金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL74 最後の戦い

ファウード コントロールルーム

 ガッシュとゼオンの最後の戦いが始まり、最初に動いたのはゼオンだった。

 

デュフォー「ザケル!」

 

清麿「ザケル!」

 

 ガッシュとゼオンは同じ術ではゼオンの方が威力は上だった。しかし、本が金色になってからのガッシュのザケルはゼオンのザケルと同等の威力になり、相殺された。

 

ゼオン「何!?俺と同等のザケルだと!?」

 

デュフォー「ゼオン、落ち着け!例えガッシュの術の威力がゼオンと同等になったとしても、俺が清麿より優れた答えを出し続ければ勝負は着く!ゼオン、ダッシュ!」

 

 ザケルが同等になってゼオンは驚いたが、すぐに落ち着いてガッシュに迫った。

 

ゼオン「行くぞ、ガッシュ!」

 

 ガッシュもゼオンと同等のスピードでゼオンに迫った。

 

ゼオン「(速い!)ぐおっ!」

 

 そのままゼオンはガッシュに殴り飛ばされた。

 

シェリー「ガッシュがゼオンを…」

 

ブラゴ「殴り飛ばしただと…?」

 

ゼオン「お、俺がガッシュにパンチを打ち込まれるとは…。」

 

 再びガッシュが向かってきたため、ゼオンは向かっていき、2人は格闘戦に突入した。

 

ガッシュ「ぬおおおっ!!」

 

ゼオン「はあああっ!!(本が金色になってからのガッシュのスピードやパワーが俺と互角とは…!)」

 

 ガッシュとゼオンの格闘戦は一進一退の互角の戦いとなった。そして、2人は距離をとった。

 

デュフォー「ディオガ・アーロ・ザケルガ!」

 

清麿「エクセレス・ザケルガ!」

 

 本が金色になってさらに威力が上がったエクセレス・ザケルガはディオガ・アーロ・ザケルガとぶつかり、相殺された。

 

デュフォー「ソルド・ザケルガ!」

 

清麿「ブレールド・ディラス・ザケルガ!」

 

 今度は電撃の剣同士のぶつかり合いとなった。このぶつかり合いも、金色の魔本でガッシュの術の威力が上がった上、身体能力もゼオンと互角になってソルド・ザケルガとブレールド・ディラス・ザケルガの本来の威力の差が現れたものの、ゼオンはガッシュと違って剣術を身に付けていたため、剣のぶつかり合いは互角だった。

 

ガッシュ「私は負けられぬ…、優しい王様になるためにも…!」

 

ゼオン「それはこっちも同じだ!俺は父上の志を継いで立派な王となる!」

 

 剣のぶつかり合いの後、ガッシュとゼオンは互いに距離をとった。それからゼオンはガッシュにパンチしようとしたが、ガッシュと清麿、そしてチェリッシュにはガッシュの傍に先程魔界に帰ったテッドの姿が映っていた。

 

テッド『チェリッシュや友達を守れよ、ガッシュ!』

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

清麿「ドラグナー・ナグル!」

 

 そのままゼオンがガッシュを殴ろうとした時、清麿はテッドの呪文を唱えた。すると、テッドと同じようにガッシュのスピードやパワーが上がり、ゼオンのパンチをよけた。

 

ゼオン「ガッシュが…、テッドの呪文を…?」

 

 金色の魔本、それは前の戦いのクリア戦に出たものであった。今回は前の戦いの時のクリア戦に比べるとシン級の術が使えないために力が落ちているようだが、それでもガッシュがゼオンと互角に戦えるようになったのは事実だった。

 

チェリッシュ「テッド……、ガッシュの坊やを守ってくれているのね…」

 

 大切な家族がガッシュを守ってくれている事にチェリッシュは涙を流していた。

 

清麿「セカン・ナグル!サーズ・ナグル!フォルス・ナグル!フィフス・ナグル!」

 

