『春だからこそリフレッシュ!
新生活の始まりは新しい街との出会い!
池袋で新生活を始めて、新しい出会いを見つける事もできたかな?
できた君は新たな段階へのステップアップに、まだの君はこれから本当の出会いを見つける為に、この記事を片手に池袋生活の経験値を荒稼ぎしよう!』
「竜ヶ峰、さっきも似たような雑誌買ってなかったか?」
「宇野原くんだって、埼玉の方の雑誌何冊も買ってるじゃん。」
「まあ、お互いさまって事で。」
宇野原冬樹は最近まではたいして仲良くなかった竜ヶ峰帝人と積極的に関わるようにしていた。もともと彼と仲の良かった園原杏里がいたため二人が馴染むのには時間はたいしてかからなかった。
ちなみに、冬樹の始めてできた同じ年の友達紀田正臣は来良学園を自主退学し、それ以来連絡がつかなかった。
「宇野原くんってさ、その頭染めてるの?」
「だったら良かったんだけど。」
「?」
二人はコンビニを出ると、その直ぐそばにあるカラオケ店へと入っていった。
「宇野原くん?中入らないの?」
「あー…えっと……カラオケ店に入るのって始めてだから。」
「え!?」
受付で待ち合わせの旨を伝えて指定された部屋に向かう。
部屋に入ると、そのにはすでに二人以外の面々が集まっていた。
「ヤッホー、みかプーと冬っぺ元気にしてた?」
「遅かったっすね。もうウーロン茶とか適当にピッチャーで頼んでおいたっすよ!」
狩沢と遊馬崎だ。
彼らはファッションモデル並みに決まった格好をしているのだが……横に積まれた漫画と小説とゲームとアニメDVDと関連グッズがそのすべてを台無しにしていた。
帝人は杏里の方へと向かって行ったが冬樹はポカンと部屋の中を見渡す。
実は冬樹、生きていた頃からカラオケ店には行ったことがない。そんな友達いなかった。
「う、宇野原くん。座らないんですか?」
「あー…ごめん。」
杏里に声をかけられ緊張しながら杏里の隣の席へと座る。すると帝人は冬樹を見る。
(なんで見られたんだ?)
と冬樹は内心疑問に思いながら無表情を保った。
「で、うちらに何が聞きたいんだって?」
「はい……その、こんな事を頼むのもなんなんてすけど……僕らに……池袋の案内の仕方を教えて欲しいんです。」
時間は、2日前に遡る。
帝人と杏里、そして冬樹は同じクラスとなり、帝人と杏里はまた一緒にクラス委員をやる事とやった。冬樹は図書委員だ。
冬樹は生徒会役員達との顔合わせをしている帝人と杏里を待っていた。
「宇野原くん!」
「あ、終わった?」
「ごめんなさい、待っててもらって。」
「いや、大丈夫。」
そして三人が廊下を少し歩いたところで帝人の背中に声が掛けられる。
冬樹はもちろん知っていた。そして、避けたかった人物だった。
「あ、あの!竜ヶ峰先輩ですよね!」
「ええと、君は確か……さっき自己紹介してた……青葉君?」
「はい!一年の黒沼青葉です!」
目を輝かせ帝人を見つめる少年は……女子のような顔で背が低く下手をすれば小学生くらいに見えるだろう容姿をしている。
「………竜ヶ峰、さきに園原と行ってるから。」
「え……う、うん。……宇野原くん、なんか怖い顔してるよ。」
「苦手な知り合いに似てたから、ごめん。」
冬樹は話しが長くなりそうなので杏里を連れて下駄箱まで行く事にした。
そして、黒沼青葉を知らない内に睨んでしまっていたようだ。
苦手な知り合いに似てたからと言うのは嘘じゃない。冬樹は知っている、この少年がこれから何をしでかすのか。そして、その本性も……………折原臨也にどこか似ている。
冬樹は特別折原臨也が苦手なわけではない。多分好きの部類に入るだろうが……苦手なのだ、あの目が……。
その後、青葉に池袋の案内をして欲しいと頼まれた帝人なのだが上手く案内できるとは思えないと杏里と冬樹に相談してみたがそれも無理そうなので、街に詳しそうな知り合いを探した結果遊馬崎と狩沢に辿り着いた。
そして場所は戻り現在カラオケ店
冬樹は遊馬崎と狩沢に手ほどきを受けながらカラオケで熱唱していた(アニソン)
道案内の話しは遊馬崎達が一緒について行く事に決まった。
