戦をこなせるパートナーがガッシュ達の仲間にいたとはね。腕っぷしの強い女性も嫌いじゃないよ」

 

リィエン「(この男にパンチを入れても気色悪さがぬぐえないある…!)」

 

 あまりにも不気味なモーリスにリィエンはある程度パンチやキックを打ち込んだ後、距離をとった。

 

ニコル「どうして距離をとったの?」

 

リィエン「あの男、とても嫌な感じがしたある…」

 

モーリス「今度はこちらから行くよ」

 

???「ちょっと待った~!」

 

 声と共にダニーとゴルドーが到着した。

 

モーリス「(あの忌まわしいジジイが来たか…!)」

 

ティオ「あんた、誰?」

 

ダニー「俺はダニー、ガッシュの友達だ。それと、隣にいるのはパートナーのゴルドーだ。それより、ガッシュは?」

 

恵「私とティオを庇って…石に…」

 

 石にされたガッシュと清麿の姿を見たダニーは拳を強く握りしめた。

 

ダニー「蛇馬が友達のガッシュを石にしたのか…?てめえだけは絶対に許せねえ!!」

 

 激しい怒りを露わにしたダニーはゴーレンに突っ込んでいった。

 

パムーン「待て、迂闊にゴーレンに近づくな!」

 

モーリス「バカだね、ギガノ・ゴルゴジオ!」

 

 ギガノ・ゴルゴジオを喰らってダニーは石になった。

 

パムーン「あのバカ!突っ込んだ挙句、石にされやがって…!」

 

ゴルドー「(いちかばちかじゃ…)ジオルク!」

 

 賭けでゴルドーはジオルクを発動させた。すると、石が割れてダニーが復活した。

 

モーリス「な、何っ!?石化解除呪文もなしで!」

 

ゴルドー「どうやら賭けに勝ったようじゃ」

 

チェリッシュ「さっきの呪文は何?」

 

ゴルドー「ダニーの呪文は瞬時にダメージを回復する事ができる。石化に効くかどうかはわからなかったから賭けで使ったが、どうやら石化にも効くようじゃ」

 

パムーン「だから突っ込んで行っても止めなかったのか。ダニー、そんな効果も知らずにバカだと言って済まなかった」

 

ダニー「気にする事じゃねえよ」

 

ゴルドー「それに久しぶりじゃな、モーリス」

 

モーリス「相変わらず忌まわしいジジイだ」

 

リィエン「おじいさんはあの男と知り合いあるか?」

 

ゴルドー「まぁ、そういう感じじゃ。あまりにも独りよがりな感覚じゃったからちょっと注意したんじゃが、全く直さないどころか、人間をコンクリート詰めにしようとして犯罪者に堕ちた挙句、魔物の力を使って下らん事をするようになったとはな」

 

恵「人間をコンクリート詰めにしようとしたですって!?」

 

ティオ「あんたはそれでも人間なの!?」

 

モーリス「ジジイと同じく君達も私の芸術がわからないようだね。ジジイはいずれ始末したいと思っていたが、まさか魔物を拾っていたとは。これでどちらが優れているのかが証明できる!」

 

ゴルドー「これも何かの縁じゃ。徹底的に懲らしめてやる必要があるようだ。行くぞ、ダニーボーイ!」

 

ダニー「ボーイは余計だっつ~の!」

 

 愚痴を言いつつもダニーはティオ達と共にゴーレンに向かっていった。

 

ビョンコ「どうしてガッシュの仲間はデモルトやあんな石にしてしまうヘビの化け物に怯えずに戦うゲロ…?」

 

アルヴィン「ビョンコ、お前はこれからどうしたいんじゃ?」

 

ビョンコ「ゾフィスは石にされてもうオイラには居場所なんてないゲロ…。デモルトもヘビの奴も化け物だし、アルヴィンは入れ歯を付け忘れて呪文を発音できないし、もうオイラはダメゲロ!」

 

