金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

57 / 76
LEVEL57 立ち上がれ、モモン!

ファウード

 囮も兼ねて先に降下し、ファンゴ達の注意を引きつけていたサンビーム達だが、ファンゴ達が追ってこない事に気付いた。

 

エル「敵が追ってきませんね…」

 

サンビーム「恐らく、清麿達が来た事に気付いたのだろう」

 

キャンチョメ「あれっ?歌声が聞こえてくるよ」

 

 歌声がする方にはキースがいた。

 

キース「ウェーヘン、ヒョーンフェン、ヒョンロンペンチョン、フェンヨンペンチャン、ピョ~~ロフッ!」

 

ウマゴン「メル……」

 

サンビーム「歌っているみたいだが……」

 

キャンチョメ「この曲、ベートーベンの曲じゃない?」

 

フォルゴレ「確かにそうだ」

 

エル「でも、歌詞が……」

 

キース「コラぁっ!誰か突っ込めよ!!」

 

フォルゴレ「そ、そんな事言われても……」

 

キース「ふん、もっと突っ込みのセンスがある奴に来てほしかったな。後で降下した連中の方が突っ込んでくれるはずだ!」

 

 そう言ってキースは腕を伸ばした。

 

サンビーム「腕が…」

 

エル「伸びましたわ!」

 

ベルン「アクション!」

 

 近くの岩を握って固定した後、キースはスプリング状の腕の反動を利用して突撃し、フォルゴレにタックルした。

 

サンビーム「フォルゴレ!」

 

 それから、カーズとブザライも来た。

 

カーズ「こいつら、大した事なさそうね。3体とも片付けてから残りの連中を始末しましょう」

 

キャンチョメ「ふざけるな!僕達やフォルゴレだって強いんだぞ!」

 

 鉄のフォルゴレを歌い出した途端、フォルゴレは復活した。

 

キース「おのれ、負けるか!」

 

 キースも負けじとベートーベンの交響曲第9番、歓喜の替え歌を歌った。

 

サンビーム「互いに歌で戦っているようだ…」

 

エル「どうなるのでしょうか…?」

 

キース「おのれ!お前達も少しは突っ込めよ!」

 

カーズ「歌はそれぐらいにして、さっさとあの雑魚を蹴散らすわよ!」

 

キャンチョメ「何を言うか!僕達を舐めていたら痛い目に遭うぞ!」

 

ウマゴン「メルメル!」

 

キース「どうやら、奴等は本気のようだな。1体を除いて」

 

 その1体とは、モモンの事であった。モモンは戦いに怯えて逃げ出そうとしたが、エルに腕を掴まれた。

 

エル「モモン、逃げてはいけません!もうここへ来てしまった以上、戦う以外に道はないのです!」

 

サンビーム「エルはモモンを説得して戦うように頼んでくれ。私達でどこまで戦えるかわからないが、やってみる」

 

キャンチョメ「行くよ、ウマゴン!」

 

ウマゴン「メルメルメ!」

 

サンビーム「ディオエムル・シュドルク!」

 

フォルゴレ「ディマ・ブルク!」

 

 ウマゴンは炎の鎧を纏って敵に向かい、キャンチョメの分身たちも向かっていった。

 

カーズ「キースはどっちをやる?」

 

キース「私は馬の方をやる。だから、アヒルは任せるぞ」

 

ベルン「だが、まずいと思ったらすぐにコンビネーションだ」

 

カーズ「ええ。ゴウ・ガズルク!」

 

 ブザライは斧を装備して襲い掛かったが、キャンチョメの分身のコンビネーションには押され気味だした。

 

キャンチョメ「へへーんだ!僕達を倒したかったら最大呪文を撃ってみろ!」

 

カーズ「ええい、こうなったら!」

 

ベルン「落ち着け!あのアヒルが最大呪文を撃ってみろとか何かの罠かも知れんぞ」

 

フォルゴレ「(やはり、敵に最大呪文を撃たせてフォウ・スプポルクで発動を止め、ミリアラル・ポルクでその最大呪文を返すというのはそう簡単にはいかないか…)」

 

 一方のウマゴンとキースは割と互角だった。

 

