金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL47 神童、現る

モチノキ町

 翌日、鈴芽は買い物をしていた。

 

鈴芽「いつか、高嶺君と結婚したいなぁ。結婚したら…」

 

???「おい、とても頭の悪い女、お前は高嶺清麿と結婚とやらをしたいのか?」

 

 声がした方にはデュフォーがいた。

 

鈴芽「えっと……誰だっけ?」

 

デュフォー「覚えてないのか?まぁ、俺の事は覚えてなくても無理はないが、お前を殴ったりしたゼオンぐらいは覚えてるだろ?」

 

鈴芽「ゼオン?誰?」

 

デュフォー「お前の頭の悪さは相当なものだな。何の進歩もない」

 

鈴芽「そんなに悪く言わなくても…」

 

デュフォー「それと、お前の清麿と結婚したいという夢は叶わん。俺の出した答えでは清麿は大海恵という女に夢中だからな。お前に対する特別な感情は一切持っていない。そんな夢はとっとと諦めろ」

 

鈴芽「そんな…高嶺君が私よりも恵ちゃんの方が好きだなんて…そんな~~!!」

 

 デュフォーがアンサー・トーカーで出した答えが信じられない鈴芽は泣きながら逃げて行った。

 

デュフォー「相変わらず頭が悪すぎる女だ」

 

 ロンドンで会った時からゼオン程ではないにしろ、鈴芽を鬱陶しく思っていたデュフォーはその場を去って行った。同じ頃、ドラゴンがモチノキ町の近くに降り立った。

 

???「ダンナ、この町に奴の気配がしたのは本当ですか?」

 

ドラゴン「数日前までだがな。今はもう気配は消えている」

 

???「またいつものように気付かれて逃げられたようですね」

 

ドラゴン「今回はそうとは思えん」

 

???「そう言えば、ここはバオウの使い手がいる町でもあるんですけど、ダンナはどうしますかい?」

 

ドラゴン「そうだな…。奴を追ってきたついででバオウの使い手がどういった奴なのかを見極めるとしよう」

 

 アースに続き、ガッシュペアに強敵が迫っていた。

 

 

 

 

 

高嶺家

 それは、テッドペアが出発した次の日の早朝の事だった。朝早くに誰かがインターホンを鳴らした。

 

清麿「ふあ~~っ、朝早くに誰だ?」

 

 目が覚めた清麿が扉を開けると、そこには男2人がいた。

 

清麿「(な、何だ…!?こいつは…!)」

 

アシュロン「我が名はアシュロン。バオウの使い手、ガッシュ・ベルはいるか?」

 

清麿「(アシュロンだと!?こいつがガッシュが言ってた竜族の神童…!確か、ガッシュの話では前の戦いでアシュロンと初めて会ったのはファウードでの戦いが終わってから来たはずなのに、なぜ今、来たんだ…?)」

 

アシュロン「お前がガッシュの本の使い手か?名は何という?」

 

清麿「高嶺…清麿…」

 

アシュロン「よし、俺のパートナーはこっちだ。名はリーン・ヴィズ。今日、これから戦えるか?場所は指定した場所で戦う」

 

清麿「話し合いは…?」

 

アシュロン「できぬ、もともとこの戦いは誰か1人が生き残るもの。話し合いや和平を求めるのは愚かだ」

 

清麿「(やむを得ないか…)ガッシュを起こしてから」

 

ガッシュ「私はもう起きておるぞ」

 

 すでにガッシュは起きて支度を終えていた。

 

アシュロン「今から向かうぞ…」

 

 

 

 

モチノキ町

 

 指定の場所でアシュロンとガッシュは対峙していた。

 

ガッシュ「清麿、アシュロンは今まで戦った魔物とは実力がケタ違いなのだ!気を引き締めて行くのだぞ!」

 

清麿「ああ(ガッシュの言う通り、アシュロンは今までの魔物とは雰囲気から実力がケタ違いというのがわかる…!しかも、力を抑えた仮の姿でこれ程とは…!)」

 

アシュロン「準備はいいようだな…では…行くぞ!!」

 

 アシュロンはすさまじい闘気と威圧感を放った。清麿もアンサー・トーカーを発動させていつでも行動できるように備えた。

 

清麿(来る!)

