金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL68 カバさんとライオン

ファウード 第1脊髄

 アースを先に行かせたレインはゴームと戦っていた。レインとゴームの戦いはややレインが優勢であり、取っ組み合いもレインが少し押していた。

 

ミール「まさか、リオウさえ足元にも及ばない強さのゴームとここまで戦える魔物がいたとはね。」

 

レイン「俺は昔、大暴れしていた時は大人さえ押さえようがなかったほど体もデカイし、力も強かったからな」

 

ミール「だいたいゴームも似たような生い立ちよ。ま、すぐにやられちゃってね!」

 

 取っ組み合いからレインとゴームは距離をとった。

 

カイル「アボロディオ!」

 

ミール「ディオボロス!」

 

 アボロディオとディオボロスがぶつかったが、アボロディオがぶつかり合いに勝利し、ゴームに直撃した。

 

ゴーム「ゴォオオッ!!」

 

ミール「何よ、あれ!かなり強いじゃない!」

 

レイン「言っただろ?俺はかなり強いって」

 

カイル「僕とレインと仲間達は世界を、そして大切な人達を守るために強い力を振るって戦っているんだ!お前達やリオウのような自分勝手な悪い奴には絶対に負けないぞ!」

 

ミール「あのチビ、随分態度がでかいわね!!むっかつく~~!!ギガノ・ディオボロス!」

 

カイル「アボロディオ!」

 

 ギガノ・ディオボロスもアボロディオには勝てず、またしてもアボロディオがゴームに命中した。

 

ゴーム「ゴォ…」

 

カイル「ギガノ・アボルク!」

 

 レインの身体能力が向上し、ゴームに一気に迫った。ゴームは応戦しようとしたものの、肉体強化の術で強化されたレインには歯が立たず、一方的に殴られる始末だった。

 

ミール「くぅ~~っ、あいつの術は強力すぎるじゃない!こうなったら、大技よ!ウィ~~・ム~~・ウォ~~・ジンガムル・ディオボロス!」

 

 独特のポージングをとった後、ウィー・ムー・ウォー・ジンガムル・ディオボロスを発動させた。

 

カイル「ガルバドス・アボロディオ!」

 

 ガルバドス・アボロディオとウィー・ムー・ウォー・ジンガムル・ディオボロスがぶつかったが、ガルバドス・アボロディオがあっさりせめぎ合いに勝利し、ゴームに直撃した。

 

ゴーム「ゴォオオッ!!」

 

ミール「あのチビの心の力はどうなってるのよ!!」

 

 清麿達は数か月以上にも及ぶ特訓を積んでディオガ級の術を数発ほど連射できるようになったが、カイルはもともとの素質が高かったためか、数週間程度の期間の特訓でディオガ級やそれに近い威力の術の連射ができるようになっていた。

 

 

 

ファウード コントロールルーム前

 先に行ったアースはコントロールルームの前に来ようとしていた。

 

アース「エリー、出口です!」

 

エリー「いよいよだな、アース」

 

 ようやくアースはコントロールルームの前に来た。

 

エリー「ここが…コントロールルームか?」

 

アース「いえ…ここは恐らく、手前の部屋…。きっと、あの扉の向こうがリオウのいるメインコントロールルーム」

 

 すると、扉が開いた。扉から出てきたのはリオウだった。

 

リオウ「アースよ、よくも楯突いたな!」

 

アース「黙れ!魔界の二つの脅威、ファウードとバオウの監視こそが我が魔界の法を守る一族の使命!魔界よりファウードを持ち出した貴公ら一族の罪、見逃すわけにはいかぬ!リオウ!」

 

リオウ「以前、会った時もファウードとバオウの監視だの、法を守るだのうるさいんだよ!次期魔界の王たるこの俺が直々に声をかけてやったんだぞ!」

 

アース「リオウ、貴様は次の王になるのはおろか、王の素質そのものもない!ガッシュを見ろ!ガッシュは貴様のようにファウードのような餌や呪いといった手法を一切使わずにその人柄で多くの魔物を仲間にしてきたのだぞ!その姿は某も感心したほどだ。貴様とは雲泥の差だ!」

 

リオウ「何だと…!?」

 

アース「それに、貴様はこの戦いを裏で操り、我らの動きを見張っている者の存在についても知らんようだな」

 

リオウ「この戦いを裏で操り、俺達の動きを見張っている奴だと?そんな奴がいるか!いたのなら、すぐにザルチムが見つけているはずだ!」

 

アース「やはり、その者の存在に気付いていないのなら、王の素質は全くないようだな」

 

リオウ「ええい、こうなったら先に向かっている連中の足止めをしてやる!」

 

 リオウが機械を操作すると、ガッシュ達が進む方の通路が閉鎖された。

 

アース「何っ!?」

 

リオウ「これなら連中も」

 

アース「世の中は事が全て上手く行くとは限らんぞ。それに、消耗も想定して我らはファウードの回復液も持ってきている。詰めが甘いな、リオウ!」

 

