マリオブラザーズの旅 〜the Wonderful World~   作:ガリュウ432

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原作の有名になれる国を元にしています。


4話 「有名人が好かれる国」

キノと別れる前、この国の近くに他の国があるか聞いた。

そしたら、

 

『僕が行ったのはかなり前ですが、どうやら近所だったようですね。ここから西に行ったところに国があります。平和な国ですが少し煩いかも知れません。気にならないのでしたら、行ってみたらどうでしょうか。ですが、少し走りますし、道は狭いので、スサタさんのようなワゴン車では辛いかもしれません。』

 

と言われたが、まぁなんとかなるだろう。

 

「・・・確かにワゴンにとっちゃ少し狭い道かな。」

 

「あ、マジで?」

 

「んー、でも大丈夫っぽい。右側に開けた道があるから。キノはエルメス君に乗っていたから通れたんだろうね。」

 

「兄さん、ここは開けた道から行こうか。」

 

「ああ。」

 

「しかし何が近所だ。ここに来るまでに1日かかったぞ・・・。」

 

「時間感覚が狂ってるんでしょ少し・・・。」

 

しばらくスサタを走らせると、数十分も経たないうちに城壁が見えてきた。

 

「おお、アレだな。・・・ん?人がいる・・・?」

 

「旅人さーん!ようこそいらっしゃいましたー!!!」

 

「入国審査の人かな?兄さん、少し前で停めて降りようか。」

 

「ああ。」

 

マリオはスサタを停め、手を振っていた入国審査の男に話しかける。

 

「ここの入国審査の人ですか?ここって、入国できますかね?」

 

「全然構いませんよ!・・・まあ大して発展もしていませんが、燃料もありますし、旅の中継地点にはもってこいだと思います。」

 

ひとまず二人はこの国に入国することを決めたが、ルイージは入国するにあたり、大事なことを聞く。

 

「パースエイダーの持ち込みって・・・。」

 

「少し前までダメだったんですが、お二人はなにか資格を持ってらっしゃいますか?」

 

「ああ、俺はパースエイダー国際資格準一級です。」

 

「僕は二級ですね。」

 

「・・・しばらくお待ちくださいね・・・。マリオさんと・・・、ルイージさん・・・。・・・、・・・はい、OKです!ですが、使用はお控えくださいね。」

 

使用許可証、認定証を貰い、もう一つ気になったことを聞く。

 

「・・・そうだ、この国でなにか流行ってることってありますか?」

 

ルイージが男に聞きます。

すると男はその質問を待っていたかのように目を輝かせて

 

「ありますあります!!この国ではラジオが大流行しています!」

 

・・・あ。キノの情報と全く一緒だな。

ラジオが流行ってるって。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

だだっ広い平野を、キノとエルメスは駆け抜けます。

 

「ねぇキノ。」

 

「なんだいエルメス。」

 

「さっきマリオにあの国はラジオが流行ってるって言ってたけど、他にもっと言うべきことあったでしょ。」

 

「まぁね。・・・でも、ある意味それを知った上であの国に行ったら、面白くないと思ってね。」

 

「ふーん。・・・あ、あとそれと、」

 

「なに?まだ何かあるの?」

 

「あるよ。キノ、わざとマリオに初対面であるかのように振舞ってたでしょ。」

 

「あ、気づいた?」

 

「キノの大根さ加減に驚いたよ。でもそれでもマリオはキノに前に会ったことを言わなかったね。」

 

「逆にあの人こそ、わざと僕に前に会ったことを言わなかったんだよ。それこそ、あの人は強烈なキャラをしてるし、忘れるわけがない。ゆ

 

「じゃあ何で言わなかったのさ。」

 

「・・・言う必要が無いからね。」

 

「・・・変なの。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

マリオ達は簡単な入国審査を終え、城門が開いた。

そこで、マリオたちが目にしたのは、

 

