金色のガッシュベル!!SECONDLAP 作:アンドロイドQ14
高嶺家
ウマゴンとカルディオの灼熱と極寒の壮絶な戦いが終わった後、ガッシュペアはナゾナゾ博士やまだファウードの事を説明していなかったペアの中ですぐに来れるペアを呼び出してファウードの説明をしていた。
ナゾナゾ博士「あれはファウードという魔物で、建造物に見える部分は封印のためのものなのかね?ガッシュ君」
ガッシュ「ウヌ」
フォルゴレ「でも、とても魔物には見えないなぁ」
そんな中、キャンチョメは震えていた。
ジェム「どうしたの?」
キャンチョメ「…ガッシュの言ってる事、間違ってないと思うよ…。あの建造物の中にあるもの、まるで腕を組んでいる巨人みたいだ…」
ウォンレイ「言われてみれば、私にもそう見えるぞ」
アポロ「これからどうするんだい?」
清麿「ガッシュの話ではファウードはまだ封印されている状態で封印を解くにはディオガ級以上の呪文が使える魔物が何体も必要だそうだ。だから、俺達は焦らずに対策を練ろう」
アポロ「わかった」
キャンチョメ「それよりガッシュ、帰る前に頼みがあるんだけど…」
ガッシュ「頼み?」
フォルゴレ「新しい呪文を試したいんだ。付き合ってくれないかい?」
ガッシュ「ウヌ。付き合おうではないか。よいであろう?清麿」
清麿「そうだな」
外出した際、清麿はガッシュから聞いた様々な魔物の術の効果などをを記した手帳を落としてしまった。
キャンチョメ「清麿、手帳を落したよ」
落とした手帳をキャンチョメが見ると、偶々見たそのページには清麿がガッシュから聞いて記したシン・ポルクの効果と使い方が記されていた。
キャンチョメ「シン・ポルク…」
フォルゴレ「説明するのは難しいが、とにかくすごい呪文だな…。キャンチョメ、落とし物をちゃんと清麿に返してあげよう」
キャンチョメ「うん(そのシン・ポルクって呪文、いつか習得できるといいな…)」
いつかシン・ポルクを習得したいと思うキャンチョメであったが、今回の戦いでその時が訪れるのはそう遠い事ではなかった。
モチノキ町
公園にガッシュとキャンチョメが対峙していた。
清麿「新しい呪文が3つも出たのか」
フォルゴレ「キャンチョメが清麿が作ってくれた特訓メニューをこなしているうちに3つも呪文が出たんだ。私達だけでは呪文の内容を把握するのが難しくてアンサー・トーカーでそれがわかる清麿に頼む事にしたんだ」
清麿「わかった。じゃあ、新しく出た呪文についてだが、まずはディマ・ブルクを使ってみろ」
フォルゴレ「ディマ・ブルク!」
呪文を唱えるとたくさんのキャンチョメの分身が出てきた。
清麿「ディマ・ブルクはこのようにキャンチョメの分身を作り出す術だ。分身はキャンチョメの命令で動いてくれるが、キャンチョメがビビったりしてるという事を聞かなくなる。効果的に使うにはキャンチョメが強い気持ちを持ち続ける事が大事だ。例えば…こんな姿の俺を見てもだ!」
鬼麿を見た途端、分身たちは一目散に逃げてしまった。
キャンチョメ「逃げちゃダメだよ!」
鬼麿「さぁ、この状態の俺を恐れるな!そうしなきゃ、ディマ・ブルクを使いこなす事なんざできねえ!」
キャンチョメ「恐れちゃダメだ…、僕は強くなったんだ!こんな所で恐れてたらデボロ遺跡での時みたいに仲間を失ってしまう!みんな、前に進むんだ!」
鬼麿にも恐れないキャンチョメの心によって分身たちは逃げずに前進した。それを見た鬼麿も元に戻った。
清麿「まぁ、これぐらいできればまずは上出来だ。次はフォウ・スプポルクを試すぞ。ブレールド・ディラス・ザケルガ!」
ガッシュは電撃の剣を持った。そして、前進した。
ガッシュ「ヌオオオッ!!」
キャンチョメ「ちょ、ちょっと待ってよ!」
清麿「さぁ、フォウ・スプポルクを試してみるんだ」
フォルゴレ「わかった。フォウ・スプポルク!」
キャンチョメの手から光と音が発せられた途端、ガッシュの電撃の剣が消えてしまった。
フォルゴレ「ガッシュの術が消えた…」
清麿「この術はキャンチョメの手から発せられた音を聞くか光を見た本の持ち主は無意識のうちに呪文を唱えたり心の力を出すのをやめるんだ」
キャンチョメ「だから、さっきガッシュの術が消えたように見えたんだ」
ガッシュ「そうなのだ」
