金色のガッシュベル!!SECONDLAP 作:アンドロイドQ14
狭間の世界
魔界への扉が開いたのを村の魔物達は見ていた。
村人「村長」
老人「うむ、わかっておる。魔界への扉…。マエストロといっとったあの若造、遂にやりおったのか…?」
その頃、ウォンレイとブラゴは共にマエストロに向かっていった。
マエストロ「お前の拳では私を殴る事はできんぞ」
ウォンレイ「だったら、お前が術を使う前に拳を叩き込むだけだ!」
マエストロ「それは叶わんぞ。マグネ」
リィエン「ゴウ・レドルク!」
レドルク以上のスピードでウォンレイはマエストロが呪文を言い終わる前に接近し、パンチを打ち込んだ。
マエストロ「ぐほっ!」
ブラゴ「まだ終わりじゃねえ!」
次はブラゴのパンチを受けた。
マエストロ「がはっ!」
シェリー「今度は私達よ!」
リィエン「ハイ~~ッ!!」
最後にシェリーとリィエンのダブルキックを受けてマエストロは吹っ飛ばされた。
清麿「(よし、マエストロはウォンレイとブラゴとの戦いに集中している。俺達はコイルをぶっ壊すぞ…!)SET、ザグルゼム!」
マエストロが戦いに集中している間に清麿はザグルゼムを発動させ、コイルに撃ち込んでいた。
ティオ「何をしているの?」
清麿「コイルをぶっ壊す準備さ。ザグルゼム!」
次々とコイルにザグルゼムを撃ち込んでいった。
清麿「よし、次は」
恵「何か聞こえないかしら?清麿君」
清麿「声…?」
声がする方を向くと、そこには魔界へ行こうとする兵士達の姿があった。
清麿「まずいぞ!あいつらが魔界に行ったら…!」
ガッシュ「魔界には強い大人の戦士達がおるから攻め落とされる心配はいらぬ。だが、奴等を魔界へは行かせぬ!」
サンビーム「どうやら、私達の出番のようだな」
兵士達の方へサンビーム達は向かった。
清麿「サンビームさん達は奴等の相手を頼む!」
サンビーム「ああ!」
パティ「あんな奴等なんて何体集まろうともボコボコにしてやるわよ!」
コルル「ちゃんと反省させなきゃね!」
ウマゴン「メルメルメ~!」
サンビーム「ディオエムル・シュドルク!」
炎で兵士達は丸焦げになった。
パティ「ガッシュちゃんのパートナーのツボ押しで出た術を使うわよ!」
ウルル「はい!オルダ・スオウ・ギアクル!」
パティの手で操作可能な水の龍が次々と兵士達をなぎ倒していった。
パティ「この水の龍はスオウ・ギアクルより威力はいくらか低いけど、オルダ・アクロンのように電気を吸収できるし、自在に操れるのよ!」
しおり「こっちも行くわよ、コルル!」
コルル「いいよ!」
しおり「ゼルク!」
コルルは爪で兵士達の鎧を引き裂いていった。
しおり「清麿君のお陰で出たコルルの新しい術よ!ディゴウ・ガル・ゼルセン」
高速回転するロケットパンチが発射され、次々と兵士たちを吹っ飛ばした。
恵「こんな数じゃいずれは押されるわ!何とか準備は終わらないの?」
清麿「もう少しなんだ!ザグルゼム!」
一方、ウォンレイとブラゴはマエストロの磁力に苦戦していた。
ブラゴ「あの磁力が厄介だ…」
ウォンレイ「どうやってあの磁力の盾を破るか…」
シェリー「それだったら、私にいい考えがあるわ」
リィエン「いい考え?」
いい考えが思いついたシェリーはその事をリィエンやウォンレイ、ブラゴに伝えた。
ウォンレイ「わかった。やってみよう」
リィエン「ゴウ・レドルク!」
ウォンレイはマエストロに急接近した。
マエストロ「そんな攻撃は通用せんぞ!ギガノ・マグネシルド!」
しかし、ウォンレイは攻撃を寸止めし、マエストロの上に飛び上がった。
マエストロ「何をするつもりだ?」
シェリー「ビドム・グラビレイ!アイアン・グラビレイ!」
二つの重力の術を使い、ブラゴはマエストロ目掛けて降下し、踵落としを決めようとするウォンレイを急降下させた。急降下させた事でウォンレイの踵落としの威力はさらに上がり、ギガノ・マグネシルドを叩き割ってそのままマエストロに踵落としを決める事に成功した。
マエストロ「ぐはっ!まさか、急降下によって攻撃力をさらに上げるとは…!」
リィエン「凄い作戦ある、シェリー!」
リィエンはシェリーとハイタッチした。
ガッシュ「短時間でこんなコンビネーションを考えるとは凄いのだ…!」