 

リーン「テオブロア!」

 

清麿「テオザケル!」

 

 二つの攻撃は相殺された。

 

リーン「ディガル・クロウ!」

 

 爆発の中からアシュロンが出てきて爪で引き裂こうとした。しかし、清麿はアンサー・トーカーで避ける答えを出してガッシュと共にかわした。

 

アシュロン「なぜ、この一撃をかわせた?」

 

清麿「ザグルゼム!」

 

リーン「ディシルド・ドラゴルク!」

 

 ザグルゼムを見たリーンは即座に反応して防御呪文でアシュロンの体にザグルゼムが当たらないようにした。

 

清麿「(アシュロンの鱗はかなりの耐久力を持つのに、ザグルゼムを見てからすぐに防御呪文で防いだとなると…アシュロンはザグルゼムの効果を知っている!)」

 

アシュロン「俺の体にあの球を当ててから後から撃つ電撃の威力を高めるつもりだったのだろうが、そう簡単にはいかんぞ!」

 

 再びアシュロンは爪で攻撃した。

 

清麿「伏せろ!」

 

 アシュロンの攻撃をかいくぐってまたガッシュはアシュロンの懐に潜り込んだ。

 

清麿「ザグルゼム!テオザケル!」

 

アシュロン「ぐおおおっ!!」

 

 連鎖反応による威力増大でアシュロンは吹っ飛ばされた。

 

リーン「(清麿の兄さん、完璧に決まった攻撃をかわし、ダンナの懐にガッシュを潜り込ませるとは…。もしかすると奴のパートナーと同様の力を持ってるのか?)」

 

清麿「一気に行くぞ、ガッシュ!」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

清麿「ラウザルク!」

 

 ラウザルクがかかったガッシュはアシュロンに突っ込んでいった。

 

アシュロン「やるな。だが、この俺に気迫や闘気で張り合おうとは…100年早いわあぁ!!!」

 

 凄まじいアシュロンの闘気に清麿は足がすくんだが、前の戦いでも同様の闘気を受けたガッシュは怯む事なく突っ込んでいった。

 

ガッシュ「ヌオオオッ!!」

 

アシュロン「ほう、ははははっ!いいぞ、俺の闘気に怯まずにそれでも向かってくるか!」

 

リーン「ディガル・クロウ!」

 

アシュロン「ならばこれを受けてみろ!さっきの不意討ちの一撃ではない。ディガル・クロウの力を全て乗せた…まさに全身全霊の一撃だ!!」

 

 前の戦いの時のようにガッシュとアシュロンの拳がぶつかり合った。

 

アシュロン「受け止めおったわ、この小僧!そしてこの拳……」

 

清麿「(次の答えは……何っ!?)」

 

 次にアシュロンが何をするかの答えを求めたが、意外な答えだった。

 

リーン「(ふっ、かなりやるね、兄さん)おい、兄さん!もう終わりだ、朝早くから悪かったな!ダンナも満足したしな、俺ら、帰るぜ!」

 

清麿「お前達、俺達を何か確かめていたようだな」

 

アシュロン「その通り、バオウの使い手が善か悪かを確かめたかっただけだ。悪であればそのまま倒していた」

 

清麿「ガッシュが善だとわかったのはさっき、拳をぶつけ合った時だな?」

 

アシュロン「そうだ。拳を交わせば拳が語ってくれる。それに、ガッシュの拳にはいくつもの『大きな何か』を背負っている重さがあった。強くなれ、ガッシュ。今のままではダメだ。もっと強くなる必要がある。俺より強い奴はまだいる。そして、そいつは絶対に王にしてはならん!」

 

ガッシュ「(クリアであるな…)」

 

アシュロン「なぜならば…そいつが王になれば魔界に苛烈な圧政を敷くからだ!」

 

 前の戦いと違う言葉にガッシュと清麿は驚いた。

 

ガッシュ「(圧政を敷く?どういう事なのだ?)アシュロン、その者はクリア・ノートなのか!?」

 

