金色のガッシュベル!!SECONDLAP 作:アンドロイドQ14
高嶺家
マルスを撃破してから数日後、清麿の元へ電話が入った。
清麿「はい、もしもし…」
恵『清麿君ね。都合のいい日にみんなでやろうっていってた特訓、今度の日曜日は来れるから楽しみにしててね』
清麿「じゃあ、これで」
その後、電話を切った。
ガッシュ「ティオと恵は来れるのか?」
清麿「ああ。日曜日は人気のない場所で特訓だ!」
イタリア
イタリアでは、世界的スター、パルコ・フォルゴレがアヒルの嘴のような口の少年と一緒にロケの場所を後にしていた。
フォルゴレ「今日のロケも楽しかったな、キャンチョメ」
キャンチョメ「そうだね。でも、フォルゴレもガッシュを探してよ。ガッシュを見つけ出して倒してやるんだ!」
フォルゴレ「でも、どこにいるのかもわからないだろう?」
キャンチョメ「それでも…、僕のような落ちこぼれじゃ同じ落ちこぼれのガッシュにしか勝てないんだ!」
???「フフフフ、ガッシュをお探しなのかな?」
フォルゴレ「誰だ!?」
声と共にレンブラントが現れた。
レンブラント「私はレンブラント。そこの君、ガッシュを倒したいと言ってたね」
キャンチョメ「そ、そうだけど…」
レンブラント「ガッシュなら、日本のモチノキ町という所にいる…。倒したければ行くがいい…」
キャンチョメ「ありがとう!フォルゴレ!」
フォルゴレ「ははははっ、日本のバンビーナ達が大喜びするだろうな」
キャンチョメ「だから、ガッシュを倒しに行くんだけど…」
レンブラント「(魔物に会ったらガッシュはモチノキ町にいると伝えろと言われたが、こいつらじゃダメだろうな…。)」
マルスの遺言通りに行動しているレンブラントだったが、ガッシュの異常な強さを目の当たりにしていたため、キャンチョメでは勝てないと早々に判断した。
マンション 恵の部屋
日曜日、恵とティオはお弁当を作っていた。
ティオ「やけに張り切ってるわね、恵」
恵「当然じゃない。ガッシュ君達があんなに強くなったんだから、私達も強くならなきゃね」
ティオ「…ガッシュがあんな威力のザケルを撃てるような感じで私も凄い防御力のセウシルを出せるようになるかな?」
恵「出せるようになるわよ、きっと。さ、清麿君の家に行きましょう」
高嶺家
ティオペアは途中でコルルペアと合流してガッシュペアを迎えに来た。
恵「初めまして、清麿君のお母さん。私は大海恵と言います」
華「あの人気アイドルが何の用かしら?」
ティオ「清麿とガッシュともピクニックに行く約束をしてるの。いいでしょ?」
華「いいわよ。何だか清麿とガッシュちゃんは女の子にモテモテになってきてるわね」
清麿「お袋、俺は別にモテモテになったわけじゃ、ぐがっ!」
慌てて清麿は階段から降りようとしたが、躓いて階段から落っこちた。
清麿「いてててっ…!」
しおり「清麿君とガッシュ君も来たようだし、出発しよう」
空き地
人気のない場所にガッシュペア、コルルペア、ティオペアの3組が来た。
ガッシュ「おお!ピクニックに来たようなのだ!」
清麿「あのな、ガッシュ。俺達は遊びに来たんじゃないんだぞ」
しおり「清麿君、ガッシュ君達はまだ幼い子供なのよ。大目に見てあげましょう」
恵「ティオ、この前の戦いでギガノ級とか言ってたけど、それって何なの?呪文には何か法則でもあるの?」
ティオ「呪文には色々な法則があるの。学校で習った内容では主に呪文は初級、ギガノ級、ディオガ級、シン級というランクがあって、ランクが上がる毎に威力や効果も上がってくるのよ」
清麿「初級はわかるが、他のランクは人間界で例えるとギガノが中級、ディオガが上級、シンが最上級でいいのか?」
ティオ「その考え方の方が恵達にもわかりやすくていいわ」
恵「ガッシュ君のザケルみたいに呪文の威力を本来の威力から1ランク上の威力にする事は可能なの?」
