金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL64 ザルチムの罠を打ち砕け!

ファウード 第4脊髄

 清麿の作戦で先に部屋に入り込んだアリシエ達を待っていたのはガッシュが感じた通り、ギャロンとザルチムが待ち構えていた。

 

ザルチム「(くそう、胸騒ぎが収まらん。俺は何かを見落としているのか?)」

 

 

 

 

ファウード 第6脊髄

 ファウードに侵入したブラゴ達は第6脊髄にまで来ていた。

 

シェリー「バベルガ・グラビドン!」

 

 バベルガ・グラビドンでその場にいたデゴスの群れは一掃された。

 

テッド「ブラゴってすげえな、あんなデカイ奴の群れを一瞬でペチャンコにしやがったぜ…」

 

ブラゴ「こんなふざけた顔の雑魚なんか見たくもない」

 

バリー「分かれ道があるな。その場にいる奴からの話ではどっちへ行ってもコントロールルームへは行けるそうだ。どっちを進む?」

 

テッド「俺とバリーはこっちで、ブラゴはあっち。これでいいか?」

 

シェリー「別に構わないわ」

 

ジェム「ちょっとテッド、チェリッシュは」

 

 テッドとバリーはアースチームが行った道を、ブラゴは清麿チームが行った道を選び、進んだ。

 

ジェム「あ~あ、話を聞かずに進んじゃった…」

 

チータ「それよりも急ぎましょう!」

 

シェリー「これからは体内魔物が襲い掛かってくるわ。あなた達は絶対に私やブラゴの傍からから離れないで!」

 

 そう言っていると、体内魔物が現れた。

 

ジェム「げっ!こいつが体内魔物!?」

 

 シェリーは怯まず、体内魔物を蹴りやパンチ、フレイルで一掃し、ブラゴもパンチや体内魔物を他の個体に投げ飛ばすなりして応戦した。

 

ブラゴ「所詮は雑魚か」

 

 そう言ってると、赤い体内魔物が現れた。ブラゴはパンチして吹っ飛ばしたが、赤い体内魔物は少しして起き上がった。

 

ブラゴ「なるほど。青い奴に比べれば骨があるようだな」

 

シェリー「オルガ・レイス!」

 

 ブラゴの術1発で赤い体内魔物は消滅した。

 

シェリー「今の内に一気に行くわよ!ディゴウ・グラビルク!」

 

 自身とジェム、チータをブラゴに掴まらせてからシェリーはブラゴが習得した新しい肉体強化術、ディゴウ・グラビルクを発動させて一気に進むスピードを上げた。

 

 

 

ファウード 第4脊髄

 アリシエ達はザルチムとギャロンの2体と対峙していた。

 

ザルチム「わかってるな。アリシエとリーヤは俺の獲物だ」

 

ギャロン「無論、これはリオウからの命令で聞いている。リオウの命令通り、お前の指示があるまで私は手出しはしない」

 

パティ「じゃあ、私とコルルはあの鎧を」

 

ラウシン「オルシド・シャロン!」

 

パティ「何をやってるの?ザルチムの目は開いてい」

 

 ところが、パティペアとコルルペアは影に拘束されてしまった。

 

ザルチム「俺はアリシエとリーヤをぶっ飛ばさないといけねえんだ。お前達はその後に仕留める」

 

パティ「ちょ、ちょっとどうなってるのよ!?」

 

しおり「清麿君の話ではザルチムは目から光を出さないと術を発動できないはず。それなのに…」

 

ウルル「!?後ろです!」

 

 後ろを見ると、そこにはザルチムがもう1人いた。

 

コルル「どうしてもう1人のザルチムが?」

 

ザルチム「こいつがファウードのサポートシステムさ。ラウシンの消耗もいつもより激しいが、これならお前達を拘束しつつ、アリシエとの戦いに専念できる」

 

パティ「キザな雰囲気だしてんじゃないわよ!私達も」

 

ウルル「今は指定の時間になるまで大人しくしましょう」

 

