「………………………どこだ、ここ。」
朝、冬樹の今日一回目の言葉だった。
冬樹はいつの間にか眠っていたらしい、ベッドに寝ているのでそうなのだろう………。
しかし、自分の家に戻った覚えはない。そもそもこの寝ている部屋にも見覚えがない。
「どうなってんのかさっぱりだ…えーっと昨日は確か……黄巾族Aをやった後……。」
昨日の事を思い出そうと身体を起こす冬樹。
「イダっ!?」
刹那、わき腹に激しい痛みが走る。
そしてまたベッドに倒れこむようにして寝転ぶ。
「……………はあ………。」
冬樹の深いため息が部屋に響く。
と、部屋に誰か入ってきた。
「あ、冬樹くん起きたんだね!」
新羅だ。
新羅は冬樹の元へとやってくる。
「えーと……何があったんですか?」
「昨日、撃たれたんだよ。」
「誰が?」
「君が。まさか覚えてなかったりする?」
新羅が冬樹に聞くが冬樹は相変わらず首をひねっている。
「あ、そういえば。ここ、どこですか?岸谷先生の家じゃないですよね。」
「ここ?……ここは……。」
「目が覚めましたか?」
「あ、四木の旦那。」
新羅がこの場所を言おうとした時、部屋に新たな訪問者が現れる。
四木
粟楠会の幹部……つまり一般人ではない……。
「………俺、何かしました?」
わき腹が痛い────…
なぜ冬樹がここにいるのかというと、理由は簡単。
銃音が鳴り響きそれに気が付いた四木が路地裏へ行くと倒れこむ冬樹とその後ろに銃を持ったまま気絶している黄巾族Aがおり。しかもその銃は粟楠会から盗まれた物である事がわかったのだ。
そして現在に至る。
「なんか、すみません。」
「……それより、聞きたい事がある。」
ドスの効いた声で冬樹を睨みつける(本人にその気はない)四木のプレッシャーを感じつつ冬樹は「あ、俺死んだかも」と思っていた。
ちなみに新羅はここにいない。逃げ場がない。
「聞きたい事って………?」
「名前は?」
「は?………えっと……宇野原冬樹です。」
もっと恐ろしい事だと思っていた冬樹は名前を聞かれ一瞬ポカンとしてしまった。
「………宇野原冬樹か…。」
「あの……銃の事については俺、全く関係ないですからね。」
「先に言っておこう、信用されないかもしれないけど」一か八かで言ってみる冬樹を見て今度は四木がポカンとした顔になる。
「そのことは知っている。」
「はぁ……じゃ聞きたい事って……?」
「……名前だけだ。」
「………は?」
「駄目だこの人なに考えてんのかさっぱりだ」また冬樹のわき腹がチクリと痛む。
「……お前の親を知っている。」
その四木の言葉を聞き顔が引きつる冬樹。
親……一年ほど前に亡くなった、この世で一番嫌いな人物………。
「………そうですか。あの人達、粟楠会になんかしたんですか?まあ、あんな性格してるからそれも当然かも………。」
「あれはお前の本当の親じゃない。」
「本当の……親じゃない?何言ってるんですか?だってあいつら俺の事を本当の息子だって……。」
「お前はそれを信じるのか?」
「……………。」
冬樹は四木の言葉に口を塞ぐ。わからなかった。
例え四木の言う通り彼らが親ではないとしたら、どうしてこの人が知っているのか。それが頭の中でグルグルしている。
「お前の本当の母親を知っている。と言っても、行方不明だが…。」
「母親……?あれ、ちょっと待ってください。あんたどっかで会ったような気がする…。」
冬樹の脳裏には小学校の入学祝いにランドセルをくれた男性だった。
「………あんたさ……俺と会ったことある?」
「ああ…。」
「………じゃあさ、さっき母親の事しか言わなかったけど。父親の方は…………。」
すると四木は冬樹を優しく抱きしめた。
「………なんだよ、ソレ……マジかよ。」
冬樹はその四木の行動の意味が解った。
すると今まであまり使った事のない涙腺が緩んできた。
嬉しかったのかもしれない。今まで会ってくれなかった事に対して怒っていたのかもしれない。どうして自分をあの人達に預けたのかが疑問だったのかもしれない。
それでも、今は少しくらい……甘えても良いのかもしれない。
文句を言ったり、疑問をぶちまけるのはそれからでも遅くは無いだろう。
だから、もう少しくらいこのままでいてもいいだろう。
雨はまだ、降り続いている。
チャットルーム
ーー甘楽さんが入室されました。
甘楽:ハイハーイ!みんなのアイドル、甘楽さんですよーっと
罪歌:こんばんは
セットン:ばんわー
甘楽:あれ!?みんな突っ込みなしですか!?