「いま、ここに新たな旅人さんたちが来ました!恐らく容姿から兄弟と予想されます!」

 

「私が思うに、このお二人は神の使いと言っても過言ではありませんをこの二人の瓜二つな容姿からして・・・」

 

「なんだこれ・・・。」

 

「・・・僕達に話している・・・、わけじゃ無さそうだ・・・。」

 

「マリオ、ルイージ。よく見て。あの人達、手にマイク持ってる。そのコードの先には多分・・・、小型のラジオデッキだね。」

 

「・・・まさか・・・。」

 

「なるほど、一人一人が自由に発信できるのか。」

 

これは面白い。だが、感心している場合ではない。

道を占拠されているので、窓から顔を出し、忠告を出す。

 

「すまないが、俺達はこの先のホテルに向かいたい!その為にはこの車の通行の妨げにならないために、道を譲っていただきたいのですが・・・。」

 

「・・・あ、これは失礼いたしました!我々一同、今すぐに側道に移動致します!」

 

ブロロロロ・・・

 

「旅人さんがエンジン音とともに我々の前を去っていきます!」

 

「やはり彼らは神の使い。ワゴンで走り去るあの後ろ姿から神の神々しさが伺えます。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

奇妙なラジオ集団を抜け、マリオ達はホテルに着く。

 

「・・・ふぅっ。流石にホテルにはいないか。」

 

「いたら困る。・・・というか、いたらいたらで即刻出国しよう。」

 

「まあそれもそうだな。」

 

マリオは部屋の机の引き出しの一部に埋まるようにして設置されているラジオを見つける。

するとスサタ(ワゴン車なので、車で行けないところがある場合、マリオが掛けている眼鏡で視点を共有している。)が、

 

「これ、スピーカーとその周りの部分が外せるよ。持ち運びにもなるみたいだ。」

 

「なるほどね。これを見る限りかなりのラジオ好きの国だね。さっきも歩きスマホならぬ歩きラジオを轢きかけたもんね。」

 

「あれは少し問題だな。」

 

今日はもう遅いので、観光や積荷の調達は明日にした。

 

翌朝、一番最初に起きるのはルイージだ。

とはいってもホントは机の上に置かれているメガネスサタの方が早いり

 

「おはようルイージ。」

 

「ん、おはようスサタ。・・・さて、着替えてくるか・・・。」

 

軽いストレッチをした後、服を着替える。

このストレッチの途中くらいにマリオが起きる。

 

「ふぁ〜・・・。眠ぃ・・・。」

 

目を覚ます意味でもストレッチをする。そして顔を洗い、着替える。

そして、天気予報でも聞こうと、ラジオの電源を入れ、チューニングさせる。

 

『昨日より入国されています、旅人さんの情報です。兄弟の旅人で、赤いインナーにジャケット、そしてジーンズを履いた兄のマリオさん。そして緑のインナーにベスト、そしてジーンズを履いた弟のルイージさん。あと、ワゴン車のスサタさん。見つけたら声をかけてあげてください。』

 

・・・よかったよ変にいたずらされないために地下駐車場を使わせてもらって。絶対なんかされる。

 

「いい判断だ、マリオ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朝飯を近くのレストランで済ませた後、大通りに出た。

大通りの先に大きな公園が見える。

あの公園をまたいで俺たちの泊まっているホテルがあるというわけだ。・・・だがまあ、いろんなところでインタビュー受けた。

ラジオ以外発展していないと言っていた割には元々、『マリオブラザーズ』としての認知度が高く、質問攻めだった。

無論今もだが。

 

「ではなぜ、旅をしているのでしょうか!?」

 

「面白い回答じゃないけど、ただただ俺たち兄弟の趣味なんだ。でも、いつもは大切な人を救出するための旅だから、偶には目的もなく色んなところを旅するのもいいかなと思って始めたんだ。」

 

「おぉ・・・!」

 

いろんなインタビュアーが感心し、満足いく回答がもらえたようで撤退する。

 

「さ、一旦ホテル戻るか。」

 

「うん。」

 

大軍が引き、落ち着いた大通りを再び歩き出したその時、

突然後ろから猛スピードで大型車がマリオたちの横をを追い越した瞬間に横滑りさせ、マリオたちの目の前に止まろうとする

 

「うわぁっ!?」

 

ドコンッ

・・・だが、ルイージが肩を当てられたようだ。

 

キキキィッ!