 前の戦いの時と同様、金色の魔本は清麿の心の力を使う必要もないため、心の力を溜めずにギアを上げる事が可能であった。しかも、テッドが使った時の反動さえなかった。身体能力がさらに上がったガッシュにゼオンは押されていた。

 

ゼオン「(何だ?明らかにテッドが使った時よりもパワーアップしている!)」

 

デュフォー「ラウザルク!」

 

 対するゼオンもラウザルクで身体能力を上げ、一気に身体能力は逆転した。

 

清麿「ガッシュ、テッドのもう一つのファイナルギアを使うぞ!」

 

ガッシュ「(もう一つのファイナルギア?)おう!」

 

清麿「マキシマム・ナグル!」

 

 テッドを巨大化させたようなエネルギー体が現れた。

 

ジード「あれは…テッドの術みてえだが、俺もあんなのは見た事がねえぞ!」

 

チェリッシュ「まるで…あの術はテッドの魂そのものみたい…」

 

デュフォー「ラウザルク!」

 

 エネルギー体の拳とラウザルクで強化されたゼオンの拳がぶつかり合った。ぶつかり合いが続いた後、ガッシュとゼオンは相殺された時の勢いで互いに吹っ飛ばされた。

 

ガッシュ「ぐあっ!」

 

ゼオン「ぐおっ!」

 

デュフォー「ゼオン、体勢を立て直してダッシュ!」

 

 指示通り、ゼオンはすぐに体勢を立て直してダッシュし、ガッシュに接近戦を仕掛けようとした。ところが、今度はギャロンの姿がガッシュペアに見えていた。

 

ギャロン『私の力を使うのだ』

 

清麿「ディオ・マ・バスカルグ!」

 

 ギャロンの術を使うと、ガッシュはギャロンの鎧を装備した。そして、ゼオンの拳を受けとめた後、ガッシュはパンチを入れようとしたが、咄嗟にゼオンは回避した。そして、今度はザルチムの姿が見えた。

 

ザルチム『あのクソッたれのチビがのさばるのは気に食わねえ!』

 

清麿「ジボルオウ・シードン!」

 

 ガッシュの目が光り、そこから死神のようなものが出現した。

 

デュフォー「テオザケル!」

 

 ジボルオウ・シードンの弱所にテオザケルをぶつけて相殺させた。

 

デュフォー「(このまま他の魔物の術を使われ続けるととまずい!)ジャウロ・ザケルガ!」

 

 長引かせると自分達が不利になるという答えが出たため、デュフォーは回避不能に近い術、ジャウロ・ザケルガを放ち、ゼオンは操作した。そこへ、今度はリオウの姿が見えた。

 

リオウ『ガッシュ、もう王になれなくなった俺に代わり、お前が王になれ!』

 

清麿「ファノン・リオウ・ディオウ!」

 

 今度はファノン・リオウ・ディオウを放った。リオウが使った時はジャウロ・ザケルガに一方的に負けていたが、金色の魔本で放ったファノン・リオウ・ディオウはジャウロ・ザケルガと互角で、相殺された。

 

ゼオン「あいつらが撃ったリオウの最大術がジャウロ・ザケルガと互角だと!?」

 

 次はファンゴの姿がガッシュペアに見えていた。

 

ファンゴ『ゼオンに一泡吹かせてやれ!』

 

清麿「アルセム・ガデュウドン!」

 

デュフォー「ザケルガ!」

 

 アルセム・ガデュウドンが放たれたため、デュフォーは心の力の消耗を最小限に抑える答えを出し、ザケルガでアルセム・ガデュウドンの弱所にぶつけて威力を弱め、ゼオンはマントで防いだ。それらが終わった時には、ガッシュが接近していた。

 

清麿「パンチ!」

 

デュフォー「バック!」

 

 ガッシュのパンチをゼオンはかわした。

 

デュフォー「マーキュリー・ジケルドン!」

 

