Language of love   作:千α

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第五十二話 Я буду плакать здесь

「Отец……?」

 

「ん?ソーニャ、起きたか。」

 

Желудок был пуст(お腹空いた)…….」

 

「起きていきなりそれかよ……Я с нетерпением жду, чтобы(楽しみだな).」

 

「Да!」

 

 

 

 

冬樹はまだ少し寝ぼけているソーニャを背負い帰路を急いでいた。

 

 

 

 

「先輩のご飯は美味しいからな……悔しいけど。アレがなかったら家には帰ってないな……あー……でも、帰らないと後が怖いな……?」

 

「こわい?」

 

「先輩は怒らせたら怖いんだよ、覚えとけよ……。」

 

「Да!」

 

「お前、理解できてんのか?」

 

冬樹は家で夕飯を作って待っているであろう春媛の姿を思い出す。

 

春媛は愛に素直で想っている人物を一途なほどにアイスル事ができる。

そんな春媛を冬樹は最近羨ましいと思うようになって来た。冬樹は人に愛を向けるどころか愛の受け入れかたを知らない。それは彼の生きて来た過去が原因だ、しかし冬樹は何処かで恐れていたのかもしれない。その恐れが何なのかは本人も知る事はできなかった。

 

 

 

「…………あんた、誰だ?」

 

 

 

冬樹の目の前に一人の女性が現れる。

しっかりと自分を見つめているため、冬樹はこの女性が自分に用が有るのだと直感的に解った。冬樹の後ろでソーニャが震えていた。

冬樹はそれに気付き、この女性がロクでもない人物だと言う事を察した。

そして、何より……冬樹にはこの女性に見覚えがあった。

 

「……鯨木…かさね……で、合ってるか……?」

 

「……驚きました。まさか私の事を貴方のような人物が知っているとは。」

 

冬樹は女性、鯨木かさねを見た時…この鯨木かさねの事だけを思い出した(・・・・・)

 

「単刀直入に申し上げます。その背中にいる彼女をこちらに渡してください。」

 

「無理。」

 

「……そうですか。」

 

すると鯨木かさねは鞭のような物を取り出す。

 

「……いきなり罪歌かよ……。」

 

「この事も知っていましたか……。」

 

「悪いね。これでも結構、情報通でさ……。」

 

鯨木かさね。「澱切陣内」というグループのリーダー。長年正体を見せず、澱切達を使って様々な仕事を行なっている。杏里と並ぶ「母」としての格を持つ罪歌の宿主で、この罪歌は二振りに打ち直されたもの。

 

二人は双方無表情で睨み合う。

 

 

 

「……あんたがここに居るって事は………ソーニャ(こいつ)その類い(・・・・)なのか?」

 

「その通りです。」

 

「……なら、なおさらソーニャは渡さない……商品なんかにソーニャをさせてたまるか。」

 

震えているソーニャを背中からお腹の方へ移動させ、冬樹は近くにあった路地裏に入り込む。

 

 

 

 

 

 

 

とあるマンション

 

 

 

 

春媛は夕飯の準備をしていた。

包丁を使う音が聞こえると同時に次々と具材が切れていく。

 

「……今日はソーニャちゃんもいるから、きっと賑やかになるでしょうね……。ふふっ楽しみだわ…冬樹が帰ってきたら……ご飯にする?お風呂にする?それとも……って言って混乱させて……あ、その後冬樹を軟禁するのもありね。きっと冬樹は嬉しそうにしてくれるはずよ。だってあの子、ここが好きだもの……。」

 

春媛は冬樹のおわんに味噌汁と赤い液体を入れる。

 

「今は、これくらいしかできないけど。将来は私ごと飲んでもらいたいわ……。」

 

春媛は顔を赤らめうっとりとする。

 

「あら?」

 

春媛の目線の先には割れた湯呑が転がっていた。

それを拾って春媛は少し残念そうにつぶやく。

 

「これ、冬樹のお気に入りの湯呑よね……どうしてこんなところに……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────…

 

 

 

 

「……っ!反則だろ……「子」を使うなんて……っ!もしも、あの中に白爛の奴らがいたらキレてたな……。」

 

冬樹は両手が塞がっているため、反撃する事ができなかった。それどころか敵は次々と増えてゆく。

 

「……まあ、ここは俺の庭みたいな場所だから、撒くのは簡単だったな……ったく、何処のホラー映画だよ……。」

 