アシュロン「…クリアを知っているとは意外だな。だが、クリアはもう人間界にはいない」

 

 クリアがもう人間界にいないという言葉にガッシュと清麿は衝撃を隠せなかった。

 

清麿「どういう事なんだ!?クリアは既に脱落したとでもいうのか!?」

 

アシュロン「その通りだ。俺は以前から魔界を滅ぼそうとするクリアの野望を阻止するために行動していた。だが、半年以上も前にクリアはパートナーの赤ん坊を残して姿を消した。俺も最初は呪文を唱えられない赤ん坊を見縊って別のパートナーを探しに行ったのかと思っていた。だが、ある魔物と会った時にそいつが『クリアは俺が倒した』と言った」

 

清麿「そいつは何者なんだ!?」

 

アシュロン「そいつは…ガッシュと同じ雷の力を持ち、パートナーは清麿と同じ予知能力染みた力を持つ者、雷帝ゼオンとデュフォーだ!」

 

 ゼオンがクリアを倒したという事実にまたしてもガッシュペアは衝撃を受けた。

 

ガッシュ「(ま、まさかクリアが半年以上も前にゼオンに倒されていたとは…。とりあえず、魔界が滅んでしまう危機は去ってよかったのだ…)」

 

清麿「アシュロン、アースという魔物の話では数日前にファウードが出現したらしい。ファウードを止めるためにも力を貸してくれないか?」

 

アシュロン「力を貸したい所だが、ゼオンの動向が気になる。ファウード出現後のゼオンの動向を見極めた上で判断する」

 

リーン「期待してるぜ、清麿の兄さん」

 

清麿「ところで頼みがあるんだが…、俺達を家まで送ってくれないか…?お前、元の姿になれば飛べるんだろ?」

 

リーン「そこまで気付いているとは抜け目がないな、兄さん。ダンナ、ガッシュと兄さんを送っていこうぜ」

 

アシュロン「そうだな。ヌオオオッ!!」

 

 アシュロンは元の姿に戻った。

 

清麿「これが…アシュロンの本当の姿…」

 

ガッシュ「アシュロンに乗るのだ、清麿」

 

 ガッシュペアはリーンと共にアシュロンに乗り、アシュロンは清麿の家に向かって飛んだ。

 

清麿「アシュロンはどんな王を目指してるんだ?ガッシュは優しい王様を目指してるんだが…」

 

アシュロン「俺も似たようなものだ。俺はみんなが仲良くできる差別のない魔界を作りたいんだ。ガッシュも王になったらそういった魔界にしたいだろ?」

 

ガッシュ「ウヌ。大変だとは思うが、そうしたいのだ」

 

アシュロン「そうか…、ならガッシュ、俺が倒れた時はお前がそれを叶えてくれよ」

 

 そう言っていると清麿の家に来た。アシュロンは清麿の家に着いた後、ガッシュペアを降ろした。

 

ガッシュ「さよならなのだ、アシュロン!」

 

 アシュロンは飛んでいった。

 

リーン「ダンナ、あいつらにあまり期待したらお陀仏だぜ。ダンナ1人でもゼオンを倒すくらいの気持ちで行かねえとよ」

 

アシュロン「ふん…あの凄まじい電撃の痛みは俺が一番よく知っている…。最低限の準備はした。後は俺自身を高めるだけだ」

 

リーン「それにしても不思議ですねぇ、ガッシュとゼオンは髪の色などを除けばほとんど瓜二つの姿をしている上に扱う術も同じ電撃。ただのそっくりさんとは思えないけど、ダンナはどう思いますか?」

 

アシュロン「姿があそこまで似てるのであれば、血縁関係があるとも考えられる。真実はゼオンが知っているだろうな…」

 

 空を飛ぶアシュロンの真下にはデュフォーがいた。

 

デュフォー「ゼオンが出かけてから3日経つな。あいつ、何してるんだ?」

 

 

 

 

 

高嶺家

 家に帰ってきたガッシュと清麿は朝ご飯を食べていた。

 

華「清麿とガッシュちゃんは朝早くからどこに行ってたの?」

 