ティオ「パートナーの心の力の込め方次第ではできない訳じゃないけど、外した時のリスクが大きいからあまりお勧めはしないわ。初級の呪文であんな威力を出せる魔物は私の知る限りでは力を目覚めさせた王族ぐらいよ」
コルル「そのガッシュも王族なのよ、ティオ」
しばらく沈黙が続いた。
ティオ「ええ~~っ!!ガッシュが今の王様の子供!?」
恵「ほんとなの!?」
清麿「本当だ」
ティオ「じゃあ、何で私達と同じ学校に通ってたのよ!」
ガッシュ「訳があって私は家族と暮らせないのだ」
ティオ「…まぁ、王様の子供だったとしても、ガッシュはガッシュよ。それに、あのザケルの威力の高さの理由もわかって納得したわ」
ガッシュ「それはよかったのだ」
恵「どういった特訓をするの?清麿君」
清麿「うーむ…、どうやったら、ティオを強くできるのか…ん?」
ふと、清麿の頭の中に何かが閃いた。というよりは、何をするべきかが思い浮かんだ。
清麿「ティオを強くする方法がある」
恵「どうするの?」
清麿「ティオ、痛いだろうけど、我慢するんだぞ」
清麿はティオの頭のある部分に指を押し込んだ。
ティオ「ああ~~~~っ!!」
ものすごくティオは痛がった。
ティオ「ちょっと清麿、何をしたのよ!とても痛いじゃない!」
しおり「これでティオは強くなれるの?」
清麿「後は特訓をすれば強くなれるさ。今のは、そのための準備なんだ」
恵「どうしてそのやり方にしたの?」
清麿「それが…、どうすればティオを強くできるのかと思ったら急にそのやり方が頭の中に思い浮かんだんだ」
ガッシュ「(これはもしや…、アンサー・トーカー?いや、清麿がアンサー・トーカーを身に付けるのはまだ先…あっ!)」
ガッシュが経験した戦いで清麿がアンサー・トーカーを習得したのが生死の境を彷徨った事であったため、今回はそれが自身のザケルを受けて意識不明の重体になった事がきっかけではないかと判断した。
まずは、ティオがガッシュの攻撃呪文を受け止める特訓から始めた。
清麿「恵さん、ティオが防ぎきれない時に巻き添えになって本が燃えないようにガッシュの攻撃呪文の射線上から離れてくれ」
恵「わかったわ」
ガッシュ「準備はよいのか、2人共」
ティオ「ええ!」
清麿「じゃあ、行くぞ!ザケル!」
恵「マ・セシルド!」
ギガノ級の威力のザケルをマ・セシルドで受け止め、競り合いが続いた。
ティオ「やっぱり、ザケルですらマルスの最大呪文より威力が高い…!ああっ!」
ザケルに耐えきれなくなったマ・セシルドは爆発し、ティオは吹っ飛んだ。
ガッシュ「大丈夫か?ティオ」
ティオ「これくらい何ともないわ。続けて!」
ガッシュのザケルを受け止める特訓は何度も続けられた。それからしばらくした後…。
清麿「ザケル!」
ようやくティオはマ・セシルドでガッシュのザケルを防ぎきる事に成功した。
清麿「一日目にしてはだいぶ進歩したな」
恵「見て、清麿君。新しい呪文が使えるようになったわ」
恵が本を見てみると、マ・セシルドの行数が増えた他、新たに二つの呪文が使えるようになった。
恵「新しい呪文は…、ギガ・ラ・セウシルとサイフォジオね」
しおり「どんな効果の呪文なのかしら?」
清麿「結構心の力も使ったから、休憩して次の特訓に入ろう」
休憩して心の力を回復させてから、次の特訓に入った。
清麿「次はコルルの術の制御の特訓だ」
ティオ「そう言えば、コルルはこの前、術の制御ができてないとか言ってたけど、どういう事?」
コルル「実は…」
コルルは自分は呪文を使うと見境なく大暴れしてしまう事を話した。
ティオ「そうだったのね」
恵「責任を感じて魔界に帰りたいと考えるのも無理はないけど、制御できないまま魔界へ帰っても間違って発動させたら大変な事になっていたと思うわ」
しおり「どういう特訓をするの?」
清麿「危険だが、何度もガッシュが相手になるそうだ。制御できるようにならないと、連携もままならない」