セットン:突っ込む気力もありません
セットン:……今日はちょっと、そういった作った喋り方に本気で殺意を覚えているのでやめて下さい
甘楽:酷いなぁ
ーー真白さんが入室されました。
真白:甘楽さん。
真白:地獄へ堕ちろp(´・д・`q)バーカ。
甘楽:真白さん!?
甘楽:久しぶりなのにこの仕打ちヒドイ!
セットン:あ、真白さん
セットン:顔文字覚えたんですね
甘楽:みなさん本当に酷いですよ!
バキュラ:あ、俺、初めてっすけど、
バキュラ:突っ込みまくっていいんですか。この人に
セットン:時間の無駄ですよ
バキュラ:人間の生きる時間なんて九割が無駄だから問題なしというわけで、
バキュラ:俺の無駄でこのチャットルームを満たしたいぐらいです
バキュラ:というわけで、
バキュラ:ガンガン突っ込んでいきたいです
真白:バキュラさん素敵です(*≧艸≦)。
セットン:真白さんキャラ変わってません?
セットン:ていうか、また変な人が!
甘楽:このチャットって、私以外変なテンションの人ばっかりですよねー
バキュラ:突っ込みませんよ
甘楽:あれ!?話が違う!?
ーー太郎さんが入室されました。
太郎:こんばんは
セットン:ばんわー
罪歌:こんばんは
真白:お久しぶり(=´∀`)人(´∀`=)。
太郎:真白さんが顔文字使ってる!?
真白:たまにはボケようかと思って。
太郎:あれ、新しい人がいらっしゃいますね
バキュラ:ども、
バキュラ:初めまして。バキュラです
太郎:はじめましてー
バキュラ:甘楽さんに誘われてきましたー
罪歌:そうなんですか
セットン:へえ、私はネットで知り合ったんですけど、バキュラさんもですか?
バキュラ:いえ、リアル知り合いっす
甘楽:仕事仲間みたいなものです!表向きはですけど……きゃッ!
バキュラ:甘楽さんて何時死ぬんですか?
真白:できれば。
真白:今すぐ死んでくれると嬉しいです。
甘楽:予想外に厳しい突っ込み!?
甘楽:真白さんもヒドイですよー(涙)
真白:そんな事ありませんよー(死ね)
甘楽:ちょっと!
罪歌:しねは ひどいと おもいます
バキュラ:すいません、
バキュラ:甘楽さんが苛立たしくてつい
真白:バキュラさんとは仲良くできそうですね。
バキュラ:そうですねw
セットン:ツンデレですらないですねえ
内緒モード 太郎:あの、バキュラさん
内緒モード 太郎:もし違っていたら、すみません。確認したいだけなんですけど
内緒モード 太郎:……正臣?
内緒モード 太郎:すみません、その……『、』で一回文章を切る癖が、知り合いと似ていたので
内緒モード 太郎:……あの、違ったら違うと言って頂ければ助かります
内緒モード 太郎:内緒モードじゃなくてもいいんで……
内緒モード 太郎:……正臣、なの?
甘楽:というか、現実で会ってるんですから、バキュラさんは私の魅力をみんなに教えて上げてくださいよ!
真白:甘楽さんに魅力ってあるんですか?。
真白:そこが心配です。
甘楽:真白さん!いい加減にしないと泣いちゃいますよ!
バキュラ:そうですねえ、
バキュラ:例えば、
バキュラ:甘楽さんを点数で表すと──
バキュラ:√3点
セットン:ルートて
甘楽:え?それは私が割り切れない程に美しいって事ですか?
バキュラ:小学生にはまだ難しいから見せない方がいいって事です
甘楽:え!?褒められてるのか貶されてるのか解らない!?
バキュラ:あ、すみません、あっし、今日はこれであがりますわー
セットン:はいー
甘楽:お疲れ様でしたーッ!
罪歌:おつかれさまでした
真白:さようなら。
太郎:あの、バキュラさん!
太郎:また、来てくださいね!歓迎しますから!
バキュラ:また来ますー。それでは!
セットン:おやすー
甘楽:お休みなさいー
ーーバキュラさんが退室されました。
真白:実はある報告があったんですが。
真白:バキュラさんがいなくなったので。
真白:また、今度にしますね。
甘楽:え?なにそれ気になりますー!
セットン:まあまあ、甘楽さん
セットン:次の時に聞きましょう
真白:それでは落ちますね
ーー真白さんが退室されました。
太郎:やっぱり退室が早い!
セットン:ここは何時もの真白さんでしたね
「……………父親か………。先輩、早く起きて下さいよ。俺に父親がいたって報告したいんで…。」
長いし意味不明だしなんかもう本当にすみませんね。心の底から謝りますので石を投げないでください。本当にマジで頼むんで。