 

「おっとわるいね!ここに停めようと思ってさ!・・・ってうっそまじ!?旅人さんじゃん!?」

 

モラルのない男を放っておき、マリオはルイージの肩を持ち歩く。

 

「大丈夫か?ルイージ。」

 

「うん。・・・大丈夫っ・・・。」

 

「え、ちょっと無視?それは無いんじゃない?」

 

「怪我させといて、詫びの一つもねぇ非常識な輩には何も言わん。今日はもう帰れ。」

 

「なにそれ!正義の味方ヅラ!?旅人なんてろくなやついないっしょ!?」

 

「分かったから。いいから帰れ。怪我させた方が悪いに決まってんだろ。何を言われようが何も答えんからな。」

 

「・・・面白くねぇ。」

 

すると、切れた様子で男が、マリオたちに向かって車を動かす。

だが、マリオは落ち着いた様子で腰の横のホルスターから『アサシン』を出し、男の車のタイヤを的確に射抜いた。

そして、車が止まった隙を狙い、車よりも速いダッシュでホテルへ帰った。

 

「あぁっ!?このやろっ、待ちやがれ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「・・・あんなバカもいるんだな。」

 

マリオは呆れたようにポケットに手を入れつつ、椅子に座る。

 

カサ・・・

 

ん?紙?

・・・キノって書いてんな・・・。いつの間に・・・。

 

『いかがですか、僕が紹介した国は。面白いでしょう?エルメス曰く、この国の一部の人は人気を得るためならなんでもする輩がいます。対処法は頑張りましょう。』

 

何を言いたいんだ・・・。

 

「人気をとるってどういうことだろ・・・?」

 

するとスサタが、

 

「あのラジオの横にある数字のカウンターあるでしょ?あれ、上から順に恐らく、累計、1日、一時間ごと、1分ごと、毎秒、って感じに今現在聞いている人を示してくれるんだ。あれが高いほど人気ってこと。」

 

「・・・てことは最近の動画投稿のサイトみたいなもんか。」

 

「そ。その動画サイトにも社会のルール、モラルを無視したのがあってそれが自然的に再生されるでしょ?」

 

まあそう言われれば。

 

「それを逆手に取ってるんだよ。・・・でも、元はそんな風に使われるものじゃないんだろうね。ほんとは、評価されるべき技を持っている人のための道具なんだろうね。」

 

「皮肉だね・・・。まさか一部の国民のせいで、国のイメージが確定するとは思わないだろうに・・・。」

 

「まだ痛むか?ルイージ。」

 

「いや、だいぶとマシになったよ。」

 

「そうか。じゃあ明日は昼飯を取ったらもう出国するか。」

 

「うん。」

 

ー翌日ー

 

街中で昼食をとろうするとまたインタビューの嵐になるので、街から少し離れてみた。

だがみんなラジオを聞きながら農作業をしている。

流石に突撃はされなかったが。

 

「まあ、こっちはみんな農作業が本業だしね。」

 

「・・・なんだお前ら。何をしに来た。」

 

顰めっ面の男が話しかけてくる。どうやら彼はラジオを聞いてないようだ。

 

「我々は昼ごはんを食べられるところを探していまして。」

 

「・・・お前ら旅人か?」

 

「ええ、まあ。」

 

「・・・どういう風の吹き回しか、よく旅人が来るな。付いてこい、飯ならうちで食べてけ。」

 

どうやらキノが来たのはそう前では無さそうだ。

 

 

 