ベルン「アム・ガルギニス!」

 

サンビーム「ウマゴン!」

 

 キースの攻撃をウマゴンはかわした。

 

キース「ちょこまかと!」

 

 今度はウマゴンはキースの周囲を回り始めた。

 

キース「ベルン、あの馬が私の周りをうろちょろしてるのが気に食わん!とっとと仕留めろ!」

 

ベルン「ガンズ・ギニス!」

 

 小回りの利く術でキースは応戦したが、当たらなかった。

 

キース「おのれ!こうなったら、私も奴を追うぞ!」

 

ベルン「ゴウ・ガルギニス!」

 

 今度は高速回転してウマゴンとぶつかろうとしていた。

 

サンビーム「ならば、こっちも突撃だ!」

 

ウマゴン「メル!」

 

 ウマゴンとキースはぶつかり合った後、距離をとった。

 

ベルン「ギガノ・ギニス!」

 

ウマゴン「メル!」

 

 光線と炎はぶつかり合い、相殺された。

 

キース「意外とやるな、馬」

 

サンビーム「ウマゴンを舐めるなよ」

 

 

 

 その頃、ガッシュ達はファンゴ達と戦いを繰り広げていた。前の戦いではファウードでの戦いにおいて、初めはパートナー等の事情でウォンレイとチェリッシュは敵だったが、今回は互いのパートナーは呪いをかけられておらず、最初からガッシュ達の頼もしい味方だった。

 

ウォンレイ「鎧の魔物よ、貴様の相手はこの私だ!」

 

ギャロン「よかろう。お前は強敵のようだな。ジェット、行くぞ!」

 

ジェット「ああ。アム・バスカルグ!レイ・バスカルグ!」

 

 一気にギャロンは足と腕を強化した。

 

リィエン「レドルク!」

 

 ウォンレイも足を強化し、互いに一気に迫ったが、ウォンレイの方が素早く動き、攻撃できた。そして、互いに格闘戦になった。

 

チータ「ガンズ・ラギュウル!」

 

 ロデュウの攻撃をチェリッシュはサーカスで培われた華麗なるステップでかわしていた。

 

チェリッシュ「ニコル!」

 

ニコル「ガンズ・ゴウ・コファル!」

 

 ステップに組み合わせてガンズ・ゴウ・コファルを放ち、ロデュウに当てた。

 

ロデュウ「ちっ、妙な動きをしやがって!」

 

ティオ「凄い…、サーカスの舞台で芸をしているみたい…」

 

チェリッシュ「ティオ、私の動きに見とれていないでサポートをお願い!」

 

ティオ「え、ええ!」

 

ニコル「ギガノ・コファル!」

 

 空中にいるロデュウ目掛けて宝石を放った。

 

ロデュウ「そんな攻撃ぐらい簡単にかわ」

 

恵「ギガ・ラ・セウシル!」

 

 ギガノ・コファルをロデュウはよけようとしたが、ティオのギガ・ラ・セウシルが張られてしまい、宝石が跳ね返りまくってかわす事ができずにまともに受けてしまった。

 

チータ「(やるわね、ロデュウが避けられないようにあのバリアを反射板として使うなんて…)」

 

 ガッシュ、パティ、コルルはジェデュン、ファンゴと対峙していた。

 

しおり「ゼルク!」

 

 コルルはジェデュンに向かっていき、爪で斬りつけたが、ジェデュンには傷をつける事ができなかった。

 

コルル「かなり頑丈だ…!」

 

ルン「当然よ。この程度の攻撃でジェデュンはやられたりしないわ」

 

 パティはファンゴと水と炎の戦いを繰り広げていた。

 

ウルル「テオアクル!」

 

アドラー「ガデュウセン!」

 

 水と炎がぶつかったが、相殺された。

 

ファンゴ「ちっ、生意気な女だ!」

 

パティ「これははどうかしら?」

 

ウルル「オルダ・アクロン!」

 

ファンゴ「鞭なら、こっちも鞭だ!」

 

アドラー「ロンド・ガデュウ!」

 

 水の鞭と炎の鞭がぶつかり合ったため、凄まじい水蒸気が発生した。

 

ウルル「アクロウク!」

 