清麿「ちょっと知り合いと話し合いに来いって言われてそこに行ってたんだ」

 

華「そうだったのね」

 

ウマゴン「メルメルメル」

 

 ウマゴンは手紙を口にくわえていた。

 

清麿「ん?何だ、ウマゴン」

 

 手紙を開けてみた。

 

清麿「誰からだろう?」

 

 それはサンビームからの手紙だった。

 

清麿「サンビームさんからだ。サンビームさん、今日引っ越してくるんだ。家からも近い。歩いて5分も離れてないぞ」

 

ガッシュ「ウヌ、本当か?よかったのう、ウマゴン」

 

ウマゴン「メルメル~!」

 

華「清麿、今日暇なんでしょ?ガッシュちゃんと一緒にお手伝いに行ってきなさいよ。お金も渡すから引っ越し祝いを何か買っていって」

 

清麿「そうだな。じゃ、買い物して行くか」

 

ガッシュ「ウヌ、お買い物なのだ!」

 

 ガッシュはブリをたくさん買おうとしていた。

 

清麿「ガッシュ、魚を買いに行くんじゃないからな」

 

華「う~ん、男の1人暮らしだし、お料理もいいかもね。鈴芽ちゃんも誘ったら?」

 

清麿「何で水野を呼ぶんだよ?」

 

華「だって、あの子しかお料理ができて喜んできてくれる子しかいないでしょ?」

 

清麿「いや、あいつ包丁さばきしか上手くないぞ」

 

華「じゃあ、お母さん出かけなきゃいけないから頑張ってね」

 

 その後、清麿は鈴芽に電話したが、意外な返事が返ってきた。

 

ガッシュ「どうだったのだ?清麿」

 

清麿「水野は昨日、誰かに悪口を言われたショックで風邪をひいたらしい。仕方ないからしおりさんとウルルさんを呼ぼう。コルルとかもその方が喜びそうだからな」

 

ガッシュ「ウヌ」

 

 

 

 

デパート

 ガッシュペアはコルルペアやパティペアと共に買い物をしていた。

 

ガッシュ「どうしたのだ?清麿」

 

清麿「いや、気のせいだ」

 

 その光景をデュフォーは見ていた。

 

デュフォー「ゼオンが戻ってくるまで退屈だ。少しあいつらの様子でも見るか」

 

 ガッシュ達は商品を見ていた。

 

コルル「しおりねーちゃんはどれにする?」

 

しおり「どうしようかしら…」

 

パティ「ウルル、あれを買いましょう」

 

ウルル「値段が高いですよ」

 

清麿「みんな何を買おうか悩んでるようだな…」

 

???「オラァ、とっとと金を出しやがれ!!」

 

 怒鳴り声がした方へ行くと、そこにはガッシュが経験した王を決める戦いでは銀行を襲った強盗2人が新たにマッチョな男を加えて恵とティオを人質にとっていた。

 

ティオ「ちょっと、私と恵を放しなさいよ!!」

 

強盗A「黙りやがれ、小娘!」

 

強盗B「てめえらから死にてえのか!?」

 

 強盗は拳銃を持っていた。

 

清麿「恵さん、ティオ!行くぞ、みんな!」

 

???「お前、なぜその女の事になるとろくに考えもせずに助けに行こうとするんだ?」

 

 恵を助けに行こうとした清麿に声をかけたのはデュフォーだった。

 

ガッシュ「(デュフォー、なぜここに…!)」

 

清麿「そもそも大切な人が危険な目に遭ったら助けに行くだろ!お前はそんな気持ちになった事はないのか!?」

 

デュフォー「ないな。別に俺は危険な目に遭っている他人がどうなろうと知った事ではない」

 

清麿「何だと!?お前は自分さえよければいいのか!?」

 

デュフォー「お前、何か勘違いしているようだな。俺はいつ死んでもいい。別に自分だけよければいいとは思ってない」

 

清麿「お前…、誰かがどうなってもいいとか、自分はいつ死んでもいいとか一体どういう考えをしてるんだよ!!」

 

