Language of love   作:千α

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友達が春媛が好き過ぎて最近うっとおしく感じてきた今日この頃。


第三十五話 Гнев мальчика

「……あの、なんなんですか、貴方達……。」

 

(ど、どうしよう……。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耀華は千景の取り巻きである少女達と池袋の街を歩いて居たのだが……。

 

(た、確か…ダラーズが私達を探してメールを送ってるんだっけ?)

 

耀華達はチーマー風の男達に囲まれていた。

 

(………こんな時に限って白爛()がいない……っ)

 

「いやいやいや、何って、ねえ?んー、ほら、なに?俺らって怪しい人なんですけどぉ?」

 

「こ、こんな所で騒いでいたら、すぐに警察が……。」

 

「今日はあっちこっちで起こってる喧嘩の方に行ってるから、お巡りさんもチョー忙しいじゃなぁい?」

 

(いや、それ以前にここらは白爛(あたし達)がシメてるし、厄介ごとが起きないって警察が放置してるんだよ……なのになんで白爛()いないのぉ…?)

 

男達は取り囲む輪をだんだんと狭めてくる。

 

(ヤバイヤバイヤバイ……。)

 

耀華の頭にはその言葉しか浮かんでこなかった。

 

(でも、ここで闘えるのってあたしくらいしかいない……ノンさん達を助けなきゃ!)

 

そう思って耀華はナイフを取り出し一番近かった男を蹴る。

 

「な……っ!?」

 

「テンメェ!!」

 

「よ、耀華ちゃん!?」

 

「退路はあたしが作ります!」

 

「何してんだ、この……っ!」

 

男が殴りかかってくるが耀華はその男をかわして肘を首筋に入れ膝を顎に入れる。

 

「怪我をしたくなかったらそこを退いて!」

 

耀華はノン達を護りながら次々と男達を倒していく。

この調子なら男達は全員やられてしまう、耀華やノン達もそう思ったのだが……。

 

「おい、止まれ女!」

 

「!」

 

耀華が声がしたほうを見ると一人の少女が捕まってしまっていた。

 

「よ、耀華ちゃんごめん……。」

 

(…っ!?五人護りながら闘うのは無理だった……っ!)

 

「その危ないのこっちに渡せ。」

 

「……あんたらヤバイよ(・・・・)……。」

 

「ヤバイ?ハハッ、お前のほうがヤベェだろ(・・・・・)?何言ってんだよ!」

 

耀華はしぶしぶとナイフを男の一人に投げ渡す。

 

いつの間にか路地の入り口には黒いバンが停められていた。

 

「六人も積めるかあ?」

 

(本当にコイツらヤバイよ(・・・・)……。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PPPPPP…

 

「あ、電話…。」

 

その頃四木からの説教を終えた冬樹の携帯に着信がきていた…。

 

「もしもし。」

 

『ま、真白さんですか!?』

 

「ああ、俺だ。」

 

電話の相手は白爛のメンバーの一人だった。

 

「何かあったのか?」

 

『じ、実は嘉真幸が男達にバンに乗せらそうで……あ、誰か来ました!』

 

「…………詳しく状況を伝えろ、相手は何人だ?」

 

『十人以上はいます。』

 

「嘉真幸以外に人はいるか?」

 

『はい、女が嘉真幸を入れて六人で…さっき来たのが男で……あ、あいつら止めようとしてるみたいで……ああ!!』

 

「どうした!?」

 

『ヤバイですよ!あいつ、やられてる!!』

 

「…………話とか聞こえるか?」

 

『か、微かに……えっと、ダラーズとか…言ってました。』

 

「………………。」

 

「冬樹お兄ちゃん?顔が怖いよ?」

 

そばにいた茜が冬樹の顔を見た。

その顔は先ほど自分と一緒にいてくれていた優しい冬樹の顔ではない……。

 

『真白さん?どうしましょうか……他の奴らはゴールデンウイークだからどっか行ってるし……っ悔しいですけど、俺一人じゃ……っ。』

 

「全員にメールしとけ、ダラーズとは同盟()を本格的に切る。バンのナンバーは解るか?」

 

『はい!』

 

「それをメールでまわして、どこに向かっているか俺に連絡しろと伝えておけ。」

 

『わかりました!』

 