 今度はパティが水の爪を装備して来たため、慌ててファンゴは避けた。

 

ファンゴ「くそっ、なんて変則的な攻撃ばかりだ!」

 

パティ「私の水は自由自在なのよ!それに比べ、ガッシュちゃんの偽者はただ、火炎放射をぶっ放す事しか能がないのかしら?」

 

ファンゴ「だから、俺をガッシュの偽者と言うんじゃねえ!連携だ、ジェデュン!」

 

ジェデュン「ヤンコ~!」

 

ルン「グノビオン!」

 

アドラー「ロンド・ガデュウ!」

 

 炎と蛇が合わさり、炎のヘビとなってガッシュ達に襲い掛かった。

 

ガッシュ「ふんっ!」

 

 しかし、ガッシュはマントであっさり防いだ。

 

ファンゴ「何だ!?あのマントは!」

 

パティ「今度は私達も同じような連携で行くわよ!」

 

ウルル「オルダ・スオウ・ギアクル!」

 

清麿「ザグルゼム!ザケル!」

 

 水の龍は電撃を吸収し、パティの操作でファンゴとジェデュンの背後に迫った。

 

ファンゴ「ふん、水など炎で一気に蒸発させてやる!」

 

アドラー「カービング・ガデュウ!」

 

 炎と電撃を吸収した水の龍がぶつかり合ったが、水の龍は蒸発するどころか大爆発を起こし、爆発に近かったファンゴとジェデュンは吹っ飛ばされた

 

ジェデュン「ヤンコ~~!」

 

しおり「ディゴウ・ガル・ゼルセン」

 

 回転ロケットパンチでさらに吹っ飛ばされた。

 

ファンゴ「ぐあああっ!なぜ、炎をぶつけたら水が爆発したんだ…?」

 

しおり「清麿君の作戦、見事に嵌ったわね!」

 

清麿「あいつら、水の電気分解と水素爆発を知らんようだ」

 

パティ「どうかしら?ガッシュちゃんの偽者。私達の連携の凄さは」

 

ファンゴ「だから、俺をガッシュの偽者と言うな!!」

 

ガッシュ「(言われてみればファンゴと私は親戚でもないのに顔が似ておるのう……)」

 

清麿「(パティがガッシュの偽者だと思い込んでも不思議ではないな……)」

 

 

 

 

 一方、ウマゴン達の戦いは一進一退の戦いとなっていた。キースとブザライは最大呪文で決めたいと思っているものの、キャンチョメの言葉が気になって出したくても出せなかった。

 

キース「やるではないか、馬。だが、ディオガ級の術を温存しているぞ!」

 

サンビーム「(あのキースという魔物、かなり強い上にタフだ…。できれば、ディオウ・エムリオ・シュドルクは使いたくないが…、場合によってはやむを得ないか…)」

 

カーズ「ギガノ・ガズロン!」

 

 巨大な斧がついたコマをキャンチョメの分身たちは受け止めた。

 

カーズ「あのチビ、ちょろちょろと……!でも、敵に最大呪文を使えと言われて迂闊に使えば何が起こるのかわからないから腹立たしいわ!!」

 

 カーズと同じく、ブザライも苛立っていた。

 

フォルゴレ「ギガノ級の術ではダメだ!早くディオガ級の術を……!」

 

キャンチョメ「やっぱり、敵が最大呪文を出してくれないと奴を倒せない!」

 

 キャンチョメ達の戦いにモモンは怯えていた。

 

キャンチョメ「モモン、君も戦うんだ!怖いのはわかるけど、戦わないといけないんだ!」

 

ウマゴン「メルメルメ!」

 

 しかし、モモンは戦おうとしなかった。それに業を煮やしたエルは遂にモモンにビンタした。

 

エル「いい加減にしなさい!あなたはどうしてそこまで臆病なのです!?わかってるんでしょ?戦わないでいても何も変わらない事を!無駄だとわかっているから戦いたくない、そうでしょ!?なぜ勇気を出せないのです!?キャンチョメ君達が必死の思いで戦っているのが見えてないのですか!?」

 

 

 

 

回想

 それは出発の前日のホテルでの出来事だった。

 

