金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL76 エピローグ

高嶺家

 ファウードでの戦いから、1か月近く経過した。

 

清麿「(あれからもう1か月経つのか…)ガッシュ、朝だぞ!」

 

ガッシュ「ウゥヌ……。清麿、おはようなのだ」

 

清麿「おはよう」

 

ガッシュ「清麿、気になる事があるのだ」

 

清麿「気になる事?」

 

ガッシュ「私に経験した覚えのない記憶があるのだ」

 

清麿「覚えのない記憶?未来の事とかは覚えてるのか?」

 

ガッシュ「未来?」

 

 未来の事を知らないガッシュに清麿はある事に気付いた。

 

清麿「(そっか…。いつの間にか、未来のガッシュは未来に帰ってしまったのか…。だけど、お前と一緒に過ごした日々は決して忘れない。もう会えないかも知れないけど…)」

 

ガッシュ「どうしたのだ?清麿」

 

清麿「いや、何でもない。それより、今日はウォンレイとリィエンの結婚式があるそうだから、中国へ行くぞ!」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

 

 

空き地

 ウォンレイとリィエンの結婚式から数か月後、魔物の方は邪悪な魔物は全て魔界に帰ったため、パムーン達は魔界に帰り、残るはガッシュ達だけとなったので、王になるのは誰なのかを決めるべく、集まった。

 

清麿「みんな集まったか」

 

ティオ「恵のマネージャーにも故郷へ帰ると言って別れを済ませたわ」

 

シェリー「当然よ。どの道、魔物とは別れる事になるのだから」

 

ブラゴ「俺達を雷帝にあっけなく負けた時と同じだと思うなよ」

 

シェリー「あなた達を倒すのは、私達よ」

 

バリー「おっと、ガッシュを倒すのは俺だぜ、ブラゴ」

 

グスタフ「バリー、いつまでもこだわるのは小さな事ではなかったのか?」

 

バリー「確かに小さい事さ。けどな、あいつのお陰で俺は更なる高みを目指せた。あいつとは、その高みでもう一度全力で戦いたいと思っていたのさ」

 

グスタフ「ふっ、それもよかろう」

 

サンビーム「まさか、まだこんなに残っていたとはな」

 

ティオ「ガッシュ、約束通り残りは私達だけになったから誰が王様か勝負よ!誰が勝っても恨みっこなし!」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

恵「いくら清麿君の頼みでも、ティオを王様にする事だけは譲れないわよ!どうしてもガッシュ君を王様にしたいのなら、私達に勝つ事ね!」

 

清麿「ああ!」

 

恵「それと、清麿君が勝ったら、頼みを聞いてあげるわ!でも、私が勝ったら清麿君が私の頼みを聞くのよ!」

 

キャンチョメ「僕は今までの落ちこぼれじゃないんだぞ!ブラゴだって怖くないやい!」

 

ウマゴン「メルメルメ!」

 

カルディオ「パルパルモーン!」

 

サウザー「カルディオ、ようやくウマゴンと決着を着けられるな!言っとくけどオヤジ、音速越えはウマゴンの専売特許じゃねえぜ。こっちだってシン・ギドルクを習得したから、スピードでは負けねえぞ!」

 

サンビーム「負けられないのはこっちも同じだ!」

 

ウォンレイ「誰が王になるのかをかけて、行くぞ!」

 

 早速、誰が王に相応しいかを決めるべく、ガッシュ達の戦いが始まった。

 

 

 

 

魔界 王城

 魔界の王城の一室でガッシュは寝ていたが、目が覚めた。

 

ガッシュ「ウヌ?ここは……」

 

 辺りを見回すと、そこは王になった自分が暮らしている城だった。窓を見ると、そこは魔界であった。

 

ガッシュ「どうして私は魔界に帰ってしまったのか?そもそも、今の魔界に帰れば魂だけになるはずなのに…」

 

 そこへ、たまたまラジンが通りかかった。

 

ラジン「ガッシュ様、お目覚めになったのですね!1週間も目を覚まさなかったので、ゼオン様や私達も心配していました!」

 

ガッシュ「ラジン、私はどうして魔界におるのだ?」

 

ラジン「何の事をおっしゃっているのですか?ガッシュ様。まだ夢でも見てるのですか?」

 