ザルチム「(指定の時間?何の事だ?そう言えば、アリシエ達は7組で進んでいるはず。残りの4組が来ていないぞ)」

 

アリシエ「ザルチム、僕達はファウードを止めなければならない。立ちはだかるのなら、10分で倒して進ませてもらうぞ!」

 

ザルチム「俺もお前に屈辱を味わったんだ!こっちも10分でお前を倒させてもらうぞ!」

 

 アリシエとリーヤはザルチムに向かっていった。

 

 

 

 一方、ガッシュ達は扉の傍で待機していた。

 

ティオ「やっぱり、清麿の言う通りの仕掛けがあったのね」

 

ニコル「だから、全滅のリスクを避けるために全員で突入を避けた。そうなのね?」

 

清麿「ああ。アンサー・トーカーの出した答えは絶対。だからこそ、こういった罠の有無なども調べられる」

 

恵「でも、サポートシステムがあるのなら、私達も」

 

清麿「恵さんの行きたい気持ちもわかる。だが、指定の時間になるまでは待つんだ」

 

チェリッシュ「指定の時間になったら一気に突入して鎧の奴とザルチムを一緒に叩きのめすわよ」

 

ウォンレイ「ギャロンは私が倒す。だから、チェリッシュはザルチムを頼む」

 

チェリッシュ「わかってるわ」

 

ティオ「私とガッシュは?」

 

ウォンレイ「ガッシュとティオは待機だ」

 

リィエン「ティオは回復の術と強力な盾の術があるから、今はそれを使う時じゃないある」

 

恵「リィエンの言う通りね」

 

ガッシュ「私はゼオンとの戦いに備えねばならぬから、体力と清麿の心の力を温存しろ、と言って居るのだろう?」

 

ウォンレイ「その通りだ」

 

清麿「俺達が本当に警戒すべき敵はリオウではない、この戦いを裏から操り、ファウードを手に入れようとする黒幕、ゼオンだ!」

 

 

 

ファウード ???

 当のゼオンは清麿チームやアースチームとは別のルートからコントロールルームを目指していた。そこへ、赤い体内魔物の群れがやってきた。

 

デュフォー「ザケル」

 

 ザケル1発で赤い体内魔物の群れは全滅した。

 

ゼオン「他のエリアには青い体内魔物10匹の中に1、2匹ぐらいの割合しかいない赤い体内魔物がこうもいるとはな」

 

デュフォー「ここはコントロールルームへ最短距離で行くための秘密の通路だからな。敵に入られたのを想定してこんなにたくさんの赤い体内魔物がいるのだろう」

 

ゼオン「そんな奴等など、所詮は俺からすれば雑魚に過ぎん。もっと進むぞ」

 

 更に先へ進んでいると、今度はデゴスの群れと遭遇した。

 

デュフォー「テオザケル」

 

 テオザケルがデゴスを襲い、デゴスの群れはあっという間に全滅した。

 

ゼオン「行くぞ」

 

 そのままゼオンはデュフォーと共に進んでいった。

 

 

 

 

モチノキ町

 その頃、モチノキ町ではファウード接近に伴い、住人は避難しようとしていた。

 

船長「無理だ、これ以上は乗せられない」

 

警官「後、500人の人間がいるんです。何とかなりませんか?」

 

船長「救助船が全部出払っている。乗せてやりたいのはやまやまだが…」

 

 そんな時、より大きな船が来た。その船には清麿の父親、清太郎と清太郎の隣に研究室を持っている科学者、プロフェッサー・ダルタニアンがいた。

 

清太郎「モチノキ町の皆さん!この船にのしてください!」

 

華「あなた~!」

 

清太郎「お、お前か。プロフェッサー・ダルタニアンのご好意で船を提供してもらった!みんなを誘導するのを手伝ってくれ!」

 

華「はい、あなた!」

 

 一方、鈴芽は迷子になって彷徨っていた。

 

鈴芽「みんなどこに行っちゃったの…?高嶺君、ガッシュ君、早く帰ってきてよ~!」

 

