金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL58 知の番人の試練

ファウード

 前の戦いの時と違い、ブザライは魔界送りにされなかったものの、ファンゴ達が全員やられて撤退した事にリオウは激怒していた。

 

リオウ「何っ!?ファンゴ達が全員侵入者に返り討ちに遭っただと!?」

 

ザルチム「侵入者はガッシュとその仲間達だ。しかも、仲間達も一部を除けばディオガ級の威力の術を持つ相当な実力者揃いだぞ。まぁ、誰も魔界送りにされなかったのが不幸中の幸いだがな」

 

リオウ「くそう!ただでさえガッシュは手におえないのに仲間も実力者ばかりとは!レインが協力しない以上、今の集まっている力ではファウードの封印が解けるのかどうかの保証さえないのだぞ!おのれ、おのれ!」

 

ザルチム「ヨポポもせいぜい奴等を惑わすか盾ぐらいしか役に立つ道がない。全く、他の強い魔物を引き込むべきだったな」

 

 ガッシュは凄まじく強いのに、仲間もかなり強い事にリオウは苛立ちがますます増すばかりであった。

 

 

 

 同じ頃、ガッシュを待つレインはある人物と会っていた。

 

レイン「ガッシュに会いに行くのか?」

 

???「ああ。君の言うような魔物かどうか僕の目で確かめてみたい」

 

レイン「だが、あまり無理はするな。倒れそうになったらガッシュの仲間達に抱えてもらうんだ。お前の悪い癖はこういったものだとリーヤから聞いているからな。俺は少し前にファウードをある程度探索したから、心臓で待っているとガッシュに伝えてくれ」

 

???「わかってる。リーヤ、ガッシュに会いに行くぞ」

 

リーヤ「うん」

 

 その人物はリーヤというカブトムシと羊を足したような魔物を連れてガッシュの方へ向かった。

 

レイン「(早く来てくれ、ガッシュ。お前との約束を果たすために俺はカイルが呪いをかけられても奴等には一切手を貸していないんだ…。カイルを助け、ファウードを止めるという矛盾した二つの事をこなせるのはお前しかいないんだ…)」 

 

 レインは寝かせているカイルを見て、ガッシュが早く来てほしいと思いながらカイルを連れてファウードの心臓へ行き、待つのであった。

 

 

 

 

 その頃、ガッシュ達は合流してから休息をとっていた。

 

ガッシュ「モモンが活躍したというのか?」

 

フォルゴレ「そうだ。臆病が直った上、敵を怒らせて最大呪文を出させた後、私達がそれを返して倒す事に成功したんだ!」

 

キャンチョメ「敵の本を燃やす事はできなかったけど、僕の活躍をみんなにも見せたかったよ」

 

清麿「いや、まだ敵の本は燃やさなくていい。それより、どうやって敵を怒らせたんだ…?」

 

エル「それが……」

 

 カーズのズボンをずりおろしたというのは声高に言えなかったため、エルは小声で清麿達に話した。その内容には女性陣はやはり怒っていた。

 

しおり「女の人のズボンをずりおろしたの!?」

 

パティ「全く、あのエロ猿は臆病は直ってもエロは全然直ってないわね!」

 

恵「でも、そのおかげでキャンチョメ君達は勝てたから複雑だわ…」

 

サンビーム「それで、君達の方はどうだったんだ?」

 

ニコル「それが…私達の前にヨポポが現れたの」

 

キャンチョメ「ヨポポが!?」

 

ウマゴン「メルメルメ!?」

 

サンビーム「やはり、ジェムは呪いをかけられていたのか…」

 

リィエン「ヨポポ、何だか目が辛そうだったある…」

 

ニコル「それも当然よ。ヨポポはガッシュ達とは仲がいいし、特にキッドと一緒にチェリッシュに懐いていたの」

 

チェリッシュ「…あの子は本当は私達と戦いたくなくてもジェムを死なせないために戦わなければならないのが辛いのでしょうね……」

 

ウォンレイ「ジェムを助けるには……」

 

清麿「ファウードの封印を解くしかない。幸い、ファンゴ達は全員生き残っている。ファウードを復活させる力は多分」

 