そしてその2時間後 池袋西口
「それじゃ、俺はここで…。」
「うん、明日はよろしく。」
冬樹は帝人と杏里と別れるといつものように「悠々」へと向かう。
「あ、真白さん!ばんわっす!」
「小早川さん、何か食べたい。」
出迎えた真紀方の頭をポンポンと撫でながら冬樹は大河の方を向く。
「今ちょうどフレンチトースト作ってる。」
「真白さん!聞いてよ真紀方の奴と同じクラスなの!超ムカつく!」
真紀方と耀華は同じ年だ。今年から高校一年生、つまり冬樹の後輩だ。
「ふーん……で、お前ら何処の高校?」
「来良でーす!」
冬樹は自分で顔が引きつるのがわかった。
「俺はあれっすよ!真白さんのお供をしたくて……っ!」
「私も〜!真白さんがいないとつまんないもん!」
「………学校では話しかけんなよ。」
冬樹はカウンターの席に座る。
「え!?何でっすか!?」
「え〜?せっかくクラス調べたのに〜。」
「お前いつの間にそんな事したんだ?この場に先輩がいたら殺されてるぞ。」
チャットルーム
真白さんが入室されました
真白【どうも。】
真白【初めての人がいますね。】
真白【しかも二人。】
田中太郎【あ、真白さん】
バキュラ【ういす】
罪歌【こんばんは】
狂【こちらの皆さんとは初めてのお会いする形になります。私達は今日からこのチャットに顔を出させて頂くことになった者ですので、何卒お見知りおきを。私は狂と申します。】
参【参です】
真白【他の皆とはもう挨拶が済んでいるようですね。】
真白【真白です。】
真白【よろしくお願いします。】
真白【ヽ(ΦωΦヽ)ドーゾ(ノΦωΦ)ノヨロティク(ΦωΦσ)σネ。】
田中太郎【また手の混んだ顔文字を】
真白【知り合いに教えてもらいました。】
バキュラ【そうそう、何時間か前のテレビ、あれ見ました?】
田中太郎【あ、池袋の奴ですか?】
バキュラ【そうそう】
罪歌【なにか あったんですか】
田中太郎【首無しライダーが、生のカメラの目の前に現れたんですよ】
狂【ああ、なんという偶然でしょう。私達も丁度その番組を視聴し終えて、首無しライダーの姿を一目見る事はできないかと外に出て、今しがた戻ってきたところなのですよ?残念ながらの生ける都市伝説の勇姿を見る事はできませんでしたけれど、その希望を抱いて闇を歩く快感は中々得難い興奮を与えてくれました】
参【残念】
田中太郎【あ、お二人もやっぱり池袋の人なんですね】
田中太郎【基本的にここのチャットにいる人は池袋や新宿に住んでる人が多いみたいなんで】
田中太郎【どうぞお気軽に】
真白【ヽ(ΦωΦヽ)ドーゾ(ノΦωΦ)ノヨロティク(ΦωΦσ)σネ。】
バキュラ【真白さんまたですか?】
真白【意外と気に入りました。】
狂【至極感謝いたします。田中太郎さん、真白さん。こんな空気を読まない発言を続ける、私のような広大なネットの海の砂にこびりついた水垢の如き存在にまで斯様な優しい言葉を掛けて頂けるなんて。恋をしてしまいそうです。ネット限定で】
参【ありがとう】
参【好き】
田中太郎【反応に困りますよw】
真白【(*''∀''*)ゞエヘヘ。】
バキュラ【やっぱり甘楽さんの自演なんじゃ……】
罪歌【じえんとは なんですか】
バキュラ【ドッキリカメラって事です】
田中太郎【ともあれ、私も明日は池袋の街を色々案内したりされたりするんです】
田中太郎【私もまだまだ街については素人ですから、こちらこそ宜しくお願いします】
内緒モード 真白【田中太郎さん、その際色々と気を付けてください。】
内緒モード 真白【白爛の連中には……そんな事ないと思いますが。】
内緒モード 真白【一応、気を付けるようには言っておきます。】
内緒モード 田中太郎【ありがとうございます】
内緒モード 田中太郎【気を付けて行ってきます】
狂【それは偶然ですね。私達も明日は池袋の街を散策する予定で御座います。もしかしたら街の中ですれ違ったり殴り合ったりするかもしれませんね】
参【殴るの?】
田中太郎【お手柔らかにお願いしますよw】
冬樹の顔文字は耀華が教えたり勝手に打ち込んだりしています。