ガッシュ「(夢だったのか…?)ブレールド・ディラス・ザケルガ!」

 

 自分が習得した剣の術を発動させると、ちゃんと術が発動した。

 

ラジン「ガッシュ様が新しい術を…!」

 

ガッシュ「おお!これまでの出来事は夢ではないのだ!ところでラジン、私はどうして1週間も目を覚まさなかったと言って居るのだ?」

 

ラジン「ガッシュ様は1週間前にドクターM1の発明したタイムマシンの実験の際の爆発事故で意識を失っていたのです。ガッシュ様がお目覚めにならないため、ゼオン様の怒りはとんでもない事になっています」

 

ガッシュ「(タイムマシン……。そうだ!私は過去に来てしまう前にタイムマシンに乗っていたのだ!)」

 

 どうして自分が過去へ逆行してしまったのかをガッシュは思い出した。

 

ラジン「さ、ゼオン様と両親に元気だと言いましょうか」

 

ガッシュ「ウヌ!」

 

 とある部屋では、ゼオンの怒鳴り声が響いていた。

 

ゼオン「このバカ共が!まだガッシュを目覚めさせる事ができないのか!?」

 

医者「しかしゼオン様、このような事は今まで一度もなかったのです」

 

ドクターM1「もうちょっと時間をいただければ、王様を目覚めさせる発明を…」

 

ゼオン「その言葉はもう聞き飽きた!お前ら全員、バルギルド・ザケルガを受けてみたいのか!!?」

 

前魔界王妃「ゼオン、落ち着くのよ!」

 

前魔界王「苛立つのはわかるが、こうやって怒鳴りつけても何の解決にもならんぞ!」

 

 ガッシュが目覚めないまま1週間経過した事でゼオンの怒りはすさまじくなっており、手が付けられなかった。そこへ、ガッシュとラジンが来た。

 

ラジン「ゼオン様、ガッシュ様がお目覚めになりました!」

 

ゼオン「何っ!?ガッシュが目覚めただと!?」

 

 ガッシュが目覚めた事でゼオンの怒りは静まった。

 

ラジン「きちんとお目覚めになりましたが、何やらどうして魔界におるのかとかよくわからない事を言うのです」

 

ガッシュ「ゼオン、シン・ジガディラスは使えるのか?」

 

ゼオン「シン・ジガディラス?何の事だ?」

 

ガッシュ「わ、私は過去の世界に行って過去を変えたのにどうして未来が変わっておらぬのだ」

 

ゼオン「過去?ガッシュ、何を訳のわからない事を言ってるんだ?そもそもタイムマシンは爆発事故で壊れてしまったんだぞ。過去へ行く事が」

 

ドクターM1「そうか、そういう事か!だから、王様は目覚めなかった上、過去とか言ったか!」

 

 過去などの言葉を聞いたドクターM1は納得した様子になった。

 

ガッシュ「どうしたのだ?」

 

ドクターM1「王様がこれまで目覚めなかった原因や目覚めた王様が過去とか言い出した理由がわかったのです!」

 

前魔界王「本当なのか?」

 

ドクターM1「はい。これは私の推測なんですが、王様は私が発明したタイムマシンの実験の時に起こった爆発事故に巻き込まれた際、肉体と魂が分離し、魂だけが過去の世界へ行ってしまったのです」

 

前魔界王妃「だから、ガッシュは過去とか言い出したのね」

 

ガッシュ「だが、私は色々と過去を変えてしまったのに、どうして未来が変わっておらぬのだ?」

 

ドクターM1「未来が変わっていない原因は、王様の魂が飛ばされたのは我々の世界の時間軸の過去の世界ではなく、別の時間軸の過去の世界。要するにパラレルワールドの過去の世界なのでしょう。そこに飛ばされたのなら、そこでいくら過去を変えてもこの世界の未来は変わらないんです」

 

ゼオン「なるほど。自称魔界一の科学者とだけあって、こういった話には強いな。って事は、ガッシュは実質的に魔界の王を決める戦いをまた経験した事になるな。土産話として、過去の世界の事を俺に聞かせてくれ」

 

 ガッシュはパラレルワールドの過去の世界でこれまで経験した事をゼオン達に話した。

 

前魔界王「向こうの世界では全くといっていい程、多くの者達の性格は変わっていないのか」

 