アルヴィン「お前はカッコ悪いのう、ビョンコ。お前になぜワシが協力する気になったかわかるか?」

 

ビョンコ「ゲロ…」

 

 

 

 

回想

 それは、ビョンコがアルヴィンと出会ったばかりの頃だった。

 

ビョンコ「オイラはビョンコ、かっこいいビョンコだゲロ!一緒に魔界の王を決める戦いに参加するゲロ!」

 

アルヴィン「嫌じゃ」

 

ビョンコ「ゲ、ゲロゲ…」

 

アルヴィン『お前はとても落ち込んだ。そんなお前の姿を見て、ワシは…ワシは……頭の葉っぱが欲しくなった』

 

 アルヴィンがビョンコの頭の葉っぱを一つ千切った。そのせいでビョンコは大泣きした。

 

アルヴィン『お前は心底ショックを受けて泣いたな。ず~っと泣いた。ワシは眠れなくてとても困った』

 

 ビョンコが大泣きし続けたせいで眠れなくなったアルヴィンはビョンコのクッキーをあげた。

 

アルヴィン『仕方なくクッキーをやったらやっと泣き止んだな。だが、今度は…一晩中叫び続けたな』

 

 泣き止んだものの、今度はビョンコがクッキーを求め続けたせいでアルヴィンはまた眠れなくなった。

 

ビョンコ「クッキーくれゲロ、クッキーくれ!」

 

アルヴィン「おやつは3時と決まっておる!3時にならんとクッキーはやらん!」

 

アルヴィン『そしたらお前はしばらく考えた後…夢中になって何か作り始めた』

 

 ビョンコが作っていたものは3時と表示された時計を紙で作り、首にぶら下げた。

 

アルヴィン「やかましい!」

 

ビョンコ「3時だゲロ!クッキーくれゲロ!」

 

アルヴィン『その時じゃ…このカッコ悪いカエルをかっこよくしようと思ったのは。お前と一緒に戦おうと決心したのは…』

 

 

 

 

アルヴィン「そしたら何じゃ、ゾフィスなぞという悪党と組みおって…あんな自分より強い奴に怯える小悪党と手を組んでかっこいいわけなかろう!そんなカッコ悪いお前に誰が手を貸すか!」

 

ビョンコ「(その言葉…もしかしてアポロは最初からそれを知ってて…)」

 

 ビョンコはアポロが『悪い事をやめたらパートナーの呪文の発音ができるようにする』と言っていた事を思い出した。

 

ビョンコ「じゃ、じゃあデモルトや蛇の化け物と戦うのなら協力するゲロか?」

 

アルヴィン「勿論じゃ」

 

ビョンコ「なら、アポロに手配を…」

 

アルヴィン「あの坊主に頼まんでもよい。入れ歯なら持っとる。今戦えばお前は最高にかっこいいぞ」

 

ビョンコ「ゲロ…。アルヴィン、パティ達を助けに行くゲロ!」

 

 アルヴィンの言葉に改心したビョンコはアルヴィンと共に月の石がある部屋へ向かっ

た。

 

 

 

 同じ頃、グラブは千年前の魔物の封印を解いたライトがある部屋に到着し、そのライトから特殊なフィルターを剥がして懐中電灯に取り付ける作業を行っていた。

 

コーラルQ「グラブ、まだ作業は終わらないピヨ?」

 

グラブ「今、急いでいる!それに、あともう少しで完成するんだ!(早く完成させて清麿とガッシュを元に戻さないとみんなが危ない!あの禁断具が使われでもしたら…!)」

 

 

 

 その頃、パティ達はデモルトに苦戦していた。

 

アポロ「まずいな…、圧倒的に術の威力が高いガッシュが石になっている上、主力メンバーは全てゴーレンとの戦いに行っている。どうすれば…」

 

コルル「やっぱり…ガッシュがいないとダメなのかな…?」

 

パティ「弱気になっちゃダメよ、コルル!ガッシュちゃんだったらたとえ同じ状況になっても諦めないわ!私達も最後の最後まで戦い抜くのよ!」

 