リオウ「くそぅ…こうなったらアース、貴様を捻り潰してやる!」

 

エリー「アース、わかっているな」

 

アース「無論です。清麿の話では、リオウのパートナーのいる所は…」

 

 アースはリオウの腹を凝視した。

 

エリー「わかっているようだ。行くぞ、ゴウ・ソルド!」

 

 剣を強化してアースは突っ込んで来た。

 

バニキス「ゴウ・ファノン!」

 

 アースは剣でリオウの術を砕き、リオウに迫った。

 

エリー「ウルソルト!」

 

 今度は高速の突きでリオウを連続攻撃した。

 

リオウ「お前の剣、力を吸い取るか!」

 

エリー「ゴウ・ソルド!ジャン・ジ・ソルド!」

 

 一気に畳みかけてリオウをダウンさせた後、アースはリオウの腹に手を突っ込ませた。

 

アース「既に清麿から貴様はパートナーをどこに隠しているのか聞いているぞ。今から引きずり出してやる!」

 

 アースはリオウの腹の中に隠れているバニキスの髪を引っ張って外に引きずり出した。そして、剣でリオウを吹っ飛ばした。

 

リオウ「くそっ!バニキスが隠れている場所が清麿にはなぜわかったのだ!?」

 

バニキス「そんな事を考えるのはどうでもいいだろう?それよりも、俺を外に出させた以上、奴等に俺達の強さを思い知らせてやろう」

 

リオウ「ああ、そうだな」

 

エリー「アース、パートナーは引きずり出せたが、ここからは厳しくなるぞ!」

 

アース「それは承知の上です。敵はファウードの回復液を持ってるやもしれません。それに、サポートシステムもあります」

 

エリー「行くぞ、アース!ファウードを止めるためにも!」

 

 お互いにパートナーが外に出ている状態で再びリオウとアースはぶつかり合った。

 

 

 

 

ファウード 第1脊髄

 レインとゴームのぶつかり合いは続いていた。

 

ミール「もう、倒すメドさえ立たないなんて最悪よ!」

 

カイル「レイン、後、もう一息で倒せそうだね!」

 

レイン「最後の最後まで気を抜くな、カイル!」

 

カイル「うん!」

 

???「レイン、俺達の仲間にならなかった事を後悔させてやるぞ!」

 

 声がした方を向くと、そこにはパピプリオペアがいた。

 

レイン「お前ら…いたのか…?」

 

パピプリオ「何だよ、レインまでそんな顔をするのかよ!」

 

ルーパー「私達が来たからにはもうレインは終わりよ!」

 

パピプリオ「ゴーム、俺達が援護するぜ。俺の術で動きを止めてから」

 

ミール「……ギガノ・ディオボロス!」

 

 ゴームは味方のはずのパピプリオとルーパーを攻撃した。

 

パピプリオ「な、何をするんだよ!?俺達は味方だぞ!」

 

レイン「味方を攻撃した?」

 

ミール「言ったでしょ?私達はリオウの手先になった覚えはないって。それに…ゴームはとてもむしゃくしゃしてるのよ。何の役にも立たない非力なチビとブスおばさん、あんたら、私達のうっぷん晴らしにやられるぴょん!」

 

 最早、八つ当たりしたくてたまらないゴームはレインでは苦戦してストレス発散ができないため、パピプリオペアに攻撃を向けた。

 

レイン「おい、お前達は俺と戦うんじゃなかったのか!?」

 

ミール「まずはこのクソガキとババアから始末するのよ。あんた達の始末はその後よ!」

 

カイル「許せない…!」

 

 八つ当たりしたくて見境がなくなっているゴームペアにレインペアは怒りで震えていた。

 

 

 

ファウード 通路

 移動しているアースチームだったが、移動中にバリーは何かに気付いた。

 

グスタフ「どうした?バリー」

 

バリー「でかい力二つと小さい力1つを感じる」

 

モモン「おまけに、小さい力が弱くなっていきているよ」

 

サウザー「バリーも魔物の力を感じる事ができるのか?」

 

バリー「流石にモモン程ではないがな」

 

キャンチョメ「でも、その小さい力って何なのかな?」

 

モモン「大きい力はレインとゴームだとわかるけど、小さい力はどういった魔物なのかはわからない。でも、体内魔物じゃない事は確かだよ」

 

エル「もしかしたら、誤ってファウードに迷い込んだ魔物かもしれません!」

 

サンビーム「とにかく急いでレインやアースと合流しよう!」

 

テッド「スピードを上げてくれよ、ジード!」

 

ジード「任せな!」

 

 ウマゴンとカルディオはスピードを上げ、ジードもバイクのスピードを上げて急いだ。

 

 

 

ファウード 第1脊髄

 苛立って八つ当たりがしたくてたまらないゴームの猛攻にパピプリオはどうしようもなかった。

 

パピプリオ「ルーパー…、もうルーパーはボロボロだぜ…。もう敵いっこないから奴等に本を燃やさせようよ…」

 

ルーパー「何…言ってるの…?パピプリオ…。今度そんな事を言ったら…ひっぱたくわよ…!」

 