「・・・お前達、あの有名な配管工兄弟だろ?」

 

「あ、ご存知でしたか?」

 

ルイージが答える。

 

「まあな。ワシがまだ実家ぐらしだった頃、家の配管をお前らが直してくれたんだ。あれは印象深い。」

 

ラジオで知ったわけではないみたいだ。

 

「・・・ところで、あなたはラジオを聞いてないみたいですが・・・。」

 

スサタが聞く。男は一瞬どこから声が聞こえたのかわからなかったが、すぐにワゴン車の声だとわかり、答え出す。

 

「ああ。・・・少し前まではワシも聞いていたんだ。・・・だが、今のラジオは聞く気になれん。・・・緑の若いの。お前、そこ様子からして肩を怪我してるだろう?」

 

「ええ、まあ。・・・昨日ラジオを発信していると思われる者に車で当てられました。」

 

「・・・なんと・・・、そこまで腐ってしまったのかこのシステムは・・・。」

 

「その様子だと、おっちゃんが作ったみたいだが・・・。」

 

「・・・ああ、その通りだ。ワシはこのシステムを評価されるべき技を持っている人のための道具として作ったんだ。・・・だが、実際、評価されるのはひと握り。それ以外の奴らは二番煎じの奴らだ。だが、・・・そこまでならまだいい。もっとタチが悪いのはモラルが欠如したヤツらだ。・・・お前さんがやられたように、平気で人様を怪我させて、その様子を放送して人気をつかもうとする。」

 

「やっぱりね。あの数値は人気を示すものだったんだ。」

 

「その通りだ。モトラドといい、ワゴンといい機械は理解が早いな。」

 

「そりゃどうも。」

 

すこし、男の表情が柔らかくなる。だがすぐに戻り、

 

「・・・ワシは正直、こんなシステム今にでも潰したい。・・・だが、大きく広まってしまったものは戻せはしないし、一度曲がったシステムは二度と戻せない。・・・改善はできない。」

 

「・・・いい話が聞けたよ。」

 

「ありがとうございます。おかげでいいご飯も食べられました。」

 

「ふん。・・・帰りも気をつけるようにな。しつこい奴はしつこい。システムはもう戻せんが、・・・個人なら懲らしめてやれる。やりすぎん程度にやってやれ。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ちょっと怖そうなおじさんだったけど、いい人だったね兄さん。」

 

「ああ。それに、この国の事情も聞けた。作った張本人としては辛いだろうな。」

 

「でも、あの人は悪くないし、ラジオも悪くない。結局は使い方次第なんだよ。・・・いかに考える脳があるかどうかだね。」

 

 

マリオ達は城壁につき、出国の手続きを始めようとした。

 

「見つけたぜぇぇぇぇ!!旅人さんよぉぉぉぉ!!!」

 

昨日、ルイージが当てられた男が草の茂みから出てきた。

 

「ずっと隠れてたのか・・・。そのガッツはすごいな。」

 

「他の事に活かせないのかな。」

 

「言ってやるなルイージ。」

 

手続きのあいだは何も出来ないので、仕方なく待つ。

 

「無視を貫け。行動を起こす時は目配せする。」

 

「うん。」

 

すると、男が近づきながら話し出す。

 

「ちょっと旅人さぁん!いきなり逃げ出すとかひどくない!?しかも俺の自慢の車のタイヤをパンクまでさせてさぁ!銃刀法違反って知ってる?まあ現行犯じゃないし見逃したげるけど!うっわ俺優し!」

 

二人は無視する。

 

「ちょ、また無視?まだ当てたこと怒ってんの?大した傷じゃねーじゃん!」

 

無視する。

 

「なに?無視しかできねぇの?それしかできないんですかァ!?」

 

無視する。

 

「はっはーん。分かったぞ。何かやましいことがあるんだな?黙ってるってこたァ図星だな?」

 

無視する。

 