ティオ「私達はどうするの?」
清麿「恵さんとティオは俺としおりさんに危険な事が起こったら防御呪文で守ってほしい。攻撃の要がガッシュなら、防御の要はティオだ」
ガッシュ「みんなを守るのがティオの仕事なのだ」
恵「任せて。防御の要は私達にとっていい褒め言葉よ」
早速、特訓の準備に取り掛かった。
ガッシュ「コルル、準備はよいか?強き心で術を制御するのだ」
コルル「…うん!」
しおり「ゼルク!」
コルルの姿が凶悪な姿へと変わっていった。これには、恵はもちろん、コルルと同じクラスであったティオも衝撃を隠せなかった。
ティオ「あれが…コルル…?」
恵「あんな可愛い子が…、凶悪な姿になるなんて…」
コルル「もっと…、もっと暴れたいの…」
ガッシュ達の姿を見たコルルはガッシュに襲い掛かった。
清麿「わかっているな、ガッシュ。攻撃呪文は一切使わん!使う呪文はラシルドだけだ!」
ガッシュ「ウヌ!」
恵「ティオ、すぐにでも対応できるように注意しておきなさい」
ティオ「ええ!」
数十分にもわたってやったが、ティオの時と違って進展しなかった。
コルル「ごめんね…、制御が…」
ガッシュ「ま、まだ始めたばかりなのだ!これから地道にやっていけばきっと制御できるようになるぞ」
恵「みんな、そろそろお昼だからお昼ご飯を食べましょう」
モチノキ町
レンブラントから聞いてモチノキ町に来たフォルゴレとキャンチョメはガッシュを探していた。
キャンチョメ「この町のどこにいるんだろう…ガッシュ…。フォルゴレは…って、フォルゴレ!?」
フォルゴレはファンの女性達に囲まれていた。
フォルゴレ「あはは、そんなに引っ張らないでくれよ!」
キャンチョメ「フォルゴレ、僕達は遊びに来たんじゃないよ!さ、ガッシュを探そう!」
空き地
昼になり、サイフォジオを試して回復呪文だと判明した後、ガッシュ達は昼ご飯を食べていた。清麿は恵の作った弁当を、ガッシュはティオの弁当とコルルの弁当をを食べていた。
清麿「恵さん、まさか俺の弁当を作ってきてくれたの…?」
恵「あら、もちろんよ。もしかして清麿君、アイドルは家事ができないと思ってた?」
清麿「は、はい…。意外だったもので…」
ガッシュ「おお!ティオの弁当もコルルの弁当もおいしいのだ!」
コルル「褒められて嬉しいよ」
ティオ「ありがとう、ガッシュ。(でも、コルルの弁当の方が盛り付けとかも綺麗にできててよかったなぁ…)」
しおり「ティオ、コルルをじっと見てどうしたの?」
ティオ「べべべ、別になんでもないわよ!」
しおり「もしかして、コルルの方がお弁当の盛り付けとかがきれいにできてるのを羨ましがってるんでしょ?」
図星を突かれたティオは何も言えなかった。
ガッシュ「こんな場所でのお弁当は格別だのう!」
楽しく食事をしているガッシュ達を離れた所からキャンチョメとフォルゴレが見つめていた。
フォルゴレ「おお、ガッシュのパートナーはバンビーナ2人に囲まれながら食事をしているな」
キャンチョメ「ガッシュも2人の女の子と一緒に食事をして羨ましいなぁ…」
フォルゴレ「これはいい機会だ!是非、私も行ってみよう!」
キャンチョメ「だから、僕達はガッシュを倒しに来たんだって!って待ってよ、フォルゴレ!」
食事が終わったガッシュ達は特訓を再開しようとした。
清麿「よーし、食べ終わってしばらくした所で特訓を」
???「ハーイ、2人のバンビーナ!私と一緒にどこかへ行かないかい?」
しおりと恵にフォルゴレはナンパしていた。
しおり「あなた、あのパルコ・フォルゴレ!?」
フォルゴレ「そう、私こそ絶世の美男子パルコ」
フォルゴレの手の動きが怪しい事に気付いたティオはすぐにフォルゴレの首を絞めた。
フォルゴレ「ああ、やめて!お嬢ちゃん!」
