強欲を司る略奪者   作:ユキシア

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聖剣

「狙え!兵藤を狙うんだ!」

 

「うおおおおっ!てめぇら、ふざけるなぁぁぁぁ!」

 

飛んでくる豪速球を一誠は避け、涙ながら叫んでいた。今日は駒王学園の球技大会の日、種目はドッチボール。初戦は野球部なのだが、始まってからずっと一誠だけ狙われていた。理由は簡単。

 

リアスは二大お姉さまの一人。学園のアイドル。

 

朱乃もリアスと同じ二大お姉さまの一人。学園のアイドル。

 

アーシアは二年生ナンバー1の癒し系美少女。

 

小猫は学園のマスコット的なロリ少女。

 

木場は全男子の敵だが、当てたら女子に恨まれる。

 

煉は女子を喰いまくっているのに抱かれたい男ナンバー1な為、木場以上に全男子の敵であり、恨みの象徴だが、当てたら女子に恨まれるだけじゃなく、煉、本人の仕返しが恐ろしすぎて当てられない。

 

一誠はなぜ美男美女ばかりのオカ研にいるのかわからない。そして、煉より怖くなく当てても問題ない。

 

そして、ギャラリーが一誠に死ね死ねコールを送る。そのときのギャラリーの目は殺意に満ちていた。

 

「ハハハハ!頑張って避けろよイッセー!」

 

煉は笑いながら一誠を応援する。すると、一人の野球少年がボールの照準を煉に定める。

 

「クソォ!仕返しが怖くて投げられないと思うなよ!死ね!」

 

野球少年は怒りを込めたボールを煉に向かって投げるが煉はそれを受け止め、狙いを投げてきた野球少年にボールの標準を定めてニヤリと笑う。

 

「ひっ!」

 

野球少年を短い悲鳴を上げる。そして

 

ドォォォォォオオオオンッッ!

 

煉が投げたボールは野球少年の股間に直撃する。野球少年は股を押さえ倒れる。それを見た他の野球部は煉を見ると

 

「さあ、次は誰が逝きたい?」

 

煉は笑いながら言うのを見た野球部は股間を押さえるが野球部の一人がボールを拾い今度は木場に狙いを定める。

 

「恨まれてもいい!イケメンめぇぇぇ!」

 

木場にボールを投げるが木場は遠い目で試合に集中していなかった。それを見た煉は

 

ガシ!

 

「へ?」

 

一誠の腕を掴んで木場の前に放る。そして、ボールはフォークボールのように降下して一誠の下腹部へ。

 

ドォォォォォオオオオンッッ!

 

投げられたボールは先ほど煉が野球部に投げたところに見事にヒットする。

 

「レン・・・・てめぇ・・・」

 

一誠は倒れながらも煉を睨むが煉は両手を一誠の前で合わせて

 

「南無」

 

の一言だけ言うと一誠に当たったボールを拾う。リアスがアーシアに治療をまかせてリアスは一誠の弔い合戦と言い更に気合を入れる。煉はボールを持ちながら野球部を見て一言。

 

「全員、逝けや」

 

その後は野球部は全員保健室に行くことになった。

 

 

 

 

 

 

パン!

 

雨音に混じって乾いた音が響く。それは木場がリアスに叩かれたからだ。

 

「どう?少しは目が覚めたかしら」

 

今日の球技大会で煉は途中から飽きたと言って消えたが一誠が復活してその後はチーム一丸となって勝利したが木場だけは終始ボケっとしていた。

 

頬を叩かれた木場は無表情で、無言だった。それはいつものニコニコ笑顔の木場とは違った。

すると、唐突に木場はいつもの笑顔になる。

 

「もういいですか?球技大会は終わりました。球技の練習もしなくていいでしょうし、夜の時間まで休ませてもらってもいいですよね?少し疲れましたので普段の部活は休ませてください。昼間は申し訳ございませんでした。どうにも調子が悪かったみたいです」

 

「木場、おまえマジで最近変だぞ?」

 

「キミには関係ないよ」

 

一誠が問うが、木場は冷たく返す。

 

「俺だって心配しちまうよ」

 

一誠の言葉に木場は苦笑する。

 

「心配?誰が誰をだい?基本、利己的なのが悪魔の生き方だと思うよ?例外な人はいるけど。まあ、主に従わなかった僕が今回は悪かったと思ってるよ」

 

「木場、例外って誰だ?イッセーか?」

 

「お前だよ!レン!」

 

木場の言葉に煉が一誠かと訊くと一誠は煉だとツッコミを入れる。一誠は咳払いをし言う。

 

