オーバーロード~不滅の心臓~ 作:ノック
ナザリック地下大墳墓第十二階層・円卓の間。
「───ってな感じだわ」
「しょっぼ!王国しょっぼ!」
「静かにしろって」
「くぁ・・・」
「お前はもうちょっと興味示せよ」
モモンガの招集でギルメン全員が集まっていた。
外に行っているギルメンたちの報告と幾つか決めることをするためだ。
興味なさそうなギルメンたちと騒いでいるギルメンたちによって、場が混乱し始めるとモモンガが骨の手で───どうやっているのかわからないが───パンパンと鳴らす。
「皆さんお静かに。報告はまだ終わってませんよ」
モモンガの一言で、ギルメンたちは静まり返る。
これだけでギルメンたちがどれほどモモンガを慕っているのかが窺い知れる。
問題児だらけのギルドを何年もまとめていた腕は伊達ではないという事だろう。
「では、ついでに定期確認をしましょう。欠員や問題は?」
「るし★ふぁーの野郎はちゃんといまーす」
「んー!んんんー!」
「ぐるぐる巻きにされてるけどな」
「なにしたの?こいつ」
「あまのまさんとタブラさんが風呂に入ってる時に「ゆでダコ」「ゆでガニ」って笑ったらしい」
「へー・・・それで?」
「それを聞いた女性陣が浴場で大笑いしたら、お湯が出てるライオンが動き出したんだとよ」
「あー・・・内緒でゴーレムに改造してたのかこいつ。でもそれくらいなら叱られる程度だろ」
「超希少金属製だったんだとさ」
「・・・・」
「・・・・・・んふっ★」
ギルメンたちが突き刺すような視線をるし★ふぁーに向ける。
「ペロもいる」
「宙吊りだけんな」
「扱いが酷くない!?」
「ウルベルトさんとたっちさんがやばいです」
「人間なんざ家畜!だから俺らで有効活用してやんだよ!」
「悪人なら構わない!だが、選ばずに行うのは外道のすることだ!」
「お二人とも、落ち着きなされ。今は会議中で」
「残念!俺は悪魔だからそれは褒め言葉だわ!」
「なんだと!」
睨みあう二人。
いつ激突するかもわからず、近くにいればそれなりのダメージを負うにもかかわらずギルメンたちはそれを余裕な態度で見ていた。
ユグドラシル時代に何度となく対立してきた彼らだが、実際に激突したことは意外と少ない。
「ウルベルトさん、たっちさん。落ち着いてください」
何故なら、ギルド長が間に入って仲裁していたのだから。
「それについての議論は報告を聞いてからにしましょう。人間───ナザリック外の生物全般───の扱いについてもいずれは決めなければならないことでしたし、ついでに決めてしまいましょう」
「・・・・分かりました」
「ちっ」
二人は渋々矛を納める。
それを見てモモンガは懐かしさを感じながら報告を促す。
「では、報告の続きをお願いします」
「おう。後は八肢刀の暗殺蟲がエ・ランテルでズーラーノーンとかいう秘密結社の幹部がいたもんで、そいつらを捕まえたらしいな」
「ズーラーノーン・・・確か、死を隣人にする~とかいう中二病真っ只中の組織でしたね」
「ニューロニストの拷問で片方は簡単に口を割ったらしいけどな」
けたけたと笑いながら補足をしたギルメンは、周囲の視線に気づいて咳ばらいをした。
「それで?」
「聞き出した情報から、組織のトップである
「吸血鬼王侯は確かレベル55でしたね。強いのはいるところにはいるんですね」
「それでもナザリックじゃ雑魚止まりだけどな」
「エ・ランテルについて他には?」
「ないな。愚痴ならたんまりあるらしいぜ?」
ニッと笑う建御雷がぬーぼーに目を向け、それでなんとなく察したモモンガは次の報告を聞くことにした。
