マリオブラザーズの旅 〜the Wonderful World~   作:ガリュウ432

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6話 「女の国・b」

新しく旅の同行人となった、少女『ナジャ』は蒼き瞳を窓の外に向け、珍しいものを見るかのような眼差しを浴びせます。

 

「そんなに国の外が珍しいのか?」

 

マリオが聞きます。

 

「うん。国の中の景色、こんなに壮大じゃない。すぐに壁が見えるし、女は男を踏んだりしてるし。決していい景色じゃなかった。」

 

「・・・兄さん。後ろから追われてるよ。」

 

「・・・最近追われること多くないか。」

 

「知らないよ。・・・次に行く国は静かに過ごせることを願おう。・・・ナジャちゃんもいる事だし。」

 

「ああ。」

 

『そこの旅人!止まりなさい!貴様らは男だ!男の為、国では死刑にはなるが、旅人だから無期懲役にしてやろう!』

 

ルイージが窓から顔を出します。

 

「悪いけどお断りしますー!」

 

それを言うと、ナジャがカバンから何かを出します。

組立式のスナイパーライフル、通称「せせらぎ」です。

ルイージはスサタの屋根に登り、せせらぎを構えます。

 

「落ちないでね、ルイージ。」

 

「ご心配ありがとうスサタ。でも落ちやしないよ。」

 

『無駄な抵抗はやめて今すぐ降伏しなさい!止まりなさい!』

 

ドギュンッ!

 

せせらぎから勢いよく発射された弾は綺麗に後を追ってくるパトカーのタイヤを射抜きます。

 

『無駄な抵抗はやめっ、うわぁ!?』

 

キキィーッ

 

後ろにもパトカーがあったので、玉突き事故の如く次々とパトカーが止まっていきます。

ルイージが車内に戻ります。

 

「やりぃ!どうよ兄さん!」

 

「流石は俺の弟だな!」

 

「二人とも・・・、迷惑をかけてごめん。私が旅についていきたいって言っちゃったから。こんな事に。」

 

するとルイージが優しい顔で言葉を掛けます。

 

「いいんだよ気にしなくて。僕達もちょっとした気分だし、君も元々あの国から出たかったんだろう?まあ、ちょっと違うけど利害の一致かな?そもそも、君はあの国のシステムに違和感を感じてあそこから出たかったんなら良かったじゃないか。」

 

「・・・うん。ありがとう。」

 

「そう、その言葉が一番僕達にとったら嬉しいかな。」

 

「私も、ワゴン車としての本領を発揮できてる気がするよ。」

 

「ワゴン車ならもう少し乗るだろ。」

 

マリオが言います。

 

「いや、それならもう少し荷物下ろしてくれない?」

 

「それはできねぇ約束だ。・・・そうだ、ナジャ。次、どこ向かいたい?」

 

「・・・どこでもいい。私たちの気分に任せて行こう。」

 

「・・・ははっ。それもいいかもな。・・・よしっ、少し飛ばすぜ!」

 

「おっし、次はどんな国かな!」

 

「・・・この空間が、楽しい・・・。」

 

荒野を、大きめのワゴン車が駆け抜けます。

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