清麿「最後にミリアラル・ポルクを試すぞ。フォルゴレ、ミリアラル・ポルクを唱えてからザケルって唱えるんだ」
フォルゴレ「わかった。ミリアラル・ポルク!ザケル!」
キャンチョメはガッシュと同じように口から電撃を放った。その電撃をガッシュはマントでガードした。
清麿「この術は一見するとキャンチョメが術をコピーして使う術に見えるが、実際は術を喰らったという暗示をかけるガスを吹き付ける術だ。だが、この術を使う上で注意しておきたい事がある」
フォルゴレ「注意しておきたい事?」
清麿「この術は『どんな術で』『どんな効果を持つか』を知ってて、さらにその術を使える魔物にしか効果を発揮しない。例えば、パティのアクルをティオに使ってもティオはアクルを使えないから効果はない」
キャンチョメ「要するにこの術を有効活用するには敵に最大呪文を出させてそれをコピーして使うのが効果的なんだね?」
清麿「そんな感じの使い方でいい。キャンチョメ、これらの術を使いこなせばお前はガッシュ達と肩を並べて戦えるようになるぞ」
キャンチョメ「全部清麿のお陰だよ。僕、きっちり新しい呪文の練習をしてガッシュみたいに頼りになる男になるんだ!」
フォルゴレ「付き合わせてもらってありがとう」
ガッシュ「頼りにしておるぞ、キャンチョメ」
フォルゴレ「清麿、キャンチョメが落とし物だそうだ」
キャンチョメから手帳を渡してもらった。
清麿「ありがとな、キャンチョメ」
???
その頃、ゼオンペアはある国にいた。
ゼオン「ファウード、あれはデュフォーが聞いた通り、超巨大な魔物だ」
デュフォー「しかし、信じられんな。お前が現地で見たファウードの映像を見せてもらったが、あれはかなりのでかさだったぞ。あれが魔物なら、周りの山が膝の高さにも届いていない」
ゼオン「俺が昔見た本にあった呼び名は、魔導巨兵ファウード。その力があまりにも強大で危険だったために、魔界の極地に封印された魔物だ。なぜあれほど巨大な魔物が存在したか、それはわからん。俺が読んだのはファウードを封印するまでの過程だけだったからな。その魔物の誕生については全くの謎とされていた。ある記述ではその力を操っていた事から、魔導の術を以て作られた魔物だとも言われていたのだがな」
デュフォー「操れるのか?」
ゼオン「だからこそ皆がその力を手に入れようとして動き出しているようだ。あれ程の強大な力を操る、考えただけでゾクゾクしないか?」
デュフォー「…少なくとも、俺が今まで味わった事のない感覚だろうな。ゼオン、その力で今までとは違う景色が見られるか?」
ゼオン「俺も変わる。今までとは違う景色を見る。ガッシュ、憎たらしい上に落ちこぼれのお前がどうやってファウードの事を知ったのかは知らんが、ファウードの情報を俺達に提供してくれた事に感謝してるぞ」
ふと、ゼオンはある考えが思い浮かんだ。
デュフォー「どうした?ゼオン」
ゼオン「決めた。ファウードの情報をくれた礼としてファウードをガッシュの墓場にしてやろう…」
モチノキ町
それから、清麿のクラスの生徒はアイススケートに来ていた。その中にはウマゴンペア、コルルペア、パティペアの姿もあった。
コルル「わあっ、スケートだ!」
パティ「みんなでスケートをやるだなんてね。私の腕の見せ所よ!」
しおり「パティってスケートができるの?」
ウルル「パティの話によれば、パティは魔界にいた頃は色々な習い事をしていて、その一つがアイススケートだそうです」
しおり「スケート…パティって意外とスキルが多いのね」
パティ「当然じゃない。ガッシュちゃんの恋人として色んな習い事に取り組んで来たのよ。料理は人間界に来る前はできなかったけど、最近はウルルが教えてくれたおかげでできるようになったわ」
しかし、ウマゴンは氷に怒っていた。
ウマゴン「メルメルメ!」
コルル「ウマゴン、何で氷に怒ってるの?」
ガッシュ「(やはり、ウマゴンとサンビーム殿はカルディオと戦ったのであったか…)」
サンビーム「私達は氷の魔物にひどい目に遭わされたからな」
ガッシュ「でも、この氷は安全なのだ(またスケートの場に来るとは…)」
前の戦いの時にスケートで転びまくっていた時の事をガッシュは思い出していた。清麿はアンサー・トーカーで滑り方の答えを出し、転ぶ事なく滑っていた。