 マーキュリー・ジケルドンを撃ち込もうとしたが、今度はガッシュ達にはコーラルQの姿が見えた。

 

コーラルQ『さぁ、変形体操だ!』

 

清麿「今はそんな時間はない!ムロム・ロボルク!」

 

コーラルQ『ノリが悪いぞ、ピヨ麿!』

 

 コーラルQの態度に文句を言いつつも、清麿はムロム・ロボルクを発動させた。コーラルQの時と違い、変形ではなく変身という形でガッシュの体はゴムになり、マーキュリー・ジケルドンに吸い込まれてもダメージを一切受けなかった。

 

ゼオン「ゴムの体になっただと!?」

 

デュフォー「(ゴムは電気が通らないからな。あの状態でマーキュリー・ジケルドンに吸い込まれてもダメージは全くない)」

 

 ガッシュの状態を理解したデュフォーはすぐにマーキュリー・ジケルドンを解除した。

 

ベルギム『ガッシュよ、椅子に座ってあいつをお仕置きだ!』

 

ガッシュ「ウ、ウヌ…」

 

 今度はベルギムの姿がガッシュペアとなぜかキャンチョメペアにも見えた。

 

キャンチョメ「フォルゴレ、ベルギムが見えるよ!」

 

フォルゴレ「あ、あのベルギムが?」

 

 コントロールルームの椅子がある柱にガッシュは飛び移って座った。

 

清麿「ディオガ・リュウスドン!」

 

 ガッシュの口からディオガ・リュウスドンが発射された。

 

デュフォー「ジャンプ!!」

 

 指示に従い、ゼオンは飛び上がってディオガ・リュウスドンをかわした。

 

キース『ガッシュよ、このキース様の力を使う事をありがたく思うのだ!』

 

バリー「(キース…!)」

 

清麿「(これで変な奴の力を借りるのは3回目か…)ディオガ・ギニスドン!」

 

 次はキースの姿が見え、ガッシュはディオガ・ギニスドンを放った。ゼオンはディオガ・ギニスドンをマントでガードした。

 

キース『ガッシュ、バリー、どっちかが魔界に帰る時には人間界のとびっきりうまい芋を持ってこい!そうしたら、その芋を栽培していも天を作ってお前達に食べさせてやるぞ!』

 

バリー「い、いも天……?」

 

グスタフ「(キースはいも天が余程好きなようだな…)」

 

ジェデュン『ヤンコヤンコ!』

 

 次はジェデュンの姿がガッシュペアに見えた。

 

ガッシュ「(何と言っているのだ?)」

 

清麿「バビオウ・グノービオ!」

 

 多くの巨大なヘビが出現した。

 

デュフォー「ソルド・ザケルガ!」

 

 対するゼオンはソルド・ザケルガでヘビを次々と切り刻んだ。その後に見えたのはアースだった。

 

アース『何としてゼオンを倒し、ファウードを止めるのだ!』

 

清麿「ヴァルセレ・オズ・マール・ソルドン!」

 

デュフォー「ジャウロ・ザケルガ!」

 

 ヴァルセレ・オズ・マール・ソルドンが放たれたが、ゼオンはジャウロ・ザケルガを放ち、デュフォーの指示で操作して全て相殺に持ち込んだ。今度はツァオロンの姿が見えた。

 

ウォンレイ「あの魔物はツァオロン!」

 

ティオ「あいつも力を貸すの?」

 

ツァオロン『あの気に入らねえ野郎を王にするな!』

 

清麿「ザークオウ・ギルエルド!」

 

 ガッシュの手に棍が出現してから、シュモクザメが出現した。

 

デュフォー「テオザケル!」

 

 ザオウ・ギルエルドの強化版、ザークオウ・ギルエルドが放たれたが、ゼオンはデュフォーの指示通りにテオザケルを撃ち込んで相殺させた。ガッシュとゼオンは互角であったが、デュフォーは清麿に違和感を感じていた。

 