「なるほどぉ、旅人なんぞろくな奴いねぇからな!平気で盗みとかしやがる!かなり前に来た旅人がここで盗みもしてたからなぁ!」

 

無視する。

 

「どうせ、その服もワゴンも銃も盗んだもんだろ!?これも図星だなぁ!」

 

マリオが睨む。

 

「なんだよ・・・、怖くねぇぞ!俺にはリスナーさんがいっからな!てめぇらなんか怖くねぇぜ!無視と睨むことしか出来ねえ弱い奴には負けねぇぜ!」

 

結局一言も言わず、出国する。・・・が。

 

 

「ねぇ兄さん・・・。後ろ。」

 

マリオがバックミラーを見る。

 

「嘘だろ・・・!?付いてきてやがる!?」

 

「意外と知られてねぇ事だが、案外簡単に国の外に出れるんだぜ!一週間前に出国手続きさえすれば誰でも出れる!今から旅人独占中継だぜ!」

 

「・・・仕方ねぇ。ルイージ、スサタ。城壁が見えなくなったら止まんぞ。」

 

「うん。」

 

「りょーかい。」

 

 

 

 

「聞こえるかいリスナーのみんな!気持ちいい風の音が!・・・っとん?旅人の車が止まったぞ?お?降りてきた?ひょっとして旅のお誘い!?男は無理なんだけど今回は特別に許可しよっかなー!」

 

男は意気揚々とオープンカーから飛び降りる。

 

「Hey旅人さん!どうしたんだい!お誘いならもちろんおっけ」

 

ドガガンッ

 

「わぁ!?何してんだてめぇら!」

 

ドドドドッ

 

「やめろ!このバカ!」

 

ドガーンッドドンッ

 

「ひぃぃぃ!!分かりましたからっ!やめて!やめてぇ!」

 

ドガァンッ

 

「ヒィィィッ!!!」

 

「よう兄ちゃん。今からゲームしようぜ。」

 

「ヒィ?げ、ゲームって?なにィ?ですか?」

 

「簡単だ。ここに俺のリボルバーがある。弾はひとつだけ。ここのシリンダーを回したからどこにあるか俺もわからん。」

 

「・・・?」

 

「まだ分からない?弾が入ってたら負けだよ。命をかけたゲーム。おもしれぇぜ?人気も爆上げだ。」

 

「なっ、なんのためにそんなことぉ!!命をなんだと・・・」

 

「人のプライバシーをなんだと思ってやがる。・・・やめた。てめぇの態度見てもう気が失せた。ここで眠れ。」

 

「ひぃいいあっ・・・!?」

 

その男の情けない叫びが聞こえ、その叫びが流れる周波数は街に瞬く間に広まった。そして、カウンターの数字が勢いで上昇する。

 

 

 

 

 

「・・・ぷっ。あっはははははははは!なぁんてな!本当に撃つと思ったか?」

 

「へ?」

 

「すみませんねぇ、うちの兄が悪ふざけして。でも、旅人には気をつけた方がいいよ。偶然追跡したのが僕達でよかった。ほかの旅人だったら容赦なく殺されてたかもよ?」

 

「へ・・・?なんで・・・?」

 

「そうだなぁ。ここで弾補充して、殺されたくなかったら、今すぐ金目のものを用意しなよ。」

 

「ば!馬鹿言えよ!なんでそんな事っ!」

 

ずどーん

 

「ひぃっ!なんで、そんなことを?」

 

「うちの弟がてめぇに怪我させられてんだよ!それに関しててめぇ謝りもしねぇし何も言わないし!本来なら殺されても文句は言われねぇぞ!」

 

「あと、もう一つ。君、街中で銃刀法違反がーとか言ってたけど、僕達、パースエイダー国際資格の持ち主だからね?国を跨いで、世界で認められてるの。」

 

「え・・・?そんなのあるんですか・・・か?」

 

「え?まさか知らねえの?あっはははは!」

 

「最近殆どの世界の学校で習うことだよ・・・?」

 