ウルル「(パティ、ガッシュが石になってる上、こんな絶望的な状況なのにみんなを奮い立たせようとするなんて、随分成長したものだな…。これも、ガッシュと再会して特訓などを一緒にやったりした結果なのか…?)」

 

パティ「もう、こうなったらスオウ・ギアクルでデモルトごと月の石を壊すわよ!」

 

ウルル「ガッシュのテオザケル程の威力はないんですよ。それに、こちらの火力ではデモルトに大ダメージを与える事は…」

 

 火力という言葉にレイラはある事を閃いた。

 

レイラ「いるわ、ガッシュにも匹敵するぐらいの強力な術を使える魔物がこちらにも」

 

ナゾナゾ博士「その魔物は一体…?」

 

レイラ「その魔物はビクトリームよ。ビクトリームのチャーグル・イミスドンならデモルトごと月の石を破壊できるかも知れないわよ」

 

ジェム「まさか、あのビクトリームが強力な術を使える魔物だったなんて…」

 

レイラ「でも、その発動にはチャーグルという呪文を使わないといけないし、最大までチャージして撃たないとデモルトごと月の石を破壊する事はできないわよ。それに、チャージ中は隙だらけだし、千年前の魔物同士で攻撃呪文を使うには…」

 

アポロ「ダルモスの時のような要領なら大丈夫だと思う。一度呪文が発動すれば何とかなりそうだ」

 

フォルゴレ「チャージの隙に関してはキャンチョメの術で姿を隠して妨害されないようにしておく」

 

キャンチョメ「でも、華麗なるビクトリーム様が…」

 

フォルゴレ「途中で拾ったメロンがある。この匂いをビクトリーム様に嗅がせれば…」

 

 罠の作動に使われたメロンを手にフォルゴレはそのメロンの匂いをビクトリームに嗅がせた。

 

ビクトリーム「メロン…メロンの匂いだ!復活~~~!!」

 

 メロンの匂いによってビクトリームは復活した。

 

ナゾナゾ博士「早速だがデモルトを倒す作戦内容を伝える。この作戦はビクトリーム君が鍵だ」

 

ビクトリーム「ほう…この私が鍵だとはな。よかろう、作戦内容を伝えるのだ」

 

 頼りにされて機嫌が良くなったビクトリームは作戦内容を聞いてくれた。

 

ナゾナゾ博士「だが、デモルトから攻撃を逸らすための時間稼ぎは…」

 

???「オイラに任せるゲロ!」

 

 そこへ来たのはビョンコだった。

 

パティ「ビョンコ…」

 

ビョンコ「パティ…オイラが悪かったゲロ…。パティがオイラの仲間になるとは一言も言ってないのに裏切ったと勝手に思い込んでしまって…本当にごめんゲロ!」

 

パティ「今更過ぎた事を悔やんでも…」

 

アルヴィン「ビョンコはパティに仲間になってほしかったのは友達が欲しかったからだそうじゃ」

 

ウルル「だから、しつこく仲間になってくれと言っていたのか…」

 

ビョンコ「パティ、他の仲間と一緒に見てほしいゲロ…。オイラの…オイラのかっこいい姿を!」

 

 ビョンコはアルヴィンと共にデモルトに向かっていった。

 

しおり「待ちなさい、ビョンコ!デモルトはあなた1人で勝てる相手じゃないわ!」

 

コルル「ビョンコ、自分のやった事を反省したのね」

 

フォルゴレ「キャンチョメ、今のうちに華麗なるビクトリーム様を隠すぞ!」

 

キャンチョメ「うん!」

 

フォルゴレ「ポルク!」

 

 キャンチョメはポルクで周囲の景色に化け、ナゾナゾ博士と一番ボロボロになっているジェムとヨポポ、アルベールが操られている状態のため、同じ千年前の魔物相手に攻撃呪文が使えないレイラ、チャージを開始するビクトリームが見えないようにした。

 