デュフォー「(なぜだ?なぜ清麿は俺と同等の答えを出し続ける事ができる?清麿のアンサー・トーカーは俺より未熟なはずなのに…?)」

 

清麿「デュフォー、アンサー・トーカーが俺より優れているのなら、お前と同等の答えを出し続けられるのかがわかるんじゃないのか!?」

 

 その答えをデュフォーは求めたが、答えは出てもデュフォーには理解できるものではなかった。

 

デュフォー「(愛?絆?守りたい物?生きようとする意志?それがなぜ清麿にあの力を?)」

 

清麿「アリシエも言ってたがな、人は本当に心から守りたいものがあれば限界を超えた力を出せるんだ!」

 

デュフォー「なぜだ?俺とお前は似ている。能力があったばかりに他者に排除され、貶められてきた。それなのに、なぜお前は世界を守ろうとする?」

 

清麿「…確かに、昔の俺は世界なんてどうでもいいと思っていたからな。だが、ガッシュと会ってからは色んな人と会って来た。仲間となった魔物やそのパートナー、そして最愛の恵さんといった大切な存在ができた!俺の家族や恵さん、そして大切な人達を守るためにも、お前達には絶対に負けられないんだ!!」

 

 清麿の気迫にデュフォーは怯んでしまった。そして、ロデュウの姿が見えた。

 

ロデュウ『ゼオンをぶっ潰してやれ!』

 

清麿「ディオガ・ラギュウル!」

 

 ガッシュのマントが変形し、ゼオンに襲い掛かった。清麿に怯んだデュフォーは思考が停止し、答えを出せなかった。

 

ゼオン「何をしている!?デュフォー!」

 

 ディオガ・ラギュウルはゼオンがマントでガードしたが、デュフォーの最適な指示がなかったためにダメージを少し受けてしまった。

 

清麿「デュフォー!なぜ、俺が限界を超えた力を出せるかの答えを出せても、頭の中で理解できないようじゃ、どうにもならないよな!」

 

 清麿の言った事は的中していた。

 

ゼオン「デュフォー、お前の憎しみは清麿やアリシエに怯んでしまうほどヤワなものだったのか!?今までと違う景色を見るためにも、あいつらに怯むな!」

 

 怯んでしまったデュフォーだったが、すぐにいつもの様子に戻った。次はブザライの姿が見えた。

 

清麿「ディオガ・ガズロン!」

 

デュフォー「ラウザルク!」

 

 次はブザライの術を使ったが、ゼオンはラウザルクで強化された後、ディオガ・ガズロンを受け止めて破壊した後、ガッシュに迫った。

 

清麿「ガッシュ、この金色の本は魔界に帰った魔物だけでなく、まだ残っている俺達の味方の魔物の術も使えるようだ。ウォンレイ、お前の術も使うぞ!」

 

ウォンレイ「みんなを守るためにも、私の術を使ってくれ!」

 

清麿「ディオウ・バウルク!」

 

 ウォンレイの術でガッシュの身体能力は向上し、ゼオンと互角の肉弾戦を繰り広げた。その後、ゼオンは距離をとった。

 

デュフォー「レード・ディラス・ザケルガ!」

 

 雷のヨーヨーがガッシュに迫った。

 

バリー「ゼオンの野望を打ち砕いてやれ!」

 

清麿「ディオウ・ドルゾニス!」

 

 右手に竜巻のドリルを装備し、清麿の指示でガッシュは雷のヨーヨーの弱所にドリルをぶつけ、ヨーヨーを破壊した。

 

デュフォー「ジャウロ・ザケルガ!」

 

 ジャウロ・ザケルガがガッシュに迫った。

 

レイン「世界をあいつらの好きにさせるな!」

 

清麿「ガルバドス・アボロディオ!」

 

 ガルバドス・アボロディオはジャウロ・ザケルガを全弾掻き消してしまった。すぐにゼオンはそれを回避した。それから、一進一退の攻防は続き、ガッシュもゼオンも息が上がっていた。