 いつもとは違う厳しい態度のルーパーにパピプリオはわがままを言えなかった。

 

ルーパー「パピー、あなたは本を持ってレインと一緒に逃げるのよ。あいつらに本を燃やさせたってどの道、私に八つ当たりを続けるわ!だから…あなただけでも逃げるのよ!」

 

パピプリオ「そ、そんなの嫌だよ!このままルーパーがゴームの攻撃を受け続けたら死んじゃうじゃないか!」

 

ルーパー「パピーだって噂を聞いたでしょ?もし、悪い奴が魔界の王様になったら魔界にとんでもない事が起こるって!あなたが生きてくれれば、私なんてどうでもいいのよ!」

 

パピプリオ「何でだよ!ルーパー、何でそこまで俺にしてくれるんだよ!」

 

ルーパー「私はあなたの…お母さんだから…」

 

 ルーパーに優しくなでられた際にパピプリオはルーパーと会ったばかりのころを思い出していた。

 

 

 

回想

パピプリオ「全くよ…こんなブスが俺のパートナーなんてな。俺も運が悪いぜ」

 

ルーパー「うふふ。でもね、ブスでも料理はうまいのよ。お腹減ってるでしょ?たくさん食べてゆっくり寝なさい」

 

 それから、しばらく経った後の事だった。

 

パピプリオ「この街のガキ共よー!俺が余所者だって言って野球に混ぜてくれねえんだぜー!」

 

ルーパー「じゃあ私が野球の相手をするわ。私がピッチャー、あなたがバッターよ」

 

 話をしてる最中、パピプリオは写真を見つけた。

 

パピプリオ「おい、ルーパー。この子供の写真は誰なんだ?」

 

ルーパー「私の…子よ…。7歳だったわ…。心臓の病気でね…死んじゃったの…。私…何もできなかったわ…何も…」

 

 

 

ミール「もう今度は本当に消すわよ」

 

ルーパー「パピー、早く逃げるのよ!」

 

パピプリオ「ルーパー…」

 

ルーパー「レイン、早くパピーを!」

 

カイル「レイン、僕はあの人を置いてパピプリオを連れて行くなんてできないよ!」

 

レイン「俺もだ!ゴーム、お前のような奴は俺がとっちめてやるぞ!」

 

ミール「結局あんたもあのチビを庇うのね。だったら、全員まとめて消えな!ギガノ・ディオボロス」

 

???「ミミルオ・ミファノン!」

 

 ギガノ・ディオボロスが放たれたが、咄嗟にウマゴンが来て、乗っていたモモンのミミルオ・ミファノンでギガノ・ディオボロスの軌道が曲げられてしまった。

 

ミール「ギガノ・ディオボロスの軌道が曲がった!?」

 

ゴーム「ゴォ?」

 

 ようやくアースチームが到着したのだった。

 

エル「小さい力の魔物はあなたなのですか?」

 

パピプリオ「それよりも、ルーパーが!」

 

 限界が来たのか、ルーパーは倒れた。その怪我の生々しさにエルは衝撃を受けていた。

 

エル「ひどい怪我…。なんと惨い事を…」

 

キャンチョメ「あいつら……!」

 

 今までのキャンチョメは弱くて臆病だったため、殺意というものが全くなかったが、清麿の特訓をこなして新しい術を覚えて強くなってからこれまでなかった殺意という感情が芽生えていた。そして、仕事先で友達になったパピプリオとルーパーが傷つけられた姿を見て、それは一気に増幅されていった。

 

サンビーム「エルはその人にファウードの回復液を飲ませるんだ!奴は私達が相手をする!」

 

エル「モモン、手伝いを!」

 

モモン「うん!」

 

 エルはルーパーにファウードの回復液を飲ませるためにモモンにその手伝いをさせた。

 

ミール「まさか、邪魔が入るとはね」

 

テッド「てめえ、仲間をなぜ攻撃してるんだ!?」

 

ミール「あんなチビは仲間じゃないわよ。というか、リオウも私達の敵よ。だから、隙を見てリオウも始末するの。幸い、リオウはゴームより弱いから徹底的に痛めつけてね!」

 

グスタフ「あの魔物とパートナーは筋金入りのひねくれ者のようだな」

 

バリー「向かってくるのなら、倒すまでだ」

 

キャンチョメ「みんなは手を出さないでよ…!」

 

ウマゴン「メル?メルメルメ」

 

カルディオ「パルパルモーン」

 

キャンチョメ「あいつらは僕の友達のパピプリオをあんな目に遭わせたんだ…。だから…僕の手でけちょんけちょんにやっつけないと気が済まないんだよ…!」

 

 殺意と怒りを剥き出しにしてキャンチョメはゆっくり進んでいった。

 

サンビーム「キャンチョメ、いくら何でも危険すぎる!」

 

フォルゴレ「サンビーム、キャンチョメは以前よりも強くなったんだ。いざとなれば私が止めるから、任せてくれないか?」

 