デュフォー「多分、俺の考えは…お前達とは根本的にズレてるんだろうな」

 

清麿「何だと!?」

 

ウルル「今は言い争っている場合ではありません!何か助ける方法を考えましょう!」

 

 ウルルの一喝でその場は静まり返った。そして、恵とティオを助け、強盗を倒すために清麿は呪文を唱えた。

 

清麿「ラウザルク!」

 

 ガッシュによって強盗は反応する暇もなくあっけなく倒された。そして、強盗は逮捕された。

 

ティオ「やるじゃない、清麿、ガッシュ!」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

恵「また助けられちゃったわね」

 

清麿「そうだ、せっかくだから恵さんもサンビームさんの引っ越し祝いを手伝いますか?」

 

恵「手伝うわ」

 

清麿「それと…お前も手伝うか?」

 

デュフォー「……今は暇だからな。手伝う」

 

 

 

 

サンビームの家

 買い物を終えた後、ガッシュ達は色んな事をしていた。

 

清麿「お前、家事できるんだな」

 

デュフォー「それぐらい簡単にできる。料理も簡単なものだ」

 

 夕方になってからサンビームも来た。

 

恵「あの人って何だか他の人とはどこか雰囲気が違うような気がするけど…」

 

しおり「ほとんどしゃべらないし、表情も変えないし…変わってるどころじゃないかも知れないわ」

 

ウルル「一応は家事もできますし、性格は真面目だと思いますよ」

 

サンビーム「(私にはあの少年は冷徹な仮面に下に何かを隠しているようにも思える…。すべてを焼き尽くすような何かを…)」

 

清麿「確かに雰囲気が違う。ってお前、何をやってるんだ?」

 

デュフォー「ここに来る奴の引っ越し祝いをするんだろ?だから、俺が料理を作っているんだ。味の方は保証する」

 

清麿「やけに親切だな…」

 

デュフォー「お前、あの頭の悪すぎる女と同じクラスなんだろ?その大海恵とかいう女の方が好きなら縁を切れ。料理もできん、勉強もできん、できん事だらけの何の才能もない女には価値なんかない」

 

清麿「頭の悪い女…水野の事か…。お前、どうして水野の事を悪く言うんだ…?」

 

デュフォー「俺の知り合いをそっくりな奴と間違えた挙句、名前を覚えようとしなかったからだ」

 

清麿「(こいつ、水野のボケが相当嫌いなのか……)」

 

 そんな中、テレビを見ていたらニュースがあった。ガッシュ達はもちろん、デュフォーも目撃した。

 

TV『次のニュースです。これからご覧いただくものは作り物ではなく、実在の映像です。レスカ山脈に現れた正体不明の山、いや、巨大な建造物と思われます』

 

ガッシュ「やはり、ファウードが現れたか!」

 

しおり「ファウード?」

 

清麿「詳しい話は今から話すが、あれは建造物なんかじゃない、巨大な魔物だ!」

 

コルル「巨大な魔物…?」

 

サンビーム「あんなのが動き出すだけで大迷惑だな」

 

パティ「もしかすると、コーラルQの超巨大バージョンじゃないかしら?」

 

ティオ「きっと、あれから巨大なロボットに変形するのよ」

 

清麿「(ロボット…危険なのは理解してくれたが、本当の姿についてはみんな間違った解釈をしてるみたいだ…)」

 

デュフォー「できたぞ。俺はここで帰らせてもらう。じゃあな」

 

 夕食を持ってきたデュフォーはそのまま帰っていった。デュフォーが作った料理を清麿達は食べたが、好評だった。しかし、引っかかる所もあった。

 

ティオ「とってもおいしいわよ!あの人、コックさんの子供なのかな?」

 

恵「確かにおいしいわね。でも…この味は何だか手作りで作ったとは思えない味よ。まるで…機械で作ったみたい…」

 

しおり「確か、あの人はちゃんと手作りで作ってくれたのよね」

 

ウルル「そうですけど…」

 

恵「どうしたらあの人が作ったように機械で作った味になるのかしら…?」

 

清麿「(食べてみたら恵さんが言っていたのと同じようだ…)」

 