 

清麿「ジオウ・レンズ・ザケルガ!」

 

デュフォー「ジガディラス・ウル・ザケルガ!」

 

 ガッシュの力の結晶の術とゼオンの力の結晶の術がぶつかり合い、相殺された。

 

ゼオン「デュフォー、これ以上やっても埒があかん!一気に最大呪文で勝負を決めるぞ!」

 

 デュフォーはシン・ジガディラスを放つために心の力を最大まで溜めていた。清麿の方もデュフォーが最大呪文を撃つという答えが出たために、シン・ジガディラスを破る方法を見出した。

 

清麿「ガッシュ、今の状態だとバオウとシン・ジガディラスは互角だが、シン・ジガディラスを打ち破る答えは出ている。一気に行くぞ!」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

 そう言っていると、ファウードを魔界に帰す装置を守っているレイラとパムーンの姿が映った。

 

パムーン『俺達の出番のようだな』

 

レイラ『必ず勝つのよ、ガッシュ!』

 

清麿「ミベルナ・マ・ミグロン!」

 

 たくさんの月が現れた。

 

ゼオン「何をする気だ?」

 

清麿「ファイア!」

 

 月は爆発した。

 

ゼオン「何をするかと思えば」

 

デュフォー「いや、これは…!」

 

 清麿が何をしようとしているのかはデュフォーにはわかっていた。煙が晴れると、そこにはファルセーゼ・バーロンで呼び出した星があった。

 

ゼオン「あの星は何だ?」

 

ガッシュ「行くぞ、ゼオン!」

 

清麿「俺はガッシュや恵さんにみんなと一緒に必ず生きて帰る!バオウ・ザケルガ~~ッ!!!」

 

 バオウが再び姿を現した。

 

ゼオン「やはり、最後はバオウで決めるのか。こっちも行くぞ、デュフォー!」

 

デュフォー「シン・ジガディラス・ウル・ザケルガ!!」

 

 進化した雷神も姿を現し、バオウへ向けて電撃を放つチャージを始めた。

 

ゼオン「ガッシュ、俺のシンで今度こそバオウを打ち砕いてやる!」

 

デュフォー「ゼオン、どうやら清麿はどうすれば確実にシン・ジガディラスを破る答えを出したようだ」

 

ゼオン「何!?」

 

 バオウは途中にあった星を食べた。すると、その巨大な姿が更に巨大化して進んでいった。

 

ゼオン「星を食べたらバオウが巨大化しただと!?」

 

デュフォー「あの星はザグルゼムでバオウを強化するために出したものだ」

 

ゼオン「ザグルゼムで…?そうか!」

 

 月を爆発させたのが、ファルセーゼ・バーロンの星にザグルゼムを当てるのを邪魔されないようにするというのがゼオンにも理解できた。

 

清麿「バオウ、ゼオンの雷を食い尽くせ!!」

 

バオウ「バオオオオオッ!!!」

 

ジガディラス「ジガアアアアッ!!!」

 

 シン・ジガディラスから強烈な電撃が発射されたが、バオウはそれを喰らいながら進んでいき、シン・ジガディラスに迫り、シン・ジガディラスも手を使ってバオウとの取っ組み合いを行った。

 

バリー「すげえ力のぶつかり合いだ…!」

 

パティ「その調子よ、ガッシュちゃん!とっととあの雷神を食い尽くしなさい!!」

 

 取っ組み合いでも少しずつバオウが押していった。

 

ゼオン「まさか、シン・ジガディラスをここまで押すとは…上等だ、ガッシュ。さぁデュフォー、俺達も負けるわけにはいかんぞ!出してみろ、お前の憎しみの全てを!あんなバオウに負けるようなものではないだろう!?俺達の持つ力に答えを出そうじゃないか!!」

 

 デュフォーは憎しみを全開にした。

 

ティオ「いける…いけるわよ!」

 