ガッシュ「ウヌ」

 

前魔界王妃「でも、向こうの世界からよく戻って来れたわね」

 

ガッシュ「その原因は私にはさっぱりわからぬのだ」

 

ドクターM1「何か心当たりはないのですか?」

 

ガッシュ「ウヌゥ……」

 

 ふと、ガッシュは向こうの世界でのゼオンの戦いの時を思い出した。

 

ガッシュ「(もしや、向こうのゼオンとの戦いの凄まじいダメージで……)」

 

 そこへ、騎士が来た。

 

騎士「ガッシュ様、お友達がお見舞いに来ましたよ」

 

ガッシュ「目覚めた事を言いに行くのだ!」

 

 ガッシュはゼオンと共にお見舞いに来たティオ達に会いに来た。

 

ティオ「ガッシュ、やっと起きたのね!」

 

パティ「急に起きなくなったから私、一週間も眠れなかったの!」

 

ウマゴン「メルメルメ!」

 

チェリッシュ「私はテッドと交代でお見舞いに来たのよ」

 

ガッシュ「ティオ達に土産話をしたいのだ」

 

ティオ「土産話?」

 

 ガッシュはタイムマシンの爆発事故のせいで魂だけがこれまで経験した過去の世界に似てるが違うパラレルワールドの過去の世界に行ってしまい、そこでの自分の体に入り込んだ形で再び魔界の王を決める戦いを経験した事をティオ達に話した。

 

ウォンレイ「過去の世界か…」

 

コルル「話が難しいよ」

 

キャンチョメ「ガッシュは爆発事故のせいで僕達の世界と似てるけど違う過去の世界に行ったんだよね?だったら、過去へタイムスリップしたのも同然じゃないか」

 

ガッシュ「その通りなのだ」

 

ティオ「あっちの私達ってどうだったの!?」

 

ガッシュ「全くといっていい程、性格も同じだったのだ。ただ、あっちの清麿は元の世界の清麿よりも恵の事を気にしておった上、恵と恋人とやらになったのだ」

 

ティオ「あっちの清麿はあっちの恵と恋人同士になったの!?嬉しいわ!!」

 

パティ「それで、私達は?」

 

ガッシュ「コルルは魔界に帰らずに戦う決心を固めて私達の仲間になった他、パティとチェリッシュは元の世界の時に比べて早く出会い、仲間になったのだ」

 

パティ「って事は、あっちの私はずっとガッシュちゃんと一緒に戦う事ができたのね!嬉しいわ!!」

 

チェリッシュ「あっちの私は早い段階で坊や達の仲間になったのね」

 

ガッシュ「あっちのチェリッシュはキッドやヨポポに懐かれておったぞ」

 

チェリッシュ「私もあっちの私のようにもっと早く坊や達に会えてたら、懐かれてたでしょうね」

 

コルル「あっちの私が魔界に帰らなかったって事は、あっちの私は長くしおりねーちゃんと一緒にいられたって事だよね?あの時、私が戦いから逃げなかったら、あっちの私のようにしおりねーちゃんと長くいられたのかな……?」

 

 向こうのコルルが戦いから逃げなかったためにしおりと長くいられた事にコルルは落ち込んでいた。

 

パティ「もう過ぎた事をいつまでも悔やんだってしょうがないわよ。前向きに行きましょ」

 

キャンチョメ「そう言えば、あっちの僕達の術はこっちの僕達の同じなのかい?」

 

ガッシュ「同じなのだが…、こっちの私達が習得していない術を習得したり、習得する順番が変わったり、早くなったりしておったのだ」

 

ウマゴン「メルメルメ」

 

キャンチョメ「じゃあ、あっちの僕も同じシン級の術が使えるのかい?」

 

ガッシュ「あっちのキャンチョメとウマゴンはこっちと同じシン級の術を習得したのだ。ただ、あっちのティオはシン・サイフォジオを習得せずにシン・チャージル・セシルドンを習得したのだ」

 

ティオ「シン・チャージル・セシルドン?それって、チャージル・セシルドンよりも凄い盾なの!?」

 

ガッシュ「その時の私は意識を失ってみておらぬが、あっちの清麿の話では、チャージル・セシルドンを超える防御力を持つ上、全方位防御もできるし、攻撃を吸収して跳ね返したりと、ティオの防御術の集大成ともいえるとても強力な防御呪文なのだ」

