Language of love   作:千α

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第五十一話 Найдите ошибку

少女は親を探していた。

 

少女は親を見つけた。

 

少女は親について行く。

 

少女は親の事を知りたくなった。

 

少女は親の前に姿を現した。

 

そうしたら、どう言うわけか……少女は自分の事を忘れてしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方

 

 

 

 

「そんじゃ、お疲れっす!」

 

「あたしも帰りますね。」

 

「俺もそろそろ帰るか……。」

 

「私はまだ冬樹と一緒に居たいけど、夕飯作らなきゃ……。」

 

 

 

 

冬樹は四人と別れた後、ソーニャと共に池袋の街を歩いていた。

ソーニャは歩き疲れたようで冬樹の背におぶられている。

 

「ったく……呑気に寝やがって……。」

 

 

 

ちなみに、冬樹はソーニャと共に四木の元へ行き、ソーニャを預かる事を報告した。

冬樹が四木の事を「父さん」と呼んでいたためか、ソーニャは四木のことを「Дедушка(おじいちゃん)」と呼んでいた。その後、冬樹は盛大に噴き出してしまい半殺しにされそうになった。

 

 

「……?

アレってもしかして………。」

 

冬樹は前方に目立つ金髪バーテンダーを見つけた。

 

「静雄さん!」

 

「ん?冬樹か……。」

 

「よう、冬樹。」

 

「あ、トムさんにヴァローナさんも……こんばんは。」

 

冬樹はソーニャを背負ったまま静雄達に駆け寄る。

 

「そいつか?昨日の迷子ってのは。」

 

「はい、そうです。名前は一応ソーニャって呼んでいます。」

 

静雄達はソーニャを起こさないようにソーニャの顔を覗き込む。

 

「随分可愛い子だな……。」

 

「肯定します。ただ、この少女の所有権はどうして貴方に移ったのですか?この国の警察官はいったい何をしているのですか?」

 

ヴァローナは迷子をどうして警察などではなくて冬樹が預かっているかを聞く。

 

「一応、警察の方に届けたんですけど……なんか、俺が離れると泣き喚くんですよ。」

 

「随分懐かれなんだな……。」

 

「子供にここまで懐かれたのは始めてです。お父さんと呼ばれてるのが少し不本意ですが。」

 

「まあ、ともあれ…この子の親が見つかるまで冬樹が親何だろ?しっかりしろよ。」

 

「はい。」

 

「そうだ、冬樹。お前も一緒に夕飯食うか?」

 

「すみません、先輩が夕飯を作って待ってるんで……それに、ソーニャを早く休ませてあげたいし。」

 

冬樹は頭を下げる。

 

「そうだな。

心配してたけど、必要なかったな。」

 

「何を心配してたんですか?」

 

静雄は冬樹の頭を撫でる。

 

「ちゃんと、面倒見れてるか……なんか、心配でよ。」

 

冬樹は親の愛情をほとんど知らずに育ってきた事を静雄は知っている、だからこそちゃんと面倒が見れるかこの冬樹を見るまで静雄は心配していた。しかし、静雄は知らない、冬樹にはもう既に本当の親と復縁している事に……今は形は少し違うがその親に可愛がられていることも。

 

「あー……ご心配かけました?」

 

「なんで疑問系なんだ?」

 

すると、冬樹達の目の前に金髪のやや細身の少年が立ち塞がる。しかし、冬樹の立ち位置ではその少年の顔がよく見えていなかった。

どうせ、前に静雄にやられたか今からやろうとしているかのどちらかだろうと冬樹はたいして気にする事はなかった。静雄がいつキレてもいいように冬樹は少し後ろに下がる。

 

「ん?なんだ兄ちゃん?俺らに何か用か?」

 

トムもそう思ったのか、適当に少年をあしらおうとする。

すると少年は頭を静雄に下げる。

 

「……仕事の邪魔しちまったらすいません。……一個だけ、平和島静雄さんにどうしても謝らないといけない事があって……。」

 

「あぁ?」

 

少年の声を聞いた時、冬樹は目を見開いた。

 

(アレ……?この声って……まさか……?)

 

「なんだ?お前。」

 

「俺の名前は、紀田正臣……っていいます。」

 

「キダマサオミ?」

 

冬樹は始めてできた同い年の友達の帰りを心待ちにしていた。

 

「正臣……?」

 

「……っ!?冬樹……なのか?」

 

「……髪の毛は気にすんな。」

 

「なんだ?知り合いか?」

 

「はい、友達です。」

 

「友達?」

 

静雄は心底信じられないという顔をする。

どうやら、正臣は半年前の事を静雄に謝りにきているようだ。

 

(確か……法螺田の奴が静雄を拳銃で撃ったんだよな?)