チェリッシュ「これなら、ゼオンのシン・ジガディラスに打ち勝てるわ!」

 

サンビーム「あのゼオンの本の輝きは何だ?」

 

サウザー「どういう事だよ、オヤジ。本の輝きがどうか」

 

 一同も遠くからでもデュフォーが持つ本の輝きに気付いた。それと同時にシン・ジガディラスはバオウを押し返した。

 

ウォンレイ「何っ!?バオウを押し返しただと!?」

 

レイン「あのバオウはさっきまでシン・ジガディラスを押していたはず!一体、何が起こったんだ!?」

 

清麿「(デュフォーの心の力だ!奴の本が一気にドス黒い光を放った!ザグルゼムで強化したバオウを押し返すほどの力…ガッシュが前に言った通り、奴の凄まじい憎しみによるものか!)」

 

ゼオン「そうだデュフォー、俺達の力はこんなもんじゃない!お前の全てを吐き出すんだ!」

 

 憎しみを最大に引き出しながらデュフォーは過去の出来事を思い出していた。

 

 

 

回想

 それは、デュフォーが幼い頃の事だった。

 

研究者「彼かね、例の少年は?」

 

グレース「はい。学会の権威が数日を要する難問でも数十秒で答えを出します。まだ『ムラ』がありますが、調子のよい時は一瞬で答えを出すほどです」

 

デュフォー「お母さんはどこ?何で家に帰してくれないの?」

 

研究者「我々の研究に付き合ってくれれば帰してあげるよ、少年D」

 

 しばらくした後、

 

デュフォー「ミス・グレース、なぜ僕が餌をあげてたネズミを殺した?」

 

グレース「朝に出した問題を全て正解したら教えるとの事です」

 

デュフォー「こんなものはもうできている。早く僕の問いに答えろ!」

 

 それに応えるかの如く、研究者が入ってきた。

 

研究者「はっはは!どうだ?見事なものだろう?彼の持つ『ムラ』は私の分析通り感情によるものだ。怒った時、憎しみを持った時に彼の力は一番発揮される。少年D、ネズミを殺したのは私だ。殺した理由は『君を怒らせるため』だよ!」

 

 それから後…

 

研究者「ほう…テスト用紙を破り棄てたか…。もう我々の言いなりにはならんという事か?よかろう。では、次の実験だ。君の脳の活動をそのものを研究させてもらう。君が怒った時、君の脳で一体何が起きてるかをな。どのみち我々に協力せねば、君はお家に帰れないんだよ…」

 

 さらにそれから後…

 

研究者「君の母親からの手紙だが…内容が陳腐で品性のかけらもないね。君に同情し、話し相手になってたミス・グレースはいなくなったよ。もう君と会う事もない」

 

 その後…

 

研究者「君の研究が何に使われてるかって?戦争さ、人殺しの道具だよ。君が今までに解いてくれた難問の答えでどれだけ素晴らしい人殺しの道具ができたと思う?君のお母さんももう死んでるかもね」

 

 そして、年月が過ぎ…

 

研究者『さぁ、D、お前の持つ才能も円熟期を迎えた。これより君をこの施設から出す事にする。外に出るまでの扉は7つ。それぞれの扉を開けるには扉のコンピュータに出された問題を解く事。回答の正否はこちらでモニターしている何十名の学者で判断する。世界最大の難問と呼ばれるものばかりだが、君なら解けるだろう』

 

 デュフォーは容易く問題を解き、扉を開けていった。

 

研究者『なにせ、ここから出られたら憎い私を殺す事ができるのだからね。君のアンサー・トーカーの才能が発揮されるのは学問に限らない。危険回避、難病の治療、憎い人間の殺し方、その全てに「答え」を出す事ができる。まさにスーパーマンだ!君を敵に回したらこれほど怖い存在はないだろう。そこで我々は…君を研究施設ごと北極の地にて破棄することに決めた』

 