ティオ「ふざけんじゃないわよ!絶世の美男子に相応しいのは清麿よ!あんたは恵としおりの胸を揉もうとした、ただの変態じゃない!!清麿だけが恵の胸を揉む権利があるのよ!」
恵「ちょっとティオ、恥ずかしい事を言わないでよ…!」
しおり「あれっ?恵ったら、もしかして清麿君になら、胸を揉まれてもいいと思ってるんじゃないの?」
恵「しおりまでからかわないで~~!」
ガッシュ「おお!フォルゴレではないか!」
清麿「ガッシュはそいつを知ってるのか?」
ガッシュ「フォルゴレはキャンチョメのパートナーなのだ」
清麿「この変態がか?」
???「フォルゴレを変態呼ばわりするな!」
恵としおりに反応してフォルゴレが猛ダッシュで行ってしまったため、遅れてキャンチョメが来た。
ガッシュ「おお、キャンチョメではないか!」
清麿「こいつが…、キャンチョメなのか?」
キャンチョメ「フォルゴレは無敵の英雄なんだ!勝負だ、ガッシュ!お前に負ける気なんて…あっ!」
ガッシュに戦いを挑もうとしたキャンチョメだったが、ティオに気付いた。
キャンチョメ「うわああっ!首絞めティオだあっ!」
コルル「(首締め…?)」
ティオ「あんた、何言ってるのよ!変な事言ったら許さないわよ!!」
キャンチョメ「ガッシュがティオと名前のわからない女の子の2人と組んでいたなんて……!」
清麿「(確か、ガッシュはキャンチョメは悪い奴じゃないと言っていたが、本当みたいだな。軽くあしらってやるとするか…)あんた、フォルゴレとか言ったな」
フォルゴレ「いかにも、イタリアの俳優、パルコ・フォルゴレさ!」
清麿「あんた、戦いに来たんだよな?」
フォルゴレ「絶世の美男子、イタリアの英雄、パルコ・フォルゴレさ!」
清麿「だから、戦いに来たのに恵さんとしおりさんへのナンパをなぜ優先させたんだ!?」
フォルゴレ「おいおい、僕のCDが欲しいって?ほら、2人のバンビーナも一緒に受け取りな!プレゼントするのは、パルコ・フォルゴレさ!」
フォルゴレは清麿、恵、しおりにCDをプレゼントした。
清麿「『チチをもげ』パルコ・フォルゴレ!?」
恵「なんか、恥ずかしい曲名ね」
フォルゴレ「仕方ないなぁ、踊ってあげるよ!」
キャンチョメ「パルコ・フォルゴレー!!」
持参したラジカセで『チチをもげ』を流した。そして、フォルゴレは曲に合わせて踊り出した。その光景にガッシュはもちろん、コルルとしおりもつられて踊っていた。
ティオ「恵、あんな奴につられて踊っちゃダメよ!コルルもしおりもガッシュもよ!」
コルル「そう言われても、見てると踊りたくなっちゃうよ」
しおり「本当に戦いに来たのかしら?」
清麿「(恵さんとティオ以外は踊らされて…。そうか、これは油断させて俺達の本を燃やすという敵の巧妙な作戦…!)ザケル!」
フォルゴレ「ぎゃあああっ!!」
敵の作戦と深読みした清麿はすぐにガッシュに指示を出し、物凄く加減したザケルをフォルゴレに当てた。
キャンチョメ「フォルゴレ!」
ガッシュ「清麿、攻撃しなくてもよいではないか!」
清麿「あのな、ガッシュ。こいつらが悪い奴等じゃなかったとしても、もし、油断してる間に本を燃やされたら取り返しがつかなくなるぞ」
恵「キャンチョメ君は本当に戦いに来たの?」
キャンチョメ「当たり前だ!このキャンチョメ様は王様になるんだぞ!」
ティオ「あんたじゃ無理よ。ガッシュはおろか、私にさえ勝てないわ」
清麿「なぁ、お前ら、降参しないか?訳わからんし」
キャンチョメ「お前達、フォルゴレを舐めてるな!よし、教えてやろう!フォルゴレが無敵の戦士である事を!」
急にキャンチョメは歌い出した。
しおり「何の歌なのかしら?」
コルル「しおりねーちゃん、あの人が!」
歌の最中にフォルゴレが起き上がった。
しおり「起き上がっちゃった…」
キャンチョメ「ハハハハッ!どうだ、驚いたかい?無敵の英雄、それが…」
フォルゴレ「パルコ・フォルゴレさ!」
清麿「ザケル!」