 

 

ファウード 第4脊髄

 リーヤペアとザルチムペアの攻防は続いていて、4分経過しようとしていた。

 

コルル「凄い…、パートナーが自ら攻撃に行くなんて……」

 

しおり「まるで、デボロ遺跡で戦った玄宗みたいね…」

 

ザルチム「(くそったれ…まるであの時と同じじゃないか…!)」

 

リーヤ「行くぞ、アリシエ。奴等から受けた傷で僕の血も騒いできた。戦人だ、アリシエも変わる。村を…敵から守る時の姿に!」

 

アリシエ「…ああ、一切の甘さを捨て、戦人となる!」

 

ザルチム「さぁ、来い!(俺の全ての能力を研ぎ澄ませろ!奴の動きの全てを見落とすな。そうだ、あの時の姿だ…あの生意気でくそったれな姿に本当の敗北と屈辱を叩き込んでやる!)」

 

 

 

回想

 ザルチムはリーヤペアを連れて来る時の事を思い出していた。

 

ザルチム『あれは、俺がお前の村に迎えに行った時だ…』

 

 アリシエは呪いをかけられた身でありながら、リーヤと共にザルチムと戦っていた。そして、ザルチムの首を掴んだ。

 

ザルチム「(こ、こいつ、リオウの呪いを受けていてなぜここまで力を…!)ラウシン、影を短刀に変えろ!」

 

ラウシン「シドナ・ディップ!」

 

 すぐに呪文を唱えたものの、ラウシンもアリシエの気迫に押されていた。しかも、アリシエは自ら短刀に刺さろうとした。

 

ザルチム「(こいつ、死ぬ気か!?くそう、こいつはファウードの封印を解く力の一つ!殺しては…)」

 

アリシエ「リーヤ!」

 

 すぐにリーヤは構えた。

 

ラウシン「離れろ、ザルチム!」

 

アリシエ「ピック・ガルニオ!」

 

 リーヤの攻撃が来たが、すぐにザルチムは直撃を避けた。

 

ザルチム「てめえ、本気で俺と刺し違える気か!?」

 

アリシエ「当たり前だ。僕の命一つで村のみんなが助かるならば本望!お前の下らないファウード復活なんかに誰が手を貸すか!僕の力とお前の力が消えれば、バカな目論見も消えよう!」

 

リーヤ「(やだ、アリシエ!僕はアリシエが死ぬなんて……)」

 

アリシエ「リーヤ、最強呪文だ!」

 

 アリシエはシャオウ・ニオドルクを放つ準備をした。

 

ザルチム「(リオウ…こいつの力は諦めな。こいつは正気じゃ)」

 

 凄まじいアリシエの気迫にザルチムは恐怖していた。

 

ザルチム「(おい、何をやっている?早く止めを!いや、こいつが呪文を唱える前に喉元を、口を……ええい!何でも言いから動け!震えてないでこいつを止めろ!)」

 

アリシエ「シャオウ」

 

???「アリシエ兄ちゃん!」

 

 誰かの声がしたため、アリシエがその方向を見ると、ラウシンが子供を人質にとっていた。

 

ラウシン「こっちを見ろ、アリシエ!お前の村の子供だ。いう事を聞かなければこいつの命はないぞ!こいつだけじゃない。お前が協力しなければ、お前同様に呪いをかけられた人間が何人も死ぬ事になる!それでもいいのか!?」

 

子供「ごめん、アリシエ兄ちゃん…」

 

 子供が人質にされているのを見て、アリシエはザルチムの首を掴むのをやめた。

 

アリシエ「連れていけ、ファウードという所へ」

 

ザルチム「へ、へへ…さ、最初からそう言えばよかったんだ…。命拾いしたな…弱え奴がバカやりやがって…」

 

 

 

ザルチム「(くそう、くそう!あんなくそったれな思いを後にも先にもあの時だけだ!)」

 

ラウシン「シドナ・ディ・シザルク!」

 

 ザルチムの両手に鋏の影が実体化した。

 