ヴァイル「消えた?どうなってやがる!?」

 

アルヴィン「ギガロロ・ニュルルク!」

 

 ボロボロのパティ達に代わってビョンコがビクトリームのチャーグル・イミスドンのチャージ時間を稼ぐためにデモルトと戦った。

 

アルヴィン「ビョンコ、自分が犠牲になる覚悟で行くのじゃな?」

 

ビョンコ「そうでもしないと罪滅ぼしなんてできないゲロ…」

 

ビクトリーム「姿を見せられないのが残念だが、やむを得ないだろう。怒りのパワーを右腕に!」

 

モヒカン・エース「チャーグル!」

 

 ビクトリームは早速、チャージを始めた。

 

ナゾナゾ博士「これが…ビクトリーム君のチャージなのかね?レイラ君」

 

レイラ「そうよ。チャーグル・イミスドンを最大威力で撃つためには5回チャーグルを行わないといけないの」

 

ビクトリーム「我が強さを右肩に!」

 

モヒカン・エース「チャーグル!」

 

 チャージは第2段階に入った。

 

ビョンコ「(何としても月の石を壊さないといけないゲロ…。そのためにもビクトリームのチャージが終わるまでボロボロのみんなの代わりにオイラが時間稼ぎをしなきゃ…ガッシュやパティの友達になる事も、罪滅ぼしもできないゲロ!)」

 

アルヴィン「ラージア・ニュルセン!」

 

 ビョンコの奮戦とキャンチョメのポルクにより、デモルトもヴァイルも完全にビクトリームの事を忘れてビョンコに注意を向けた。

 

ビクトリーム「我が美しさを股間の紳士に!」

 

モヒカン・エース「チャーグル!」

 

 チャージも第3段階に移行したが、ビクトリームの股間が光った事にジェムは冷や汗を流した。

 

ヨポポ「ヨポイ?」

 

ジェム「(下品ね…)」

 

レイラ「後、2回でチャージは終わるわ」

 

ビクトリーム「ふははははっ!誇り高き心を左肩に!」

 

モヒカン・エース「チャーグル!」

 

 第4段階になり、チャージがあと1回で終わろうとしていた。

 

 

 

 一方、ティオ達とゴーレンの戦いは数の差もあり、ティオ達が優勢だった。

 

モーリス「メドルク!」

 

 ヘビの髪が伸び、ティオ達に襲い掛かった。

 

恵「セウシル!」

 

 しかし、全てティオの術で防がれた。

 

パムーン「次は俺達の番だ!」

 

ランス「ファルガ!」

 

ニコル「ゴウ・コファル!」

 

 四方八方からのファルガとゴウ・コファルを受けてゴーレンはふらついた。

 

リィエン「ゴウ・バウレン!」

 

 ウォンレイとダニーの攻撃でゴーレンは吹っ飛ばされた。

 

パムーン「ゴーレン、あの時はお前の卑劣な策に引っかかって負けたが、今回は俺達の勝ちのようだな」

 

モーリス「(流石に今のままだと5対1では不利か…)ゴーレン、あれを使うからここは一旦退くぞ」

 

ゴーレン「わかった」

 

ウォンレイ「リィエン、一気に勝負を決めるぞ!」

 

リィエン「はいある!ラオウ・ディ」

 

???「やめてよ~~!!」

 

 突如ティオ達には聞き覚えのある声がした。すると、ゴーレンの手にキッドが握られていた。

 

ティオ「嘘…どうしてキッドがここに?」

 

ダニー「あいつ、お前達の仲間か?」

 

リィエン「そうある」

 

ニコル「ナゾナゾ博士はどうしたの?」

 

キッド?「みんなゴーレンにやられて僕だけ人質にされてしまったんだ…」

 

モーリス「ふふふ、仲間が人質にされたよ。さぁ、どうするんだい?」

 

ウォンレイ「卑怯者め…!」

 

チェリッシュ「あの男はどこまでも性根が腐ってるようね…!」

 