「次は・・・帝国でしたか」
「うーい。フールーダってのが第6位会まで使えるらしいぜぇ。あー。ジルクニフっていう皇帝が冷酷でぇ。それとー。わりと住みやすいなぁ。後はー。金がっぽがぽだぁ」
「・・・・そうですか」
ミントの報告では要点しか得られなかったので、モモンガはもう一人に尋ねた。
「アルバー豚さん」
「ミントが帝都の広場で「アインズ・ウール・ゴウン」を賛美する歌を歌ってー、残りの二人が踊ったりして人気って感じー。帝国最強はフールーダ・パラダインという魔法詠唱者でー。第6位階魔法まで使えてー、一人で帝国全軍を相手にできる感じらしーい。皇帝はジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスっていってー。鮮血帝と呼ばれている感じでー、先帝が崩御して即位した後に大規模な粛清を行ったらしくてー、母親や兄弟も含めた歯向かう貴族や無能な貴族を処刑や取り潰したりして中央集権国家にした感じー。それまでは王国と同じような感じだったらしーい」
「なるほど。それなりに優秀なようですね」
そう呟くとモモンガはデミウルゴスたちが手に入れた情報が書かれた資料を手に取って報告と照らし合わせる。
「ぷにっと萌えさんどうします?」
モモンガがぷにっと萌えに尋ねると、ぷにっと萌えは何かを考え付いたのか頷くと口を開いた。
「凄く個人的な理由なんですがいいですか?」
「もちろんです。いつもお世話になってるんです。少しくらい我がままを言ってもいいですよ」
モモンガはにっこりと笑って───骨だから笑えないが───言うと、ぷにっと萌えは「ありがとうございます」と言って咳払いをして注目を集める。
「帝国はうまみがありますが、帝国はやめようと思います」
「という事は?」
「第一段階の標的を王国にしようかと」
「ふむ・・・何故ですか?」
「帝国よりも簡単だとか色々とありますが・・・一番は、どうせならレベル1からやりたいなって」
「レベル1っていうか、レベルマイナスになってっけどな」
ギルメンの呟きに他のギルメンたちが大笑いする。
「アッハハハハハハハ!」
「言えてる!腐りきった貴族のせいだよな!」
「国王はそれを分かっていないか、分かっているけど何とかする力がない・・・どう考えても無能だな」
「無能なら無能なりにやり方はあるのになぁ」
「ってことは、無能以下か!」
「どんな人だって価値はあるんですから、無能って言っちゃいけませんよ」
「そうだな。悪い悪い」
一頻り笑ったところで、モモンガが「静粛に~」と言って静まる。
「では、採決を取りましょう。王国を傀儡国家にしたい方」
賛成のギルメンたちが手を上げる。
モモンガはそれを数えると咳払いをした。
「では、賛成三十八。無効票三で王国を傀儡国家にします。次の報告をお願いします」
「では、我輩が」
ギルメンが手を上げると思い出すかのように話し始めた。
「前に会議で話したこの世界の鉱山のことでありますれば。王国内にあった非合法らしき鉱山を乗っ取り採掘した結果、アダマンタイト以上の物は見つからなかった」
「これについては私も一緒に確認したから確定だよー」
ギルメンの言葉をテンパランスが保証し、全員が唸る。
「という事は、アダマンタイト以上の金属は使わない方が良いな」
「そうなると、結構出来ることが限られてくるな」
「せやな。売ろうと思っとった物も売れなくなるわ」
「シュコー大変そうだな」
「その通りや。この世界の商人はみぃーんな舌が回らないみたいでなぁ。つまらなさ過ぎて死にそうや」