「とにかく、俺たちは仲間なんだ。お互いの足りない部分を補うようにしなきゃこれからダメなんじゃねぇかな?」

 

一誠の言葉に木場の表情を陰らせる。

 

「仲間か・・・キミは熱いね。・・・・イッセーくん、僕はね、ここのところ、基本的なことを思い出していたんだよ」

 

「基本的なこと?」

 

「ああ、そうさ。僕が何のために戦っているか、を」

 

「部長のためじゃないのか?」

 

木場はそれを即否定する。

 

「違うよ。僕は復讐に生きている。聖剣エクスカリバー。それを破壊するのが僕の戦う意味だ」

 

そのとき木場は強い決意を秘めた表情をする。

 

エクスカリバーか......欲しいね。

 

エクスカリバーと聞き煉は笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日の放課後。

 

一誠たちは部室に集められ、一誠たちは部室のすみにソファーにリアスと朱乃そして教会の関係者が座っていた。どうやら、協会がリアスに用事があるらしくリアスに交渉をしにきた。

 

緊迫な空気になか、協会の関係者の一人が話を始めようとすると

 

「ワリィ、遅れた」

 

煉がその空気を壊すかのように扉を開け入ってきた。教会関係者は煉を見て目を見開く。

 

「き、貴様は・・・あの時の!?」

 

「あー!、ヴァチカンから聖剣と天使さまの光力を奪っていった人!」

 

「ん?ああ、よっ、ゼノグラとイクラだったけ?」

 

「ゼノヴィアだ!」

 

「紫藤イリナよ!」

 

煉はゼノヴィアとイリナを間違えて呼び二人は煉にちゃんと教える。すると、ゼノヴィアが布に巻かれた長いものを煉に突きだす。

 

「あの時はよくもやってくれたな。今ここであの時の恨みをはらせてもらう」

 

「そうよ!あの後酷かったんだから!」

 

「おいおい、ここじゃあ、出来ねえだろ?それよりリアスに何か話があるんじゃないのか?」

 

煉にそう言われゼノヴィアは巻かれているものを下ろしソファーに座る。

 

「んー、俺は外で待っといたほうがいいな。リアス、俺は外にいるからな」

 

リアスに言い、煉は外で話が終わるのを持つことにした。

 

「それにしてもあの時の奴らに会うとはな。懐かしい」

 

煉は教会に潜り込んだときに戦った聖剣使いはゼノヴィアとイリナだった。だが、煉は二人を数秒で動けなくさせ、二人の格好を見て笑い、性欲が出てきたという理由で二人の体をいじくりまわして二人に女としての快楽を味わらせているとき天使が来てその力を奪ったんだが、増援が来たため聖剣一本を持って逃走した。イリナが言っていたあの後というのはおそらくその増援にそのときの自分の姿を見られたのだろう。

 

そんなことを思い出していると扉が開く。すると、ゼノヴィア、イリナは煉を睨むが、旧校舎の裏手へと向かって行く。その後憎悪に満ちた木場が出て来て二人に続き一誠も行く。そして次に出てきたリアスに説明を聞いてみるとゼノヴィアはアーシアを断罪しようとしたがそれを一誠が止めて、木場が介入し試合をするようになったらしい。

 

旧校舎裏手に着くとリアスと朱乃が結界を張りその中には一誠と木場、ゼノヴィアとイリナがいる。

 

「では始めようか」

 

ゼノヴィアとイリナはローブを脱ぎ、布に巻かれていたものを取り払う。イリナは紐みたいなものが日本刀になるのを見て煉はリアスに訊く。

 

「なあ、リアス。あれも聖剣か?あいつら前に持っていた聖剣とは違うし、何か特別なものなのか?」

 

「あれは、聖剣エクスカリバー、七つの作られたうちの二本よ。エクスカリバーはそれぞれ能力を持っていて他の聖剣より強力なの」

 

エクスカリバー!あれが!なら

 

煉は結界の中に入り一誠のところへ行く。それに気づいた一誠は煉に言う。

 

「あれ、どうした?レン」

 

「イッセー、悪いけど代わってくれねえか?悪魔にとって聖剣はヤバいし、今のおまえじゃ余計に危険だ。だから、代わってくれ」

 

「・・・・・レン、また、何か企んでいるだろう?」

 

煉と付き合いの長い一誠は気づくがイリナが一誠に言う。

 

「イッセーくん!代わって!私は彼に会ったら一番に裁いてあげるって決めてるの!」

 

「ほら、あいつもああ言ってる。いいだろう?」

 

一誠は煉と代わりリアスたちのところへ行く。そして向かい合う煉とイリナ。

 

「久しぶりだな。紫藤イリナ」

 