???「足りていると思う、か。だが、実際には少し足りないぞ、清麿、ガッシュ」

 

 その人物はガッシュ達の前に姿を現した。

 

ガッシュ「お、お主達…!」

 

清麿「(あいつが……アリシエ……!)」

 

ティオ「あんた、どうしてガッシュや清麿の事を!?」

 

アリシエ「その前に自己紹介といこう。僕の名前はアリシエ。そして…」

 

リーヤ「魔物のリーヤだ」

 

コルル「アリシエ、どうしてガッシュや清麿の事を知ってるの?」

 

アリシエ「ちょっとガッシュの友達の魔物、レインと会ってね。彼等の事はレインから聞いている。君達の敵ではないから、攻撃しないでもらいたい」

 

清麿「(確か、ガッシュの話ではアリシエも呪いをかけられていると言ってたな。本当なのか?)」

 

 念のため、アンサー・トーカーでアリシエに呪いがかけられているのか確かめたが、その通りだった。

 

清麿「(やはりか…。そんな体で俺達に会いに来てくれたのか…)」

 

恵「さっき、アリシエはファウードの封印を解く力が少し足りないと言っていたけど、どういう事なの?」

 

アリシエ「実は、リオウが集めた魔物の中ではヨポポは最大呪文の威力が他の魔物より低く、今のメンバーで力が足りない時のための保険だったんだ。だが、ファウードを解くために集めた魔物の中でレインが協力を拒んでいるから、保険のヨポポを使わざるを得なくなり、ファウードが復活するかどうかわからなくなってしまった。もしも、ファウードが復活しなかった場合、2日後にジェムは確実に死ぬ」

 

ガッシュ「(レイン、お主は私との約束を果たすためにリオウの仲間にならずに私を待ってくれておるのだな…)」

 

アリシエ「だが、ファウードを復活させるための手はある。それは…」

 

清麿「ああ、俺達のうちの誰か1人だな。この中でディオガ級以上の威力の術を持っているのはガッシュ、コルル、パティ、ウマゴン、ウォンレイ、チェリッシュの6体だ」

 

アリシエ「そう、君達の中のディオガ級以上の術が使える誰か1人が足りない力を補えばいい」

 

パティ「冗談じゃないわよ!あんな奴になんて力は貸さないわ!」

 

アリシエ「だが、そうしたらジェムは死ぬ」

 

清麿「(そして、カイルとお前もな…)」

 

チェリッシュ「とてつもなく難しい選択ね…」

 

ウォンレイ「私もどうすればいいか……」

 

アリシエ「ガッシュ、究極の選択をリーダー的存在の君が決めなくてはならないのだ。ジェムの死か、全世界の人の死か、どちらかを」

 

 前の戦いでも究極の選択を迫られ、今回も同じ選択を迫られたガッシュだったが、前の戦いの時と違い、その選択に迷いはなかった。

 

ガッシュ「私はどちらも選ばぬ。ジェムを助け、ファウードを止める!誰も犠牲にしない茨の道を突き進む、それがファウードへ行く前から考えた私の選択だ!」

 

リーヤ「その言葉に偽りはないな!?」

 

ガッシュ「ない!リーヤの言う通り、私の言葉に偽りなどない!!」

 

 ガッシュの強い決意の目にアリシエは安心した様子になった。

 

アリシエ「……やはり、レインが言ったような魔物だ。困難であっても、最善の道に突き進む覚悟を持っている。僕も君に会えてよかった!」

 

 そんなガッシュをリーヤはつついた。

 

リーヤ「お前、甘ったれだがかなり見込みがある。協力してやるぞ」

 

リィエン「どうしたある?」

 

アリシエ「リーヤが角をつつくのは、友好の印だ。余程気に入られたものだな」

 

チェリッシュ「可愛らしいのに随分厳しい事を言うわね、坊や」

 

リーヤ「僕は可愛い坊やなんかじゃないぞ、勇敢な戦士だ!」

 

チェリッシュ「可愛いと言ってごめんなさい、勇敢な戦士君」

 

 チェリッシュもガッシュと同じようにリーヤにつつかれた。

 

ウォンレイ「チェリッシュもリーヤに気に入られたのか」

 