清麿「(あ~、今日みたいにアンサー・トーカーが自在に使えるようになってほっとした日はないな…)」
山中「高嶺!どうしてスケートができるんだ!」
清麿「いや、たまたま前にやってた時の事を思い出して…」
鈴芽「高嶺君、どうして私が転ぶのを助けてくれないの!?」
清麿「そんな余裕は俺にはねえよ!こっちは自分が転ばないように滑るので精一杯だ!」
鈴芽「そんな~~!!」
その後、清麿と同じクラスの生徒達が挑んだが、結果は無残なものだった。
山中「くそっ、スケートで高嶺に負けちまうなんて!」
金山「もしや高嶺、スケートの靴に細工をしてるんじゃねえだろうな!?」
清麿「そんな事する暇ねえ!」
中田「おいおい、だらしがないなぁ、うちのクラスは…。少しは高嶺を見習ってほしいものだ」
ワイフ「そーよ!私がお手本を見せてあげるわ。私がモロッコで学んだワカマカダンスで完璧よ!」
中田「何!?モロッコ!?いつ行ったんだ、お前!」
ワイフ「さぁ、行くわよ!」
中田「おい、ワカマカダンスって何だ?」
ワイフのステップに清麿達は驚いていた。
金山「おお、凄いステップだ!」
清麿「こけてない!」
ワイフ「そーよ、このダンスは腰で踊るの!足先で踊るのとではわけが…」
しかし、ワイフはこけてしまった。
中田「おお、鯖江、鯖江!!」
ワイフの元へ駆けつけようとした中田もこけてしまった。
清麿「(これで全員か…。それにしても先生の奥さん、鯖江って名前だったんだな…)」
前の戦いの時と同じく、ガッシュ達は滑れず、しおりも滑れなかった。
しおり「流石にスケートは難しいわね…」
サンビーム「くそう!氷なんて大嫌いだ!」
ウマゴン「メルメルメ~!」
一方、パティとウルルは華麗に滑っていた。
中田「凄いぞ、あの少女は!」
ワイフ「私もあの滑りに感激したわ!」
パティは転んだガッシュに駆け寄っていた。
パティ「ガッシュちゃん、コルル、私が滑り方をレクチャーしてあげるわよ」
ガッシュ「教えてくれるというのか?」
パティ「当然じゃない。私達は恋人同士なのよ。それじゃあ、行くわよ」
パティは正しい転び方や滑るためのコツを色々と教えた。
ガッシュ「意外と難しいのだ…」
パティ「焦らないで一つ一つこなしていくのよ。それが、華麗に滑るための近道なのよ」
ガッシュとコルルは少しずつながらもこなしていき、遂にはスムーズに滑れるようになった。
ガッシュ「おお!テレビでやってるような滑りが私にもできるようになったのだ!」
パティ「華麗に滑るガッシュちゃんは素敵…ふべっ!」
華麗に滑れるようになったガッシュに見とれてパティはよく周りを見ないまま滑り、壁に激突した。
コルル「大丈夫?」
パティ「えへへ、平気よ。壁にぶつかったのもガッシュちゃんの滑りに魅了された私自身が悪いんだから」
一方のしおりもウルルに教えられて滑れるようになっていた。
しおり「滑るとこんなに気持ちいいなんてね」
ウルル「私もパティの滑りを見て、ここまで滑れるようになったので…」
中田「これはパティ先生、私の生徒達に滑り方を教えてください!」
ワイフ「私からも頼みます!」
パティ「あいつらに?わかったわ、教えればいいんでしょ?」
パティはガッシュとコルルに教えたように滑り方を教えた。しかし、アンサー・トーカーで滑り方を覚えた清麿以外は全員滑れなかった。
パティ「もう、どういう事!?みんなきちんとした滑り方ができてないじゃない!!特にそこのあんた、ペンギン歩きすらできないなんてどういう事よ!不器用なティオだってそこまで不器用じゃないわよ!」
鈴芽「だって…」
パティ「だってもヘチマもないわよ!それをこなしてから次のステップに行かないと氷の上で滑る事なんて一生無理ね」
鈴芽「うえ~~ん!!ガッシュ君に教えた時と違って厳しすぎるわよ~~!」
パティ「(この女はガッシュちゃんのパートナーの恋人に相応しくないわね。ティオのパートナーの方がかなりしっかりしててスキルも豊富でよっぽどお似合いよ)」
パティの鬼指導にガッシュ達は引いていたが、中田は絶賛していた。
中田「その姿勢こそ指導する者にふさわしい!」
パティ「あら、私を褒めてくれるの?」