「そうね、あの時の事私は忘れていないないわ。だからこそ、私は心に決めたの。次に会ったらあなたのその強欲な罪を裁いて救ってあげるって。だから」

 

イリナは日本刀をかまえ、煉に向かって走り出す。

 

「私のこのエクスカリバーであなたの罪を裁いてあげるわ!アーメン!」

 

「やっぱりそれはエクスカリバーか。どんな能力なんだ?教えてくれねぇか」

 

煉はイリナの攻撃を避けイリナに訊く。

 

「いいわ!これからこれであなたを裁くんだもん!この聖剣の名前は『擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』!能力は」

 

イリナが持っている擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)の剣先が伸び煉を襲う。

 

「こんな風にカタチを自由自在にできるの!この攻撃で裁いてあげるわ!アーメン!」

 

伸びた剣先は複雑な動きに変え煉を攻撃しようとするが煉は笑う。

 

「そうか、ありがとよ」

 

ヒュ

 

「えっ?」

 

あと少しで当たりそうなところで煉は瞬間移動をする。イリナは突然消えたことに驚くが後ろに現れた煉に首後ろに手刀を食らい気絶する。煉はイリナが使っていたエクスカリバーを拾って笑う。

 

「へぇー、これがエクスカリバーか。なるほど。ありがたくもらうな。イリナ」

 

気絶しているイリナに礼を言うと木場のほうから激しい金属音がして煉は振り向いて見ると木場がゼノヴィアの攻撃で口から吐しゃ物を吐き、その場で倒れる。そして、ゼノヴィアはこちらを見る。

 

「今度は貴様が相手になるのか?」

 

ゼノヴィアが煉を見て言うと

 

「ああ、相手になってやるよ。このエクスカリバーでな」

 

煉はイリナから奪った擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)をかまえると、ゼノヴィアが嘆息する。

 

「貴様に聖剣は扱えない。聖剣はそれを扱う適性が高くないと扱えることは不可能だ。それをイリナに返してあの時使っていた刀でも出したらどうだ?」

 

....なるほど。聖剣の適性ね。

 

煉はゼノヴィアの説明を聞き、神器を発動させて、イリナに触る。すると、擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)の刀身部分が揺れ煉が剣になるようにイメージすると擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)は剣になった。それを見たゼノヴィアは驚愕の表情をする。

 

「なっ!?どういうことだ!?何故貴様に聖剣が扱える!?」

 

ゼノヴィアは煉に叫びながら訊くと煉はゼノヴィアの言葉を無視してエクスカリバーに力を入れ念じる。

 

「伸びな!擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)!」

 

エクスカリバーは煉の思うどうりに動く。ゼノヴィアは聖剣で弾こうとするが煉は弾かれる前にエクスカリバーの軌道を変えるがゼノヴィアはそれを避ける。

 

「おもしろい!擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)!次はこれだ!」

 

煉は次のイメージをエクスカリバーに送る。すると、エクスカリバーはさっきと同じようにゼノヴィアに向かって伸びていく。ゼノヴィアは今度こそ弾き返そうとかまえるが

 

「今だ!やれ!」

 

煉の合図と同時エクスカリバーの剣先が四つに分かれた。

 

「なっ!?」

 

急に剣先が増えたことに驚愕するゼノヴィア。急いで避けようとしたが遅かった。

 

「ぐ!ガハっ!」

 

ゼノヴィアは両肩と両方の太ももにエクスカリバーが突き刺さりその場に倒れる。煉はエクスカリバーを元に戻しゼノヴィアのところに行き、ゼノヴィアの襟元を掴みアーシアのところへ行く。

 

「アーシア、悪いけどこいつも治してやってくれ」

 

「は、はい!」

 

アーシアはすぐにゼノヴィアを治し始める。煉はゼノヴィアが持っていた聖剣を拾いにやける。

 

「エクスカリバー二本ゲット。確か木場の魔剣を砕いたところを考えるとパワー系のエクスカリバーだな」

 

煉は二つの聖剣を手に入れて満足そうにしているとあることを思い出す。

 

「・・・・木場。お前、エクスカリバーに復讐したいんだっけ?」

 

球技大会の終わった日のリアスから木場の過去を教えてもらい煉はそれを思い出し木場に訊く。

 

「そうだよ。僕は同志たちのためにもエクスカリバーを消滅させなければならない」

 

木場は憎悪のこもった声で煉に言う。すると煉は両手にエクスカリバーをかまえて木場に言う。

 

「なら、チャンスをくれてやる。今度は俺が相手になってやるよ。このエクスカリバーを使ってな!」

 

 

 

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