 扉を出た先に広がるのは北極の氷の大地だった。

 

研究者『君の頭でなら、もう答えは出ているはずだ。じきに爆発を起こす施設、大自然の前での人間の無力さ。君がここで生き残れる可能性は0だよ。君が扉を開けるために解いた難問の答えには感謝している。本土で見ていた学者達もみな満足するものだ。これでまた、画期的な人殺しの道具ができよう。そう…最後に教えてあげよう。君のお母さんだがね…彼女はお金ほしさに君を我々に売ったんだよ。1万ドルというはしたかねでね。死の前に君の最大の謎が解けたね。おめでとう…D…』

 

 その直後、施設は爆発した。だが、その爆発の前にデュフォーはある人物の命を救われた。

 

ゼオン「お前、その本を読んでみろ」

 

 その人物こそ、ゼオンであった。

 

 

 

 バオウはシン・ジガディラスに一気に押された。

 

キャンチョメ「まずいよ!このままじゃ…」

 

ティオ「恵、ガッシュが!」

 

 バリー戦でガッシュと清麿がバオウに食われる所を見たティオと恵は再びガッシュが黒くなっている事に気付いた。バオウがシン・ジガディラスに押されている姿を見て、先に動き出した仲間達はティオペアであった。

 

恵「…行くわよ、ティオ…!」

 

ティオ「ええ!」

 

 恵は清麿へ、ティオはガッシュの方へ向かった。

 

清麿「くそっ、デュフォーの力がこれほどのものだったとは…!」

 

 そんな清麿を恵が支え、ガッシュをティオが支えた。

 

清麿「恵さん!」

 

恵「清麿君は私が支えるわ!ガッシュ君を支える清麿君を支えるのが、恋人である私の役目!」

 

ティオ「ガッシュは私が支えるわよ!」

 

 続いて、コルルペア、パティペア、チェリッシュペアもガッシュを支えた。

 

コルル「私達も支えるよ、ガッシュ!」

 

しおり「いつもガッシュ君は太陽のように輝いていたから」

 

ウルル「私達は絶望の中でも希望を持ち続ける事ができます!」

 

パティ「だから、ゼオンのシン・ジガディラスを打ち破るのよ、ガッシュちゃん!」

 

ニコル「負けないで!」

 

チェリッシュ「私は坊やとその友達に支えられたからゼオンから受けた恐怖を振り切る事ができた。だから、今度は私が坊やを支える番!」

 

 他の魔物達とパートナー達もガッシュを支えてくれた。

 

アリシエ「僕も支えるぞ!」

 

リーン「ダンナが命をかけて守ったガッシュのために、あっしも支えますぜ!」

 

キャンチョメ「負けるな、ガッシュ!お前はかっこよくて強い奴なんだぞ!」

 

フォルゴレ「強くて優しいガッシュはカバさんなんだ!」

 

サンビーム「ウマゴン、友を支えるぞ!」

 

ウマゴン「メルメルメ~!」

 

サウザー「俺達も遅れるなよ、カルディオ!」

 

カルディオ「パルパルモーン!」

 

ミール「ここまで来たからには、私達も最後まで付き合うわ!」

 

ゴーム「ゴォオオッ!!」

 

グスタフ「私達も支えるぞ!」

 

バリー「俺はお前に会った事で更なる高みを目指す事ができたんだ!」

 

レイン「ガッシュのお陰で変わる事ができた!」

 

カイル「今度は僕達が支えるよ!」

 

リィエン「絶対に」

 

シェリー「世界を」

 

エル「救ってください!」

 

モモン「僕達も支えるから」

 

ウォンレイ「ゼオンを…」

 

ブラゴ「ぶっ飛ばせ!」

 

 シン・ジガディラスはバオウを押し続けていた。

 

ゼオン「そうだ、デュフォー!お前がその本を読めば壊せぬものはない!俺とお前の力があれば勝てないものはない。俺達を苦しめてきた者達…全てぶち壊すんだよ!!」

 