 その後、ガッシュはファウードの事を話した。

 

サンビーム「ファウードは超巨大な魔物だったのか…」

 

ウマゴン「メル……」

 

コルル「パッと見では建造物に見えたけど……よく見ると巨人型の魔物のようにも見えるよ……」

 

しおり「あんな巨大な魔物が人間界で暴れ出すのを想像しただけでゾッとするわ……」

 

恵「清麿君、ファウードはどこにあるかわかるの?」

 

清麿「幸い、ファウードはTVで目撃したからアンサー・トーカーで場所は特定できる。現在、ファウードがある場所は…ニュースでもあった通り、レスカ山脈の辺りだ!」

 

パティ「じゃあ、すぐにそこへ行ってファウードをぶっ壊すわよ!」

 

清麿「待った!ファウードは外からは見えないようにする機械で姿を消しているから目視では探せない。それに、今のファウードは封印されている状態で暴れ出す事はないが、下手に近づくとファウードを目覚めさせようとする連中がファウードを別の場所に瞬間移動させてしまう可能性もある。今は焦らずにコーラルQのような探知能力に優れた魔物を見つけるなりして対策を練っていこう」

 

恵「わかったわ」

 

ウルル「ファウードが見えないのは厄介ですけど、まだ暴れないようでしたら、地道に対策を考える事ができますからね」

 

ガッシュ「(リオウが動き出す前にどこまで仲間を集める事ができるのかのう…)」

 

 

 

 

高嶺家

 清麿は家に帰った後、デュフォーの事について考えてみた。

 

清麿「(あいつの名前を聞いとけばよかったな。もうアンサー・トーカーも安定してきたし、答えを出して調べてみるか)」

 

 アンサー・トーカーで答えを求めると、とんでもない答えが出た。

 

清麿「な、何だって!?あいつが…デュフォー!?」

 

ガッシュ「清麿もあの者がデュフォーだとわかったみたいなのだ」

 

清麿「どうしてあの時、教えてくれなかったんだ?」

 

ガッシュ「下手にデュフォーを刺激したらゼオンが来てしまう恐れがあったからなのだ」

 

清麿「まさか、ゼオンのパートナーと会ってしまうとはな…」

 

 

 

 

モチノキ町

 先に帰ったデュフォーはモチノキ町のはずれに来ていた。そこにゼオンが来た。

 

デュフォー「遅かったな、ゼオン」

 

ゼオン「デュフォーこそ今まで何をやってたんだ?」

 

デュフォー「成り行きで清麿達と会って奴等の様子を見ていた。どうも、俺は清麿の事が気になる」

 

ゼオン「妙な親近感でも湧いたのか?」

 

デュフォー「俺とあいつは似てるような気がしてな。それと、ニュースであったんだが、巨大な建造物が現れたんだ」

 

ゼオン「建造物…俺が見た奴か?」

 

デュフォー「俺もそのニュースを見たが、ガッシュはその建造物をファウードと言ってた。しかも、清麿はファウードを巨大な魔物と言っていたんだ。ゼオンは何か心当たりはないか?」

 

ゼオン「…次の日辺りに俺の記憶に心当たりがないか確かめる」

 

 ゼオンペアはモチノキ町を去って行った。意図的ではないものの、デュフォーがガッシュ達と接触した事により、ゼオンペアは前の戦いよりも早くファウードの正体を突き止めてしまう事となった。




これで今回の話は終わりです。
今回は原作のサンビームの引っ越しの話が元ネタでしたが、それだけではちょっと物足りないと判断し、アシュロンとの戦いやガッシュがクリアの脱落を知る事とデュフォーの登場も加えました。
鈴芽の代わりにデュフォーが引っ越しの手伝いに加わるのにしたのは、ガッシュとゼオンの因縁に合わせてパートナー同士でも因縁を作るのと、清麿とデュフォーの温度差を描く事などで加えました。
これから、ファウードを横取りしようと企むゼオンの暗躍が始まります。
次は、ウマゴンがカルディオと戦いますが、その際にカルディオの最大術やウマゴンの新しい術が出てきます。
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