また清麿は加減したザケルをフォルゴレに当てた。
恵「またさっきの歌で起き上がるんじゃないかしら?」
キャンチョメ「ハハハハッ、その通りだ!」
恵の予感通り、歌でまたしてもフォルゴレは立ち上がった。
清麿「ザケル!」
またしてもフォルゴレは威力を抑えたザケルを受けて倒れた。
キャンチョメ「ハハハハッ、気が済むまで撃つがいい!フォルゴレはビクともしないぞ!」
ティオ「清麿や恵よりは頑丈だけど、流石にまいったみたいね」
ティオの指摘通り、フォルゴレは参っている様子だった。
フォルゴレ「ゆ、許してくれ…。私は無敵じゃないんだ…、弱い人間なのさ…」
コルル「ねえ、降参した方がいいと思うよ。何だか可哀そうだし、私達は悪い魔物じゃなかったら本を燃やしたりしないから」
ティオ「まぁ、コルルの言う通り、こいつらはほっといても大丈夫そうね」
フォルゴレ「…お嬢ちゃん、あまり私をみくびらないでもらおうか。私もキャンチョメも、高貴なる魂を認め合って友となった!上辺だけ見ている君達に同情などされたくない!それに、まだ一度も反撃していない私達を可哀そうと言うのは、早とちりにも程があるんじゃないかな…?行くぞ、キャンチョメ!」
キャンチョメ「うん!」
フォルゴレ「私達を舐めた事を後悔させてやる!ポルク!」
キャンチョメは大砲に変身した。それにはパートナー一同は驚いたが、ガッシュ達は驚かなかった。
清麿「何っ!?」
恵「大砲になった?」
フォルゴレ「化ける力を舐めるとは愚かだな!これで勝負はついたぜ!」
ティオ「清麿、恵、しおり、見た目に惑わされないで!これはただの見かけ倒しよ!」
しおり「って事は…、弾は出ないのね」
キャンチョメ「ああっ、ネタばらししないでよ!」
清麿「本当なのか?ガッシュ」
ガッシュ「ウヌ。ティオの言う通り、見かけ倒しなのだ」
清麿「わかった、ザケル!」
またしてもフォルゴレとキャンチョメはザケルを受けた。
フォルゴレ「話を聞いて…もう電気ショックは撃たないで~!これが精一杯なんだ!呪文も、これ一つしかないんだよ!」
清麿「じゃあ、とっとと退け。みんなも、こいつらを見逃してやっていいか?」
ティオ「さっきも言った通り、見逃していいわよ。見てて倒す気もなくなったし」
コルル「私もいいよ」
フォルゴレ「本当に、見逃してくれるのか?」
ガッシュ「本当なのだ。お主達はいい奴だからのう」
フォルゴレ「帰るぞ、キャンチョメ」
キャンチョメ「待って、僕はまだ戦うよ!」
フォルゴレ「えっ!?私はもう、電撃の盾にはならんぞ。電撃を浴び続けたせいでもう限界なんだ」
キャンチョメ「……なら、僕が盾になるよ!」
まだキャンチョメは戦おうとしていた。
キャンチョメ「ガッシュ、何でお前はそんなに強くなったんだ!?僕と同じ落ちこぼれでみんなからバカにされてたじゃないか!そんなお前にまで負けたら僕は…僕は…僕は……」
ティオ「キャンチョメ…」
涙を流しているキャンチョメの姿にティオは既にガッシュは8個も呪文があり、一番弱い攻撃呪文のザケルですらギガノ級の術の威力になっている異常な強さになっているとは言えず、他の面々も何とも言えなくなった。
キャンチョメ「嫌だ、ダメだ、泣いちゃダメだ、諦めちゃダメなんだ!せっかくガッシュの居場所を突き止めてフォルゴレが日本まで連れてきてくれたのに、僕は弱いから遥々日本までガッシュを倒しに来たんじゃないか!」
キャンチョメは服のポケットに入れているお菓子を食べた。
キャンチョメ「さぁ、電撃を撃つなら撃て!僕は無敵のキャンチョメだぞ!」
泣きながらキャンチョメは『鉄のフォルゴレ』の替え歌を歌い始めた。
フォルゴレ「キャンチョメ…」
キャンチョメ「ここで負けたら…、ガッシュに負けたら僕はもう誰にも勝てない…。これからもずっと弱いままなんだ!そんなの嫌だ!僕は絶対に強くなるんだ!フォルゴレのように強くてかっこいい男になるんだ!」