「ま、金目の物はいいや。一先ず、俺達にはもう関わるな。ここでしばらく寝てろ。」

 

「え?どういう・・・」

 

男が最後に見たのは、マリオが銃を構えた腕を振り上げる瞬間だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

マリオとルイージは寝ている男の車のラジオに近づく。

 

『いやー、変なやつだったな。』

 

『まあでも、旅人の恐ろしさと国際資格について学べたしいいんじゃない?あと、モラルについても。』

 

『ま、この男もこれで懲りたろ。さ、行くか。』

 

『ねぇ二人とも、ちょっと待って。』

 

『ん?どうしたスサタ。』

 

『このラジオ切っといてあげよう。バッテリー上がっちゃってこの人帰れなくなるよ?』

 

『それは困るな。後味が悪い。そんなら、切っといてやるか。』

 

『それでは皆様!お相手は旅人兄弟の愛用の車、スサタと!』

 

『兄弟の弟の方ルイージと!』

 

『・・・俺もかい。・・・兄の方のマリオとここで寝てる男の人でお送りしましたー!』

ブツッ・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あれで良かったの?」

 

「いいんだよ。・・・逆アイツ、国に帰った時がもっと修羅場だぜ。」

 

「あとさ、マリオ、ルイージ。」

 

「なーに?スサタ。」

 

「マリオ、途中でロシアンルーレットするって言ってやめたけど、あれホントは弾なかったんでしょ?」

 

「・・・いんや、実は一つだけ入ってた。でも俺も怖いしな。だから脅しに言った。ま、でも、これを師匠が見たらにこやかな笑顔で怒るだろうな。」

 

「・・・兄さんがいつも言ってる師匠って誰なの?」

 

「ま、キノと共通の師匠とだけ言ってやろう。」

 

「なにそれー。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

広い平野の中で男が目覚める。

 

「・・・あいつらっ・・・!くそったれ・・・!!」

 

いつものようにラジオを見る。

そして、見たこともないようなすごい数字。

 

「・・・!?ぅおおおおおおぁあああ!!!やったああああああああああ!!」

 

男は車を走らせ、国に戻る。

 

「国に戻ったら、あいつらの悪評判をさらに広めてやる・・・!」

 

そして、城門が開き、

・・・待っていたのは沢山の人だった。

その人達は十重二十重に車を囲み、男にインタビューをガンガンかます。

 

「なっ!?やめろ!テメェら!どけ!」

 

「情けない声でしたね!怖かったですか?」「旅人は弱いんじゃないの?君が弱いじゃないか!ダサいなぁー。」「へいヨウお前の腐った根性、晒すは違った国民性ヨウ!」「神の使いにあのような口を聞くからこうなるのです。」

 

「やめろ!黙れ!なんの権利があっててめぇら!」

 

「旅人の事はともかく国際資格のことも知らなかったんですね!一般常識ですよ!?国民の恥さらしですね!」「おい!怖すぎて漏らしてんじゃねえか?ここで脱いでみろ!」「家族が泣いてましたよ!」「彼女が別れるってさ!」

 

そして誰も黙ることは無かった。

それを木陰から見る一人の若者が呟いた。

 

「・・・俺も前はああだったのか。・・・モラルを・・・、忘れちゃならないな。」

 

喧騒はずっと続いた。




旅人File

マリオ
【所持物】
ハンドパースエイダー×2
(デザートイーグル、アサシン)
(アサシンはリボルバー式)
威力は、デザートイーグル>アサシン
反動、発砲音の大きさは、デザートイーグル<アサシン
デザートイーグルを右の腰のホルスター、アサシンを左の腰のホルスターに仕舞っている。
財布、スサタのカギ、携帯、換えのマガジン、換えの弾

ルイージ
【所持物】
ハンドパースエイダー(雷銃)
(オート式)
財布、携帯、予備のスサタの鍵、変えのマガジン
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