 

ティオ「凄いじゃない!私がシン・チャージル・セシルドンを習得してれば、クリアの術を跳ね返してガリガリにできたのに~~!!」

 

キャンチョメ「クリア……。ああっ!!」

 

ゼオン「急に騒いでどうしたんだ?」

 

キャンチョメ「あっちの僕達がこっちの僕達と性格の違いがないのなら、あっちのクリアも魔界を滅ぼす気満々だよ!!このままだと、あっちの僕達は…!」

 

ウマゴン「メルメルメ!!」

 

ガッシュ「安心するのだ、キャンチョメ。あっちのクリアは早い段階でゼオンが倒したから、あっちの魔界が滅ぼされるという危機はとっくに去ったのだ」

 

キャンチョメ「な~んだ、早い段階であっちのクリアは脱落したんだ…。これなら、一安心だよ」

 

ウォンレイ「他にも色々聞かせてほしい」

 

ガッシュ「えっと…」

 

 そんな空気を壊すかのように、ある騎士が報告に来た。

 

騎士「大変です!狭間の世界と魔界が繋がろうとしています!」

 

ゼオン「何!?」

 

騎士「このままでは、多くの罪人達が押し寄せてきます!王様、我らに出撃の命令を!」

 

ガッシュ「その罪人達を倒すのは魔界の王を決める戦いの参加者の中の実力者たちに任せてもらえぬか?お主達大人の戦士は待機してほしいのだ」

 

騎士「しかし…」

 

ラジン「ガッシュ様達を信じてみようじゃないか。彼等は魔界の王を決める戦いを通して強者達は大人の戦士にもひけをとらないほど成長した。我々はどうにもならない時だけ出撃しよう」

 

 

 

魔界

 ブラゴやバリーを始めとした魔界の王を決める戦いの実力者達が招集され、狭間の世界と魔界を繋ぐ扉が完全に開くのを待っていた。

 

ガッシュ「(あっちの世界にいた頃にマエストロが狭間の世界に飛ばされたのなら、いまだに行方がわからないこっちの世界のマエストロも恐らく…)」

 

バリー「まさか、俺達が招集されるとはな」

 

ブラゴ「狭間の世界とかいう所の罪人共が来るのか。どれぐらいの奴等だろうな」

 

キャンチョメ「ま、まさか狭間の世界に送られた魔物って、クリア並の強さの奴等ばかりじゃないよね…?」

 

ゼオン「バカか?そんな奴はそうそう生まれてくるもんじゃない」

 

ティオ「ガッシュ、狭間の世界って何なの?」

 

ガッシュ「狭間の世界は悪い事をした魔物が送られる流刑の地だと聞いておる。あっちの世界に行った時に私もあっちのティオ達と共に事故で飛ばされてしまった事があるのだ」

 

ティオ「ガッシュの行った狭間の世界って、何にもないの?」

 

ガッシュ「鉄とかばっかりでほとんど何もないのだ」

 

パティ「つまらない場所ね」

 

アース「そもそも派手な場所は流刑地にはならん」

 

バリー「無駄口はここまでだ。そろそろ来るぞ…!」

 

 狭間の世界と魔界を繋ぐ扉が完全に開き、マエストロと狭間の世界に送られた罪人達が現れた。

 

マエストロ「ふははははっ!!時は満ちた!さぁ、立て!狭間に堕とされし魔物達よ!魔界への扉が開く!私と共に魔界への復讐を果たすのだ!さぁ、私に続け!魔界に攻め込むのだ!」

 

狭間の兵士達「マエストロ!マエストロ!」

 

 マエストロの演説に兵士達はコールを送った。

 

ゼオン「マエストロ!?魔界の王を決める戦いが終わっても行方がわかっていなかったマエストロだと!?」

 

ガッシュ「あっちの世界にいた時に知ったのだが、マエストロは私達と共に人間界に送られる際、誤って狭間の世界に送られてしまったのだ」

 

ゼオン「なるほど、だからあいつは今でも本を持っているのか」

 

マエストロ「貴様ら、まさか大人の戦士の手を借りずに魔界の王を決める戦いに参加した魔物だけで我らに挑むというのか?なんと浅はかな考えよ」

 

