「あ~やっと、日本に帰って来れた」
とある空港で灰色の髪に赤い目をした一人の少年、煉ヴィクトルがぼやいた。煉はある学校の帰りに突然フランスに行きたくなり、その日から数日フランスに行っていた。そして日本に帰って来たときはもう夜になっていた。
「明日学校どうすっかな~」
煉は正直行きたくはないこともない。煉にとって学校は行っても行かなくてもどちらでもいい存在。
そんなことを考えながら自分の家に向かう途中。煉は何かを感じ取った。
この気配ははぐれ悪魔か.....。
近くにはぐれ悪魔の気配を感じ煉は笑った。その笑みは獲物を見つけた獣ように煉は笑うとすぐにそのはぐれ悪魔のところに行った。
そしてある廃屋となっている建物を煉は見つけると躊躇いもなくなかに入った。すると、
「まさかエサが自分からくるとはな」
建物の奥から現れたのは上半身裸の女、そして下半身は巨大な獣のような格好をした悪魔だった。
煉はそのはぐれ悪魔をじっと見る。
「怖がる必要はない。すぐに私のエサになるのだから」
はぐれ悪魔は煉にそう言うと煉は深くため息をした。
「予想以下の以下。これじゃなんも面白みがねぇ」
煉は振り返り来た道を戻り帰ろうとしたがはぐれ悪魔は今の煉の言葉に腹が立ったのか襲うかかってきた。
「人間ごときが調子にのるなぁぁぁぁぁぁああああっ!」
はぐれ悪魔は巨大な足で煉を踏みつけようとしたが
ザシュッ!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああっ!」
煉がどこからか出した刀ではぐれ悪魔の足を斬りはぐれ悪魔は悲鳴をあげる。
「雑魚はおとなしく死んどけ」
一瞬の出来事だった。煉がそう言った瞬間はぐれ悪魔は全身を斬られ絶命した。
「ああ、やっぱりつまんね」
煉は刀を消し帰ろうとしたが出口に数人の悪魔がいて、その中に一人知り合いがいた。
「おまえ、イッセーか?」
「その声、レンか!?」
煉は一誠だと思いそう呼ぶと一誠も応えた。すると紅髪の女性が一誠に訊く。
「イッセー、知り合い?」
「はい。俺の友達です。ここ数日いなかったんですけど、レンどこ行ってたんだよ!?」
「ああ、学校の帰りにフランスに行きたくなってな。今さっき帰ったばっかだ。それよりなんでおまえが悪魔になってんだ?」
一誠の問いに煉は答え、今度は一誠に何故悪魔になったか訊こうとしたが紅髪の女性が訊いてきた。
「そんなことより、ここにはぐれ悪魔がいたはずよ。あなたが倒したのかしら?」
なんだこの女。いきなり....。
煉は一誠に訊いていたのに紅髪の女性に邪魔されたことに腹が立った。
「今、あんたには話しかけてねぇから黙っててくれねえか?俺は今イッセーと話してんだ。邪魔すんな」
煉の発言に紅髪の女性は煉を睨む。それを見た一誠は慌てて言う。
「れ・・・レン!?部長は、いや、リアス先輩は同じ学校先輩だぞ!?ほら、リアス・グレモリー先輩だ!?知ってるだろう!?」
リアス・グレモリー?・・・・・・・ああ、二大お姉さまか。
煉はいつも煉の隣で言っている一誠と松田と元浜を思い出しリアスのことを思いだしたが
「だから、なんだ?人の話・・・いや、悪魔だったな。悪魔とはいえ、話している最中に割り込むのはどうかと思うが?」
「・・・・そうね、ごめんなさい。じゃあせめて一つ訊かせて。あなたがはぐれ悪魔を倒したの?」
リアスは真面目な表情で言うが煉はこう言った。
「面倒だから教えない。教える義理もない。だから、帰る」
煉は帰ろうとしたが
「祐斗!彼を捕まえて!」
「はい!」
金髪イケメンが高速で煉を捕まえようとしたが煉はその高速の動きを見て笑った。
「やばい・・・木場!避けろ!」
煉のことをよく知っている一誠が木場に言うが遅かった。
「捕まえた」
高速で動き煉を捕まえようとしていたはずの木場が逆に背後を取られ捕まりそして
「いただき」
煉が木場に触れた瞬間。木場は驚愕の表情になる。それに気付いたリアスは木場に言う。
「祐斗!どうしたの!?」
「・・・・
木場の言葉に煉以外驚愕の表情になる。
「へ~、これが悪魔の
煉はその場でジャンプしたりして、悪魔の
「祐斗の
リアスは手から黒い魔力を出すが煉はそれを見てまた笑った。
「いいね、その魔力。それも欲しいな」
