金色のガッシュベル!!SECONDLAP   作:アンドロイドQ14

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LEVEL8 イギリス旅行

高嶺家

 キャンチョメペアが来た後は魔物が襲ってくる事もなく、恵の都合がいい日は3組揃って一緒に特訓を重ねていた。ティオの方は並の魔物のギガノ級の術さえ容易に貫通するガッシュのザケルガをマ・セシルドで防御できるようになるなど、順調に成果も上がっていったが、コルルの呪文の制御の方はなかなか上手く行かなかった。それからしばらく時が過ぎて清麿の父、清太郎から『夏休みになったらイギリスへ遊びに来い』という手紙を貰って清麿はガッシュと共にイギリスへ渡る事にした。その際、恵は仕事中かも知れないと判断してしおりに電話をしていた。

 

しおり『清麿君とガッシュ君がいない間はティオとコルルだけで術の特訓をするわ』

 

清麿「魔物が来た時は十分に気を付けて戦ってください」

 

しおり『わかったわ。コルルも電話に出てみる?』

 

 パートナー同士の電話の次は魔物同士で電話に出た。

 

コルル『ガッシュは清麿お兄ちゃんと一緒にイギリスへ行くんでしょ?』

 

ガッシュ「そうなのだ」

 

コルル『ちゃんと生きて帰ってきてね』

 

ガッシュ「当然なのだ」

 

 ちゃんと帰ってくると言った後、電話は終わった。

 

華「清麿、ガッシュちゃん、くれぐれも気を付けてね。行ってらっしゃい」

 

ガッシュ「行ってきますなのだ!」

 

清麿「それじゃあお袋、行ってくる」

 

ガッシュ「(またバルトロとキクロプと戦う事になるのか…、父上殿はまた攫われておるのかのう…。でも、バルトロはともかく、キクロプは楽勝なのだ!)」

 

 

飛行機

 イギリスへ向かうガッシュペアは飛行機の中でくつろいでいた。

 

清麿「(親父に会うのは一年ぶりか…)なぁ、ガッシュ。確か、前にイギリスではバルトロとキクロプっていう悪い魔物がいるって言ってたけど、今回は勝てる自信はあるのか?」

 

ガッシュ「大ありなのだ。清麿も適切な指示を頼むぞ」

 

清麿「ああ。それと、ヨポポっていう奴はいい奴ってお前が言ってたから仲間にしような」

 

ガッシュ「ウヌ(なんとしても…)」

 

 色々やる事をやらねばならないとガッシュペアは決意していた。

 

 

空港

 空港に到着した後、待っている清太郎の姿を2人は見た。

 

清太郎「待っていたぞ、清麿、ガッシュ」

 

清麿「親父!」

 

ガッシュ「(なぜ父上殿は攫われておらぬのだ…?)」

 

清太郎「ガッシュ、何をボーッとしてるんだ?」

 

ガッシュ「いや、なんでもないのだ」

 

清麿「それとありがとな。教育係として送ってくれたガッシュのお陰で色々と変わる事ができた」

 

清太郎「そうか。それはよかったな。さ、私の勤めている大学へ行こう」

 

 

イギリス

 ガッシュ達は清太郎の勤めている大学へ向かっていた。その光景をある少女と緑のタイツの少年が見ていた。

 

少女「やっと見つけたわよ…、ヨポポを傷つけたあの魔物…!」

 

ヨポポ「ヨポイ?」

 

少女「どうしたのよ、ヨポポ。あのマント、髪型、どう見たってヨポポを襲った奴じゃない!この日のために特訓を重ねて強くなったんだから!」

 

 一方のガッシュ達は大学へ向かっていたが、ある紳士の男とすれ違った。

 

イギリス紳士「ちょっと、挨拶ぐらいしなさいよ」

 

ガッシュ「ウヌ?」

 

 紳士はガッシュを見た途端、表情が一変した。

 

イギリス紳士「ひ、ひい~~~っ!!化け物~~、命だけは助けて~~~!!」

 

 かなり怯えて紳士は猛スピードで逃げていった。

 

清太郎「何だったんだ?」

 

清麿「(ガッシュ、何であいつはお前を見て逃げ出したんだ?)」

 

ガッシュ「(私にはわからぬのだ。あの者はキクロプのパートナーのはずだが…どうしてキクロプがおらぬのか…)」

 

???「ミケル!」

 

 清太郎に聞こえないように話をしていたが、突如として魔物の攻撃が飛んできた。

 

清太郎「何だ!?」

 

ガッシュ「父上殿、ここは危ないから下がるのだ!」

 

清太郎「わかった」

 

 いう通りに清太郎は下がった。そこへ、少女とヨポポが来た。

 

ガッシュ「お主は…、ジェムとヨポポではないか!ぜひとも」

 