ガッシュ「マエストロ!いくら狭間の世界に堕とされたからと言って、復讐に無関係な者達まで巻き込むでない!考えを改めぬのであれば、私達は断固とした措置をとる!」

 

マエストロ「新たなる魔界の王は随分と甘い事を言うな。我らの怒りを思い知れ!」

 

キース「ふん、貴様らはこのキース様達にやられる運命にあるのだ」

 

バリー「ゴチャゴチャ言ってねえで、とっととかかってこい!」

 

マエストロ「さぁ、行くのだ!」

 

狭間の兵士達「おう!!」

 

 狭間の世界に堕とされた魔物達が襲い掛かってきた。

 

狭間の兵士「俺達は百戦錬磨の戦士だ!ガキ共なんかに」

 

キース「シン・ギニスドン!」

 

狭間の兵士達「うわあああっ!!」

 

 シン・ギニスドンで多くの狭間の兵士が吹っ飛ばされた。

 

ベルギム「シン・リュウスドン!」

 

 特大の怨霊のエネルギー弾でまたしても狭間の兵士が多く吹っ飛ばされた。

 

ビクトリーム「シン・チャーグル・イミスドン!」

 

 ビクトリームの術でまた多くの兵士が吹っ飛ばされた。そして、吹っ飛ばした後にキースはタバコを吸った。

 

キース「口の割には大した事ないな」

 

バリー「油断してると足元をすくわれるぞ」

 

キース「あんな雑魚如き、赤子の手を捻るようなものだ。足元をすくわれるなど」

 

???「どあああっ!!」

 

キース「ぎょええ~~っ!!」

 

 あまりの狭間の兵士達の弱さに油断していたキース、ベルギム、ビクトリームは巨漢の兵士に吹っ飛ばされてしまった。

 

バリー「あのバカ、油断してるからこうなるんだ!」

 

巨漢兵士「てめえのようなガキ共が俺達に適うとでも思っているのか?」

 

バリー「見た目で判断すると痛い目に遭うぜ」

 

巨漢兵士「舐めやがって!ディオ・アムルク!」

 

 腕を巨大化させ、バリー目掛けて振り下ろした。しかし、バリーは簡単によけた。

 

バリー「バカめ、隙も作らずに大技を繰り出したって当たるものか!ディガル・ドルゾニス!」

 

 よけてからすぐにディガル・ドルゾニスで巨漢兵士の足元を攻撃して体勢を崩した。

 

バリー「大技を撃つにはな、大きな隙を作って撃たないと当たらねえんだよ!ディオガ・ゾニスドン!」

 

巨漢兵士「うぎゃ~~っ!!」

 

 ディオガ・ゾニスドンで巨漢兵士はあっさりやられた。

 

キース「バリー、ケチ臭い事なんかせずにシンを撃ったらどうだったんだ?」

 

バリー「あんな奴等にシンなどいらん。ディオガで十分だ」

 

狭間の兵士「ガキ共がいい気になりやがって!!」

 

パムーン「ファルセーゼ・バーロン!」

 

 大量の星は集まり、五芒星の形となった。

 

パムーン「シン・ペンタグラム・ファリスドン!」

 

狭間の兵士「うわああっ!!」

 

 五芒星から星の形をした巨大なレーザーが発射され、兵士達は一掃された。

 

チェリッシュ「シン・グラード・ガンズ・コファル!」

 

狭間の兵士「うわあああっ!!」

 

 あっという間に狭間の兵士達は全滅した。

 

マエストロ「まさか、狭間に堕とされた魔物達が全滅するとは…」

 

バリー「てめえらがその程度だったってだけだ」

 

ブラゴ「ガッシュ、ゼオン、お前達王族の出番はない。マエストロは俺が片付ける」

 

マエストロ「王の出番はないというのか?ならば、お前の力を見せてみろ!ディオ・マグネルガ!」

 

 向こうの世界のマエストロと違い、ずっと狭間の世界にいたために多少は力をつけたのか、マエストロはマグネルガの強化版を放った。一方のブラゴは突き進んでいた。

 

ブラゴ「その程度の術で俺を止められると思うな!ディゴウ・グラビルク!」

 

 肉体強化の術を使った後にディオ・マグネルガをパンチで掻き消し、一気にマエストロに接近してマエストロを殴り飛ばした。

 

