Language of love   作:千α

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新羅が出てきた。やっとかよ(#゚Д゚)


黄巾族編
過去ノ四


「それにしても…冬樹くんって静雄と臨也の喧嘩に巻き込まれるけど、よく生きていられるよね。」

 

「……解剖はやめてくださいよ。」

 

 

 

 

 

 

 

先程の会話からやはり今日も静雄と臨也は喧嘩という名の殺し合いをして冬樹を巻き込んだようで。現在は保険医のいない保健室で新羅の治療を受けていた。

静雄と臨也は門田に説教をくらっている。

 

 

「痛くない?」

 

「はい、大丈夫です。」

 

無表情で新羅の言葉に返答する冬樹。しかし、新羅が治療しているその腕は針で縫われていた。

 

「やっぱり、冬樹くんは痛覚が麻痺しているのかな?」

 

「……痛いのはかんじますよ、なんとなく。」

 

「なんとなくって…。」

 

「岸谷先生ってほんとうにこういうのとくいですね。」

 

「まぁね。」

 

岸谷先生とはもちろん新羅の事である。初めて新羅の元に連れて来られ治療を受けた冬樹はそれから新羅の事を岸谷先生と呼んでいる。理由は「はじめ病院の先生かと思ったから」だそうだ。

 

「はい、コレで大きな傷は全部だね。後は小さい傷だ。」

 

「お願いします。」

 

「冬樹くんはどうしてあの二人の喧嘩に入って行くんだい?」

 

新羅は冬樹に今まで気になっていた事を聞いてみる事にした。

 

「なんで……………考えたことないです。」

 

「え?」

 

予想外の言葉に新羅は間抜けな声を出してしまう。」

 

「あの二人見てるとなんとなく、行かないとって思うんです。」

 

「それって二人の事が"心配"だからじゃないのかな?」

 

冬樹の頬に絆創膏を貼りながら冬樹の"疑問"に新羅は答える。

 

「心配?」

 

「冬樹ってやっぱり感情の一部が欠落してるんだよね…。知ってた?」

 

「なんとなく。なんか、皆と捉え方が違うなって…思います。」

 

「だからかな?この傷も痛いと感じれないのは…。」

 

新羅は冬樹の腕の傷を見る。そこには痛々しい縫い後がある。

 

「…どうしたら良いんでしょうか。皆と捉え方が一緒になるために、なにをしたらいいんでしょうか…。」

 

「そうやって、何かを疑問に思う事が出来るようになっただけでも君は成長してるよ。」

 

「……岸谷先生、俺普通の人になりたい。」

 

 

 

"欲"。

 

 

冬樹の初めての欲はとても彼が少年とは思えないものだった。

 

"普通の人になりたい。"

 

このくらいの男の子ならもっと他の事に欲を使うだろう。しかし、冬樹は違う。

 

 

「焦らなくてもいいよ。無理に感情を詰め込んでも意味がないからね。」

 

「はい。」

 

「よし、治療終わりっと。」

 

「アイタ。」

 

新羅がわざと冬樹の怪我を突く。もちろん大きな傷は触っていない。

 

「あ!」

 

「?」

 

「今、痛いって!」

 

「あ、本当ですね。

んー…でもこれじゃ痛いのが怖くて二人の喧嘩の間に入れませんね。」

 

「いや、入らなくてもいいんだよ?」

 

「岸谷先生。」

 

「どうしたんだい?冬樹くん。」

 

「岸谷先生が本当にどんな形でもいいから医者になったら。俺の主治医になってください。」

 

「え、どうして?」

 

「岸谷先生だと怖くないんです。だから、ありがとうございます。」

 

ぺこりと冬樹が頭を下げる。

これが新羅が闇医者になった理由の一つだった。それと同時にもう一つ違う感情を新羅は抱く事になる。

 

 

 

─────────…

 

 

「冬樹、帰るぞ!」

 

「あ、平和島さん。」

 

「随分機嫌が悪いね。」

 

「臨也の野郎……また逃げやがった…!!」

 

「「お疲れ様です。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セルティ!聞いてよ!僕達が結婚したらまず養子に迎えたい子がいるんだ!冬樹くんって言ってね!とっても礼儀正しくていい子なんだ!きっとセルティも気にいるよ!って、うわ!?ちょっとセルティ!?お願い、影で締め付けないで!イタイイタイ!!あ、結婚って言われて照れた?そういうところも可愛いよ、セルティ!ちょっセルティ!?ぎゃっ!?」

 

 

なにがあったかは言うまでもないだろう。

 




冬樹くん逃げて〜!((((;゚Д゚)))))))
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