Language of love   作:千α

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第五十話 Я знаю, что вы знаете,

喫茶店「悠々」

 

 

 

「可愛い〜!」

 

「コレ、マジで真白さんの娘っすか!?」

 

「ンなわけねぇだろ……。」

 

冬樹はソーニャを連れて「悠々」へやって来ていた。

 

朝に新羅のマンション出た後、交番にはもちろん行ったのだが、冬樹がソーニャを預けて交番を出た途端泣き出してしまい、とりあえず親が見つかるまでの間ソーニャを冬樹が預かる事になってしまった。

 

「俺は(にのまえ)っすよ〜。に、の、ま、え〜。」

 

「ににょまえ?」

 

「可愛いっ!」

 

「あたしはよ、う、か!よろしくね!」

 

「よーか!」

 

ソーニャが耀華と真紀方と遊んでいる間に冬樹は少しソーニャから離れた。

 

「あいつ……ロシア人か?」

 

「しゃべっている言葉がロシア語なんで、多分そうだと思います。」

 

「ソーニャちゃんは私と冬樹の娘よ!」

 

「聞いてねえから……。」

 

ソーニャは目の前から消えた冬樹を探し始める。

 

「Отец!」

 

冬樹を見つけたソーニャは冬樹に抱きつく。

 

「……どうした?ソーニャ。」

 

「だいしゅき!」

 

「あれ?日本語覚えたのか?」

 

「俺が教えたっすよ!」

 

「あたしが教えたの!」

 

「そこでいがみ合うな馬鹿共。」

 

大河はトレイで耀華と真紀方を叩く。

 

「それにしても、すぐ覚えたわね……この子、頭がいいのね。」

 

春媛はソーニャの頭を撫でる。

 

「はりゅひー!」

 

「なんて可愛らしいの!?」

 

「あー…どんどん被害者が増えて行く……。」

 

「でも、私の一番は冬樹よ!閉じ込めたいくらい!」

 

「うるさい、黙れ……そして死ね。」

 

「Отец……?」

 

「何でもない……。」

 

「そうだ、ソーニャさんはケーキ好きっすか?」

 

「けーき?」

 

Соня Нравится ли вам торт(ソーニャはケーキが好きか)?」

 

Да(うん)!」

 

「なんて言ったんすか?」

 

「好きだってよ……。」

 

「なら、近くにできた美味しいって評判のケーキ屋さんに行くっすよ!」

 

「おい、まて…その店にはおかしなケーキはないだろうな……。」

 

突然の真紀方の提案を聞き大河は事前にケーキ屋の事を聞く事にした。

新しい食べ物が置いてあると何でもかんでも食べてしまうのが冬樹だ。そして止めればいいのに全てを食べてリバースするという…それだけは何とか避けたい。

 

「あー…確か……新作ケーキが出たとか……。」

 

「よし、行こう。」

 

「真白が乗り気になった!」

 

 

 

──────────…

 

 

 

「わぁ〜…!」

 

「ソーニャ……Пожалуйста, выберите скоро(早く選んでくれ).」

 

冬樹達がケーキ屋へ行くとそこのカウンターにはケーキが陳列している。

五人はすぐにケーキを選んだがソーニャがまだ決める事ができていなかった。

 

「おい、真白……なんだこのケーキ……。」

 

「なんか、魔女がぐるぐるしてるアレをクリームに混ぜたみたいな色してる……。」

 

「あー…そのケーキのクリーム、スッポンの生き血と紫芋と梅干しが入っているそうです。」

 

「ちょっと店員さん!なんでも詰め込みゃ良いってもんじゃねえよ!」

 

「いっつも思うっすけど、なんで真白さんの行くお店はこうも変なメニューが置いてあるんすか!?」

 

 

ソーニャと冬樹以外の四人は席に座り冬樹のケーキをまじまじと見つめている。

ソーニャは相変わらずどのケーキにするか迷っていた。どうやら、チョコケーキにするかショートケーキにするかで迷っているようだ。

するとソーニャはやっと決断してショートケーキを指差した。

 

「Вы хотите, чтобы поесть Песочное печенье《ショートケーキが食べたいのか》?」

 

「……Да(うん)……。」

 

どうやら、ソーニャはチョコケーキが諦めきれないようだ。

 

「………Вы будете покупать, когда он пришел следующий《次に来た時に買ってあげる》.」

 

Nu(本当)?」

 

Это правда(本当だよ).」

 

「Отец.だいしゅき!」

 

ソーニャは冬樹の足にしがみつく。

 

「まだ、日本語はそんなに上手くないな……まあ、これから教えればすぐに……。」

(って、なに考えてんだよ……コイツには親がいるのに……

親なんてすぐ見つかる、だから日本語なんて覚える必要なんて……。)

 

「Отец?」

 

Пойдем(行こうか)…….」

 

冬樹はいったん考えた事を取り消す。

このソーニャには親がちゃんといるはずだし、そもそも名前もソーニャではない……。

 

「お前、本当に何なんだ?」

 

「……?」

 

 

それでも、なんだかソーニャを見ていると自分の心が落ち着く様な気がしていた。

いつもはこんな時、精神の中に居座っているあいつ(・・・)がうるさいのだが……今日は珍しくおとなしい……。

 

「そういや、あいつ(・・・)の名前知らないな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い部屋

 

 

 

 

《…………チッ

なんだあのガキ……おいババア!》

 

「ば、ババアって……酷いですよ!って言うか……ココ(・・)を開けなさいよ!」

 

《うっせぇな……それより、あのガキ…何者か解るか?》

 

「ガキ……あぁ…あの子?冬樹も、もう大人ですよね〜…子供なんか作っちゃって……おばあちゃん嬉しい……、あの人に知らせたいくらい!」

 

《ンなわけねぇだろ!あいつ今歳幾つだと思ってんだよ、クソババア!》

 

「く、クソババア!?貴方、最近本当に口が悪いですよ!お勉強した方が良いんじゃないですか!?」

 

《うっせぇ!もういい、黙れ!》

 

「え!?ちょっと待………っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

《……………本当に何だ…あのガキ……俺があいつに話しかけれねぇなんて……まさか、俺の事を知った上で…妨害して来てんのか……?

だとしたら……なんで、あのガキは俺の事を知ってる?

………まさかな……そんなワケ………いや、でもこの世界にはデュラハンがいるし……。

 

兎に角、様子見だな……もしもこれ以上俺の計画を壊すような存在だっら……俺の運命の操作(・・・・・)で何とかなるしな………。》

 

 

パキンッ

 

 

《………?

今の音は何だ?》

 

《久しぶりね。》

 

《げっ!どっかで会った自動販売機のババア!》

 

《酷い言いようね……それより、そろそろ冬樹(この子)を手放す気になったのかしら?》

 

《うるせぇ…!冬樹(コレ)は俺の(おもちゃだぞ)?手放すワケねぇだろ。》

 

《貴方、それだせじゃないでしょ?》

 

《は?》

 

《本当は、冬樹(この子)が………。》

 

《うるせぇ、消えろよクソババア!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い部屋にたった一人……うずくまる少年がいた………。




デュラララのキャラが恐ろしいほどに出てこない((((;゚Д゚)))))))
次回はちゃんと出すつもりです。



一部ルビが振れていない箇所がありますが、そこは何度やっても振れなかっただけなので気にせず読んでください。
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