フォルゴレ「!?そうだな、ここで逃げてはいかんな」
フォルゴレは再び鉄のフォルゴレをキャンチョメと一緒に歌い出した。
恵「まだやるのかしら…?」
清麿「はぁ…」
フォルゴレ「さぁ、戦うぞ!」
魔本を開いてみると、フォルゴレはある事に気付いた。
フォルゴレ「キャンチョメ、見ろ、新しい呪文が読めるようになってるぞ!」
しおり「新しい呪文?」
フォルゴレ「やったぞ!新しい攻撃ができるかも知れないんだ!勝てるかも知れないぞ!」
ガッシュ「(新しい呪文はもしや…)」
フォルゴレ「勝つぞ、キャンチョメ!」
清麿「ガッシュ、みんな、気を抜くな!あいつから目を離すな!」
ガッシュ「ウヌ!」
フォルゴレ「行くぞ、第二の術、コポルク!」
ガッシュペアはもちろん、ティオペアとコルルペアも警戒したが、煙と共にキャンチョメは姿を消した。
清麿「(何も起こらない…、いや、違う!キャンチョメが…消えた…?)」
コルル「ねえ、何かが動いているのが見えるよ」
ティオ「えっ、どこどこ?」
コルル達の様子を見た清麿は辺りを見回した。すると、小さくなったキャンチョメがいた。
キャンチョメ「おーい、僕はここだよ!」
清麿「キャンチョメが小さくなった?」
キャンチョメ「うわぁ、みんなおっきいや!フォルゴレ、見えるかい?僕、頑張るよ!」
恵「キャンチョメ君、後ろを見て…」
小さくなったキャンチョメの後ろに何かいる事に気付いた恵の言った通りにキャンチョメが後ろを向くと、そこにはトンボがキャンチョメを食べようと迫っていた。
キャンチョメ「うわああん、僕は美味しくなんかないよ!来ないでよ~~~!!」
トンボに追いかけまわされるキャンチョメに一同は呆れていた。
フォルゴレ「ここまでか…」
風のようにキャンチョメペアは去っていった。
ガッシュ「(しまった、仲間になってほしいと頼み忘れたのう。でも、また会った時に頼めばいいのだ)」
しおり「何だったのかしら?フォルゴレさんとキャンチョメ君、勝負がついたら急にいなくなっちゃって…」
コルル「でも、悪い人達じゃないみたいだよ。今度、会ったら仲間になってほしいって頼んでみようよ」
ティオ「あいつら、仲間にしても役に立つのかしら?」
恵「役に立つかどうかはわからないけど、特訓の続きを始めましょう」
清麿「よし。ティオ、次の目標はガッシュのザケルガをマ・セシルドで防げるようになる事だ!」
ティオ「ええ!」
特訓は3時ごろまで続けられ、特訓が終わった後、買い物をしてそれぞれ帰る事にした。その際、ガッシュが覚えている限りの心の力を高める特訓のやり方を清麿に説明させる形で恵としおりに教えた。
しおり「確かに、心の力を高めれば、術を使える回数が増えるわね」
恵「仕事の合間でもできるから、やってみるわね(でも、心の力を自力で且つ、できる限り早く回復させるやり方はちょっと恥ずかしいわ…。私の思いつくのは、清麿君の事を想う事しか思い浮かばないし…)」
清麿「(ゼオンのパートナーのデュフォーは憎しみを滾らせる事で短時間で心の力を回復させていたってガッシュは言ってたが、憎しみを別の感情に置き換えてやるってなると…、俺はやっぱり恵さんの事を想うという選択肢しかないな…)」
一同は戦いはもっと厳しくなるため、もっと特訓を重ねて強くならなければならないと考え、また機会があったら一緒に特訓をする事にした。
これで今回の話は終わりです。
バトル物ではよくある特訓の話ですが、今小説ではガッシュは既に強い状態で始まるだけでなく、ティオなどは今回のように呪文を覚えるのが原作よりも早くなったりします。もしかしたら、ティオは石版編でチャージル・セシルドンを習得してしまうかも知れません。
次はイギリス旅行になりますが、バルトロとキクロプは出ません。その代わり、ある人物が誤解で清麿とガッシュを襲ってきます。