 

「許してくれとは言わないし、言い訳もしねぇ。」

 

正臣は冬樹との再開を喜ぶのを後にして静雄に殴られる覚悟をする。

 

しかし、そんな正臣の額を人差し指でグイ、とおしながら、嗜めるような調子で静雄が呟いた。

 

「俺は年上だぞ。敬語ぐらい使え。」

 

「……え?」

 

「セルティから聞いてるよ。あのチンピラ共が適当ぶっこいてただけだろうが。」

 

「セルティ?」

 

「それに、冬樹の友達らしいしな……。」

 

静雄は冬樹のほうを見る。

 

「はい。始めての同い年の友達なんで、怪我させたら静雄さんでも容赦しません。」

 

「ハハッ!お前も言うようになったな……。」

 

静雄はぐしゃぐしゃと冬樹の頭を撫でる、そのため冬樹の髪の毛はぐしゃぐしゃになってしまった。

正臣はそんな二人を見て少し戸惑ったがすぐに気を取り直して静雄に訴える。

 

「でも、そもそも原因が俺にあるのは確かなんだ!俺がもっとしっかりしてれば、あんたが撃たれる事も……。」

 

「敬語使えっつってんだろうが。」

 

「どぼッ」

 

静雄は正臣の額にデコピン?をした。

地面に転がる正臣に冬樹は手を合わせる(ソーニャを背負っているため心の中での合掌)。

 

「もうあのチンピラは吹き飛ばしたし、黄巾族の連中に対する恨みもねえんだが……。それじゃお前の気がすまなさそうだしな。今のデコピンでケジメってことにしとけ。」

 

「……怒ってないみたいだったから、俺も口出さなかったけどよ……もう少し加減とかできないのかよ。」

 

トムはしゃがみ込んで呆れ半分で溜息を吐く。

 

「っかしいな……そんなにい力あっかな……?俺の力っつっても、デコピンだぞ……?あ、冬樹…軽くやってもいいか?」

 

首を傾げて静雄は冬樹の方を向く。

 

「あー……はい、どうぞ。」

 

冬樹の了承を得た静雄は早速冬樹にデコピンをする。

 

「───〜っ!」

 

酷い音がする。

 

結論から、冬樹は倒れなかったが……はっきり言おう、誰がどう見ても冬樹は痛そうだった。普段痛くても顔に出ないのに冬樹にしては珍しく顔に痛いと書いてある。

 

「どうだ?」

 

しかし、普段ならば冬樹の表情が読めるはずの静雄が冬樹に問う。

 

「………っ!だ、大丈夫です。痛く…ないですっ!」

 

「冬樹、無理すんなよ。」

 

トムはそんな冬樹を哀れんだ目で見る。

 

 

 

──────────…

 

 

 

「正臣、大丈夫か?」

 

「あ、あぁ……何とか……。」

 

「そっか……。」

 

少し落ち着いた時を見計らい冬樹は正臣に話しかける。

 

「……お前、髪染めたのか?」

 

「いいや、勝手になった。」

 

「……ストレス?」

 

「知らん。」

 

静雄はそんな二人を見て、本当に友達何だな……と微笑んだ。

他から見れば冬樹はさほど変わった様子はないが、静雄が見る限りではとても嬉しそうにしている。ここまで感情を見せるようになった冬樹に静雄は少し安堵すると同時に少し複雑な心境になった。

 

(……なんか…やっぱり同い年の友達の方が冬樹にとっては大事なんだろうな……。)

 

「あ、そうだ。家で先輩が待ってるんだ……。」

 

「遅くなると厄介だし…早く行って来い。」

 

「はい、じゃぁ……さようなら。正臣も、助けが必要ならいつでも言ってくれ。メアドとかは変えてないから。」

 

「あ、あぁ……(悪い、冬樹……これは俺の問題なんだ。一般人のお前を巻き込めない)。」

 

そんな事を思った正臣だが、彼は知らない。冬樹が池袋にあるほとんどの路地裏を牛耳っている白爛のリーダーで…まったく一般人ではない事を……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静雄達と別れた冬樹はこの後自分に起こる厄災を知らずに岐路を急いでいた。




冬樹には同い年の友達はほとんどいません。敷いて言うなら正臣と杏里くらいです。ん?帝人?まあ……「よくしゃべるな」…くらいにしか思ってません。今後のデュラララ!!の進み具合で冬樹と帝人の仲も良くなったり、ならなかったり、むしろわるくなったりするかもしれません。
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