ティオ「チェリッシュってキッドやヨポポのような小さい子供に好かれるわね」

 

フォルゴレ「彼女の母性に小さい子達が惹かれるのだろう」

 

恵「チェリッシュは大人になったらいいお母さんになれると思うわよ」

 

ニコル「あら?恵もいいお母さんになれる上に清麿といい家庭を築けるんじゃないかしら?」

 

 ニコルのからかいに清麿と恵は思わず顔を赤くした。

 

清麿「ニコルさん、まだ俺達は未成年で……」

 

アリシエ「割り込む形で済まないが、本題に入ろう」

 

清麿「まずはファウードを魔界に帰す方法を探すんだろう?」

 

アリシエ「先を読まれたようだな。実は、僕も君達のような魔物を探していたんだ。正しい心を持ち、一緒に行動してくれる魔物を」

 

コルル「やっぱりアリシエは味方だったのね」

 

エル「でも、ファウードを魔界に帰す事は可能なのでしょうか?」

 

清麿「ファウードはもともと魔界から来たんだ。だから、逆に魔界に帰す事だってできる。それに、ガッシュは割とファウードの内部についても詳しいそうだからな」

 

しおり「ただでさえファウードをよく知ってるのに、内部の事まで結構詳しいなんて」

 

アリシエ「頼もしいな。まずは、レインが待っている心臓の辺りを目指そう」

 

ガッシュ「ウヌ。待っておるのだ、レイン」

 

 アリシエの案内に従い、ガッシュ達はファウードの口に来た。

 

アリシエ「ここが、ファウードの口。我々がファウードへ入る、唯一の侵入口だ!」

 

ガッシュ「(もう一度ここへ来る事になろうとは…)」

 

アリシエ「確か、ガッシュはファウードの内部の事については僕より詳しかったそうだね。清麿と一緒に先頭を頼むよ」

 

ガッシュ「ウヌ」

 

清麿「ああ(いざとなれば、アンサー・トーカーがある。ガッシュの記憶と合わせれば迷う事はない!)」

 

 ファウードの地図がある場所へ来た。

 

リィエン「これ、ファウードの地図じゃないある?」

 

キャンチョメ「確かにそうだね」

 

アリシエ「これは恐らく、ファウードの地図だ。コントロールルームは脳にあると思うが…」

 

恵「清麿君、アンサー・トーカーでコントロールルームがある場所はどこかわかる?」

 

アリシエ「アンサー・トーカー?」

 

リーヤ「それって何だ?」

 

しおり「簡単に言えば、基本的にあらゆる問題の答えがわかる能力の事よ。清麿君、どこにコントロールルームがあるの?」

 

清麿「それだが、コントロールルームの位置は脳だ。だが、今はコントロールルームよりもファウードを魔界に帰す装置がある場所へ行くのが先だ」

 

キャンチョメ「そこはファウードの内部に詳しいガッシュの出番だね。ガッシュ、どこにあるんだい?」

 

ガッシュ「心臓にある。だが、心臓へ行く前に胃を通り、肝臓へファウードの回復液を取りに行かねばならぬ」

 

サンビーム「ファウードの回復液?」

 

フォルゴレ「それって何だい?」

 

清麿「俺達の体力や心の力を回復させる液体の事だ。それを水筒や空いたペットボトルに入れておけば心の力がなくなった時に飲んで心の力を回復させる事ができる」

 

ティオ「だから、空いたペットボトルを持ってきてって言ったのね」

 

パティ「さ、突き進むわよ!」

 

 ガッシュ達はまず、胃の中へ突き進んだ。

 

ガッシュ「(ここはウンコティンティンがおったな……)」

 

ウルル「何ですか?これは……」

 

パティ「ガッシュちゃん、ここって…」

 

ガッシュ「ファウードの胃の中なのだ」

 

リィエン「という事は……」

 

ウォンレイ「マグマのようなものは胃液なのか……」

 

キャンチョメ「フォ、フォルゴレ、あの中に落ちたくないよ!」

 

フォルゴレ「私もだ~!」

 

???「お前達はご主人の使いか?それとも敵か?答えよ、お前達はご主人の使いか?それとも敵か?」

 