「アダマンタイト以上は使えないとなると・・・私もやり応えが無くてつまらないな」
「世界のレベルが低すぎてワロタ」
「るし★ふぁー、お前どうやって縄ときやがった」
「ハッ!この世界のどこかに金髪の合法ロリがいる気がする!」
「なんか変態のアンテナに引っかかったみたいだぞ」
「弟ぉおおおおおお!」
「んぁっ!?仕事!?残業!?オールナイト!?」
「ヘロヘロ君。もっと寝てていいんだよ」
「あ、そっか。異世界に来てたんだ・・・お休みなさーい」
「姉ちゃっタンクの殴りっ地味に効くっやめっ」
「アイアンゴーレム!いけー!」
「きゃぁあああああ!?」
「鉄のゴキだと!?」
「踏み潰せ!」
「はいはい。皆さん、まだ終わってないですよー」
モモンガが手をひらひらさせると全員が「はーい」と言って、騒ぐのを止める。
鉄のゴキは踏み潰され、ペロロンチーノは実の姉のサンドバックになっているが、気にせずモモンガは会議を進める。
「鉱山に関しては分かりました。他に何か問題は?」
「ありません」
代表してギルメンの一人が答えると、モモンガは嬉しそうに頷く。
「では、幾つかの決め事を決めましょう。まずは人間の扱いについて」
そして一人一人が議題を上げ、それに関して決める。
それを何度か繰り返し、議題が尽きると何人かがぷにっと萌えから仕事を言い渡されて解散となった。
リ・エスティーゼ王国王都リ・エスティーゼ某所。
八本指会議場。
王国の裏社会の頂点に君臨する犯罪組織「八本指」。
この組織は、賭博、麻薬、金融、暗殺、警備、奴隷売買、密輸、窃盗の八つの部門に分かれており、それぞれに部門長がいる。
そして八本指の幹部会議場には、各部門長とその護衛。それとまとめ役がいた。
「ゼロはまだ戻らないの?」
疑問を口にしたのは紫色のアイシャドウと口紅をした高級娼婦のような女性。
ヒルマ・シュグネウス。
「八本指」の麻薬部門長である彼女はイラついたように口にした疑問は、その場にいる全員が持っている疑問でもあった。
ゼロ。
王国の貴族のみならず王族とすら通じている「八本指」の中でも最強の人物だ。
「八本指」の警備部門長でもあり、最強部隊「六腕」リーダーでもある。
彼のみならず「六腕」の実力は英雄と呼ばれる最高位冒険者であるアダマンタイト級冒険者と同等と言われている。
そんな彼を最後に見たのは一週間前。
八本指が持つ鉱山の中でも有数の鉱山の一つが奪われたのだ。
相手の正体は不明。
様子を見に行った暗殺部門の構成員も帰って来ない上、鉱山を守っていた警備部門の失態ということもあってゼロを含めた「六腕」全員が鉱山の奪還へと向かった。
片道二日程度なので、時間的には戻ってきているはずなのだが・・・。
「もう時間だ」
会議の時刻となり、まとめ役の男が唸る。
「裏切ったと言うことは考えにくいが、来ないということは裏切ったとみなすべきか?」
「もしくは敵に殺されたかだな」
「ありえん。奴らはアダマンタイト級冒険者と同等の実力者たちだ。この国のアダマンタイト級は動いていないし、冒険者以外の実力者だとしても耳に入っていないのはおかしい」
「なら聞くが、ゼロが裏切る理由はなんだ?「八本指」最強の座は奴にとっても魅力的なはずだ」
「殺されたよりは裏切ったという可能性の方が高いと・・・」
金融部門長が質問した相手に目を向けて固まった。
他の部門長や護衛たちもその目線を追って同じように固まる。
「ん?どうした、もっと話すといい」
警備部門長であるゼロが座っていた席。
そこに、異形が座っていた。
山羊の顔に捩れた角。