マエストロ「ぐはっ!」

 

ブラゴ「一気にカタを着ける!シン・バベルガ・グラビドン!」

 

 一気に勝負を決めるため、シン級の術を使った。

 

マエストロ「まだだ!シン・マグネシド・デュランガ!」

 

 マエストロもシン級の術を使ったが、ブラゴの術に押されていた。

 

マエストロ「そんなバカな!私が、私が敗れるとでもいうのか!?」

 

ブラゴ「狭間の世界という温室で過ごしたてめえらが俺達に勝てるわけねえだろ!」

 

マエストロ「ぐあああっ!!」

 

 一気にマエストロの術は押されてマエストロは敗北した。

 

騎士「何という強さだ…」

 

ラジン「だから行ったであろう、彼等は私達の予想以上に強くなったと」

 

 ブラゴ達の戦いは離れた所で待機していた大人の戦士達にも見えていた。

 

 

 

 

空き地

 向こうの世界での戦いは激しい戦いの末、本が燃えていないのはガッシュとティオだけになり、それぞれ勝負を決めようとしていた。

 

清麿「(もう残る手段はバオウのみ!シン・チャージル・セシルドンとどちらが上か勝負だ!)」

 

恵「(バオウも跳ね返すわよ!)」

 

清麿「バオウ・ザケルガァ~~ッ!!」

 

恵「シン・チャージル・セシルドン!」

 

 バオウとシン・チャージル・セシルドンのぶつかり合いとなり、互いに一歩も退かなかった。

 

清麿「くぅぅっ!!」

 

恵「負けないわよ…!!」

 

 競り合いは本に火が付いて負けが決まった魔物達も見ていた。

 

ブラゴ「凄まじい力のぶつかり合いだ…」

 

チェリッシュ「あの子がまさか、坊やとここまで戦えるほど成長したとはね…」

 

 激しい競り合いの末、バオウが女神の盾を食い破り、ティオペアは吹っ飛んだ。その際にティオの本に火が付いた。

 

バリー「王はガッシュに決まったか…。わりぃな、グスタフ。負けちまって…」

 

グスタフ「確かに負けたな。だが、バリーよ、お前は王にはなれなかったが、王をも殴れる男になったぞ。いくら王でも完璧ではない。間違いを起こす事もあるだろう。その時にお前は王を殴ってやれる。その鍛えた体で、強き目で、拳で王を殴ってやれ。それがガッシュであってもな。王を殴れるんだ。でかく、いい男になったじゃねえか…」

 

バリー「へへっ、今回の敗北は全力で戦った上での負けだからエルザドルみたいな気分だ…。じゃあな、グスタフ…」

 

リィエン「ウォンレイ、もうお別れあるね…。私のお腹の中にいる子供とももう会えないある…」

 

ウォンレイ「いいんだ…。私達は心だけでなく、愛の結晶ともいうべきものを残せたんだ…」

 

リィエン「いつか…、いつか子供にも会いに来るあるよ…」

 

 戦いが終わり、それぞれのパートナーは魔物と別れを交わしていた。

 

キャンチョメ「うわああん、フォルゴレ!せっかくここまで頑張ったのに王様になれなかったなんて~~!」

 

フォルゴレ「でも、落ちこぼれのお前がこんなにも強くなれたんだ。魔界に帰っても元気でな、キャンチョメ~~!」

 

 前の戦いの時と違い、フォルゴレとキャンチョメの別れはいつものようなどこか笑えるものだった。

 

ティオ「ガッシュ、魔界にいた頃からあんなにも強くなるなんて思ってなかったわ」

 

恵「ごめんね、ティオ。王様にできなくて…」

 

ティオ「いいのよ、恵。恵や清麿達と一緒に過ごせて楽しかったわ。清麿、私が帰った後は恵の事をよろしくね」

 

清麿「ああ」

 

ティオ「ガッシュ、私と…結婚してくれる?」

 

ガッシュ「結婚?何の事なのだ?私にはさっぱりわからぬのだ」

 

ティオ「ガッシュ、あんたってどうしていつも女の子の気持ちに鈍いのよ!!」

 

ガッシュ「ぐあああっ!!」

 

 またいつものように首を絞められたガッシュであった。

 

グスタフ「(あの女は王の首を絞めれる女になったな…)」

 