 オブジェのようなもの、ウンコティンティンが喋り出した。

 

エル「あれは何ですか?」

 

ガッシュ「あれはウンコティンティン。ファウードの守護者なのだ」

 

パティ「随分下品な名前ね」

 

コルル「言いたくないよ」

 

ウンコティンティン「お前ら、まさか敵ではあるまいな?」

 

アリシエ「いいえ、敵ではない!僕らはファウードの主人より、ファウードの探索を命ぜられた者!どうか、その道を案内されたし!」

 

ウンコティンティン「よかろう、わがファウードを作りし主人は知に長けた者。その使いならば、わが質問に答えられて当然だ。我が質問に答えてもらうぞ」

 

清麿「質問?(ガッシュの言った通り、こいつの質問に答えなければならないようだな…)」

 

ウンコティンティン「そうだ。逆に我が主人の使いでもバカがこの中を通る事は許されん。わかったか!?」

 

フォルゴレ「清麿、私はバカだから帰るよ。じゃあな~!」

 

 そんなフォルゴレの行動にリィエンが先回りして仲間達の方へ蹴り飛ばした。

 

リィエン「そんな事をしてる場合じゃないある!」

 

ウンコティンティン「その女の言う通りだ!」

 

 リィエンの前の道が崩れて胃液に落とされた。

 

ウンコティンティン「バカはどちらにしろ生かしては帰さん。お前ら全員、我が質問に答えるべし。1人でも間違えれば全員ファウードの胃液へと落とされよう。ではフォルゴレ君に第1問、あなたの一番好きな動物は何?」

 

ガッシュ「(なぬっ、初めて入った時と違うのだ…!)」

 

清麿「(それに、魔界が絡んでないな…)」

 

フォルゴレ「カバさん!」

 

ウンコティンティン「正解!」

 

しおり「フォルゴレさんって、カバが好きだったのね」

 

エル「意外ですわ…」

 

ウンコティンティン「賢者よ、こちらへ。我が命の紐に掴まるがよい」

 

 ウンコティンティンはフォルゴレをロープに掴まらせた。すると、ロープを降ろしてフォルゴレは胃液が間近に迫る場所に降りた。

 

フォルゴレ「あの、出口が見えませんが!」

 

ウンコティンティン「みんな正解したら現れる。言ったはずだ、全員答えられねばここは通さんと」

 

フォルゴレ「うへへ、胃液の蒸気でズボンが溶けている…みんな、みんな私を救っておくれ!」

 

キャンチョメ「うわあん、フォルゴレ!」

 

ウンコティンティン「では次の問題だ。上は大水、下は大火事、これは何?」

 

清麿「(気のせいか?また魔界が全く関係しない問題は)」

 

キャンチョメ「う~ん、う~~ん……」

 

清麿「キャンチョメ、答えを教えてやる」

 

キャンチョメ「すげえ!清麿わかるのかい!?」

 

 早速、キャンチョメは答えた。

 

キャンチョメ「答えは、お風呂」

 

ウンコティンティン「ティンティン、正解!」

 

 次はチェリッシュが答える番になった。

 

ウンコティンティン「地球上で最も硬い宝石は何?」

 

チェリッシュ「ダイヤモンド」

 

 チェリッシュは正解し、次はニコルの番になった。

 

ウンコティンティン「飛べないけど走るのが得意な鳥は何?」

 

ニコル「ダチョウ」

 

ウンコティンティン「正解」

 

清麿「おい、お前」

 

ウンコティンティン「何だ?」

 

清麿「何の捻りもないが、それでいいのか?」

 

ウンコティンティン「黙れ、ゴミムシが!私が神だ!」

 

 次はリィエンの番になった。

 

ウンコティンティン「肉などの具を皮に包んで焼くなどして食べる料理は何?」

 

リィエン「餃子ある」

 

 次はウォンレイの番になった。

 

ウンコティンティン「四神のモチーフとなっている動物を全て答えよ」

 

ウォンレイ「龍、鳥、亀、虎」

 

 こうして、清麿とウマゴン以外は全員正解した。

 

ウンコティンティン「はん、お前が残っていたか、ゴミムシめ。気に食わないお前にはこの問題だ。829735×961527は?」

 