清麿「俺達も2人を勝たせるサポートをするぞ!エクセレス・ザケルガ!」
エクセレス・ザケルガとザグルゼムを撃ち込み、事前に作り上げた連鎖のラインでコイルは次々と破壊されていった。
清麿「よし、次はパティ達と一緒に兵士達を吹っ飛ばすぞ!」
ガッシュとティオはパティ達に加勢した。
ガッシュ「コイルは壊したから今度はパティ達に加勢するのだ」
ウルル「ですけど、兵士の数が多くてキリがないですよ。何か打開する方法は…」
清麿「かなり危険だが、ガッシュとパティ、ウマゴンの連携で多くの敵をなぎ倒せる。準備はいいか?」
ガッシュ「ウヌ!」
パティ「ええ!」
ウマゴン「メル!」
清麿「まずはウルルさん、オルダ・スオウ・ギアクルを!」
ウルル「はい、オルダ・スオウ・ギアクル!」
清麿「ザケル!」
水の龍は電撃を纏い、兵士達を薙ぎ払った。
清麿「締めはウマゴンの炎だ!」
サンビーム「ディオエムル・シュドルク!」
ウマゴンの炎を水の龍に当てた。すると、水の龍は大爆発を起こし、兵士達を大勢吹っ飛ばした。
ティオ「さっきの爆発は何なの?」
恵「もしかして、水素爆発?」
清麿「その通りだ、恵さん。さっきの水素爆発はガッシュ達の術を使った水の電気分解を利用したものだ」
ガッシュ「ウヌゥ、水の電気分解とかはよくわからないのだ…」
しおり「流石は天才中学生ね。ガッシュ君達の術で私達が理科で習う水の電気分解と水素爆発をやっちゃうなんて」
コイルが破壊された事にマエストロは驚いていた。
マエストロ「何っ!?コイルが!」
ブラゴ「コイルをぶっ壊せとは頼んでねえが、一気に勝負を決めるぞ、ウォンレイ!」
ウォンレイ「おう!」
シェリー「ディボルド・ジー・グラビドン!」
リィエン「ゴライオウ・ディバウレン!」
ブラゴとウォンレイの最大呪文がマエストロに迫った。
マエストロ「こんな事もあろうかと、予備の増幅コイルはあるぞ!ギガノ・マグネシルド!」
破壊されたコイルの横に予備の増幅コイルが現れた。そして、増幅された磁力の力で二つの呪文と競り合った。
マエストロ「全てのコイルの力を我が術に!」
ティオ「そんな!せっかくコイルを壊したのに!」
ブラゴ「しゃらくせえ!一気に突破するぞ!」
ウォンレイ「私達は絶対に負けはしない!」
シェリーとリィエンはさらに心の力を込めた。
マエストロ「ふはははっ!これを防げば私の勝ちだ!」
勝ち誇っていると、ガッシュに壊されたコイルと違って脆かったせいか、予備の増幅コイルが壊れていった。
マエストロ「何っ!?」
シェリー「予備の増幅コイルを用意していたのは想定外だったわ。でも…」
リィエン「私達の力の方がマエストロにとっては想定外ある!」
増幅コイルによる磁力の強化がなくなり、ギガノ・マグネシルドは破壊されてしまった。
マエストロ「まだだ!まだ終わるわけにはいかん!マグネシド・デュランガ!」
剣を持った騎士が白虎を押していた。
ブラゴ「まだこんな大技を!」
シェリー「(まずいわ!あの時の競り合いで二つの最大呪文の威力が落ちている!このままだと…!)」
リィエン「(でも、私達は負けるわけにはいかないある!)」
シェリー「(マエストロ、パートナーを否定したあなたにはわからないでしょうね)」
リィエン「(元の世界に帰るために!それぞれのパートナーを王にするために!今の私達の気持ちは一つある!)」
最大限にリィエンとシェリーは心の力を込めた。すると、ゴライオウ・ディバウレンが光り、黒くなった。
シェリー「黒い…」
リィエン「ゴライオウ・ディバウレン!?」
黒き虎はそのまま騎士を噛み砕き、マエストロに迫った。
マエストロ「まさか、これが…人間のパートナーの力…。ぐあああっ!!」
コイルが壊れたのと同時に魔界への扉も閉ざされた。
兵士A「マエストロ様が…」
兵士B「負けた…?」
兵士C「逃げろ~~!」
マエストロの敗北を知った兵士達は一目散に逃げて行った。
村人「村長、扉が…閉じた…」
老人「これでいいんじゃよ、これで」
戦いが終わり、ガッシュ達はマエストロの近くに来ていた。
恵「これで戦いは終わったのね」
清麿「ああ」
マエストロ「あと一歩の所で私の望みは叶うはずだった…。なぜだ…なぜ、私の望みを打ち砕いた…?」