ザルチム「(弱えくせに、俺に恐怖ってものを味あわせやがった。弱えくせに……!)もうあの時みたいな遠慮はいらねえ!てめえら、五分刻みにしてやるぜ!」

 

 再びザルチムペアとリーヤペアの攻防が続き、戦闘開始から9分が経過しようとしていた。

 

アリシエ「シャオウ・ニオドルク!」

 

 ザルチムはリーヤの最大呪文を喰らった。

 

パティ「やった!」

 

 しかし、自分達の拘束は解けなかった。

 

パティ「あ、あれ?どうしてあのザルチムは消えてないの?」

 

しおり「もしかしてあのザルチムは偽物だったんじゃ…?」

 

ウルル「まさか、本物のザルチムは…!?」

 

???「ふふふ、さすがに心の力はもう残ってねえだろ?」

 

 コルルペアの不安通り、最大呪文を当てた方のザルチムは偽者であり、本物は健在だった。

 

ザルチム「ふふふ、この時を待っていたぜ」

 

アリシエ「バ、バカな…!」

 

リーヤ「そんな、確かに僕の攻撃は」

 

ザルチム「ああ、見事命中さ。この分身にな」

 

 ザルチムが分身を放り投げた後、分身は消滅した。

 

 

ティオ「あいつ、卑怯よ!自分だけ安全な所に隠れて消耗を狙うなんて!」

 

ウォンレイ「許せん…!」

 

チェリッシュ「あいつの顔をコブまみれにしてやるわ!」

 

清麿「後少しで10分経過する。一気に決めるぞ!」

 

???「あなた達、そのザルチムという魔物は私達に任せてくれないかしら?」

 

 声がした方を向くと、そこにはある人物の姿があった。

 

 

 一方、ザルチムは勝利を確信していた。

 

ザルチム「後少しで10分経過する。どうやら、10分後に勝つのは俺のようだな」

 

アリシエ「でや~~っ!」

 

 アリシエはザルチムに突っ込んでいった。

 

ザルチム「(予定通りだ。バカなお前はこういうピンチの時こそ命を捨てて突っ込んでくる。他の奴ならその行動に驚き、攻撃のチャンスを逃すが、俺は違う。貴様のバカな行動に合わせて最大呪文をぶち込んでやる!今度こそお前は本当の敗北と屈辱を味わうんだ!)いいぜ、ラウシン」

 

 そんな時、リーヤが立ちはだかった。

 

アリシエ「リーヤ!?」

 

ザルチム「何!?」

 

リーヤ「(死なせるもんか!僕はアリシエが大好きなんだ!長い間一緒に居た僕はこういう時、アリシエが命を捨てる行動をするのはすぐにわかった。だから…だから僕はアリシエを死なせない!)」

 

ザルチム「くそったれ!てめえが出てきた所で何ができる!?アリシエの心の力はもうほとんど残ってねえんだ!どの道、これで終わりよ!」

 

ラウシン「ジボルオウ・シードン!」

 

 ザルチムの最大呪文が放たれた。

 

アリシエ「リーヤ!」

 

リーヤ「(ダメだ、これじゃあ攻撃を止められない!奴の力の元を閉ざすんだ!あの光っている目を!)」

 

アリシエ「(くそっ!何でもいい、リーヤを守る術を!少しでもリーヤの肉体を強くして)」

 

???「ディオガ・グラビドン!」

 

 突如割り込んだディオガ級の術がジボルオウ・シードンにぶつかり、ジボルオウ・シードンは消滅した。

 

ザルチム「な、何だ!?俺達の最大呪文が!一体何が!?」

 

???「ザケル!」

 

 今度はコルル達を拘束していたザルチムの分身が倒された。

 

パティ「ガッシュちゃん、みんな!」

 

アリシエ「もう10分経過したのか…」

 

 10分経過した事により、ガッシュ達が突撃してきた。

 

清麿「ザルチム、お前の姑息な罠は見させてもらったぞ。手の内がわかったからにはもうお前の負けだ!」

 