清麿「は?」

 

ウンコティンティン「ふはははっ!ゴミムシが!どうだ、答えられまい!みんな揃って死ぬがよい!」

 

清麿「797812605345だ」

 

ウンコティンティン「……ふはははっ!ははっ、ははっ……。ふははははっ!もう1回言ってみろ、ゴミムシよ!適当に言っても2回同じ答えが」

 

清麿「797812605345だ」

 

 清麿の答えにウンコティンティンは何も答えられなかった。

 

清麿「どうした?俺が正解かも計算もできんのか!?さぁ、どうなんだ!?何とか言ってみろ!」

 

ウンコティンティン「掴まるがよい、賢者よ!はん、今のが正解かは一瞬でわかったわ!この私がゴミに負けてたまるか!」

 

恵「流石ね、清麿君」

 

しおり「アンサー・トーカーでも使ったの?」

 

清麿「いや、使ってないけど単純な掛け算で助かったよ」

 

ウンコティンティン「では、最後の者よ、前に出よ。最後の問題だ」

 

清麿「ああ、そうか。俺が最後じゃなかった。後は誰が…」

 

ウマゴン「メル」

 

ガッシュ「しまった~~!!」

 

ウンコティンティン「我が質問に答えるがよい」

 

ウマゴン「メルメルメ」

 

一同「ウマゴン!」

 

ウンコティンティン「最後の者よ、お前が正しい答えを出せばファウードの奥へと進め、間違った答えを出せばこの命の紐に繋がれし者達がファウードの胃液へと落とされ、その栄養となろう」

 

清麿「待て!」

 

ウンコティンティン「何だ?ゴミムシが」

 

清麿「そいつはウマゴンと言って、メルメルメとしかしゃべれない!どんな質問をしても答える事は無理なんだ!」

 

ウンコティンティン「へん、知った事か!答えられなければお前達全員がファウードの栄養となるだけだ」

 

パティ「冗談じゃないわよ!」

 

チェリッシュ「質問をするのなら、馬の坊やにもわかる問題を出しなさいよ!」

 

サンビーム「ウマゴン、今だけでもしゃべるんだ!」

 

ウマゴン「メ、メル、メルメル!」

 

 まだ幼いウマゴンはまだパパゴンやママゴンのように喋る事はできなかった。

 

ウンコティンティン「ふはははっ、いいぞ、ゴミムシ共が!その絶望の顔を私は見たかったのだ!行くぞ、ウマゴン!」

 

清麿「(もうダメだ…もう俺達は終わりだ…)」

 

ウンコティンティン「3以上の自然数nに対して、xのn乗+yのn乗=zのn乗を満たすような自然数、xyzは存在しない。これを証明せよ」

 

清麿「ま、まさか、フェルマーの最終定理!?」

 

恵「それはどんな問題なの?」

 

清麿「17世紀に投げかけられ、20世紀になるまで誰にも解けなかった数学界の超難問」

 

ウォンレイ「そんな問題、ウマゴンはおろか、私達に解けるはずがない!」

 

清麿「その通りだ。天才数学者、ワイルズの証明までに8年かかった。もちろん、メルメルメだけで証明なんて、バカにするのにも程がある!」

 

ウンコティンティン「これでゴミムシがくたばるわ、ふはははっ!」

 

コルル「理不尽すぎるよ!」

 

チェリッシュ「そんなの不公平よ!きちんと馬の坊やにわかる問題にしなさい!」

 

 理不尽なウンコティンティンへの怒りで清麿は鬼と化した。

 

鬼麿「勿論、6ケタの単純な掛け算ができなかったお前にも解ける問題じゃねえ!おい、コラ、お前もこの問題解けねえだろ!?コンチクショー!」

 

 鬼麿にウンコティンティンは怯えた。

 

鬼麿「さぁ、答えてみろ!答えてみろってんだ、このウンコ野郎!」

 

ウンコティンティン「第、2問」

 

鬼麿「おい…」

 

ウンコティンティン「第、2問」

 

鬼麿「何が第2問だ!?さっきのフェルマーの定理を答えろって言ってんだろ!?」

 

ウンコティンティン「ティンティンチャーンス!」

 