中田「指導する者は時に厳しくできてない所をしっかり注意しなければならない。君はそれをしっかりこなせているぞ」
ワイフ「指導してくれたお礼は何にしようかしら?」
パティ「えっと…とにかくおいしいスイーツよ。それさえたくさんあればいいから」
中田「いくら育ちざかりでもお菓子の食べすぎはいけないよ。しっかり限度というものを弁えよう」
パティ「はぁい……」
清麿「(みんなはパティの鬼指導で大変だなぁ…。特に水野はペンギン歩きさえできてないせいでパティに色々言われまくってるし…。アンサー・トーカーで滑る答えが見つかってよかった…)」
厳しい指導が続く中、パティの鬼指導に清麿はため息をつくのであった。
某国
旅を続けるテッドはある魔物と言い争いになり、一触即発の雰囲気だった。
テッド「てめえ、覚悟ができてるのかというのはどういう事だ!?」
バリー「この戦いにおいて必要なのは力と強い心。そのチェリッシュとかいう女を探すてめえは覚悟はちゃんとできてるのだろうな?」
テッド「言われなくてもできてらぁ!バリー、てめえをぶっ飛ばしてやる!」
バリー「いつでも来い、テッド!」
???「おい、バリーとかいう奴、お前のパワーはすさまじいな」
男の戦いに割り込もうとした魔物はロデュウだった。
テッド「てめえはロデュウ!」
ロデュウ「バリー、俺達の仲間になれ。お前の強大なパワーが」
バリー「断る。それよりも、男の1対1の戦いに割り込むとはいい度胸をしてるな。てめえを見てると、以前の俺を見てるみたいでイライラするぞ、チンピラが」
ロデュウ「てめえ、ふざけた事抜かすんじゃねえぞ!チータ!」
チータ「ディオガ」
グスタフ「ゾニス!」
チータが呪文を言おうとした途端、バリーはゾニスでロデュウに急接近した。
ロデュウ「いつの間に…!?ぐはっ!!」
バリーのパンチ1発でロデュウはふらふらになった。
テッド「(あいつ、すげえ奴だ…)」
ロデュウ「こ、この野郎……!チータ、最大呪文だ!」
チータ「ディオガ・ラギュウル!」
バリーから距離をとった後、ロデュウは最大呪文を放った。
バリー「バカめ、何の考えもなく最大呪文を撃って勝負が決まると思ったら大間違いだ!」
グスタフ「ディオガ・ゾニスドン!」
ディオガ・ラギュウルの弱所を見抜いたバリーはそこにディオガ・ゾニスドンを撃ち込み、ディオガ・ラギュウルを破った。そのままディオガ・ゾニスドンはロデュウに直撃した。
ロデュウ「ぐあああっ!!」
ジード「おい、あんたの魔物、かなりやるじゃねえか」
グスタフ「まぁな(エルザドルとの死闘を乗り越えて更に成長したな、バリー)」
チータ「あの魔物、想像以上に強いわ。ここは退くわよ、ロデュウ」
ロデュウ「バリー、この屈辱は必ず返す、覚えてやがれ!」
ロデュウはチータを連れて退いた。
テッド「続きでもやるか?」
バリー「邪魔が入ったから今回はやめだ。テッド、俺は高みで待っているからな。俺と戦いたければチェリッシュを探してから生き残れ」
ロデュウが乱入したため、今回の戦いをバリーはやめてグスタフと共に去って行った。
テッド「ジード、あいつは凄かったな」
ジード「ああ。あの古傷、あの目、相当な修羅場を潜り抜けなきゃ付かねえ男の勲章だ」
バリーもテッドの事を考えていた。
バリー「(あいつの目もガッシュやチェリッシュ、エルザドルの目と似た輝きを持っている。流石はあの女が探している家族というだけの事はある)」
グスタフ「テッドの事を考えていたのか?」
バリー「ああ。あの女が探し求める家族とだけあって、心も力もでかかったぜ。あいつとは次の機会に1対1で戦いたいものだ」
今回は邪魔が入ったため、改めて次の機会にテッドと戦いたいと思うバリーであった。
これで今回の話は終わりです。
今回はスケートの話が主ですが、ファウードの事を説明したり、キャンチョメの新しい術を試したり、バリーとテッドが遭遇したりするのも入れました。
チート術として名高いシン・ポルクは習得はいつになるかはまだ秘密ですが、ファウードでの戦いの最中に習得するかも知れません。
最後の方は、エルザドルとの死闘を乗り越えたバリーの実力の一端をロデュウとの戦闘で見せました。
次の話はレインの話になりますが、アシュロンの時と同じく、出番が前倒しされる魔物も出てきます。