ガッシュ「マエストロ、私達選ばれた100人の魔物の子は人間界に送られたはずなのに、なぜお主は狭間の世界に来てしまったのだ?そして、狭間の世界に来てから何があったのだ?」
マエストロ「…私は敗者だ…。それも話そう…。私は100人の魔物の子が人間界に送りこまれた時…、誤ってこの狭間へ落とされた…。人間界でない事をすぐにわかった…。だが…私は1人行くあてもなく、この世界を彷徨った…。そして、気付いたのだ…ここは、罪人達の流刑の地。迎えが来るどころか、魔界へ帰る事すらできない…。私は…魔界に見捨てられたのだ…。その時、誓ったのだ…人間界に行く道は捨て、この忘れられた魔物達と共に、魔界に復讐しようとな…!その野望もここで終わった…」
ブラゴ「言いたい事はそれだけか?お前は負けたんだ」
シェリー「レイス!」
ブラゴはマエストロの本を燃やした。
ブラゴ「これでお前は魔界に帰れるぞ」
マエストロ「それでいい…。最後に一つ、教えてやろう…。人間界の扉を開きたいのなら、互いの術をぶつけ合え…」
ブラゴ「なぜ教える?」
マエストロ「さあな…お前達を気に入ったのかも知れん…。ああ、これでやっと、私は帰れるのだな…忌々しい魔界へ…あの懐かしい、魔界へ…」
マエストロは魔界に送還された。マエストロという自分達でもあり得たかもしれない未来の姿にガッシュ達は沈痛な気持ちだった。
ティオ「…恵、私もどこか違ってたら…恵に会えずにマエストロのようになってたのかな…?」
恵「…そうかも知れないわね…」
ブラゴ「感傷に浸っている場合か?とっとと人間界に帰るぞ」
ウォンレイ「だが、リィエンとシェリーは心の力を使い果たしている。すぐには…」
清麿「いや、すぐに人間界に帰れるぞ。ガッシュとティオの術をぶつけ合えば人間界の扉を開けられる」
シェリー「でも、朱色の本の子には強力な攻撃呪文がないのよ」
清麿「マエストロは互いの術をぶつけ合えって言っただけで攻撃呪文同士をぶつけろとは言ってないだろ?俺の出した答えではぶつけ合う呪文の片方は強力な防御呪文でも可能だ」
シェリー「(答え?何を根拠に言ってるの?)」
ガッシュ「みんなも集まるのだ!」
ガッシュ達は一か所に集まった。
清麿「恵さんとティオは準備はいいか?」
恵「私とティオはいつでもいいわよ!」
清麿「行くぞ、バオウ・ザケルガ!」
恵「チャージル・セシルドン!」
雷の巨大な龍と女神の盾のせめぎ合った。
ブラゴ「相変わらずガッシュの最大呪文はとんでもない威力だ…」
ウォンレイ「これで私達は人間界に帰れる…!」
二つの術のぶつかり合いにより、人間界への扉が開かれた。
中国
光と共にガッシュ達は人間界に帰ってきた。ガッシュ達が帰ってきた事にキャンチョメペアと恵のマネージャー、ナゾナゾ博士達は喜んだ。
マネージャー「恵ちゃん、急に消えたから心配したのよ!よく無事で戻って来たわね!」
恵「ごめんなさい、何も言わずに姿を消してしまって…」
何かパシャッという音が清麿と恵に聞こえたが、それはマネージャーが携帯電話で写真を撮っていた
清麿「マ、マネージャーさん!?」
マネージャー「清麿くんと恵ちゃんを撮ったのよ。待ち受け画面にしちゃおうかしら?」
恵「ちょっと恥ずかしいからやめて~~!」
嬉しい悲鳴や喜びの声が飛び交う中、ウォンレイペアとブラゴペアは少し離れた所で話をしていた。
ブラゴ「ウォンレイ、お前と一緒に戦ったのは悪くなかった…。また会う時は互いに全力で行くぞ」
ウォンレイ「臨むところだ。ブラゴこそパートナーを大切にな」
少しブラゴは笑った後、シェリーと共に去って行った。
リィエン「ウォンレイ、あの2人は少し私達に似てると思うある」
ウォンレイ「そうだと思う。もっとも、私達のように表に出していないだけで…」
車で移動中のブラゴも考え事をしていた。
シェリー「ブラゴもあの2人の事が気に入ったの?」
ブラゴ「まあな。あいつらやガッシュとの戦いが楽しみだ」
これで今回の話は終わりです。
今回はマエストロとの決着と人間界への帰還を描きました。
一応、石版編では不発だったディボルド・ジー・グラビドンが出ましたが、今小説のファウード編のブラゴはもしかするとニューボルツ・マ・グラビレイを習得した状態で出てくるかも知れません。
今回で狭間の世界編は終わり、次はいよいよファウード編になります。
次は話はテッドとアースが出てきます。