そう呟いた時、それに続くかのようにしてヒールの音がした。

ホラー映画ならば王道だろう……。しかし、迷っているのかヒールの音はだんだん遠くに行ってしまった。

 

「……もう、大丈夫か?」

 

冬樹はこんな事もあるかもしれないと思って用意していたゴミ箱の蓋をそろりと開けて外を確認する。

すると目の前に黒い人影が見えた。

 

「やあ、久しぶり。」

 

「……なんでここにいるんですか?折原さん……。」

 

冬樹は蓋を開けてゴミ箱の中から出てきた。

 

「ソーニャ、大丈夫か?」

 

「Да……….」

 

「ところで、冬樹くんはどうしてこんなところに?」

 

「こんなところ……ゴミ箱の事ですか?」

 

「いや、まあ……それも疑問だけど。」

 

「まあ、ダンボールでも良かったんですけどね☆」「何処のスネークだよ☆」というやり取りをしばらくした後臨也は本題に入ってくる。

 

「冬樹くんは、その子の事は何処まで知ってるの?」

 

「……逃走中で……人間じゃないって事くらいしか……。」

 

臨也は笑っているが冬樹にとってはその笑みは少し嫌な物だった。

 

(…………本当にこの人は人間以外はどうでも良さそうに見るな……。)

 

「それで?」

 

「?」

 

「その子は、誰に追われてたの?」

 

綺麗に嫌な笑顔を見せる臨也の質問に冬樹は何故だか答える気にはなれなかった。

 

「知りません。」

 

「……そう。」

 

臨也は冬樹が嘘をついている事を一発で解った。

それでも言及しようとしないのは臨也が自分で思っている以上に冬樹の事を思っているからだ。一度、冬樹の魅力を知った者は何故か彼に惹かれてしまう、その事にはまだ誰も気付いていない。

 

「でも、何とかしなきゃって思ってます。」

 

冬樹はソーニャを撫でる。そんな冬樹の行動を嬉しく思ったソーニャはその手を掴んで冬樹に擦り寄る。

 

「………今回は珍しく積極的だね。」

 

「……そうですか?」

 

「そうだよ。」

 

臨也は冬樹の頭に手を乗せる。

 

「………俺も馬鹿だな…。」

 

「……何か言いましたか?」

 

「何でもないよ。

それで?これからどうする?」

 

臨也は冬樹の頭に乗せた手を離して綺麗な笑顔を冬樹に見せる。

 

「……とりあえず、ソーニャを安全なところに置いておきたいです。家は…調べられて押しかけられる可能性がありますし……。」

 

「なら、俺のところに来るかい?」

 

「え?」

 

「実は路地裏(ここ)に来たのは偶然じゃない、俺は冬樹くんに会いに来たんだ。」

 

「俺に?」

 

臨也は恐ろしく綺麗な笑顔を貼り付ける。

 

「少しの間…俺の力になってくれないかな?」

 

「!?」

 

「護りたいんでしょ?その子。」

 

冬樹はその言葉に少し躊躇したが、その誘いに頷く。

 

「良いですよ、こんな力で良いのなら。」

 

「よし、それじゃ送って行くよ。」

 

「え?いいですよ、一人で大丈夫です。」

 

「そうだね。もしかしたらその子を追いかけている奴には遭わないかもしれないけど……一番危険な子は冬樹くんの家の中にいるんじゃないの?」

 

「あ、先輩……。」

 

すっかり忘れていた冬樹は少しワタワタし始める。

 

「俺が送って行けば何とか察してくれるよ。」

 

「……その場合、折原さんが一番危ないと思いますけどありがとうございますマジで助かります。」

 

「いいよ別に。ほら、早く行こうか。」

 

冬樹は臨也に頭を下げて路地裏の入り口に向かう。

 

 

 

「……俺も馬鹿だな…正体を知っているのに…キミの事を化け物(・・・)として弟のように思っているなんて……。」

 

「折原さん?何か言いましか?」

 

「……そろそろ、俺の事も名前で呼んでくれないかなーって言ってみただけだよ。」

 

「言って欲しいなら言いますよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(化け物なのに……どうしてこんなにも大切になってしまったんだろう……。)




臨也のキャラがおかしいですね。原作の臨也ならあり得ないですね。はい、すみません。まあ、そこは二次創作ってことで許していただけたら幸いですマジですみません土下座します。
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