 しかし、バオウは押されてはいても、壊れなかった。

 

ゼオン「何…?壊れんだと!?なぜだ、この力に勝てるものなど…」

 

デュフォー「(何だ…?あの力は…!?何だ…あの強い光は…?それに、既に魔界に帰った魔物やその場にいない魔物とそのパートナーもうっすらとした姿だが、いる…)」

 

 デュフォーやゼオンにはガッシュを支えているティオ達以外にも、既に魔界に帰った魔物達やその魔物のパートナー、今もファウードを魔界に帰す装置の防衛をしていてその場にいないパムーン達の姿も幻影ではあったが、ガッシュを支えていた。

 

ゼオン「(なぜ魔界送りになった奴等まで…?)」

 

 疑問に思ったゼオンだったが、ガッシュが魔界送りになった魔物や、仲間の術を使った事にある答えを見出した。

 

ゼオン「(そうか…アシュロンの言っていた事はこれだったのか…)」

 

 清麿を支えている恵とガッシュを支えているティオ達もバオウに食われて体が黒くなっていた。

 

ティオ「痛い…、ガッシュと清麿はバリーとの戦いではこんな痛みの中でバオウを撃ってたのね…!」

 

恵「でも、清麿君やみんなと一緒にガッシュ君を支えるわ!」

 

デュフォー「(奴等の合わせた力がガッシュとバオウを支えてる。いや、それだけではない。ガッシュは俺の憎しみを…)」

 

 デュフォーにはガッシュは気絶していながらも、涙を流しているのを見つけた。

 

ガッシュ「(ゼオン、デュフォーよ!お主達の憎しみは強い!だが、それは己の恨みを晴らすためだけのもの!己のためだけの悲しい力だ!そしてデュフォーよ!お主のこの憎しみは…、私が感じるこの辛き思いは…)」

 

デュフォー「(泣いている…。俺の憎しみや怒りを受けて…あいつは悲しんで…泣いている…。なぜ…)」

 

 ガッシュの姿を見て、デュフォーの目に涙が流れた。

 

ガッシュ「(バオウよ!この悲しき力を…全て食べ尽すのだ!!)」

 

バオウ「バオオオオッ!!!」

 

 仲間に支えられたガッシュに応えたバオウは一気にシン・ジガディラスを押し返し、シン・ジガディラスの手を握りつぶして一気に食い尽くそうとした。

 

清麿「よしいけ、バオウ!そのままシン・ジガディラスを打ち破れ~~!!」

 

ゼオン「負けるな、シン・ジガディラス!デュフォー、何をやっている!?お前の憎しみはまだ…」

 

 ゼオンは涙を流しているデュフォーの姿を見た。

 

ゼオン「そうか、デュフォー…お前も…」

 

 それと同時にシン・ジガディラスはバオウに食い破られた。

 

ゼオン「そうだ、デュフォー。これが答えだ。これが俺達の力の…だが…、お前だけは絶対にしなさんぞ、デュフォー!」

 

 デュフォーをマントに来るんだ後、ゼオンはデュフォーを引き離した。

 

デュフォー「ゼオン…」

 

ゼオン「俺はもう満足している。だが、お前はこれからだ…」

 

 その瞬間、ゼオンはバオウに食われた。激しい兄弟同士の対決が終わった瞬間であった。




これで今回の話は終わりです。
今回はガッシュとゼオンの最後の戦いを描きました。
金色の本はアニメ版の能力向上と原作の他の魔物の術も使えるというのが合わさっていますが、他の魔物の術も使えるという効果が弱体化しているのはシンの連発でゼオンに勝っても何の面白みもないため、ゼオンとは接戦の末に勝つ方がいいと判断したためです。
最後のザグルゼムで強化した強化真バオウとシン・ジガディラスのぶつかり合いは最大まで手を尽くした上で絆の力で勝利するという流れになっています。
次の話でファウードを止めます。
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