金色のガッシュベル!!SECONDLAP 作:アンドロイドQ14
ホーバーク・キャッスル
ガッシュペアは食事の後、ホーバーク・キャッスルへ向かった。しかし、バルトロはいなかった。
清麿「バルトロとかいう奴も既にやられてるみたいだな」
ガッシュ「そうみたいなのだ…」
清麿「バルトロを倒した奴って…やっぱりゼオンじゃないのか?」
ガッシュ「……私もそうとしか考えられぬ…(私がゼオンに記憶を奪われなかったら、こんなにイギリスでの出来事が変わってしまったとは…)」
清麿「とりあえず、何事もなくてよかったな。俺達も帰ろうか」
ガッシュ「ウヌ」
ロンドン
同時刻、鈴芽は自分はイギリスにいるとも知らずに香港に来たと思ってロンドンの人気の少ないエリアを歩いていた。
鈴芽「う~ん…、私って今は香港のどの辺りを歩いているのかしら…?」
そんな中、鈴芽は見覚えのある人影を見つけた。
鈴芽「あっ!あれって…ガッシュ君だ!」
鈴芽は髪の色等の違いもわからずに見覚えのある人影に近づいた。
鈴芽「ガッシュ君、ガッシュ君も香港に来たの?」
ゼオン「……今、何って言った…!?」
鈴芽「ガッシュ君、自分の名前を忘れちゃったの?」
ゼオン「……またか…、俺をあのマヌケと間違える奴は…!!」
ガッシュと間違えられて怒ったゼオンは鈴芽を殴った。
鈴芽「きゃっ!急に殴るなんてどうしたの?ガッシュ君」
まだ鈴芽がガッシュと間違えているため、ゼオンは鈴芽の髪を掴んで至近距離で自分の顔を見させた。
ゼオン「お前、俺をガッシュと間違えるな!俺の名はガッシュじゃなくてゼオンだ!ガッシュと会った事があるなら、ちゃんと見れば髪の色とかで俺との違いぐらいわかるだろ!?」
鈴芽「何を言ってるの、ガッシュ君…」
ゼオン「俺を忌まわしい奴と同じ名前で呼ぶな!!」
何度言っても自分とガッシュの違いがわからない鈴芽にとうとうゼオンの堪忍袋の緒が切れて怒り狂い、鈴芽に殴る、蹴るの暴行を何度も加えた。
ゼオン「このバカ女が!俺はガッシュじゃなくてゼオンだと言ってるだろ!いい加減にしろ!!」
デュフォー「…お前、かなり頭が悪いな。ゼオンに話しかける前の話も聞いてたがここは香港じゃない、イギリスのロンドンだ、それに、あれだけゼオンが言っても目の前にいるのがガッシュじゃなくてゼオンだという事がわからんとはな」
ゼオン「デュフォー、口で言ってもわからん筋金入りのバカのこいつにはお仕置きが必要だ。一応は死なんように加減はしておけ」
デュフォー「そうだな。ザケル」
ゼオンは容赦なくザケルを鈴芽に浴びせた。
鈴芽「あああああっ!!」
ザケルをまともに喰らった鈴芽は悲鳴をあげて黒焦げになり、倒れた。
ゼオン「いいか、二度と俺をあのマヌケと間違えるな!大馬鹿野郎が!とっとと行くぞ、デュフォー」
何度も鈴芽からガッシュと間違えられた事で機嫌を悪くしたゼオンはデュフォーと共にその場を去っていった。
デュフォー「驚いたな。何度言ってもよく見させてもゼオンがガッシュじゃないとわからん程、頭が悪すぎる奴がいたとは。あの頭が悪すぎる女はどうしてゼオンとガッシュの違いがわからんのかが俺には理解できん」
ゼオン「あんな奴には口で言っても無駄だ。地獄の拷問のような痛い目に遭わせなければわかりはしない。今度、あのバカ女が俺をあのマヌケと間違えた時は心を完全にぶっ壊す必要がある。あの術を使ってな…」
しおりの家
ゼオンが自分とガッシュの違いもわからない鈴芽に制裁を加えたその頃、日本ではガッシュと清麿が不在であり、恵も仕事中であるため、暇なティオがしおりの家に遊びに来ていた。
