Language of love   作:千α

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みなさん、そろそろ春媛が目覚めますよ


第二十五話 Это до этого

もしも

 

もしかしたら

 

大好きな人を

 

───していたら

 

何かを変えられたのかもしれない

 

大丈夫

 

私はそんな事しない

 

私と同じ種類の人間って殺せば一緒にいれるとか思ってるんでしょ

 

私は違うよ

 

私はそんな事しない

 

だって、愛してるから

 

今、彼を愛してるから

 

この1秒も

 

この0.000001秒も

 

誰にもあげないから

 

彼が私を愛さなくても大丈夫

 

私は彼が振り向くまで愛を注ぎ続けるから

 

彼が振り向いても愛を注ぎ続けるから

 

好きだから

 

愛してるから愛してるから愛してるから愛してるから愛してるから

 

だから

 

 

だからお願い

 

 

 

「私を見て…………………冬樹。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩!聞いてくださいよ!コイツわがまま過ぎるっす!」

 

「なによ!女の子なんだから少しくらい良いでしょ!?」

 

 

「あー…悪い園原。道案内三人で行ってくれ。」

 

「あ、はい……わかりました。」

 

冬樹は今後輩であると同時に部下である嘉真幸 耀華と真紀方 一に腕を引っ張られていたちなみに、真紀方の名前は「いち」でも「はじめ」でもない「にのまえ」と読む。初めて知った時、冬樹珍しくは驚いた。

 

 

 

「──で?なんで、クレープ?」

 

「だって、限定クレープがあるんですよ〜。でも、真紀方の奴ってば全然奢ってくれないんです〜。けど〜真白さんは奢ってくれるから好きです!」

 

「おかしいな。今日は用事かあるっつってたのにな……。」

 

耀華が冬樹の腕にピットリとくっつく。

春媛がいればきっと待ち針が飛んでくるだろう。冬樹の経験が保証する。

 

「あー!!俺だって真白さんに触りたいのに!」

 

「真紀方、お前のそれゲイみたいだからやめろ。」

 

「はいっす!けど触りたいのは嘘じゃねっすよ!」

 

「大声で言うなよ恥ずかしい。」

 

「サーセン!」

 

真紀方は『チョコバナナ』、耀華は『春限定甘王&チーズケーキアイス』、冬樹は『キャラメル(マグロとウニと納豆入り)』を選択した。冬樹のチョイスが可笑しいのはいつもの事なので目をつむってくれると嬉しい。

 

 

「それより、真白さん。」

 

「なに?」

 

「……真白さん、ちょっと公衆トイレ行きましょ。」

 

「おう。」

 

 

 

 

 

耀華はトイレに篭っている冬樹に声を掛ける。

 

「さっきですね。黄巾族の残党と思われる人達が白爛のメンバー何人か連れて路地裏に入って行きましたよ。」

 

「嘉真幸はなんで男子便所に入って来てるんすか?」

 

「見られて恥ずかしい物なのかな?ソレ」

 

「恥ずかしいっすよ!何言ってんすか!?」

 

真紀方の前を見てくる耀華に真紀方は前を隠し羞恥で顔を赤らめる。

 

「おい、嘉真幸。さっきのどういう意味だ?」

 

「あ、真白さん大丈夫ですか?」

 

「まだ気分ワリィけど。

あと、真紀方をからかってやるな。それは、男にとってアレだ。ちょっとした問題だから。」

 

「真白さん!答えなくていいっすから!」

 

冬樹は少し顔がまだ青いが大丈夫なようだ。

 

「で?そいつら何処?」

 

「は〜い。こっちで〜す!」

 

「あ!俺を置いていかないで欲しいっす!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー「え?不良が?」ー ー「マジマジさっきそこの路地裏に…。」ー

ー「あーあ、そいつら死んだな」ー ー「もー怖すぎ!」ー

ー「けどよ、白爛のリーダー見れんじゃね?」ー ー「確かに!」ー

 

 

さまざまな言葉が飛び交う中、その中でも目立つ白が飽きれたような顔をして歩いている。

その両腕を少女と少年が引っ張っている。

 

「ここ?」

 

「そっす!」

 

「調べたのはあたしよ!」

 

「人多い。」

 

路地裏の入り口には好奇心の固まり。つまり野次馬達が集まっていた。

 

「んー…追い払いましょうか?」

 

「いや、いい。」

 

冬樹は近くの服屋に入った。

 

「え?ええっ!?ちょっと真白さん?なんでそんな….!?」

 

冬樹は適当に選んだ帽子をすぐに買い髪をまとめ水泳帽子のように髪を入れる。

 

「顔、見えるか?」

 

「見えませんよ?」

 

「よし、行くか。お前らは待機。」

 

「はいっす!」

 

「は〜い!」

 

そう言うと冬樹は二人の頭をポンポンと撫で店を出て路地裏に入る。

引き止められたような気がするけど気にはしていない。

 

何度も言うが、冬樹は意外と仲間思いだ。

 

