Language of love   作:千α

48 / 85
グロい表現が出てくるかもしれません。


第三十六話 Человека бесполезны

「ついた………っておい!真白、急に走るなアブねぇぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来良学園 第二グラウンド

 

ダラーズ、To羅丸が集まる第二グラウンドにもう一つの勢力が集まった。

 

「おい、なんか……白い布の奴が増えてないか?」

 

千景が周りを見渡すと腕に白い布を巻きつけた男がどんどん集まっていた。

 

「……っ!白爛か!?なんで、あいつらが……。」

 

門田はすぐに集まってきている白い布の集団がなにかわかった。

 

「ビャクラン?」

 

千景は聞いたことの無い単語に首をひねる。

 

「………なんだ?もう、始まってたのかよ……。」

 

その集団の真ん中にフードを被った男が現れる。しかしフードを深く被っているため顔が見えてない。

 

「真白さんだ!」

 

「おれ、始めて見たかも……。」

 

白い布の集団はフードを被った男に尊敬の眼差しを送る。

 

「真白……って白爛のリーダー……?」

 

チーマーの男が呟く。

 

「おいおい、待てよ!なんで、お前らが!?白爛は、メンバーが傷つけられない限り…喧嘩は……。」

 

そう呟いた後、男はハッと捕まえた六人の少女を見た……。

 

「ま、まさか…お前らの中に……?」

 

「………もう、ダメだ。あんた達もう逃げられないよ。だからあたしヤバイって言ったんだ。あんた達が変な奴だとか可笑しいとかそんなヤバイじゃなくて……真白さんにやられるって意味のヤバイなんだよ、アレは……。」

 

その中の少女が呟く。ついさっき、殴った少女、嘉真幸耀華だ。

 

「ま、まさか……お前……。」

 

すると男の一人が逃げようとするが…。

 

「何、逃げようとしてんだよ。」

 

「か、門田……。」

 

「もうちょっと遊んでけ。」

 

門田は男を地面に叩きつける。

 

「おい、真白だっけか?」

 

門田は真白に話しかける。

 

「……そうですけど。」

 

「なんでここに?お前らみたいな温厚なチームが…。」

 

「仲間がここに連れてこられた。だからここに居る。」

 

「仲間……?」

 

「あんたも知ってるだろ?俺らは仲間に何かしたら容赦が無いってよ……。」

 

すると真白は180センチ程の鉄の棒を取り出した。

 

「もうコレを使うことはねえと思ってたんだが……行くぞお前ら。自分に攻撃してきた奴、逃げ出した奴を徹底的に潰せ!!」

 

「「「おう!!」」」

 

 

周りの人間は気付いていなかったようだが、真白の目にはなにも映っていなかった……。

 

《ああ、気持ちいいね……おい、お前。俺に代われよ、コイツら全員殺してやっからよ……。》

 

(冗談言うな……コイツらやんのは俺だ、引っ込め。」

 

真白は鉄の棒で思いっきり敵とみなした男達を殴り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、真白さん!」

 

そんな真白に耀華が駆け寄ってくる。

 

「嘉真幸……。」

 

「も、もうあたし、大丈夫です!」

 

ホッと安堵した耀華は真白に抱きつく。

 

「……………頬の怪我、どうした。」

 

耀華はビクリと肩を震わせた。

真白の目は冷たく深く………普段の彼を知っている者ならば信じる事のできない目をしていた。

 

「あ……えっと、殴られて……。」

 

「誰に?」

 

「……あ、あいつ……。」

 

すでに倒れていた男を指差す耀華の肩は震えている。

真白はその男に近づき見下ろす。

 

「うぅ……っ。」

 

うめき声をあげる男の腹に真白は容赦なく蹴りを入れる。

 

「う!?」

 

「チッ………んだよ…弱いくせして手ェ出しやがってよ……。」

 

その男はこの事を一生後悔する事になる。

 

 