清麿「待て、ガッシュ!ジェムって女の子の目は明らかに俺達を敵視しているぞ」

 

ジェム「まさか、まだこんな所にいたとはね、ゼオン!今度は負けないわよ!」

 

清麿「ちょっと待て!こいつはゼオンじゃない、ガッシュだ!」

 

ジェム「髪を染めてマントを変えて誤魔化しても無駄よ!ドレミケル!」

 

 音波の攻撃がガッシュ達に迫った。それをガッシュはマントで防いだ。

 

ガッシュ「落ち着くのだ、ジェム!私はゼオンではない、ガッシュ・ベルだ!」

 

ジェム「散々、ヨポポを傷つけておいてとぼける気!?」

 

ガッシュ「とぼけてなどいない!」

 

清麿「ダメだ、ガッシュ!ジェムは頭に血が上っている!近くに金属がないからジケルドは使えない!少しヨポポに痛い思いをさせるけど、いいか?」

 

ガッシュ「ウヌ」

 

ジェム「ギガノ・ミケル!」

 

 ヨポポの口から巨大な音符が出た。

 

ガッシュ「(この術は見た事もない術なのだ!)」

 

清麿「(ギガノ級の術?ならば…)ザケル!」

 

 巨大な音符とザケルがぶつかり合った。清麿はザケルをある程度加減していたため、双方の攻撃は相殺された。

 

ジェム「特訓を積んで出た術が相殺された?」

 

清麿「マーズ・ジケルドン!」

 

 マルスの時と違ってヨポポへのダメージを最小限に抑えるために相当加減してマーズ・ジケルドンを放ち、ヨポポの動きを封じた。

 

ジェム「ヨポポ!」

 

清麿「俺達はヨポポの本を燃やす気はない。何があったのかを教えてくれないか?」

 

ジェム「誰がゼオンなんかに…」

 

ガッシュ「私はゼオンではないのだ。よく見るのだ」

 

 間近でガッシュの顔を見てみると、頭も冷えてきたためか、ようやくゼオンと違う事に気付いた。

 

ジェム「あなた…、ゼオンじゃなかったのね。だからヨポポも…。ごめんなさい!」

 

 ようやく誤解が解けて謝罪した後、ジェムは木陰で何があったのかを話していた。

 

清麿「ジェム、俺達と会う前に何があったんだ?」

 

ジェム「あれは、1か月ぐらい前になるわ…」

 

 

 

回想

ジェム『私がヨポポと会ってしばらくした後、キクロプとそのパートナーが私のお母さんとおじいちゃんとヨポポにひどい事をしたの。その時に現れたのがゼオンとデュフォーっていう目つきの悪い男だった…』

 

ゼオン「魔力を感じてここに来たが、ひ弱なチビと図体がでかいだけの雑魚しかいねえのか…」

 

イギリス紳士「図体がでかいだけの雑魚!?キクロプの強さが全くわかっていない上に失礼ね!キクロプ、身の程知らずのガキをやっておやり!」

 

 キクロプはゼオンに殴りかかったが、ゼオンはその前にキクロプにパンチを打ち込んだ。パンチだけでキクロプの鎧はあっけなく砕け、大きく吹っ飛ばされた。

 

イギリス紳士「そんな、素手でキクロプの鎧が!!」

 

ゼオン「これで終わりだ」

 

デュフォー「ザケル」

 

 ゼオンのザケルでキクロプは大ダメージを受けた他、本も燃えてしまって送還された。

 

イギリス紳士「ひ、ひぃ~~~っ、化け物だ~~!!助けてくれ~~~っ!!」

 

 キクロプを瞬殺したゼオンに怯えて紳士は逃げていった。

 

ジェム「助けて…くれたの…?」

 

 しかし、ゼオンからの返事はなく、手をヨポポに向けた。

 

デュフォー「ザケル」

 

 ザケルがヨポポに向けられ、ヨポポは凄まじい電撃で倒れてしまった。

 

ジェム「ヨポポ!あなた達、なんて事をするのよ!私達を助けてくれたんじゃなかったの!?」

 

ゼオン「助ける?何を勘違いしている。俺は最初からこのチビとさっきの図体がでかい雑魚を始末しに来たんだ。助けるとは一言も言ってないぞ。どうやら、ここには本がないようだな。デュフォー、お前なら、どこにチビの本があるのかわかるだろ?」

 

デュフォー「やろうと思えばすぐに答えは出せるが、いちいちこんな雑魚の本を血眼になって探すより、次に会った時に燃やした方が無駄な体力の消耗を抑えられるんじゃないのか、ゼオン」

 

ゼオン「それもそうだな。お前、次にそいつの本を持って会ったら俺達は今度こそ燃やすぞ」

 

 ゼオンはデュフォーと共に去っていった。

 

ジェム「許さないわ……、ゼオン…!!」

 

