Language of love   作:千α

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雨が凄い((((;゚Д゚)))))))


第四十四話 Рябь неизгладимый

《おい、まさかと思うけどよ……喧嘩しに行くのか?だったら俺にもやらせてくれよ………おい、無視すんなよ。知ってんだぞ、お前が俺に気付いている事くらい……俺の事に気付くのは今回(・・)が始めてだよな……だから無視すんなよ。まあ、良いさ。どうせ、お前は俺に頼る事になるからよ……覚えとけ、俺はお前が大嫌いだ。だからこそお前は一生俺に苦しめられるんだよ。》

 

 

 

 

 

半分聞き流していた声を聞いて白は呟く。

 

 

 

 

 

 

「……うるさいなぁ…静かしてくれよ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう呟いた時、誰かが自分を嘲笑ったような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在 路地裏

 

 

 

冬樹は空を見上げるとそれを見計らったかのように雨が降ってきた。

 

「最近、雨が多すぎるな……。」

 

舌打ちをした冬樹はパーカーのフードを被る。

 

「あ、真白さん!」

 

「真紀方か……。」

 

振り返るとレジ袋を持った真紀方が立っていた。

 

「おかえりなさいっす!」

 

「おう……。」

 

「あ!真白さん傘持っていかなかったっすね!?ビショビショっすよ!」

 

「そうだな……。」

 

「真白さん、早くこっちっすよ!」

 

真紀方は冬樹の手を取り「悠々」へと向かう。

 

冬樹はそんな真紀方の姿を見てフッと静かに笑った。

 

(こいつ、昔はこんなにワンコじゃなかったのにな……。)

 

しかし、冬樹が助かったのはこんな真紀方のお陰だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三年前 廃工場跡地

 

 

 

 

「──で?お前が俺らの縄張りをピンポイントで突いて来る理由を聞こうか……?」

 

冬樹は自分よりも背の高い男を見下ろしていた。

男の仲間は一目散に逃げてしまっていたため、この廃工場には冬樹と男しか居ない。

 

「だ、誰が教えるか!!」

 

「……………ふーん……。」

 

 

 

バキッ

 

 

 

 

冬樹は男を思い切り蹴り飛ばす。

 

「ぐぁっ!!?」

 

臨也に今まで自分達と抗争をしてきた男の居場所を聞き出してここへやってきている。

一度手合わせをしたのだが、この男はどうやら自分で白爛の縄張りである路地裏を調べたわけではならそうだった。

 

「言えよ、もう一発いきたいのか?…何度だってやってやるよ。気絶してもまた殴って起こして………ああ、それより爪でも剥がそうか?肋骨何本でギブアップするか賭けるか?それとも………。」

 

「ヒッ!わ、わかった!わかったから……っ!も、もう勘弁してくれぇ!!」

 

先ほどの威勢とは裏腹にどんどん弱気になって行く男に冬樹は半分呆れていた。

 

「なら、早く言えよ。」

 

冬樹は男を踏みつける力を大きくする。

 

「な、奈倉(・・)って情報屋だよ!あいつが、白爛の情報と……どうすれば勝てるかを……っけど、こんな筈じゃ……っ!」

 

奈倉(・・)?」

 

冬樹はその名前に引っかかる。

奈倉とは臨也が名乗っている偽名(・・・・・・・・)………。

 

(おい、ちょっと待て……なんか、おかしいぞこれ……。)

「嘘……じゃねぇだろうな……。」

 

「本当だって!あいつが……真紀方を囮に使えば白爛のリーダーをおびき寄せる事が出来るって!」

 

 

 

 

バキッ

 

 

 

 

冬樹はたまらず男を蹴り飛ばし気絶させる……。

 

 

「奈倉………?嘘だろ?なんで、折原さんが………っ?」

 

 

 

ー「俺にとって弟みたいた者だから。」ー

 

 

 

「何でだよ!!!」

 

冬樹は気絶していた男をもう一度蹴り飛ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある廃ビルの屋上

 

 

 

 

「………嘘だと思いたいんですけど……。」

 

「そっか……もうここまで来たのか……。」

 

冬樹は臨也と屋上で会っていた。

 

「質問に答えてください。」

 

「さっきの質問の答えなら正解だよ……よく辿りつけたね!」

 

「………いったい、何がしたいんだよあんた……。」

 