ミール「あんた、随分舐めた口を利くわね。私達もあんたを叩きのめしてやろうと思ってた所よ。ウィ~~・ム~~・ウォ~~・ジンガムル・ディオボロス!」

 

フォルゴレ「フォウ・スプポルク!」

 

 ウィー・ムー・ウォー・ジンガムル・ディオボロスはあっけなくキャンチョメのフォウ・スプポルクに掻き消された。

 

ミール「またあの術なの!?」

 

フォルゴレ「ミリアラル・ポルク!」

 

キャンチョメ「ウィ~~・ム~~・ウォ~~・ジンガムル・ディオボロス!」

 

 ミリアラル・ポルクでウィー・ムー・ウォー・ジンガムル・ディオボロスを返した。

 

ゴーム「ゴォオオッ!!」

 

ミール「また!?」

 

キャンチョメ「これで終わりじゃないぞ…。僕の…僕の友達をあんな目に遭わせたお前達を許すもんか……!絶対に…、許すもんか!!」

 

 殺意と怒りが頂点に達したのと同時にキャンチョメの本が光った。

 

フォルゴレ「新しい呪文?」

 

 何を習得したのか見てみると、新しい呪文の名前は手帳で見たのと同じシン・ポルクだった。

 

フォルゴレ「まさか、この呪文が出たとは…!」

 

 

 

回想

 出発前、ホテルでフォルゴレはシン・ポルクの事を清麿に聞いていた。

 

清麿「まさか、あの時、キャンチョメとお前はこの手帳に書かれてあったシン・ポルクのページを見たのか?」

 

フォルゴレ「ああ。だから、清麿に聞いてみようと思って」

 

清麿「俺も実際に見た事はないが、シン・ポルクはガッシュの知る限りでは消滅の術と並んでトップクラスの危険な術だそうだ。何しろ、変化させた姿と声を通して相手の脳に命令を送り、精神を攻撃する術だからな。下手な攻撃呪文よりもよっぽど強力だ」

 

フォルゴレ「確かに、体の傷より心の傷の方が治すのが難しいと言われているぐらいだからな…」

 

清麿「それと、シン・ポルクの対処法は実質、効果の範囲外からの攻撃だけだ。それができるのは…」

 

フォルゴレ「私達の仲間ではチェリッシュだけか」

 

清麿「万一、キャンチョメがシン・ポルクを習得してから暴走した際はフォルゴレが何とかするんだ。チェリッシュのグラード・マ・コファルで狙撃して気絶させたって一時しのぎにしかならない。頼むぞ」

 

 

 

キャンチョメ「フォルゴレ、新しい呪文は何だい?」

 

フォルゴレ「…シン・ポルクだ…」

 

キャンチョメ「だったら、すぐに使って!僕はシン・ポルクを使いこなすイメージトレーニングはもうやったんだ!僕達にはあまり時間が残されていないんだ!」

 

フォルゴレ「……ああ、シン・ポルク!」

 

 シン・ポルクの発動と共にキャンチョメの姿がライオンの絵柄が入った服になった。

 

ゴーム「ゴォ?」

 

ミール「何かと思えばただ、姿が変わっただけじゃない。でも、一気に決めさせてもらうわよ!ディオボロス・ザ・ランダミート!」

 

 黒い物体がキャンチョメ目掛けて襲い掛かった。

 

サンビーム「いかん!キャンチョメ、フォウ・スプポルクを使うかよけろ!」

 

キャンチョメ「大丈夫だよ。シン・ポルクさえ唱えていればよける必要も術を消す呪文も必要ないんだよ」

 

 キャンチョメの体から口が生えた触手が出てきて、黒い物体を全部触手が食べてしまった。

 

ミール「え!?」

 

グスタフ「触手が全て術を食べただと?」

 

キャンチョメ「(やっぱり、僕の思った通りになった…)」

 

 ファウードに行く前までにキャンチョメはシン・ポルクが使えるようになった時に備えたイメージトレーニングをしていた。それをやったため、すぐにシン・ポルクが使いこなせたのであった。

 

ミール「なん…で…?術を消す呪文もなしでゴームの術を全て消した…!?そんな…はずはない!」

 

キャンチョメ「これは夢でも何でもないんだよ!」

 

 今度は触手を拳に変えてミールの足にぶつけた。拳をぶつけられたミールの足にはしっかり傷ができていた。

 

ミール「きゃあああっ!!うそ…何…で…?」

 

 シン・ポルクの異様さには一同も驚いていた。

 

サウザー「おい、あの術は何だかおかしいぞ!キャンチョメの体から触手が出たり、あんな四方八方から来る術を全て触手で食べたり、いくら何でも魔物の術にしてはおかしすぎるぞ!」

 

エル「フォルゴレさんはあの術は何かわかりますか!?」

 

フォルゴレ「…シン・ポルクはキャンチョメの化けた姿や声を通して熱いとか、硬い拳に殴られたとかの命令を脳に送り、相手の精神に直接ダメージを与える危険な術だ…!」

 

エル「何ですって!?そんな危険な術をキャンチョメ君が!?」

 