見るからに高級そうな鮮血色のシルクハットにスーツ。
そしてその異形の後ろには・・・いや。
この部屋の壁際には、異形たちが立っていた。
「く───」
「動くな。喋るな。跪け」
「───」
山羊の顔の異形の後ろに立っていた仮面の男───よく見れば銀のプレートに包まれた尻尾が生えた異形───の言葉の通りに、跪いてそれから指一本動かせなくなる。
「聞く体勢が整いました。我が君」
「あぁ」
山羊の顔の異形は、仮面の男が出した飲み物を口にしながら尋ねてきた。
「すまないが、私の質問に答えてくれるかな?」
「口を開くことを許可する」
仮面の男の言葉で口が自由に動かせるようになる。
「な、何だお前」
護衛の一人が口を開いた瞬間に爆ぜた。
どこか、ではなく文字通り爆ぜた。
近くにいた護衛や部門長に血肉が降り注ぐ。
それで理解する。
少しでも機嫌を損なえば、蟻を潰す様に自分たちは簡単に死ぬのだと。
「もう一度言おうか。私の、質問に、答えて、くれるかな?」
一つ一つ、力強く尋ねた異形に全員が頷く。
「よろしい。では、早速・・・キミたちは八本指で間違いないかな?」
「は、はい。間違いありません」
「そうか。では、キミたちに祝福を与えよう」
祝福じゃなくて破滅だろ。
人間たちはそう思ったが、口にせずに黙って福音とやらを受ける。
「まず、警備、暗殺、奴隷売買部門は一掃。当該の各部門長は死ね」
「暗殺、奴隷売買の各部門長は自害したまえ」
「え?」
声を漏らしたのは残ったまとめ役と五人の部門長と護衛たち。
二人の部門長が自分で自分の喉を切って血の海に沈む。
「残ったのは、金融」
「っ」
「麻薬」
「ひっ」
「窃盗」
「・・・・!」
「賭博」
「ぁ、ぁ」
「密輸」
「ひぃ・・・」
「この五つか」
異形は楽しそうに五本の指をゆらゆらを揺らす。
「三本も減ったら、もう八本指じゃなくて五本指だな」
「流石は我が君。お上手です」
「そうか?お前がそういうのならそうなんだろうな。ははは・・・お前らはどう思う?」
ビクッと体を震わせるまとめ役と五人の部門長たちは恐る恐る口を開く。
「そ、その通りかと」
「お、お上手です」
「は、はい。とても面白いです」
「す、素晴らしいです」
「さ、さすがです」
「笑いが、止まりません」
「お前笑ってないだろ」
最後に返答した窃盗部門長が小気味いい音を立てて爆ぜる。
「ひっ!ひっ!」
「ひ、ひぃ、ひぃいいい!」
「ぁ、ぁあ・・・・!」
「た、助けて。助けてぇ・・・」
「ぅぁぁぁぁ・・」
ついには泣き出したまとめ役と部門長たち。
それを見て異形は楽しそうに目を細めると立ち上がった。
「これで四本指になったわけだが・・・ぶっちゃけ、後いらないのは密輸だけなんだ」
つまり、まとめ役、金融、麻薬、賭博部門長は助かる。
それが分かり、密輸部門長は口をパクパクとさせる。
「我々の力を持ってすれば、警備部門は不要。暗殺も同様。密輸もだ。窃盗は・・・俺たちが欲しいものを奪える可能性が無いから潰した」
異形は、これまでで一番楽しそうに目を弓なりに歪めて笑うと呟いた。
「生き残れると思って希望を持っただろう?」
遠いのに、まるで耳元で囁かれているかのように密輸部門長には感じた。
「さて!」
五つの死体とその血肉で汚れた部屋で、ウルベルトは柏手を打って───ナザリックのシモベ達だけの───空気を切り替える。
「指は三本しかない。だが、我々は組織は八本指として動いてもらいたいわけだ」
ニヤニヤとウルベルトはニヤつきながら転移門を開く。
すると、そこからペストーニャが現れる。