ザルチム「(そうか!全員で来なかったのはアリシエ達を先に行かせて俺達の出方を伺うためだったのか!それに、10分で倒すは奴等の作戦開始の合図だったんだ!)ギャロン、お前も戦いに加われ!」

 

ギャロン「わかった」

 

ジェット「後から来た奴等は骨のある奴等ばかりだな。相手次第では最初から飛ばすぞ!」

 

ギャロン「そうしてくれるとありがたい」

 

アリシエ「清麿、あの2人は?」

 

清麿「あの2人はシェリーとブラゴ。何回か俺達と一緒に戦った魔物とそのパートナーだ」

 

シェリー「ファウードを止めるために一緒に戦うわ」

 

ザルチム「くそったれ…次から次へと…」

 

チータ「みっともないわね、ザルチム。ロデュウと違って小細工に頼るなんて」

 

ザルチム「俺がロデュウよりみっともないだと!?デゴスにやられた弱い奴にか!?」

 

チータ「ロデュウはあなたより強いのよ。どんなにボロボロになっても、傷だらけになっても挫けず、魔界に帰る際にも私に強く生きろと言ってくれた。そんなロデュウに比べればあなたの方がよっぽど弱いわ」

 

ザルチム「黙りやがれ!俺をあんな雑魚より下にするな!こうなったらお前達まとめてぶっ飛ばしてやる!デゴス、来やがれ!」

 

 扉が開き、デゴスの群れが来た。

 

ザルチム「こいつは体内魔物の中でも力が凄まじい奴だ。お前らなどあっという間に蹴散らすぞ!」

 

ブラゴ「ふん、小細工に頼る軟弱な奴はよく吠えるな。ウォンレイ、ザルチムは俺がやる。お前は鎧の奴をぶっ飛ばせ!」

 

ウォンレイ「わかった」

 

清麿「残りのみんなはデゴスの群れと戦うぞ!」

 

パティ「オッケー!私も暴れたかったのよ!」

 

チェリッシュ「悪趣味な体内魔物には退場願おうかしら!」

 

 ブラゴはザルチムに、ウォンレイはギャロンに、残りのメンバーはデゴスの群れに向かっていった。

 

ジェット「あいつは2日前にお前を苦戦させた。一気に最強の肉体強化術を使うぞ!」

 

ギャロン「待っていたぞ!」

 

ジェット「ディオ・マ・バスカルグ!」

 

 前の戦いの時のようにギャロンは禍々しい巨体となった。

 

ギャロン「ははははっ、力が漲ってくるぞ!」

 

ジェット「(ギャロン、ゴデュファの契約をしてからおかしくなったのか?外見はおろか、ディオ・マ・バスカルグを使ってこんなにはならなかったぞ…)」

 

 ギャロンは拳を振り下ろした。

 

リィエン「ゴウ・レドルク!」

 

 ウォンレイはリィエンを抱えてギャロンの攻撃をかわし続けた。

 

ギャロン「ふはははっ!フルパワーで殴りかかってもダメージがねえ!ファウードの力は最高だ!これならウォンレイはおろか、他の連中も一捻りだ、ふはははっ!」

 

ウォンレイ「ギャロン、力に溺れた貴様では私には勝てない!私の最強の肉体強化の術を味わうがいい!」

 

リィエン「ディオウ・バウルク!」

 

 今までなかったウォンレイの全身強化の術により、ウォンレイの脚力、腕力などが今までの呪文を大幅に超える強化を果たした。

 

コルル「凄い、ウォンレイはこんな術も習得してたなんて…!」

 

ガッシュ「凄いのう!」

 

 ウォンレイはギャロンが全く反応できない速度でギャロンを殴り飛ばした。

 

ギャロン「ぐあああっ!!全く見えない…!」

 

ウォンレイ「図体が大きくなりすぎて小回りが利かなくなっているぞ!それに、まだ私の攻撃は終わっていない!」

 

 そのままウォンレイは連続でギャロンを殴り続けた。1発1発がギャロンの一撃を超えているため、ギャロンは一気にボロボロになってしまった。

 