パティ「ティンティンチャンス?」

 

ウルル「何でしょうか?」

 

ウンコティンティン「いや、確かに大人気なかった。馬相手にあの問題はやり過ぎた。だから、お前達にチャンスをやろう」

 

清麿「チャンスだと?」

 

ガッシュ「(恵にするのか?)」

 

ウンコティンティン「ティンティンチャンスを使えば次の問題がとても易しくなる。どうする?ティンティンチャンスを使うか?使わないか?」

 

清麿「使わせてもらう」

 

ウンコティンティン「うひっ、よかろう。お前、確か清麿とか言ったな」

 

清麿「ああ」

 

ウンコティンティン「では清麿君、私に向かって心の底から謝りなさい」

 

ガッシュ「(前の戦いの時と違うのだ!)」

 

ウンコティンティン「さあ言え、どうした?ウマゴンでも答えられる問題を出してやろうと言ってるのになぁ」

 

しおり「(大人気ないと言った先からこれなの?)」

 

恵「(何て理不尽なの?清麿君は何も悪い事してないのに)」

 

ウンコティンティン「何も無理にとは言ってないんだ。お前がどうしても謝りたいって言うんなら、謝らせてやろうと言ってんだぞ」

 

アリシエ「(こんなバカげたことがあるか!しかし、清麿が謝らなければ我々は)」

 

ウンコティンティン「謝れないのであれば、代わりに大きな女の子5人の内、誰か1人が私の名前を言うっていうのでもいいんだよ」

 

ガッシュ「(やはり、根っこは私が経験した戦いの時のウンコティンティンと変わらぬのか…)」

 

サンビーム「(ニコルは男だと思い込んでいるのか…)その大きな女の子5人は恵、しおり、リィエン、チェリッシュ、エルなのか?」

 

ウンコティンティン「いかにも。さぁ、どっちにするのかな?」

 

リィエン「(言わなければいけなくても言いたくないある…)」

 

チェリッシュ「(でも、そうしないと……)」

 

フォルゴレ「頼むからどっちかにしてくれ!ケツが、ケツがなくなってしまう!」

 

恵「…清麿君、私が代わりに…」

 

清麿「恵さんがそんな事をしなくていいよ」

 

恵「清麿君?」

 

清麿「ごめんなさい……と言うのは簡単だ」

 

 ウンコティンティンの理不尽な要求に激怒した清麿は再び鬼となった。

 

鬼麿「しかし、なぜ俺は貴様に謝ったり恵さん達が貴様の名前を言わなきゃならんのだ!!?」

 

 鬼麿はロープを登り、ウンコティンティンの前に現れた。

 

鬼麿「俺が貴様に謝ったり、恵さん達がてめえの名前を言う時は貴様がフェルマーの定理を説明した時だけだ!」

 

コルル「(凄い迫力だね…)」

 

ウンコティンティン「うわああん、怖いよ~!」

 

鬼麿「泣いたって許さんぞ!さぁ、今すぐに説明しろ!そうすりゃすぐにでも土下座でも何でもやってやらあ!さぁ、さぁ!さぁ!!」

 

 鬼麿の恐ろしさに遂にウンコティンティンは観念した。

 

ウンコティンティン「うわああん、私が悪ぅございました!ティンティンチャンスは成功という事で勘弁してください!!」

 

清麿「わかりゃいいんだよ」

 

 もとに戻った清麿は降りて行った。

 

チェリッシュ「私が言おうとしたのに先を越されたわね」

 

清麿「いや、恵さんにそんな事を言わせたくなくて…」

 

恵「ありがとう、清麿君」

 

ティオ「勢いで押し切ったわね…」

 

ウンコティンティン「では行きますよ、ウマゴンさん」

 

ウマゴン「メル」

 

ウンコティンティン「注射のための道具になり、泳ぐための道具にもなり、逃げる時には生贄にもなる。人間が絵を描く時の道具にもしている。ほとんどの動物が持っているこれは何?」

 

ガッシュ「(ウマゴン、それはお主も持っておるものなのだ…)」

 

 

 

 

 その頃、ザルチムは複数ある目でガッシュ達を発見した。

 

