白
少女は白色の制服を着ている。
彼女は何処か浮いた容姿をしている、と言うのも、彼女はまるで絵に描いたような美女だからだ。
彼女の名前は羽ノ浦 春媛
彼女は人を愛する事を生き甲斐としてきた。しかし、彼女の愛は異常の一言。誰も彼女の愛を受け入れる者はいなかった。
幼い頃、その愛を両親に向けてみたが両親ではその次の日に自分を置いて家から消えていた。
すると春媛は引き取ってくれた親戚に愛を向けた。が親戚は次の日自殺してしまった…。
その次は告白してきた同級生に…。その次は優しくしてくれた友達に…。その次は…その次はその次はその次はその次はその次はその次はその次はその次はその次はその次はその次はその次はその次はその次はその次は………。
春媛は気が付いた、誰も自分の愛を受け入れてくれないと。しかし、愛する事を諦める事ができなかった。
そんな時、彼と出会った…
彼、宇野原 冬樹と…
宇野原 冬樹は春媛の一つの年下で入学式に出会った。
その瞬間、彼女は冬樹に一目惚れしてしまい、それ以来彼女は冬樹に尽くすようにしてきた。
彼女が1番驚いたのは自分が会いしても死なない、居なくなら無いという事だった。
その時春媛は思った、彼が、冬樹が運命の人なのだと。だからなおさら春媛は冬樹を愛する事をやめなかった。
しかし、そんな冬樹は自分とは違う高校に入学してしまった。
けれど、彼女はそれを"受けなかった"としてでは無く"受からなかった"と思っている。冬樹は前者だったが、春媛はそれすらも自分の都合の良い方へと受け取った。
彼女は今通っている白戸馬高校(シラトバコウコウ)を辞めるつもりはない。彼女はこの学校の白い制服を気に入っていたし、何よりこの色は冬樹の1番好きな色だと知っているからだ。
──────────…
「冬樹くんのクラスはここね?」
「B組って書いてありますからね。」
春媛は別の学校に通う事にした冬樹の入学式に勝手について行き勝手に教室までやって来た。
クラスの雰囲気は賑やか
それは多分あの金髪の彼がいるからだろう…。
冬樹は気にしない無いようで腕をまくら代わりに寝ている。春媛は自ら持参したパイプ椅子に座り冬樹の寝顔を愛でている。
「あのぉ…、おねぇさん?」
そんな癒されるひと時を壊したのは…、金髪の少年紀田 正臣だった。
「何?」
露骨に春媛は嫌な顔をする。
「おねぇさんって何処の学校っスか?超美人じゃないですか〜!こんな所にいるとお持ち帰りしちゃいますよ〜?」
「なに?貴方、もしかして彼と私の関係を壊そうとする気?」
「いやいや!?もしかしてこの人はおねぇさんの彼氏か何か?」
紀田は相変わらず軽い口調で春媛に話しかける
「うらやましいな〜こんな美人さんが彼女だなんて〜!」
「羨ましいならこの人を山にでも捨てて来てくれ。」
「あら?起きたのね、冬樹!」
冬樹はいつの間にか顔を上げていた。
「山ってなぁ~
お前なんだ?照れ隠しか?そうなのか?」
「照れ隠しなわけねぇだろ。」
「冬樹くん、寝起きの顔もまた可愛いわね。愛してるわ冬樹くん。冬樹くんの同じ世界に生きれるのって本当に嬉しいわ。冬樹くんどうしたの?そんなに嫌そうな顔して…。あ、解ったわ!照れ隠しね!本当に可愛い!あ、待って冬樹くん何処行くの〜?」
冬樹は春媛の言葉を最後まで聞かずに立ち去ることにした。
その翌日、彼等は来良じゅうで噂になっていったのは言うまでもない。
春媛が怖い((((;゚Д゚)))))))