ウォンレイ「これで100発目だ!」

 

ギャロン「ぐあああっ!!」

 

 100発目の鉄拳を受けてギャロンは吹っ飛ばされた。

 

ジェット「(そんな…ファウードの力を得たギャロンが手も足も出ずに負けるなんて…)」

 

 一方、ブラゴペアはザルチムの方に向かっていた。

 

ザルチム「優勝候補のブラゴが俺の邪魔をしやがって…!」

 

ラウシン「オルシド・シャロン!」

 

 ザルチムの分身によってブラゴとシェリーは影に拘束された。

 

ザルチム「どうだ!優勝候補のブラゴといえど、弱っちい人間の方を拘束すれば何もできまい!」

 

ブラゴ「ふっ、バカめ。自分で自分の墓穴を掘ったようだな」

 

ザルチム「墓穴だと?」

 

シェリー「……ザルチム、あなた、人間を相当甘く見ているようね…。自分達が強いからといって人間を…あまり人間を舐めるんじゃないわよ!!」

 

 思わずザルチムが『弱っちい人間』と言ったのがシェリーの逆鱗に触れる事となり、シェリーは怒りに任せて拘束を引きちぎった。

 

ザルチム「な、何だと!?人間がオルシド・シャロンを破った!?」

 

ブラゴ「シェリーをそんじょそこらの人間と一緒にするな。こいつは俺のパートナーに相応しい強い女だ。しかも、シェリーの強さはお前のパートナーよりも数段上だからな!」

 

 ブラゴも容易く拘束を引きちぎった。そして、シェリーは素早く接近し、ザルチムを殴り飛ばした。

 

ザルチム「(くそったれ!俺の拘束を自力で引きちぎりやがった上、俺を殴り飛ばしやがって…!またしても俺は人間に恐怖を味わうとでもいうのか…!?)」

 

シェリー「ディゴウ・グラビルク!」

 

 肉体強化されたブラゴは一気にザルチムに接近し、連続でパンチを喰らわせた。

 

ブラゴ「ザルチム、お前はゾフィスと同じ臆病者なんだよ!お前はアリシエが怖いからサポートシステムとかいう小細工を使って消耗を狙い、叩きのめそうとした。それはお前が臆病者だと言っている証拠だ!真向から戦う勇気のない臆病者のてめえが俺達に勝てるとでも思っているのか!?」

 

シェリー「これは私とブラゴの1発よ!」

 ザルチムに100発パンチを打ち込んだ後、シェリーとブラゴは同時にパンチを打ち込み、ザルチムを殴り飛ばした。

 

ザルチム「ぐあああっ!!」

 

ラウシン「ザルチム!」

 

ガッシュ「(まさか、シェリーが自力でオルシド・シャロンを破るなんて思わなかったのだ…)」

 

恵「(あの人、もう人間をやめてるのかしら…?)」

 

ウォンレイ「ブラゴ、一気に勝負を決めるぞ!」

 

ブラゴ「ああ!」

 

ジェット「エマリオン・バスカード!」

 

 ギャロンの最強呪文が迫った。

 

ギャロン「ふはははっ、俺を忘れたようだな!」

 

ブラゴ「シェリー、こいつに俺達の新しい最強呪文を喰らわせてやるぞ」

 

シェリー「ええ。ニューボルツ・マ・グラビレイ!」

 

 ニューボルツ・マ・グラビレイにより、ギャロンの術は粉砕されてギャロンはボロボロになってしまった。その余波でギャロンの本に火が付いてしまった。

 

ギャロン「ぐあああっ!!そ、そんな!ファウードの力を得たこの私が~~!!!」

 

 そのままギャロンは倒れた。そして本が燃え尽きた後、魔界に送還された。

 

アリシエ「た、助かった。感謝する」

 

シェリー「気にする事はないわ。私達もファウードを止めるために来たの」

 

アリシエ「という事は、君達は味方なんだね」

 

シェリー「そういう事よ」

 