 

 

ジェム「それから、私達はいつかゼオンに会ったらやっつけてやるために特訓を重ねていたの。今日、あなた達を見た途端、ガッシュがゼオンとかなり似てたからゼオンと勘違いしてしまって…」

 

清麿「そうか…」

 

ジェム「誤解であなた達を襲ってごめんなさい!何か、お詫びでできる事があったら何でもしたいわ」

 

清麿「だったら、強くて悪い魔物が動き出したら一緒に戦ってくれないか?これから先、ジェムとヨポポの力を借りたい時が来るかも知れないんだ」

 

ジェム「わかったわ。お詫びも兼ねて協力するわよ。いいわね、ヨポポ」

 

ヨポポ「トポポイ」

 

ジェム「あははっ、清麿の事を友達と言ってくれているわ」

 

ガッシュ「ではヨポポ、私も友達であろう?」

 

ヨポポ「ノポポイ」

 

ガッシュ「ヌホ~~ッ!首を横に振るでない!」

 

ジェム「それじゃあ、清麿、ガッシュ、とても悪い奴との戦いでまた会いましょう」

 

ヨポポ「ヨポポイ!」

 

 

大学

 ジェムとヨポポが仲間になってくれた後、ジェムとヨポポは家に帰り、清麿とガッシュは清太郎と共にようやく大学に着いた。

 

清太郎「清麿、さっきの戦いやあの子達を傍から口出しせずにずっと見ていたが、あれは何だ?」

 

清麿「実は…」

 

 魔物同士の戦いを見た以上、父親に隠し通せないと判断した清麿はガッシュが魔物である事、魔界の王を決める戦いの事を話した。

 

清太郎「まさか、お前があのような危ない戦いに足を踏み入れていたとはな」

 

清麿「済まねえな…」

 

清太郎「いや、ガッシュのパートナーがお前にしかできないのであれば、止めはしないさ。これからも気を付けるんだぞ」

 

ガッシュ「ウヌ」

 

清麿「それで、見せたい物って何だ?」

 

清太郎「アフリカで見つかった際にガッシュの本と何か関わりがあるのではないかと思っていたんだ」

 

 研究室で清太郎が見せたものは、1000年前の魔界の王を決める戦いでゴーレンによって石版にされた魔物だった。

 

清麿「(これは…ガッシュから聞いた1000年前にゴーレンという魔物によって石版にされた魔物…!)」

 

ガッシュ「(これはもしや…、デモルトの…)」

 

清太郎「この石版、異形の生き物、魔物をかたどっているように見えるだろう。ここに書かれた文字、ガッシュのガッシュの赤い本と似ているように見えないか?」

 

清麿「ああ。確かに似てる」

 

清太郎「そして、最も興味深いのが、この石版が埋まっていたのが、1000年前の遺跡だと言う事だ。魔界の王を決める戦いも、1000年に一度と言っていたな」

 

清麿「そうだ」

 

清太郎「それと、何か関わりがあるのは間違いない。ちなみに、あの石は調査中だから、日本に帰った後に何かわかったら連絡してくれ」

 

清麿「ああ」

 

ガッシュ「父上殿、今日の仕事が終わったら食事なのだ」

 

清太郎「そうだな。とびっきりの美味しいものを食べよう」

 

ガッシュ「ブリはあるかのう…」

 

清麿「イギリスに来てもブリかよ…」

 

 

ジェムの家

 家に帰ったジェムとヨポポは本を見てると、新たに呪文が読めるようになった事に気付いた。

 

ジェム「ヨポポ、見て!新しい呪文が出てるの!」

 

ヨポポ「ヨポイ!」

 

ジェム「えっと…、第四の術、ヨポポイ・トポポイ・スポポポーイ、だって。どんな呪文なのかな?」

 

ヨポポ「ヨポイ…?」

 

ジェム「まぁ、使ってみればわかるわよ」




これでこの話は終わりです。
原作でのキクロプ戦はバオウを初めて使った戦いでしたが、今小説ではブラゴ戦でバオウが解禁されたため、キクロプはバルトロ共々、既にゼオンにやられた事にしました。
原作においてもゼオンは結構ガッシュと間違えられていましたが、今小説では今回の話のようにガッシュもゼオンと間違われるシーンを描きます。
戦闘においてのゼオンが素手でキクロプの鎧を破壊したのは原作のゼオンvsリオウ戦でゼオンがただの蹴りでリオウの鎧を砕いたため、ゼオンなら素手でキクロプの鎧を砕けるだろうと判断したためです。
なお、邂逅編ではコルルや今回のヨポポのように味方の魔物を脱落させる予定はありません。
次の話はフォルゴレのチャリティーコンサートの話ですが、鈴芽のボケがある人物の逆鱗に触れる原因になって鈴芽が大変な目に遭います。
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