パムーン「(いや、あいつは今までこの場にいなかった。だとするとあの時と同じ…)ランス!」

 

ランス「ファルガ!」

 

 急にキッドが人質にされている光景に見覚えがある事に気付いたパムーンは千年前と違って迷わずにキッドごとゴーレンを攻撃した。

 

ティオ「ちょっとパムーン、どうしてキッドごと攻撃したの!?」

 

パムーン「みんな惑わされるな!そもそもキッドとかいうお前の仲間は今までこの場にはいなかった!これが俺がさっき言ったゴーレンの卑怯な手だ!」

 

ゴーレン「我の髪を色んな幻覚や幻聴で惑わせる事ができるメドポルクをよく見破れたな」

 

パムーン「そう簡単に同じ手に引っかかってたまるか!」

 

ゴーレン「だが、こうなる事も想定済みだ」

 

 ファルガを受けたヘビの髪が突如として光り始め、その光はすぐに眩くなった。

 

ウォンレイ「くっ、光が強すぎて目が!」

 

パムーン「これは…衝撃で作動する閃光弾!?まさか、メドポルクを俺が破る事まで想定していたとは…!」

 

 光が収まった後、ティオ達は辺りを見回したが、ゴーレンとモーリスの姿はなかった。

 

ダニー「あいつら、俺達に怖気づいて逃げたのか?」

 

パムーン「そんな訳ないだろ。あいつは狡猾な奴だ。きっと、どこかで態勢をを立て直しているか、月の石を壊しに行った奴等を始末しに行ったに違いない」

 

恵「とりあえず、今はアポロさん達と合流しましょう!」

 

ウォンレイ「石にされたガッシュと清麿も連れて行こう」

 

 石にされたガッシュはダニーが、清麿の方はウォンレイが持つ事になり、一同は月の石がある部屋へ向かった。その一同の姿を隠し扉に隠れていたモーリスとゴーレンは見ていた。

 

ゴーレン「我々が上へ上がったと勘違いしているようだな」

 

モーリス「さて、私達はゾフィスに作らせた例の禁断具を取りに行くよ」

 

 

 

 

 一方、アポロ達の方はビョンコが時間を稼いでくれたおかげでビクトリームのチャージがあと1回になった。

 

ビクトリーム「Vの華麗な力を頂点に!」

 

モヒカン・エース「チャーグル!」

 

 とうとう最終チャージが終わり、チャーグル・イミスドンの発射準備は整った。

 

レイラ「ようやく最終チャージが終わったわね」

 

 ビョンコの奮闘にヴァイルとデモルトはイライラしていた。

 

デモルト「カエルがちょこまかとしやがって!!」

 

ヴァイル「一気に決めるぞ、ディオエムル・ゼモルク!」

 

ビョンコ「(まずいゲロ!このままだと当たる上にアルヴィンにまで…)」

 

アルヴィン「ワシを突き飛ばすのじゃ!」

 

 言われた通り、ビョンコはアルヴィンを横へ突き飛ばした。

 

アルヴィン「ギガノ・ニュシルド」

 

 突き飛ばされてから防御呪文を唱えた。デモルトの攻撃は防ぎ切れず、ビョンコの本は燃えてしまったが、アルヴィンとビョンコが大やけどするという事態は避けられた。吹っ飛ばされる際、ポルクが解除されてビクトリーム達が姿を現したのを見たビョンコは大喜びした。

 

パティ「ビョンコ!」

 

ヴァイル「ようやく1体か…」

 

ビョンコ「ゲロロロッ、お前達の負けゲロ!」

 

ヴァイル「何が俺達の負けだ!お前の本は燃えてるだろ!」

 

ビョンコ「オイラは初めからお前達の注意を引きつけるための囮ゲロ。もう月の石を壊す準備は整ったゲロ!」

 

ヴァイル「壊す準備だと!?まさか…!!」

 

 嫌な予感がしたヴァイルが見た方向には完全にチャージを終えたビクトリームの姿があった。それにヴァイルとデモルトは冷や汗をダラダラ垂らしていた。

 