その姿を見て、部門長たちと護衛たちはまた震え上がる。
「死んでる奴らを生き返らせてやれ」
「畏まりました・・・わん」
ペストーニャはウルベルトの命令で、死んだ五人を生き返らせる。
それを見て、その場の全員が戦慄した。
護衛だけならまだしも、部門長たちは蘇生には耐えられずに灰になるはずなのだ。
だが、現実は違う。
死んだ全員が蘇り、何が起こったのかを理解して、その場の全員がただただ平伏する。
自分たちの常識を覆す魔法。
攻撃どころか蘇生魔法も未知。
自分たちがどれほど低レベルで争い、思い上がっていたのかを悟り、全員は嵐が無事通過するのを待つ弱者の気持ちで平伏し続ける。
「警備部門の連中は、俺の仲間を侮辱したが・・・お前たちは違うよな?」
コクコクッと壊れた人形のように何度も何度も無言で頷く八本指たち。
「人間というのは愛でたくなる程に愚かだが、恐怖を与えられたら学習し、それを活かそうとする。そこがたまらなく面白い」
「まさに真理かと」
後ろのデミウルゴスが仮面越しに笑いながら同意する。
それに気を良くしたウルベルトは八本指たちが粗相をしても許してやる気持ちになる。
「だからこそ、お前たちは生かしておく。恐怖を与えられて学習しただろう?」
ウルベルトの問いかけに全員が頷く。
ウルベルトは満足したようにそれを見ると立ち上がり、デミウルゴスに言う。
「死なない程度に教育しとけ」
「畏まりました」
「お前たち、帰るぞ」
「はっ」
ペストーニャを始めとしたほとんどのシモベたちを連れ、ウルベルトは転移門でナザリックへと戻っていった。
残ったのは八本指とデミウルゴスとデミウルゴスの親衛隊たちのみ。
「では、改めまして・・・私の名はヤルダバオト。魔皇ヤルダバオトです。以後お見知りを気を・・・八本指の方々」
そして、裏は闇へと堕ちた。
ナザリック地下大墳墓第十二階層・円卓の間。
「ぷにっとさん。言われた通りに彼我の実力差を痛いほど教えてきたぞ」
「ありがとうございます、ウルベルトさん」
ウルベルトは、円卓の間が最早自室と言わんばかりに篭もりっきりのぷにっと萌えに報告をすると自分の席に座る。
他にも、暇な奴やNPCから逃げてきた奴らがグダグダと駄弁っていた。
ウルベルトはアイテムボックスからグラスとワインボトルを取り出すと一人で飲み始める。
今、ナザリックに居るギルメンは十四人。
三分の一程しかいないのだ。
なら、他の三分の二は何処へ行ったのか、だが。
「死の騎士までしか出ない狩場にレベル100を十人も行かせるとは、オーバーキルが過ぎると思うんだが」
「あそこは広い上に霧が深いですからね。何事も静かに進められるいい場所なんですよ」
ウルベルトの呟きが聞こえたのか、ぷにっと萌えの言葉にウルベルトは肩を竦めた。
「何事も静かに、ね」
秘密に、の間違いではないだろうか。
ウルベルトはそう思うが、考えても仕方ないことなのでこれから起こる事を想像する。
そして悪魔的にも個人的にもほくそ笑んだ。
「これぞ悪の華たるアインズ・ウール・ゴウンに相応しい事だ。ふふっ良いぞ。世界征服はかくも素晴らしい!アーッハッハッハッハッハッハッ!」
「また中二病が何か言ってるわ」
「まぁあそこまでじゃなくても、世界征服って良くね?」
「そりゃな。どんなお偉いさんでも出来てない事をするんだからな・・・滅茶苦茶テンション上がるわ」
他のギルメンの言葉も聞こえず、ウルベルトは高笑いをし続けた。
「・・・・後は待つだけですね」
そしてギルメンたちは魔王の夢の為に邁進し続ける。
それだけが、ギルメンたちが聞いた唯一と言っても過言ではない