モモン「僕でもフォルゴレが言ったような感じの術だとわかるよ!もし、このままキャンチョメがゴームとミールに攻撃を続けたら…!」

 

 その間にもキャンチョメの攻撃は続いていた。

 

ミール「ゴーム、飛ぶのよ!飛びさえすれば」

 

ゴーム「ゴォ!」

 

 ミールを乗せてゴームは空を飛んだ。

 

キャンチョメ「その羽は邪魔だね!」

 

 キャンチョメは腹から刃物を飛ばし、ゴームの羽を切り刻んだ。

 

キャンチョメ「落ちな!」

 

 今度は触手の一撃でゴームは地面に落ちた。

 

サンビーム「圧倒的だ…。バリーを超えているかも知れん…」

 

バリー「(力だけならな。だが、あいつの目はさっき戦ったキースと同じ目をしている…)」

 

ミール「この…このぉおおっ……!」

 

 キャンチョメはみるみる巨大化し、凶悪な獣人の姿となった。

 

キャンチョメ「さぁ…次はどこをぶん殴られたい?」

 

 凶悪なキャンチョメの姿にゴームペアとパピプリオペアは震えていた。

 

パピプリオ「お、おい…キャンチョメ…、もう…やめろよ…。相手もよぉ、震えてるぜ…」

 

キャンチョメ「何言ってんだい?パピプリオ、こいつは八つ当たりで君を苦しめたんだろう?ルーパーだってボロボロじゃないか。ちゃんと罪は償わせないと…同じか、それ以上の痛みを与えてね…。こいつらを痛めつけた後はジェム達を呪いで命の危機に晒したリオウの番だ」

 

 デボロ遺跡での戦いが終わってから抱いていた清麿の悪い予感が遂に的中した瞬間だった。

 

キャンチョメ「さぁ、ミール、ゴーム!まだまだ痛め足りないぞ…本当の地獄はこれからだ!」

 

 そんな時、フォルゴレ達が立ちはだかった。

 

フォルゴレ「そこまでだ、キャンチョメ!もうやめろ!」

 

キャンチョメ「何のつもりだい?フォルゴレ、みんな」

 

フォルゴレ「キャンチョメ、もう勝負はついた」

 

エル「もうこれ以上あの人達を痛めつける必要はありません。本を燃やしてゴームを魔界に帰してからコントロールルームへ急ぎましょう」

 

キャンチョメ「ダメだよ、こいつらはパピプリオとルーパーにひどい事をしたんだ。本を燃やす前にたっぷりと反省させないと…」

 

ミール「ギガノ・ディオボロス!」

 

 フォルゴレ達がキャンチョメを止めようとしていると、ミールが呪文を発動させた。

 

ミール「はっ、間抜けめ!パートナーや仲間達がわざわざ目の前に出てくるなんて本当に」

 

 しかし、フォルゴレ達目掛けて放たれたギガノ・ディオボロスはキャンチョメの触手に食われた。

 

キャンチョメ「だから言っただろ?こいつらには反省が必要だって…。ボロボロになるまで痛めつけなきゃダメなんだ!」

 

 再びキャンチョメの攻撃が始まった。

 

テッド「おい、もうそんな事しなくったっていいだろ!?」

 

キャンチョメ「悪い事をしたらどうなるか…僕に逆らったらどうなるかを…」

 

 あまりにも凄惨な光景にパピプリオペアは怯え、エルは目を向ける事さえできなかった。

 

キャンチョメ「ふふふ…まだ眠るのは早いよ」

 

サンビーム「フォルゴレ、早く本を離すんだ!」

 

フォルゴレ「さっきからやってるんだが…!」

 

 本を離そうとしたが、フォルゴレは離したくても手から離れなかった。

 

キャンチョメ「本を捨てようとしても無駄だよ。フォルゴレの手には僕の髪の毛が絡みついている。その髪の毛からフォルゴレの脳に『本を離さない』『心の力を出し続ける』と命令がいっているからね」

 

サンビーム「こうなれば私達が止めるしかない!ゴウ・シュドルク!」

 

 しかし、本は光らず、ウマゴンには何の変化もなかった。

 

ウマゴン「メル?」

 

サンビーム「術が発動しない?」

 

サウザー「何やってんだよ、オヤジ!ゴウ・ギドルク!」

 

 カルディオの方も同様に変化がなかった。

 

サウザー「何で術が発動しねえんだよ!」

 

 不審に思ったグスタフが手を見ると、そのからくりが明らかになった。

 

グスタフ「私達の手にもキャンチョメの髪の毛が絡みついているぞ!」

 

ジード「何だと!?」

 

カイル「本当だ!」

 

エル「どういうつもりなんですか?キャンチョメ君!」

 

キャンチョメ「みんなが邪魔したりしないように、みんなの手に絡みついている髪の毛から『心の力を出さない』という命令を脳に送っているんだ。フォルゴレやみんなは僕がゴーム達にするお仕置きを黙って見てればいいんだ!」

 