冬樹は電話を着るとすぐに茜のほうに向き。

 

「なんでも無いよ、茜ちゃんは心配しなくていい。先輩、外に出ます。小早川さんにあれ(・・)持ってあそこくるように頼んで下さい。」

 

「わかったわ!」

 

「それが済んだら、すぐに追いかけて来て下さい。」

 

そう言うが早いか冬樹はマンションから飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

喫茶店「悠々」

 

 

「大河兄さん!メールっすよ!」

 

「お前もだろ……。」

 

「一斉送信っすか……なんかあったんすかね……。」

 

大河と真紀方はメールを読む…。

 

「「!?」」

 

二人の表情は固まる…。

 

「おいおい……コレは……。」

 

「……行きましょう大河兄さん!」

 

「お前はこのバン探せ!俺は真白にあれ(・・)渡しに行ってくる!」

 

「了解っす!」

 

大河はすぐに店を出てバイクに乗る。

真紀方は店を出てバンを探し始めた。

 

 

 

そんな二人の心は一つだった。

 

 

 

 

 

「誰でもいいから早く攫った奴を真白さんより早く見つけてくれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「真白!」

 

「小早川さん…。」

 

走っている冬樹を見つけた大河は冬樹をバイクにすぐに乗せる。

 

「持って来てくれましたか?」

 

「ああ……また、お前がこれ(・・)を使うなんてな…平和主義の俺としては…もうこれ(・・)を使って欲しくないんだが……。」

 

大河は剣道で使う竹刀を入れる袋を肩にかけていた。

 

「……………ダラーズは来良に向かっているそうです。」

 

「了解……。」

 

冬樹はメールを確認して大河に指示を出す。

そして顔を隠すようにフードを被った。

 

(コイツ……ヤバイな(・・・・)、周りが見えてない。まあ、いざとなったら俺が真白の代わりに戦うけど……ああ、やっぱり嫌だな…喧嘩は……。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、あれ…報告にあったバンだよな。」

 

「本当だ。どうする?」

 

「報告しなかったら、俺らがヤバイし……。」

 

 

 

 

 

 

「おい!いたぞ!」

 

「あっちは来良だな……。」

 

「来良って確か今門田と誰かが喧嘩してるんだっけ?」

 

 

 

 

 

 

「おいおい…冗談だろ?」

 

「ダラーズの奴ら俺らに喧嘩売ってんじゃね?」

 

「久しぶりに喧嘩OKか?」

 

 

 

 

 

 

「おい!今日、喧嘩しても良いらしいぜ!」

 

「知ってる!ダラーズだろ?」

 

「来良の第二グラウンドに居る奴だけだって。」

 

 

 

 

 

 

「いたいた!あれだ、嘉真幸攫った奴らのバン!」

 

「真白さんに報告だ!」

 

「俺らも行くか!」

 

 

 

 

 

 

「よっしゃあ!やってやろうじゃねえの!」

 

「お前、そんなに喧嘩したいなら白爛辞めれば?」

 

「そんな事したら、俺の居場所がなくなるっつーの。」

 

 

 

 

 

 

「報告だ!」「喧嘩ができる!」「真白さんに感謝だな!」「真白さんのためにいっちょやるか!」「真白さんのために」「真白さんのために」「真白さんのために」「真白さんのために」「真白さんのために」「真白さんのために」

 

 

 

「俺らの居場所をくれた真白さんのために。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃耀華は来良の第二グラウンドの倉庫の陰にいた。

 

「ごめんなさい、あたしがちゃんと皆を守れていたら……。」

 

「ううん、耀華ちゃんはよくやってくれたよ。」

 

「カッコよかったよ。」

 

「あ、ありがとうございます……。」

 

「なにごちゃごちゃしゃべってんだよ!」

 

男の一人が耀華を殴る。

 

「っ!?」

 

「耀華ちゃん!?」

 

「テメェにはさっきやられたからな……。」

 

(ヤバイよ……ヤバイよ…コイツらヤバイよ(・・・・・・・・)……。)

 

そう思っていたとき耀華達は倉庫の陰から引っ張り出される…。

 

そして、ノンがつぶやいた。

 

「……ごめんね、ろっちー。……捕まっちゃった。」

 

 

 




冬樹は怒った。
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