煉は
「レン!もうやめてくれ!?俺が悪魔になった理由も明日部室で話すから!なぁ!?」
一誠は煉を必死に説得する。煉は少し悩んでいた。
あの魔力も欲しいが今はイッセーが何故、悪魔になったのかが知りたい。でも、今なら、あの魔力が手に入るかもしれねえしな....。どうするか。
悩んでいる煉に一誠は止めの言葉をさす。
「今度、あの限定シュークリーム買ってやるから」
「わかった!じゃ!また明日な!イッセーとその他!」
煉は悪魔の
「イッセー、彼は何者?祐斗の・・・
リアスの言葉にイッセーは答える。
「わかりません。レンのことでわかっているのはあいつは強欲だということです。」
「強欲?」
リアスがそう訊き返すと一誠は頷く。
「はい。あいつは欲しい物は必ず手に入れる主義なんです。木場がレンを捕まえようとしたとき、あいつ笑っていたでしょう?あれはレンの癖みたいなものなんです。あいつが笑ったとき、それは欲しい物を見つけたときです。獲物を見つけた猛獣と考えたらいいと思います」
一誠がそう答えるとリアスは最後にイッセーが煉に言った言葉の意味を訊く。
「最後に限定シュークリームとか言ってたのは?」
「駅前のスイーツ店知ってますよね?そこの限定シュークリームがレンの大好物なんです。何か頼むときはそれを渡せばある程度の頼みは聞いてくれますからもしかしたらと思いまして」
「わかったわ。それより問題は明日ね。祐斗。やっぱり、
リアスの問いに木場は頷く。
「はい。まったく使えません。やっぱり彼も神器持ちかと思います」
神器持ちという言葉に全員が納得するかのような表情をする。
その後、全員は家に帰り明日に備えた。
次の日学校の放課後。
煉は結局朝から学校に来ていなかった。イッセーは部室に行きそのことをリアスに話すとリアスは眉を吊り上げていた。
「来るんじゃなかったのかしら?あの子」
「すみません、連絡してみたんですか繋がらなくて」
一誠は申し訳なさそうにリアスに謝る。一誠は休み時間などに電話などをしていたが一向に繋がらなかった。
「あらあら、せっかく用意しましたのに無駄になってしまいましたわね」
ポニーテールの女性の言うとおりテーブルには煉の大好物の限定シュークリームが置いてある。
「・・・・遅いです」
白髪の小柄な女の子が今にも食べたそうに待っている。
「すみません。朱乃さん。小猫ちゃん」
イッセーが二人に謝ると扉が突然開きそこには、煉がいた。
「レン!?」
「悪い、イッセー。さっきまで寝てて遅れたわ。おっ、ちゃんと買ってくれてんじゃん!いただきま~す」
煉は自分の思うがままにシュークリームを食べ始めた。その表情は誰が見ても幸せそうな表情をしている。そして最後に指についたクリームを舐めてイッセーに訊いた。
「さて、イッセー。何で悪魔になったか教えてくれ。その為に俺を呼んだんだろ?」
遅れてきたことを何も気にせず話を勝手に始めたことにリアスがキレた。
「ちょっとあなたね!遅れてきて、何勝手に話を始めてるの!?まずは遅れてきたことを謝るのが常識じゃないの!?」
リアスは怒り紅いオーラを発しそう言うが煉は頭を掻き言う。
「謝ったじゃねえか、悪いって。それに俺はイッセーが何故悪魔になったか訊きに来ただけだ。お前らのことなんかどうでもいいしな」
煉が平然とそう答えることにリアスは更に怒りがました。
「部長、落ち着いてください!?レンはこういう奴なんです!そう思えばいいですから!?レンも先輩相手にちゃんと敬語使えよ!?」
「やだ、めんどい」
煉は即答する。
「レーーーーンッ!頼むから部長の話を聞いてやってくれ!?」
イッセーは一生懸命そう懇願すると煉はため息をしてソファーに座った。
「欲仲間の頼みだ。話は聞いてやるよ。グレモリー先輩」
態度は変わっていないが一誠のおかげで話は聞くようになり、リアスも息を吐き落ち着きを取り戻し話を始めた。
「じゃあ、改めて始めるわね。私はリアス・グレモリー。グレモリー家次期当主。悪魔よ」
「いや、知ってるから、さっさと本題に入れ」
「レン!頼むから黙って部長の話を聞いてくれ!?」
煉の容赦ない言葉にリアスは憤怒の表情形相となって紅いオーラを発しイッセーはもう自分勝手な煉にツッコミを入れるしかなかった。