 攻撃をやめないキャンチョメに対し、フォルゴレはキャンチョメの攻撃からゴーム達を庇った。

 

フォルゴレ「やめろと言ってるんだ…キャンチョメ…」

 

モモン「もうやめてよ、キャンチョメ!これ以上攻撃したらゴーム達の精神が壊れて死んじゃうよ!だから…やめてよ!!」

 

キャンチョメ「フォルゴレ…なぜそこまでそいつらを庇うんだい?この攻撃はフォルゴレが受けても同じようにダメージをくらうんだよ。それに、何でみんなまで止めようとするんだい?」

 

フォルゴレ「私やみんながそうするのは、キャンチョメが間違った方向へ行かないためだ」

 

キャンチョメ「今の僕が間違ってるって!?なぜだ!?僕はやっと『力』を手に入れたんだよ!悪い奴等をやっつける力を!そうさ、僕はライオンになれたのさ!ガッシュのようにどんな敵をもやっつける強くてかっこいいライオンに!僕は…僕は今まで本当に弱かった…。千年前の魔物との戦いでは、僕が弱いからキッドを守れなかった…。それに、僕が弱いせいでしょっちゅうフォルゴレも死にかけていたんだ。でも、ガッシュは魔界では同じ落ちこぼれだったのに人間界で再会した時には僕の遥かに上を行く強さを得ていた…。そんなガッシュを見て、僕はもっと力があればと思って毎日欠かさずに清麿から出された特訓のメニューをこなしていたんだ!」

 

フォルゴレ「ああ、キャンチョメは確かに強くなった。でも、ライオンになってはいけないんだ」

 

キャンチョメ「なぜだい!?ライオンはみんなの憧れだよ!ガッシュもライオンそのものの強さを持ってたじゃないか!」

 

バリー「…キャンチョメ、お前はガッシュがどういった奴なのか全く理解してないようだな」

 

グスタフ「ガッシュはお前のように恐れられているライオンだったのか?」

 

キャンチョメ「…それってどういう意味なんだよ…?」

 

バリー「それは、あいつらが物語っているぞ」

 

 バリーが指差した方には震えているパピプリオペアがいた。

 

キャンチョメ「パピプリオ、ルーパー、どうしたんだ!?何か話せよ!」

 

 パピプリオペアは怯えてレインの後ろに隠れた。

 

フォルゴレ「キャンチョメ…私も昔はライオンだったんだよ…。どこか勘違いした、バカなライオンさ…」

 

 

 

回想

 フォルゴレは昔を思い出しながら過去を語った。それは、モーリスが暴露したものと同じものだった。

 

フォルゴレ『イタリアの田舎町で、体が大きいのと、力があったのとで暴れまわっていた…。私の事を少しでもバカにする奴はぶっ倒してきた。悪い奴も、いい奴も全て私に逆らう奴は1人もいなかった。髪も服装もハードに決めて、かっこよさと強さを求めた、まさにライオンさ…。だがな…そのうちおかしくなってきたんだ。私から人が離れていったのさ…。人を助けたって変わらない…』

 

 悪人に絡まれている人をフォルゴレは助けたものの、助けた人は怯えて逃げた。

 

フォルゴレ「…おい…助けてやったんだぞ!礼ぐらい言ったらどうだ!?」

 

フォルゴレ『そして最後は、私の両親すら私から離れていった…』

 

 

 

フォルゴレ「わかるか?キャンチョメ…。ライオンの牙に小鳥は止まらないのさ…」

 

キャンチョメ「そんな…ゴーレンのパートナーが言った事が本当だったなんて…。それに、ファウードへ行く前の夜に言った言葉は…」

 

フォルゴレ『知ってるかい?キャンチョメ、カバさんは…カバさんの牙には小鳥が止まるんだぜ…』

 

フォルゴレ「ああ…故郷を追い出された私が偶然TVでカバさんの牙に小鳥が止まってる映像を見たのさ。私はその時、『こっちの方がいい』と思ったんだ。不格好でもなんでも私はそのカバの姿になりたいと思った。愉快なスターとなった今でも私の両親は怖がって私に近づかない…。キャンチョメ、そうなっちまったらもう終わりなのさ…」

 

キャンチョメ「…でも…でも…僕は…僕は強くなりたかったんだ…。こいつらを徹底的に倒せばきっと変われる!もう弱い自分には戻りたくないんだ~!!」

 

 フォルゴレの言葉を聞いてパニックになったキャンチョメは拳を振り下ろした。

 

エル「フォルゴレさん!」

 

サンビーム「何だ…?」

 

 なんと、フォルゴレはキャンチョメの拳を受け止め、持ち上げていた。

 

フォルゴレ「キャンチョメ…あの夜は言わなかったが、カバさんは強いんだぜ…子供を守る時は特に強い!ライオンだって倒しちまうんだぜ!」

 

サウザー「なぁ、オヤジ。カバって本当にライオンより強いのか?」

 

サンビーム「そうらしい。何でも、カバはライオンですら容易く手出しできない動物だそうだ」

 