ウォンレイ「ところで、残るザルチムは?」

 

ブラゴ「どうやら、逃げられたようだ」

 

 

 

ファウード 通路

 ブラゴが言った通り、ボロボロのザルチムはラウシンと共にどさくさに紛れて撤退した。

 

ザルチム「俺とした事が…強敵ぞろいのガッシュ達が相手とはいえ、ムキになりすぎた…。今、俺達が意識しなければならなかったのはあいつらじゃない…、もっと気を付けなければならない強敵が…早くリオウに、リオウにこの事を……」

 

 ブラゴから受けたダメージは凄まじく、途中でザルチムは倒れてしまった。

 

ラウシン「ザルチム、しっかりしろ、ザルチム!」

 

 ラウシンはザルチムを運んだ。しばらくすると、ゼオンペアがザルチムとラウシンが通ったのと同じ道を通ろうとしていた。

 

 

 

ファウード 第4脊髄

 

 ガッシュ達は残るデゴスと戦っていた。

 

ニコル「ギガノ・コファル!」

 

ウルル「スオウ・ギアクル!」

 

しおり「ディゴウ・ガル・ゼルセン!」

 

 次々とデゴスは倒されて全滅した。

 

ティオ「これでデゴスは全滅したわね」

 

しおり「シェリーもよくここがわかったわね」

 

シェリー「この子達に案内してもらったの」

 

 シェリーの後ろにジェムとチータがいた。

 

清麿「ジェムとロデュウのパートナーか。ヨポポとロデュウはまさか…」

 

チータ「2人ともデゴスと刺し違えて魔界に帰ったわ…」

 

シェリー「その直後に私達は2人と遭遇したの。このまま置いておくと危険だから私達と同行させたわ」

 

ジェム「ごめんね、みんな。私のせいでヨポポが苦しんだ挙句、魔界に帰る事になって…」

 

チェリッシュ「あなたが気にする事じゃないわ。ヨポポは勇敢に戦って魔界に帰った。それだったら、その子の遺志を無駄にしないためにも、私達は前に進まなくてはならないわ」

 

ウォンレイ「ジェムとロデュウのパートナーもこの場に留まると危険だから私達と同行した方がいい」

 

チータ「わかったわ」

 

 そんな中、リーヤがシェリーを角でつついた。

 

シェリー「どうしたの?」

 

リーヤ「こんなに強い人間を見たのはアリシエ以来だ。凄いな、お前」

 

シェリー「どういたしまして」

 

ブラゴ「こんな毛玉チビが役に立つのか?とっととマスコットらしくしてればいいんじゃないのか?」

 

リーヤ「何だと!?ブラゴ!僕はマスコットなんかじゃない、勇敢な戦士だ!優勝候補のお前だって恐ろしくも何ともないぞ!」

 

ティオ「凄いわね…初対面なのにブラゴに堂々と言い返すなんて…」

 

ガッシュ「と、とりあえず行くのだ、みんな!」

 

 ガッシュ達は先へ進んだ。

 

 

 

ファウード コントロールルーム

 その様子はリオウも見ていた。

 

リオウ「おのれ…、まさか優勝候補のブラゴまでガッシュに味方するとは…!おのれ…!」

 

 次から次へと邪魔者が来る事にリオウは苛立ちが募る一方だった。

 

リオウ「だが、次からは簡単に通れると思ったら大間違いだぞ…!」

 




これで今回の話は終わりです。
今回はアニメのザルチム戦にテッドペアの代わりにブラゴペアが乱入するという話に仕上げました。
ザルチムと一緒に出てきたギャロンは原作のような役回りをさせる事はできないため、一応は最大呪文や最強の肉体強化術は出たものの、ウォンレイやブラゴの噛ませになるというアニメのような扱いになっています。
アリシエに続いてシェリーに恐怖したザルチムですが、しばらくしてからまたしても人間に恐怖する事となります。
次はキース戦ですが、前編後編に分けており、前編はアニメよりのギャグ満載の戦いになります。
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