ザルチム「ファウードの体内にガッシュ達が入ったぞ」

 

リオウ「ガッシュ達がだと!?」

 

ザルチム「しかも、リーヤ達も一緒だ。ファウードの中を嗅ぎまわられる前にとっ捕まえるとするか」

 

リオウ「だが、それはできるのか?」

 

ザルチム「俺が敵わない時はゴームでも来させればいい。あいつなら、ワープしてすぐに行けるからな」

 

リオウ「しかし、あいつらがそれにすんなりと応じるか?あいつは俺とザルチムの2人がかりでも手におえず、パートナーを人質にし、呪いをちらちかせる事でどうにか仲間にした奴だ」

 

ザルチム「チビ、お前も行くぞ」

 

ヨポポ「ヨポポイ……」

 

 ヨポポはとてもつらそうな様子でザルチムと同行した。

 

 

 

 

 ガッシュ達は無事に突破する事に成功した。

 

ウンコティンティン「バカな奴め、この地の番人、ウンコティンティンに楯突くとは。どうせここを抜けようが抜けまいがファウードの栄養となる運命なのだ。くそっ、あんな奴等に私の試練を突破されるとは、うわああん!」

 

 ウンコティンティンの試練を乗り越えたガッシュ達は先へ進んでいた。

 

フォルゴレ「さっきの問題の正解は何だ?」

 

清麿「答えは尻尾だ。注射の道具はサソリの尻尾、泳ぐための道具は魚の尻尾、逃げるための生贄はトカゲの尻尾、そして、人間が絵を描く筆の材料として尻尾の毛がよく使われる」

 

コルル「じゃあ、ウマゴンが尻尾を突き出せば正解になるんだね?」

 

清麿「その通りだ」

 

パティ「じゃあ、先へ進みましょ」

 

ガッシュ「ここから先は小腸になるのだが、仕掛けに注意するのだ!」

 

 ガッシュの言う通り、小腸の仕掛けのドリルがガッシュ達を待っていた。

 

ティオ「みんな、ドリルが迫っているわよ!」

 

清麿「ここは俺とガッシュに任せろ!SET!」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

清麿「エクセレス・ザケルガ!!」

 

 エクセレス・ザケルガ1発でドリルは壊された。ちょうどドリルが通ろうとしている所には穴が開いていた。

 

ウォンレイ「ガッシュの呪文は相変わらず凄い威力だ…」

 

恵「これで後ろを気にする事なく進めるわね」

 

 恵は清麿の手を繋いだ。

 

清麿「恵さん?」

 

恵「手を繋いで進むの、いいでしょ?」

 

清麿「いいよ。でも、ドリルを壊した所に下へ行く穴が開いてるんだ。戻ろうか」

 

恵「そうね」

 

 清麿と恵は微笑み合って穴の方へ進んでいった。

 

パティ「ガッシュちゃんも私と手を繋ごう」

 

ティオ「いいや、私とよ!」

 

パティ「何ですって!?」

 

ティオ「そっちこそ何よ!」

 

 パティとティオの喧嘩に一同はいつも通り呆れていた。

 

アリシエ「止めなくていいのか?」

 

チェリッシュ「あの子達は喧嘩するほど仲がいいから無理に止める必要はないのよ」

 

リーヤ「不思議だなぁ、あれ程怖い顔で言い争ってるのに仲が悪くないなんて」

 

 喧嘩する程仲がいいパティとティオをアリシエとリーヤは不思議に思うのであった。

 




これで今回の話は終わりです。
今回はアリシエが初登場する話とウンコティンティンの話を合わせた話です。
究極の選択の方については、既にガッシュは前の戦いで経験してるのと、すぐにウンコティンティンの方をやりたかったため、すぐに終わらせました。
ウンコティンティンのティンティンチャンスに関してはアニメ寄りにしてますが、原作の要素も入れて、清麿が謝るか、恵かしおりかリィエンかチェリッシュかエルがウンコティンティンと言わなければならないという内容にしています。ちなみに、ウンコティンティンがニコルが女だとわからないのはバカだからです。
次の話はザルチムがガッシュ達の前に現れますが、前の戦いの時と違って某王子のように瞬殺されてしまうかも知れません。
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