キャンチョメ「う…」

 

フォルゴレ「キャンチョメ…私はいつだってカバさんだ。私の姿はキャンチョメの目にはカッコ悪く映っていたかい…?」

 

 今までの事を思い出したキャンチョメは変化を解いて元の姿に戻った。

 

キャンチョメ「うわあああん!ずるい、ずるいよ、フォルゴレ~!フォルゴレよりかっこいい動物なんているもんか~~!ごめんよ、フォルゴレ、みんな…!」

 

 この光景にみんなは微笑み、エルはうれし涙を流していた。

 

エル「何だか嬉しくて涙が出てきますわ…」

 

サンビーム「念のため、ゴームの本は持っておいた」

 

フォルゴレ「もうゴーム達もボロボロで戦う事はおろか、ろくに動けない」

 

キャンチョメ「じゃあ、シン・ポルクを解くよ」

 

 シン・ポルクを解くと、ゴームの羽が元に戻り、ゴームとミールの傷もあまりなかった。

 

サウザー「おい、ゴームの羽が元通りになってるぞ!」

 

レイン「本当だ」

 

フォルゴレ「シン・ポルクは主に精神を攻撃する術だ。だから、そこまで肉体へのダメージも少なかったのだろう」

 

キャンチョメ「みんなが止めなかったらゴーム達の精神が壊れてとんでもない事になってたと思うよ。ごめんね、モモン、みんな…」

 

モモン「でも、何とかなってよかったよ」

 

サンビーム「それよりも、なぜゴーム達はリオウに加担していたんだ?」

 

ミール「…実を言うとね、リオウはゴームの空間移動に目を付けて味方に引き入れたの。でも、ゴームが言う事を聞かないから私に呪いをかけるぞって脅しをかけて無理矢理従わせていたのよ」

 

カイル「ヨポポと同じ事をゴームにもしていたなんて許せないよ」

 

ミール「おまけにリオウは私達をこき使っていたから、ストレスが溜まりに溜まりまくっちゃってさっきみたいにかなり攻撃的になってたわけ。まぁ、八つ当たりした私達も悪いからそこは謝るわ」

 

キャンチョメ「さっきはごめんね、ゴーム」

 

ゴーム「ゴォ…」

 

キャンチョメ「ゴームって友達がほしいの?」

 

ゴーム「ゴオッ!」

 

 キャンチョメの質問にゴームは嬉しそうに答えた。

 

キャンチョメ「だったら、僕達がゴームの友達になるよ。リオウに従うより、僕達の友達になった方が何百倍も楽しくていいよ」

 

ゴーム「ゴォ、ゴオッ!」

 

ミール「あんなにはしゃぐゴームは久しぶりぴょん」

 

パピプリオ「俺も忘れるなよ~~!」

 

 一同は明るく笑ったのであった。

 

バリー「まさか、この一件を通して友達になるとはな」

 

レイン「まぁ、味方も増えてよかっただろうしな」

 

キャンチョメ「バリー、グスタフ、ガッシュがライオンじゃないなら、どういった動物だい?」

 

グスタフ「そうだな…。龍とでも言っておこうか?」

 

キャンチョメ「龍?ドラゴンの事かい?」

 

グスタフ「実を言うとな、龍とドラゴンは人間界ではもともと別の想像上の生き物だ。龍は東洋の神聖なる生き物として、ドラゴンは西洋の邪悪な生き物としてな」

 

キャンチョメ「ガッシュのどこが龍なんだい?」

 

グスタフ「その優しさと強さだ。龍と同じようにガッシュは普段はとても穏やかだが、何かのきっかけで怒りだすと凄まじい力を発揮して敵をなぎ倒す。そこがガッシュが龍だと言っている理由だ」

 

キャンチョメ「そうだね。僕はキッドを助けられなかったせいでガッシュの上辺の強さしか見えてなかった…」

 

バリー「それよりも、あいつらはどうしてるのだろうな?」

 

 そんな中、デゴスの大群が現れた。

 

キャンチョメ「げええっ、デゴスの大群だぁ!!」

 

フォルゴレ「どうするんだい?」

 

テッド「どうするも何も決まってるだろ?」

 

 テッドとレインとバリーが前に出た。

 

レイン「この場は俺達に任せろ」

 

バリー「その間にてめえらはコントロールルームへ行け!」

 

サンビーム「ゴームはどうするんだ?」

 

ミール「私達は肝臓へワープしてから、空になったあんた達のペットボトルに回復液を詰めてから戻ってくるわ。先に行って!」

 

パピプリオ「後、俺達もゴームの手伝いをするからな!」

 

 デゴスの大群の相手をバリー達に任せ、空のペットボトルをゴーム達に預けてからサンビーム達は先へ進んだ。

 

 

ファウード 通路

 清麿チームはコントロールルームの前の部屋まで目前に来ていたが、再び扉に阻まれてしまった。

 

清麿「くそっ、塞がれてしまうとは!」

 

ティオ「体内魔物が湧いてきたわよ!」

 