冬樹はキッと臨也を睨む。

 

「答えは簡単だよ。彼らが情報が欲しいって言うから……。」

 

「嘘付け。あんな奴等があんたに会えるような連中じゃないだろ?」

 

「………まあ、言ったのは変わらないよ。

接触したのは……冬樹くんが思っているのと同じだよ。」

 

「………あんまり、折原さんとこんな事をしたく無い。

あんたは俺が本気で信じる事の出来る数少ない人物だから……。」

 

「嬉しい事を言ってくれるね。

でも、冬樹くんは俺の事をよく知ってる筈だよ。」

 

「俺が何をして来たのかも……」と臨也は笑みを浮かべる。

そんな臨也を見て冬樹はより一層睨みを強くする。

 

「そうですか……残念です。」

 

そう言うと冬樹はどこからかいつも愛用している鉄の棒を取り出す。

 

「……冬樹くんが怒るなんて珍しいね。

それより、それどこから出して来たの?」

 

「珍しいのかどうか知りませんが、確かに今、かつてないほど怒ってるかも知れませんね。

これは……四次元ポケットとか勝手に想像してください。」

 

そう言いながら冬樹は鉄の棒を振る。

しかしさすがと言うべきなのか臨也はそれを軽々とよける。

 

「おっと…いきなり来るね……。

て言うか、その棒を振るときなんかシズちゃん思い出すからやめてくれると嬉しいんだけど。」

 

「そりゃあ……平和島さんをイメージしてますから……。」

 

「………冬樹くんは仲間の事を大切にしてるってよく言うよね……。」

 

「いきなり話しが変わりますね。

ええ、大切にしてますよ。」

 

「それって本当なの?」

 

臨也は屋上の柵の上に登る。

 

「………本当ですよ……何が言いたいんですか?」

 

「俺は思うんだよね……キミはただ単に、理想を積み上げてるだけじゃないかって……。」

 

「…………理想を…積み上げてる?」

 

「そう。脆くてチャチでちっぽけな理想。

皆同じだから仲良くして大切にして……白爛はそれだけのチームだよ。

このチームをあげたときに確かに俺は"好きに使って"と言ったけど……そこは言わせてもらうよ。白爛はキミの理想をメンバー皆に押し付けているだけさ。他の皆が何を思っているのかも知らずに"皆の気持ちは良く解る"なんて、良く言うよね。」

 

白爛と言うチームを一つの支えとしていた冬樹には臨也の言葉が重くのしかかった。

 

"もしかしたら、皆は自分の我儘を聞いていてくれただけなのかもしれない"信頼ではなく……恐怖か、それとも臨也の命令だったのかもしれない………。

 

(……解ってないのは……俺の方かもしれない……。)

 

同じだと信じていた者が一気に信じれなくなってしまった。

 

 

「…………それじゃあ、頑張ってね、冬樹くん。」

 

臨也は虚ろな目をした冬樹の横を通り過ぎて屋上から出て行く。

 

 

 

(何だよ、それ……結局……結局……俺は、何で?いったいどうして……?)

 

冬樹はビルから出る。

 

「おい、テメェさっきはよくも……っ!」

 

先ほどの男が仲間を数人連れてやって来た。

しかし、冬樹はそんな男達を見ていない。

 

「おい、聞いてんのか………ッガフ!?」

 

冬樹は男の顎を棒で殴る。

 

「なっ!?お、おい……やっちまえ!!」

 

冬樹に向かって男達が襲ってくる。

 

(何だよ……結局俺は……。)

 

気付くと冬樹の周りには傷だらけの男達が転がっていた。

 

 

 

 

(結局俺は………。)

 

 

 

───独り───

 

 

 

 

 

'絶望感"が込み上げてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬樹の目には何も映らない。




意味不明。
とりあえず冬樹にとってそれだけ仲間という存在は大切で信用できるものと思っていただければ幸いです。


──────────

今更だけど人物紹介。

●小早川大河

一人称:俺

誕生日:9月6日

血液型:O型

身長:183cm

体重:68kg

趣味:バッティング

好きな食べ物:ココアシュガレット

嫌いな食べ物:特になし

好きな言葉:大変という意味は大きく変わるということ。
ピンチはチャンスの前触れ。
大難を忍ぶ者は、大善を引き起こす
-星野仙一

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