ティオ「ガッシュは清麿と一緒にイギリスでどうしてるのかしら?」
コルル「どうかわからない。でも、イギリスのお土産を買ってきてほしいね」
しおり「何を買ってくるのかしらね」
そんな中、見ていたニュースで速報が入った。
TV『ただいま入った速報です。イギリスのロンドン郊外で旅行に来ていた日本人の女子中学生が怪我をした状態で病院に搬送されました。なお、女子中学生には落雷によるものと思われる火傷と殴られたような怪我があり、現地の警察は暴行を受けている時に急な落雷の被害に遭った傷害事件として捜査しています』
コルル「しおりねーちゃん、あのテレビに映ってた人、清麿お兄ちゃんの同級生の鈴芽お姉ちゃんじゃない?」
しおり「確かに鈴芽ちゃんね…。でも、一体誰が暴行を加えたのかしら…?」
ティオ「とりあえず、清麿に連絡しましょう」
コルル「連絡先はわかるの?」
しおり「問題ないわ。清麿君のお父さんはイギリスの大学に勤めてるって聞いたの。そこへ連絡してみましょう」
イギリス 大学
ちょうどその頃、ホーバーク・キャッスルにバルトロがいないとわかって帰ってきた清麿達はくつろいでいた。
清麿「もうこれでイギリスでやる事はほとんど終わったな、ガッシュ」
ガッシュ「ウヌ。のんびりできるのう」
清太郎「清麿、知り合いから電話が来ているぞ」
清麿は電話に出た。
しおり『清麿君、くつろいでいる時に呼び出してすまないわね』
清麿「それでしおりさん、何の用で?」
しおり『さっき、速報で清麿君の同級生の鈴芽ちゃんが何者かの暴行を受けて病院に搬送されたのよ』
清麿「何だって!?水野が!」
しおり『私も驚いて清麿君に連絡したの。明日はお見舞いに行くの?』
清麿「そのつもりだ」
しおり『わかったわ』
電話はここで終わった。
ガッシュ「どうしたのだ、清麿」
清麿「…水野が何者かの暴行を受けて病院に搬送されたそうだ。明日はお見舞いに行くか?」
ガッシュ「行くのだ。もしかすると、フォルゴレとキャンチョメに会えるかも知れぬ」
清麿「あの2人に?」
ガッシュ「フォルゴレはよく病院でチャリティーコンサートをやってるのだ」
清麿「そうか…。変な奴だけど、意外な所があったんだな(けど、本当にそんな事をやってるのか?)」
ガッシュの口からフォルゴレの意外な一面を知った清麿だが、まだこの時点では半信半疑だった。
ロンドン
翌日、ガッシュと清麿は鈴芽のお見舞いに病院へ向かった。その道中、前の戦いにおいてガッシュが戦った事がない魔物、フリガロと遭遇して戦闘になった。
清麿「ザケル!」
ラージア・フリズドなどの見た事もない術に少し手間取りながらも機転を利かせ、圧倒的な火力の差でフリガロを倒す事に成功した。
清麿「何とか倒せたな…。まさか、またガッシュが前の戦いで戦った事もない奴と戦うなんてな…」
ガッシュ「さぁ、早く病院へ行くのだ」
病院へ向かうガッシュと清麿を建物の上からゼオンとデュフォーが見ていた。
デュフォー「あのお前にそっくりな金髪の奴がガッシュか?」
ゼオン「そうだ。あのマヌケが、これから待ち受ける地獄も知らずに笑ってやがる」
デュフォー「見つかったのなら、今すぐ消すか?」
ゼオン「すぐに消すのは容易いが、それでは俺の気が済まん。さらなる地獄で苦しんでから俺達の手で消した方がいいだろう」
デュフォー「それもそうだな」
しばらく歩いていると、キャンチョメと遭遇した。
ガッシュ「おお、キャンチョメではないか」