 ティオの言う通り、体内魔物が湧いてきた。

 

 

 

ファウード コントロールルーム前

 その頃、コントロールルームの前では、アースとリオウの戦いが続いていた。

 

エリー「ギャン・バギャム・ソルドン!」

 

バニキス「ファノン・リオウ・ディオウ!」

 

 二つの術は相殺された。

 

リオウ「ふん、お前達がいくら攻撃しようとも、俺達はサポートシステムでいくらでも回復できる上、バニキスは回復液も持っているんだぞ!もう奴は終わりだ!」

 

アース「それはどうかな?」

 

 映像には、ゴームがキャンチョメ達と和解した様子が映っていた。

 

リオウ「な、何っ!?俺でも手懐けられなかったゴームが奴等の仲間になっただと!?」

 

アース「それが貴様の器の小ささというものだ!もう手下の大半を失った貴様は裸の王様も同然だ!」

 

リオウ「おのれ…おのれおのれ!!アース、俺を侮辱した貴様だけは生かしては帰さん!!バニキス、フルパワーで最大呪文だ!」

 

エリー「俺達もフルパワーで行くぞ!ギャン・バギャム・ソルドン」

 

バニキス「ファノン・リオウ・ディオウ!」

 

 再び二つの呪文がぶつかり合った。しかし、その余波でエリーが吹っ飛び、アースの本に火が付いてしまった。

 

リオウ「手古摺らせやがって…!」

 

エリー「アース、すまん!」

 

アース「エリー、今となってはファウードを止める唯一の希望はガッシュの持つバオウ、そして、それを支える仲間達です。それならば…!」

 

エリー「よい、それが魔界に帰る前にやらなければならないお前の決意ならば…」

 

アース「では、本が尽きるまで呪文を!」

 

エリー「ウルソルト!」

 

 ウルソルトによる高速移動でアースは端末の方へ向かった。

 

リオウ「な、何っ!?」

 

バニキス「一体、何を…?」

 

 リオウ達が怯んでいる間にアースは端末を操作した。そして、ある程度操作が終わってからパネルの色が変わった。そして、それを押した。

 

 

 

ファウード 通路

 扉を閉ざされて通せんぼを喰らった清麿チームはブラゴペアとウォンレイペアが体内魔物と交戦していた。

 

恵「何とかならないの?」

 

清麿「今、そうしてるのだが…」

 

 すると、扉が開いた。

 

コルル「扉が開いたよ!」

 

ガッシュ「急ぐのだ!」

 

ブラゴ「その前に、こいつらを吹っ飛ばす!」

 

シェリー「ギガノ・レイス!」

 

 ギガノ・レイスで体内魔物は一掃された。

 

チェリッシュ「みんな、いよいよリオウの待つ所へ着くわよ!」

 

 清麿チームは一気に進んだ。

 

 

 

ファウード コントロールルーム前

 アースの行動にリオウは驚いていた。

 

リオウ「アース、まさか…!」

 

アース「もうじきガッシュ達はここへ来る。その前に、これは某からの最後の一撃だ!ヴァルセーレの剣に吸い込みし、よろず魔物の魔力を放ち、万物を砂塵へと変える千手剛剣とならん!」

 

エリー「ヴァルセレ・オズ・マール・ソルドン!」

 

 アースの最大呪文、ヴァルセレ・オズ・マール・ソルドンがリオウに迫った。

 

リオウ「ぐあああっ!!」

 

 リオウは吹っ飛ばされた。

 

アース「エリー…、どうか、ご無事で…」

 

 本が燃え尽き、アースは魔界に帰った。魔界に帰るアースの姿をエリーは涙を流しながら見ていた。

 

エリー「アース…お前の頑張りのお陰でガッシュ達が来たぞ…!」

 

 その言葉通り、清麿チームが到着した。リオウはサポートシステムで回復したが、ガッシュ達の登場に驚いていた。

 

リオウ「そ、そんな…!ガッシュ達が……!」

 

しおり「アースがいないわ!」

 

ウォンレイ「もしかすると、アースは私達をここに来させるために……」

 

リィエン「アースの頑張りを無駄にしないためにも、リオウを倒すある!」

 

清麿「だが、俺達が倒すべき敵はリオウだけではない。黒幕も倒さなくてはならない!」

 

ガッシュ「ゆくぞ、みんな!」

 

 ガッシュ達はリオウと対峙したのであった。




これで今回の話は終わりです。
今回はキャンチョメのシン・ポルク習得と今小説ではファウード編で終わるため、原作から前倒しする形でカバさんの話をしました。
石版編での戦いが終わった後に嫌な予感がした人もいたように、キャンチョメの暴走も描きました。カバさんの話でのフォルゴレはいつもと違って純粋にかっこいいと思えた上、読んでてかなり心に沁みたので、シン・ポルク習得とキャンチョメの暴走をやる上で外せないと思い、執筆しました。
ゴームも仲間入りしましたが、後で重要な役割を担います。
次の話はリオウ戦ですが、満を持して黒幕のゼオンが姿を現します。
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