ナゾナゾ博士「今じゃ、ビクトリーム君!ビョンコ君の作ったチャンスを無駄にするでない!」

 

ビクトリーム「モヒカンエース、月の石を壊してお前を解放するぞ!月の石よ、我がVの威光でロストしやがれぃ!!」

 

アポロ「僕のいる所に目掛けてチャーグル・イミスドンを撃つんだ!そうすれば例えデモルトが塞がっても発動できるはずだ!」

 

 ロップスのリグロンでアポロはビクトリームの視線から見て、月の石と重なるようにぶら下がった。

 

ビクトリーム「やれい、モヒカン・エース!」

 

モヒカン・エース「チャーグル・イミスドン!!」

 

 ビクトリームの最大呪文、チャーグル・イミスドンが月の石目掛けて放たれた。それを見たアポロは呪文を解いて降りた。

 

ヴァイル「月の石を壊されてたまるか!バウロ・ウルク!」

 

 慌ててデモルトはチャーグル・イミスドンの射線上に立ちはだかったが、チャーグル・イミスドンを防ぐ事はできず、そのまま吹っ飛ばされてその巨体とチャーグル・イミスドンの威力で月の石はあっけなく壊れてしまった。

 

デモルト「ルオオオオッ!!!」

 

 デモルトはチャーグル・イミスドンをまともに喰らって吹っ飛ばされた後、ボロボロになって落ちてきた。月の石が壊れた事で操られていた人間は全員倒れた。

 

コルル「やったよ!しおりねーちゃん!」

 

しおり「デモルトを倒せた上に月の石も壊せたから一石二鳥ね!」 

 

ジェム「あのデモルトをやっつけちゃうなんて……少しは見直したわよ、ビクトリーム」

 

ビクトリーム「私の手にかかればこんなものさ」

 

フォルゴレ「流石は華麗なるビクトリーム様、素晴らしい活躍でした!」

 

ビクトリーム「そうだな…、帰ったらメロンで宴だぁ!」

 

キャンチョメ「はは~~っ!」

 

サンビーム「確かにデモルトとの戦いのMVPはビクトリームで間違いないだろう」

 

アポロ「でも、MVPはもう1人いるよ」

 

 アポロの視線の先には消えかかっているビョンコと傍にいるパティがいた。

 

ビョンコ「オイラ達、勝ったゲロね…。パティ、アルヴィン、今のオイラはかっこよかったゲロ?」

 

アルヴィン「言うまでもなくかっこよかったぞ」

 

パティ「ガッシュちゃんには及ばないけど、私から見てもかっこよかったわよ」

 

ビョンコ「ゲロ…それよりパティ、オイラ、これでガッシュ達の仲間になれるゲロか?」

 

パティ「勿論よ…」

 

ビョンコ「へ、へへ…そしたらパティやガッシュ達も一緒に…魔界で遊ぶゲロ…。みんなで手を繋いで一緒に…」

 

 そう言ってビョンコは魔界に送還された。

 

パティ「ありがとう、ビョンコ…」

 

ナゾナゾ博士「この作戦の最大の功労者は間違いなくビョンコ君じゃ…」

 

ウルル「パティ、ビョンコと約束した以上、絶対に負けられないな…」

 

パティ「そうよ。悪い奴を王様になんかさせないわ…」

 

 ビョンコとの約束を果たすためにパティは改めて負けられないと心に誓ったのであった。




これで今回の話は終わりです。
今回はデモルト戦とゴーレン戦を描きましたが、デモルト戦のデモルトへの決め手がチャーグル・イミスドンなのはデモルト戦の面々の中で最も強力な呪文が使えるのはビクトリームしかいなかったためです。
ゴーレンが言っていたあれは次の話で出てきます。
次の話はゴーレンがこの話で言っていたあれを使ってとんでもない事をします。さらに、次の話では恵が色んな意味で大怪我をするよりも大変な目に遭います。
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