白爛は外れ者の集まりと言われている。冬樹はむしろそういった外れ者のを白爛にいれていた。親からも同級生からも、誰からも受け入れられなかった存在。冬樹はその気持がよくわかる。だからこそ、白爛のメンバーに手を出す者には容赦できなかった、感情が戻っていなかった時も同じ。だから白爛は冬樹こと真白を心酔し、居場所としていた。

 

 

 

 

 

そんな真白は温厚として知られているが喧嘩が強いという事は意外と知られてなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい。」

 

「あ"?」

 

「なんだテメェ。」

 

目付きの悪い奴らがこちらを睨んでくる。

十数人はいる。その中に白布が見えた。

 

「…………そいつがなんかしたか?」

 

「なんもしてねぇけど?」

 

「なんだ?イジメがかっこ悪いってか?」

 

「イイコチャンなのか?お前。」

 

真白がその十数人に問いかける。

 

「じゃあ、そいつらは突然襲って来たんだな?」

 

真白がその白布に問いかける。

 

「は、はい………。」

 

「………お前ら、こいつが白爛っての知ってたな?」

 

もう一度その十数人に問いかける。

 

「当たり前だろ?」

 

「こいつをやればリーダーが来てくれると思ってよ。」

 

「真白さんだっけ?お前、幹部か何かか?」

 

その十数人のうち一人が真白に近づく。

 

「……………俺がリーダーだよ。糞が。」

 

「は?」

 

するとその十数人のうち一人が吹き飛ぶ。真白が殴ったからだ。

 

「な、何してんだテメェ!!」

 

「はぁ、弱いくせに………白爛に手ェ出してんじゃねぇよ。」

 

十数人は真白に襲いかかる。

すると真白はトリッキーな動きで次々と蹴りを生み出す。

 

 

エクストリームマーシャルアーツ

 

略してXMAと呼ばれるスポーツ

 

XMAはあくまでもスポーツだ。

伝統的な武道・武術の型に、音楽に合わせて動くダンスの要素を取り入れた「 フォーム 」と 様々なジャンルのアクロバットの技術を融合させた数々の技「 トリッキング 」による、総合演武パフォーマンス。

 

しかし真白はそれを喧嘩に用いている。といっても彼にその気はない、きっとXMAの事は知らないだろう。それ程勝手に自然と身についてしまった動きはXMAは似ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さーて、終わった。」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

冬樹はその白爛の男から目を離し路地裏の入り口へと向かう。

すると、冬樹はおもむろに口を開いた。

 

「俺はさあ……白爛のメンバー全員の顔を覚えてんだよ……。」

 

「……?」

 

「お前、誰だ?」

 

すると、男はその場にあった鉄パイプを振り上げる。

 

「あー…まあ、めんどいから。たのみますわ、先輩(・・・・・・・・・)。」

 

「ええ!任せてちょうだい!」

 

男の後ろから一人の少女がトンカチを持って現れた。

 

「は!?」

 

 

 

 

 

 

ガスッ

 

 

 

 

 

 

嫌な音がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「冬樹ー!冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹冬樹!!!!私の冬樹!!」

 

「先輩うざい。」

 

「春媛さん、いつの間に復活してたんですか?」

 

「今さっきよ。起きたら冬樹がいないから、岸谷先生から聞くともうあの日から何日も……いいえ、私からすれば三億年よ!!その間冬樹が何処ぞの誰とわからない奴らと………あああああああ!!!!イライラする!冬樹どうしようかしら!私ってば冬樹がそんなっ!冬樹がわたしの冬樹がぁ!いいえ、大丈夫!そんな事しないわよ。冬樹は私を愛してるから、ね?そうでしょう?冬樹。ごめんなさい私ったらこんなはしたない姿を見せるなんて。恥ずかしいわぁ………。」

 

「とりあえず、黙りましょうか。」

 

「相変わらずっすね。春媛さん。」

 

 

耀華と真紀方はきっと心の中で「これで真白さんにくっつく事ができなくなった!」と悔しがっている事だろう。

 

 

「つーか嘉真幸。お前さっきのガセじゃねぇか。なにしてくれてんだよ、目立ちたくないのに。」

 

「て、テヘ?」

 

「先輩、やっちゃって良いですよ。」

 

「そう?」

 

春媛は左手に待ち針、右手に裁ちばさみを持つ。

 

「ご、ごめんなさい!お願いですから許してください!」

 

「先輩。」

 

「冬樹がそう言うならやめておくわ。」

 

「そ、そうだ!春媛さんの復活パーティしないっすか!?」

 

「い、いいね、やりましょうよ!」

 

二人は春媛に怯えながら話題をかえる。

 

「あら?いいの?それじゃぁ……冬樹、何が食べたい?」

 

春媛は冬樹の腕にピットリとくっつく。真紀方と耀華はそれを嫉妬の目で見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、こういうのも悪くない。

 

 

そう思いながら口を開く。

 

 

 

 

 

「鍋が食べたい。」

 

 

白爛の夕食はこの時決まった。




先輩ー!春媛先輩ーーー!
なんか先輩が結構人気だったので早めに出して来ました。
久しぶりです。本当に。あー、今後ろには春媛先輩が殺気を立てていらっしゃいます。きっと次お会いする時私は血塗れでしょう………。
それまで(生きていたら)お別れです。春媛先輩に殺られてきます!
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