──────────…

 

 

第二グラウンドにはチーマーの男達が散り散りになり、To羅丸達も解散、今は門田達の仲間が数人と白爛のメンバー数人がいるだけだった。

 

 

「終わったか……。」

 

門田がそう呟いた時だった。

 

「や、やめて下さい!真白さん!そんなにしたら、その人死んじゃいますよ!」

 

耀華の悲鳴が聞こえる。耀華以外の白爛のメンバーはそれを良しとする者ばかりのようだ。

 

真白は耀華を殴った男に半分に取り外した棒で殴ったり、蹴ったりを繰り返している。

 

「真白さん、真白さん!」

 

(これが、あの温厚なチームのリーダーか?)

 

門田はとりあえず真白を止めるため真白の腕を掴む

 

「おい、やめろ。こいつもそう言ってるじゃ……。」

 

そのとき、真白のフードが取れた。そして門田や周りにいた遊馬崎や、狩沢そして、杏里は驚愕を浮かべる。

 

 

「………う、宇野原………?」

 

 

フードの下から現れたのは見覚えのある顔だった。

 

「冬っぺ?冬っぺが白爛のリーダー…?」

 

「………チッ。止めないで下さいよ門田さん。」

 

「何やってんだよお前!」

 

「説教ですか?いいじゃないですか。どうせ、コイツはクズなんですから……。」

 

門田と冬樹の付き合いは長い。だからこそ、信じられなかった。

 

男の顔はもう原型をとどめていない。

 

 

「おい、あんた!真白さんがやってんだからさっさとどっかに……。」

 

「おい、そこまでだ。」

 

「大河の兄さん……。」

 

すると、ウェイターの格好をした大河が現れた。

 

「真白、やり過ぎだ。やっぱり、この鉄の棒返すんじゃなかったよ……。」

 

「小早川さんも説教ですか?いい加減にして下さいよ……。」

 

「いい加減にすんのはテメェだ馬鹿。」

 

そう言いながら大河は冬樹の腹をなぐる。

 

「真白さん!?」

 

「大河の兄さん、なにして……。」

 

「お前らは真白を殺人犯にする気か!?」

 

大河に一喝され白爛達は黙る。大河は気絶した冬樹を背負った。

 

「スマねぇな。」

 

門田と向き合い大河は頭を下げた。

 

「いや……あんた、宇野原とどういう関係だ?」

 

「……コイツの名字始めて聞いたよ……宇野原ってのか…。

コイツが中学の頃ちょいとあってな。」

 

「中学……俺は全然会ってなかったな……。」

 

「なるほどな………なら、こいつを見て驚くはずだ。」

 

大河は寂しそうな顔をする。

 

「こいつの事を聞きたいなら俺の店に来いよ。喫茶店「悠々」って店で待ってるよ。

帰るぞお前ら。」

 

その掛け声で白爛のメンバーは散り散りに去って行った。

 

「真紀方、この棒、その竹刀の袋にいれてくれ。」

 

「は、ハイっす。」

 

いつの間にかやってきた真紀方が木の陰から現れる。

 

「春媛、お前は耀華の傷の手当。」

 

「わかったわ……冬樹の命令では無いけど、聞いてあげる。」

 

春媛も同じように木の陰から現れた。

 

「あ、あの!」

 

「なんだ?嬢ちゃん。」

 

すると杏里が大河に駆け寄る。

 

「宇野原くんは……。」

 

「大丈夫だよ。すぐに起きる。」

 

大河はそう言って足早に去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………小早川さん。」

 

「なんだ?」

 

「ちょっと寄って欲しい所が。」

 

「寄って欲しい所?」

 

「To羅丸の総長の所に、多分そこまで遠くには行ってないと思うんです。」

 

大河に背負われたままの冬樹が目を覚ました。

 

「……喧嘩はすんなよ。」

 

「わかってますよ。」




ぐーだーぐーだー。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。