サンビーム「どうした?エル」

 

エル「…あなた達の魔物の子はとても勇敢ですね…。明日は生きて帰れるかどうかわからない戦いだというのに…」

 

サンビーム「実は、ウマゴンやキャンチョメも初めはモモン程ではなかったが、臆病だったよ」

 

エル「そうだったのですか?でも、そうは見えなかったのですが…」

 

フォルゴレ「キャンチョメもウマゴンも仲間との出会いや様々な出来事などを通して強くなった。何より、キャンチョメが勇敢になったのはデボロ遺跡での戦いの際、自分が弱かったせいで仲間を守れなかった事で弱くて臆病な自分を変えなければならないと毎日欠かさず特訓を重ねたからなんだ」

 

エル「そんな出来事がキャンチョメ君を変えたのですか…」

 

サンビーム「モモンも何かきっかけがあれば変われる。そのきっかけを作るのは主にパートナーの仕事なんだ。エルの行動次第でモモンは変われる。だから、モモンの臆病は君が直すんだ」

 

 

 

エル「キャンチョメ君はデボロ遺跡での戦いで仲間を守れなかったから強く勇敢になるために特訓を重ねて強くなったのです!怖いのはキャンチョメ君達や私も同じです!でも、世界を守るため、呪いをかけられた人達を救うために戦わなければならないのです!それができるのは、私達しかいないから!怖い、怖くないなんて関係ないの!戦うのよ、モモン…!」

 

モモン「わ、わかったよ…エル……」

 

 キャンチョメ達の戦いは膠着状態になっていた。

 

キャンチョメ「どうすれば最大呪文を出させる事ができるんだ…?」

 

???「キャンチョメ、僕も戦うよ!」

 

 声の主はモモンだった。

 

フォルゴレ「モモンが……」

 

サンビーム「喋った?」

 

カーズ「ふん、あんな弱そうな猿が加わった所でどうにかなるとでも思ってるの?」

 

エル「やっぱり戦いは怖い…。あの…、何か打開策はないでしょうか?」

 

フォルゴレ「敵に最大呪文を出させればキャンチョメのとっておきの術が出せるのだが…」

 

モモン「最大呪文?」

 

 カーズを見て、モモンはある事に気付いた。

 

モモン「(あの人は女の人だ。とすれば…)僕が敵に最大呪文を撃たせるために怒らせてみるよ。エル、アグラルクを!」

 

エル「は、はい。アグラルク!」

 

 モモンは地中に消えた。

 

キース「地中に消えた?」

 

カーズ「私達に恐れをなして逃げ出したようね」

 

 しかし、カーズはブザライ共々気づいていなかった。モモンが後ろに現れた事を。カーズの後ろに現れたモモンはカーズのズボンをずりおろして、カーズの履いているパンツを眺めていた。それに一同は驚いてしまった。

 

エル「モ、モモン、女の人になんてことを……!」

 

 それを見たブザライも思わず顔を赤くしてニヤけていた。

 

カーズ「ブザライ、何をニヤけて…あ~~っ!!このエロ猿が!!」

 

 自分のズボンがおろされてパンツが露わになっている事に気付いたカーズは蒸気が出る程顔を真っ赤にし、ズボンを履いてからモモンをボコボコにしてキャンチョメ達の方へ蹴り飛ばした。

 

エル「コラ、モモン!敵とは言え、女の人のズボンをずりおろしてパンツを見てはいけません!!」

 

カーズ「ちょっとあんたまで何やってるのよ、ブザライ!」

 

 カーズに叱られてブザライは自分の顔を叩き、正気に戻った。

 

カーズ「もう頭にきたわ!あのエロ猿諸共最大呪文で叩き潰す!」

 

ベルン「待て!最大呪文は」

 

カーズ「あんな事されて怒りは静まらないわよ!お望み通り最大呪文を撃つわよ、ディオガ・ガズロン!」

 

 激怒したカーズはベルンの制止を振り切ってディオガ・ガズロンを発動させた。

 

モモン「キャンチョメ、君が言った通り、敵を怒らせて最大呪文を出させたよ!」

 

エル「およよよ!敵を怒らせてどうするのですか!?」

 