キャンチョメ「ガッシュ、性懲りもなく勝負を挑みに来たか!返り討ちにしてくれる!」
ガッシュ「違うのだ、キャンチョメ。話があって」
清麿「とにかく、あいつと関わると面倒な事になる。とっとと病院へ行くぞ」
キャンチョメ「待ってくれ~~っ!」
途中でキャンチョメは噴水に引っかかった。
キャンチョメ「うわ~ん、待ってくれ~~っ!話がしたいんだ~~!」
ガッシュ「話を聞いてあげるのだ、清麿」
清麿「…しょうがねえな」
フォルゴレの控え室
2人はキャンチョメの話を聞く事にした。
清麿「その話はフォルゴレの事か?」
キャンチョメ「そうだよ。フォルゴレが行方不明なんだ。コンサートまであと1時間なのに…帰ってこないんだ」
清麿「そりゃあ、大変だな」
キャンチョメ「一緒に探してくれよ」
清麿「ガッシュから聞いたんだが、フォルゴレのいる場所は病院かも知れないそうだ。ちょうど、俺達も病院に用があるから一緒に行ってみるか?」
キャンチョメ「わかったよ。病院だね」
ガッシュ「その時に私達の話を聞いてほしいのだ」
病院
ガッシュは自分の記憶を頼りに清麿とキャンチョメと共に病院へ来た。
キャンチョメ「それで、話って何?」
清麿「ガッシュ達の仲間になってくれってさ」
キャンチョメ「ええ~~っ!首絞めティオと一緒に戦えだなんて嫌だよ!」
清麿「心配するな。必要な時は俺が仲裁する」
ガッシュ「この魔界の王を決める戦いでは凄く強くて悪い魔物もいるから、その者を倒すためにもキャンチョメの力が必要なのだ」
キャンチョメ「僕の力が?でも、ガッシュのような攻撃力もないし、ティオみたいな防御力もないのにかい?」
ガッシュ「キャンチョメは鍛えれば私より強くなれるのかも知れぬのだぞ」
キャンチョメ「鍛えれば…僕がガッシュより強くなれる…?うん!仲間になるよ。いつか強くなって、悪い奴をやっつけたらガッシュに勝つんだ!」
清麿「(マジで鍛えればキャンチョメはガッシュより強くなれるのかよ…)」
病院に入ってガッシュ達はフォルゴレを探した。
清麿「(本当に病院にいるのか…?)」
そう考えていると、何やら大量の荷物を持っているフォルゴレを発見した。
清麿「フォルゴレ、何の用で病院に来たんだ?」
フォルゴレ「清麿じゃないか」
キャンチョメ「フォルゴレ、何してるんだよ!後少しでコンサートが始まっちゃうよ!」
フォルゴレ「何って、大事な用事があるって言ったじゃないか」
清麿「その用事って何だ?」
フォルゴレ「仕方ない。君達にも見せてあげよう」
病室を開けると、そこにいる子供達からフォルゴレは歓声を浴びた。
子供「あっ、フォルゴレだ!」
フォルゴレは順番にその病室の子供達にプレゼントを贈った。その光景に清麿は前に会った時と違うフォルゴレの一面に驚いていた。
清麿「(…ガッシュの言っていた事は本当だったのか…。フォルゴレがチャリティーコンサートをやってたなんて…)」
ガッシュ「私の言った通りであろう」
清麿「ああ、そうだな。それじゃあ、俺達は水野の病室へ行こう」
フォルゴレ「もう行くのかい?清麿。寂しいじゃないか。席を用意するぜ。ロンドンのコンサートも見て行けよ」
清麿「いや…コンサートならもう十分見せてもらった。俺達は怪我をした同級生のお見舞いで病院に来たんだ」
フォルゴレ「そうか…。だったら、そっちを優先するといい」
清麿「フォルゴレ…」
フォルゴレ「ん?」
清麿「生き残れよ…」
フォルゴレ「…ああ。キャンチョメは守り通す。私は無敵のフォルゴレだぞ」
ガッシュ「清麿、鈴芽の病室へ行こうぞ」
清麿「そうだな」