 前の戦いと同じように、ガッシュが王となったのであった。ガッシュ達が魔界に帰った後、一同はそれぞれの故郷へ帰った。

 

清麿「恵さん…、ティオがいなくなって寂しい…?」

 

恵「……本当は寂しいの…。いつか別れるとわかってるのに…、おかしいよね…?」

 

清麿「おかしくなんかないさ…。俺もガッシュがいなくなって寂しい…」

 

恵「…気持ちは一緒なのね、清麿君。約束通り、頼みを聞くわ…」

 

清麿「……いつか恵さんと結婚したい…」

 

恵「け、結婚…?」

 

 結婚したいと清麿に言われ、恵は清麿に抱き付いた。

 

清麿「恵さん?」

 

恵「実は私も清麿君と結婚したかったの!いつか結婚しましょ!」

 

清麿「ああ!」

 

しおり「2人は今日はどうするの?」

 

恵「今日は清麿君の家に泊まろうと思ってるわ。私の手料理を食べさせてあげる!」

 

しおり「その意気よ、恵!」

 

 

 

魔界 王城

 元々の世界の魔界では、戦いに敗れたマエストロは牢に入れられ、兵士達は全員狭間の世界に送り返された。

 

マエストロ「何の真似だ?」

 

ブラゴ「これがお前の処分だ」

 

ゼオン「お前は誤って狭間の世界に送られてしまったのだからな。ガッシュはそれを考慮し、色々話し合った結果が今回の処罰だ」

 

マエストロ「新しい王のガッシュは随分と甘いものだな」

 

ゼオン「じきにお前もそのありがたさがわかる」

 

 ブラゴとゼオンはその場を後にした。ブラゴとゼオンがいなくなった後、人知れずマエストロは涙を流していた。

 

 

 一方、マエストロの反乱を見た際にドクターM1はある事を閃いていた。

 

ドクターM1「王様、あの光景を見て、新しい事を閃きましたぞ!」

 

ガッシュ「何なのだ?」

 

ドクターM1「魔界と人間界を行き来するマシンの発明が閃いたんですよ!以前はなかなか閃かなかったんですが、王様があっちの世界で狭間の世界に行った話を聞き、マエストロの反乱を見て、狭間の世界経由なら、人間界と魔界を行き来するマシンが作れそうだと閃いたんです!」

 

ガッシュ「おお、それは嬉しいのだ!」

 

前魔界王「よかったな、ガッシュ」

 

前魔界王妃「パートナーと再会できる日ももう間近になってきたわね」

 

ゼオン「ところで、またあの時のタイムマシンのような爆発事故は起こさないだろうな?もし、同じような事が起こってガッシュに何かあったら…、今度こそ命はないと思え…!」

 

ドクターM1「も、もうそんな事は起こしません!必ずや、完成させてみせます!」

 

 ゼオンの怒気に怯えながらも、ドクターM1は魔界と人間界を行き来するマシンの開発にとりかかった。

 

ゼオン「ガッシュがあっちの世界で経験した事がまさか、こんな結果につながるとはな…」

 

ガッシュ「あっちの清麿にはもう会えぬかも知れぬが、こっちの清麿と会える日が近いとわかれば、楽しみでしょうがないのだ…!」

 

???「王様」

 

 部屋に来たのはアースであった。

 

アース「王様、早速仕事に取り掛かっていただきます!」

 

ガッシュ「ウヌ、そうであったな!」

 

 早速、ガッシュは仕事にとりかかった。人間界と魔界を行き来できる日も、1年や半年程度で来るのかも知れない。




これで今小説は終わりです。
今回はガッシュが元の時代に帰るのと、ガッシュが逆行した先の過去の世界での決着を描きました。
ガッシュが元々いた世界と逆行した先の世界の出来事が違うのは、簡単に言えばドラゴンボールの未来と現代の関係のような感じで、ガッシュが逆行した過去の世界はもともといた世界と似てるけど違う上、いくら過去を変えてももともとの世界の未来は変わらないパラレルワールドにしました。
タイムマシンの爆発事故により、ガッシュが逆行する原因を作ったドクターM1は映画のドクターM2の祖先にあたります。
今まで読んでくれて本当にありがとうございました。
今小説はこれで終わりですが、気が向いたらまたガッシュの小説を書きたいと思います。
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