フォルゴレ「だが、モモンのお陰で敵に最大呪文を出させる事ができた!行くぞ、キャンチョメ!お前の新しい術の威力を見せてやれ!」

 

キャンチョメ「うん!」

 

フォルゴレ「フォウ・スプポルク!」

 

 キャンチョメが手を組むと光と音が発せられ、ディオガ・ガズロンが消えてしまった。

 

カーズ「術が…」

 

ベルン「消えた……?」

 

キース「こ、これ程の術があったとは……」

 

キャンチョメ「ふはははっ!僕に最大呪文を見せたからにはブザライ、お前は終わりだ!」

 

フォルゴレ「ミリアラル・ポルク!」

 

キャンチョメ「ディオガ・ガズロン!」

 

 キャンチョメはブザライと全く同じサイズ、同じ形の回転する刃の塊を放った。

 

カーズ「そんな!奴はブザライの術をコピーしたとでもいうのか!?」

 

 自分と全く同じ術にブザライは吹っ飛ばされてしまった。

 

キース「まさか、奴等の『最大呪文を撃ってみろ』がこの事だったとは…」

 

ベルン「(あの馬との戦闘で心の力ももう残り少ない。仕方ないか…)」

 

キース「ベルン、いも天が食いたくなった」

 

ベルン「ああ、全くだ」

 

キース「ブザライやカーズも一緒にいも天を食いに帰るぞ」

 

カーズ「ブザライがあの様子じゃ仕方ないわね。あんた達、今回はいも天を食べに退かせてもらうわ。でも、次こそは必ず仕留めてやるわよ!」

 

 今回はブザライを仕留め損ねたため、キースはブザライを抱えてパートナー達と一緒に逃げて行った。

 

サンビーム「まさか、いも天を食べに撤退するとは……」

 

エル「とりあえず、戦いが終わりましたね」

 

キャンチョメ「モモン、僕達が勝てたのは君のお陰だよ!」

 

モモン「ありがとう、キャンチョメ。戦いはまだ怖いけど、僕も戦うよ」

 

ウマゴン「メルメルメ」

 

キャンチョメ「(バーゴの時と違ってガッシュ達のように攻撃してちゃんと敵を倒せた…。やっと僕もみんなと肩を並べて戦えるぐらいに強くなったんだ…!)」

 

 モモンのサポート有りではあるものの、ブザライに勝利した事で、ようやくキャンチョメは自分が強くなれた事を実感したのであった。

 

サンビーム「さて、少し休憩して体力を回復させてから清麿達と合流しよう」

 

 サンビーム達は少し休憩した後、清麿達と合流するために動いた。

 

 

 

 

 その頃、ガッシュ達の方はガッシュ達の強さと空いた時間に心の力を高める特訓を重ねた結果、ほぼ全員デボロ遺跡でのシェリー並になったパートナーの心の力、そして消耗を抑えるための連携の差にファンゴ達は押されていた。

 

ジェット「ギャン・バスカード!」

 

リィエン「レドルク!」

 

 ギャロンの攻撃をウォンレイはあっさりかわして懐に潜り込んだ。

 

リィエン「ゴウ・バウレン!」

 

ジェット「アム・バスカルグ!」

 

 ウォンレイとギャロンの拳がぶつかり合った。

 

ギャロン「私がここまで追い詰められるとは…」

 

清麿「ガンレイズ・ザケル!」

 

ニコル「ガンズ・ゴウ・コファル!」

 

 ガッシュとチェリッシュのガンズ系の攻撃がロデュウに迫った。

 

ロデュウ「こんな攻撃」

 

恵「ギガ・ラ・セウシル!」

 

 ガンズ系の術とギガ・ラ・セウシルの回避不能の連携攻撃をロデュウはまともに受けた。

 

アドラー「アルセム・ガデュウドン!」

 

ウルル「スオウ・マーレ・ギアクル!」

 

 ファンゴの最大術とパティの最大術がぶつかり合った。しかし、水の龍が炎を押してファンゴを吹っ飛ばした。

 

ファンゴ「ぐあああっ!」

 

ギャロン「まさか、ファンゴの術が破られるとは…」

 