2人は鈴芽のいる病室へ向かった。
清麿「なぁ、ガッシュ。お前が前に経験した戦いでは本当にキャンチョメはお前より強くなったのか?」
ガッシュ「本当なのだ。真っ向からの勝負では基本的にどんな魔物でも勝ち目がないほどキャンチョメは強くなったのだぞ」
清麿「キャンチョメがお前の言ったようになるぐらい強くなるのが信じられんな…」
そう言っている間に鈴芽のいる病室に来た。ラウザルクなしでラウザルクを発動している状態のガッシュを超える身体能力を持つゼオンに何度も殴られ、さらにはザケルを受けた鈴芽はほぼ全身に包帯が巻かれてミイラのようになっていた。
清麿「水野、その怪我はどうした…?」
鈴芽「あっ、高嶺君!ガッシュ君!」
清麿「水野に暴行を加えた奴の顔はわかるか?」
鈴芽「…あれは夢ね。ガッシュ君が私を殴ったり、雷を手から出したりするはずがないもんね」
清麿「はぁ?……」
鈴芽のボケに清麿は凍り付いた。
ガッシュ「どうしたのだ?清麿」
清麿「……帰るぞ、ガッシュ…」
ロンドン
用事を終えて清麿とガッシュは清太郎の元へ戻っていた。
清麿「考えてたんだが、やっぱり、水野を襲った奴はもしかすると、ゼオンじゃないのか?」
ガッシュ「ウヌ。私は口から電撃を出すから、手から電撃を出せるのはゼオンしかおらぬ。どうしてゼオンが鈴芽にあんな事をしたのだ?」
清麿「多分、状況とガッシュの言ってくれたゼオンの性格から考えれば水野はゼオンをガッシュと間違えて怒らせてしまったんだろう。ガッシュを憎んでいた頃のゼオンはガッシュと間違えられると怒るんだろう?」
ガッシュ「その通りなのだ。あの頃のゼオンは私を恨まない日はないと言っておった程、私を憎んでおった。その私と間違えられるのがとても腹立たしかったであろう」
清麿「ドジで心の底からボケてる水野じゃガッシュとゼオンの違いがわからないのも無理はないか…。ほんと、あいつのボケがあんな事態に発展してしまったのはあまりにも不運としか言いようがないな」
帰っている様子をある動物が見ていた。
仔馬「メルメルメ~~」
ガッシュと清麿を追って仔馬も走り出した。
ロンドン郊外
ガッシュペアを発見した後、ゼオンとデュフォーはロンドンを後にしてどこかへ行こうとしていた。
デュフォー「ゼオン、本が光っているぞ」
ゼオン「どうした?」
魔本が光っていたため、何が起こっているのかを確認した。すると、だいぶ後のページに次のような事が書かれていた。
『おめでとう、人間界に生き残った諸君よ!この時点を持って、残りの魔物の数は70名となりました。これからも魔界の王になるべく、頑張って戦い合ってください』
ゼオン「やっと70人になったのか…。思ったよりも潰し合っていないようだな」
デュフォー「今まで通りで行くか?」
ゼオン「その通りだ。どんどん他の奴等を潰していく」
ロンドン
残った魔物の数が70人になったという知らせはガッシュペアにも届いていた。
ガッシュ「前の戦いよりも残り70人になるのが遅いのう」
清麿「今回はガッシュが経験した戦いと違ってコルルとかが魔界に帰ってないからな。俺達も負けられないな、ガッシュ」
ガッシュ「ウヌ」
これで今回の話は終わりです。
鈴芽はかなりボケているので、ガッシュを憎んでいた頃のゼオンと遭遇したら絶対にガッシュと間違えてゼオンを怒らせてしまいそうだと考え、こんな展開にしました。恵優遇の反面、鈴芽の扱いの悪さに気を悪くしてしまったらごめんなさい。
次はガッシュ不在の状況の中、ティオとコルルだけでロブノスと戦う話です。