Language of love   作:千α

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第六十一話 Слова свидетеля

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………で?何か情報は集まったか?」

 

「いえ、それが……。」

 

「そうか、ありがとう。引き続き頼む。」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

門田が車に轢き逃げにあったと杏里から冬樹は聞いた。

冬樹にとって門田は古くからの知り合いであり、自分の正体を知っている人物であり……何より、冬樹の兄貴分のような人物だ。

 

そんな門田が轢き逃げにあったのだ。冬樹はすぐに行動に移し、情報を集めていた。

しかし、コレといった情報が入ってこない。

不安になると同時に焦りも覚えてくる。

 

 

 

 

 

「冬樹……怪我がまだ治ってないんだから、そんなに無理しなくてもいいのよ?」

 

「………ありがとうございます。けど、なんかジッとしていられないんです。」

 

「そう……冬樹は優しいのね。」

 

 

 

冬樹の自宅マンションでは春媛が少し早い夕食を作っていた。

リズムよく包丁で野菜を切る音が聞こえる。

その音を聞きながら冬樹は考えこんでいた。いったい、誰が門田を跳ねたのか。

犯人は全く門田もその関係者も知らない人物かもしれないし、もしかしたら門田かその関係者に恨みがある人物かもしれない。

 

そして、そんな冬樹の心境に合わせたように聞き慣れた音が聞こえてきた。

冬樹は静かに目線だけを窓に向ける。

 

 

 

 

 

「………雨、降ってきましたね。」

 

 

 

 

 

そしてその直後、冬樹の耳に新たな情報が入ってきた。

 

 

 

「冬樹、メール着てるわよ。」

 

「ああ、すみません…………は?」

 

「どうしたの?冬樹。」

 

「………静雄さんが、逮捕されたって……っ!」

 

 

冬樹は悲痛の顔を浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────…

 

 

 

 

 

「くっそ、○ね警察。」

 

「ダメよ冬樹、そんな事言っちゃ。」

 

「わかってますけど……面会くらい良いと思いません?」

 

「最近、本当に警察が嫌いね。」

 

「警察は警察でもマル暴とかが一番嫌いですよ。」

 

「お義父様の職業柄、そうなるのも無理ないわね……。」

 

 

 

冬樹は静雄が逮捕された警察署へ来ていた。

しかし子供という事があるからか、警察には舐められているのだろう。門前払いをくらった。

それと同時に冬樹の機嫌は悪くなり、自然と暴言が口から次々に飛び出してくる。

 

 

 

 

「……はぁ、ソーニャも「悠々」で待ってますし……いつまでもここにいても拉致があかないし。ひとまず帰りましょうか。」

 

「そうね。彼、早いうちに釈放されるといいわね。」

 

「……そもそも、あの人がなんで捕まったのかが気になりますね。」

 

「何かの事件に巻き込まれていたとして……それでも、面会はしても大丈夫よね?」

 

「……あ。」

 

「どうしたの?」

 

「いえ、なんか……心当たりが。」

 

 

 

冬樹は某情報屋の事を思い出しながら盛大に溜息を吐いた。

 

 

 

(そもそも何で今まで気づかなかったんだろう。)

 

 

 

そして、冬樹の携帯電話の着信音が鳴り響く。

 

 

 

「………なんで、このタイミングでお前がかけてくるんだよ。」

 

 

 

携帯電話の画面を見ながら冬樹は何時もの無表情を消し去って盛大に眉間に皺を寄せる。

 

 

「………竜ヶ峰。」

 

 

 

それは冬樹がこの世で最も嫌いな友達の名前だった。

 

 

 

 

 

 




次回、(ある意味)帝人vs冬樹
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