ファンゴ「あいつら、なんて強さだ…。パートナーはディオガ級の術を使ってもまるで心の力を半分も使ってないかのようにピンピンしている。ここまで追い詰められるとは…」

 

パティ「当然じゃない。あんた達が物凄く強いガッシュちゃんとその親衛隊ともいえる私達に勝てるわけがないのよ」

 

ロデュウ「あの女、言いたい放題言いやがって!ムカつくんだよ!」

 

 パティの言葉にキレたロデュウは向かっていった。

 

ウルル「テオアクル!」

 

 テオアクルでロデュウを吹っ飛ばそうとしたが、何者かが盾になって吹っ飛ばされた。

 

パティ「もう、誰が邪魔したのよ!」

 

ティオ「パティ、あれって……」

 

 邪魔したのはヨポポだった。

 

コルル「ヨポポ!?」

 

チェリッシュ「やっぱり、坊やの言っていた事は本当だったのね!」

 

ウォンレイ「ヨポポ、今からでも遅くはない!すぐにリオウに従うのをやめるんだ!」

 

 ガッシュ達の説得も届かず、パティのテオアクルを受けてふらふらながらもヨポポは立ちはだかるのをやめようとしなかった。

 

ファンゴ「お前ら、かなり実力があるようだな。俺達はこの場で退く。お前達もお前達なりにリオウと戦え!リオウを倒した暁には、ファウードを巡って決着をつけるぞ!」

 

清麿「待て!ファンゴ達はリオウの手下じゃないのか?」

 

ファンゴ「俺達はあいつの下についたつもりはない。そもそも俺達がファウードに来たのは、このファウードの力がとんでもないものだからだ。それはお前達もよくわかるだろう?」

 

ガッシュ「ウヌ…」

 

チェリッシュ「確かにファンゴの言う通り、私達もファウードの封印が解けて暴れ出したらどうにもならないからリオウを倒すために来たわ」

 

ファンゴ「話の理解が早くて助かるぞ、お前ら」

 

ギャロン「我々はリオウの隙を伺い、ファウードを奪取する」

 

ロデュウ「お前らは今からでもぶっ飛ばしてやりたい所だが、それをやるのはリオウをぶっ飛ばしてからだ」

 

ジェデュン「ヤンコヤンコ!」

 

ファンゴ「それじゃあお前達、絶対にリオウにやられるなよ!」

 

 ファンゴ達は去って行った。

 

ヨポポ「ヨポポイ……」

 

 そんなファンゴ達の後を追ってヨポポも退いた。

 

しおり「ファンゴ達が退いてくれたから助かったわね」

 

リィエン「他の魔物はともかく、ファンゴは話が通じる割といい魔物だったある」

 

コルル「でも、ヨポポは……」

 

チェリッシュ「それだけ、パートナーの事が大事だからそうせざるを得なかったのね……」

 

ガッシュ「(ヨポポ、お主ジェムが無事ならそれでよいのか?ジェムが死なないようにするためには、悪事に加担しようが、世界が滅ぼうが、ジェムのために…行動しておるのだな…)」

 

 前の戦いでもヨポポはジェムが無事なら自分が消えても構わなかったが、今回はジェムの命を救うためにリオウの手下になってしまった。そんなヨポポの姿が前の戦いの時のウォンレイと重なってガッシュには見えていた。

 

恵「清麿君、サンビームさん達と合流しましょう」

 

清麿「ああ」

 

 ガッシュ達も先に降下したサンビーム達の所へ向かった。




これで今回の話は終わりです。
今回は原作のキース&ブザライ戦ですが、ガッシュ達とファンゴ達の戦いと原作より早くモモンの臆病がある程度直るのと、実戦でキャンチョメの新しい呪文3つが使われるという内容になりました。
モモンを戦いに参加させるなら、何かしらの形で勝利に貢献させたいという事で、ブザライのパートナーのカーズのズボンをずりおろして怒らせ、最大呪文を出させるというモモンのエロが勝利に貢献するという形で活躍させました。ブザライがカーズのパンツを見てニヤけていたのは何かしらの伏線かも知れません。
次の話はアリシエの登場とウンコティンティンの話になります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。