強欲を司る略奪者   作:ユキシア

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グラシス・マモン

コカビエルを倒した次の日の放課後の部室。

 

「さあ、レン。話してちょうだい。何故人間のあなたがマモンを従えさせているのかと神器を二つも持っていることを」

 

リアスは煉を問いかけていた。一誠たちも煉を煉を見ていた。

 

「・・・・二つ聞かせてくれ」

 

「なにかしら?」

 

煉の問いにリアスは笑顔で応えると煉はアーシアの隣にいるゼノヴィアを見る。

 

「何でゼノヴィアがここにいるんだ?見たところ悪魔になっているみたいだが」

 

「ああ、それは私がリアス部長に頼んだんだ。神がいないと知って破れかぶれで悪魔に転生した。今はリアス部長の騎士(ナイト)だ」

 

煉の問いにゼノヴィアが答えると煉は「なるほど」と言い納得して二つの目質問をする。

 

「じゃあ、二つ目。何で俺は縛られてんだ?俺、何かしたか?それともそういうプレイ?」

 

「何ふざけたこと言ってんだよ!?昨日のこと忘れたのか!?」

 

一誠が怒鳴るように煉に言う。

 

「昨日のこと?確か俺がリアスたちを裸にして乱交パーティを開こうとしたことか?」

 

「覚えてるじゃねえか!?」

 

「当たり前だ!あんないいもん見れて忘れるわけねえだろ!そうだろ!?木場!」

 

「だから、僕に振らないでよ・・・・」

 

突然振られた木場は苦笑しながら答える。

 

「また、あなたがあんなことしないように縛らせてもらっているの。安心して。ちゃんと話してくれたら解放してあげるから」

 

リアスは笑顔を崩さず煉を問い詰めていた。煉は一誠たちのほうを見ると一誠と木場はいつもどうりだが、アーシアはまだどこか気恥ずかしそうにしていて、小猫は半眼で煉を睨み、朱乃はいつものニコニコ笑顔だが、仮面を取ったかのような笑顔で煉を見ていた。

 

「・・・・わかったよ。ちゃんと話してやる。だから、ほどいてくれねえ?」

 

「ダメよ。話したらほどいてあげる」

 

リアスは即座に断る。

 

「リアス、俺が信用できないのか?俺とお前の仲じゃねえか」

 

「だからこそよ。私はあなたのことをよく知っているからダメ」

 

「朱乃~頼む。ほどいてくれ~」

 

煉は朱乃に頼むが朱乃は笑顔のまま言う。

 

「あらあら、ダメですわ。悪い子はちゃんと反省をしないといけませんわ」

 

朱乃もダメだったため煉は諦めた。

 

「ちくしょう・・・・仕方ねえ。このまま話すとするか。で、どこから知りたいんだ?俺のスリーサイズからか?」

 

「そんなもん知りたくもねえよ!なんでレンが神器を二つ持っているのと、マモンだっけ?を従えているかだよ!」

 

「全部よ、話してちょうだい」

 

リアスが真面目な表情になり、煉もため息を吐き言う。

 

「・・・・俺の両親が事故で死んだのは前に話したよな?で、その後拾われたんだよ。初代魔王にして強欲の悪魔、マモンに」

 

煉の言葉に全員、目を見開くが、リアスは煉に問う。

 

「初代魔王ってどういうこと?」

 

「そのまんまだよ、リアス。現魔王は四人だろ?それより遥か昔、魔王は七人いたんだ。人間の七つの大罪と同じように。俺はその一人、強欲の魔王、グラシス・マモンに育てられたんだ」

 

「ちょっと待って!いくら悪魔の寿命が長いっていってもそんな大昔から生きれるわけないわ!」

 

悪魔の寿命は約一万年だが、煉の話によるとつい数年前まで生きていることになる。

 

「ああ、普通はな。他の初代魔王もだいたい一万年くらいで死んだみたいだ。だが、マモンは人間を騙し、欲をわざと満たさせ命を奪いその命を自分の糧にしてたんだ。それが、マモンの長寿の秘訣だ」

 

「なあ、レン。お前の育て親はわかったけど何でそのマモンの力が使えるんだ?あと神器も」

 

一誠が煉に問うと煉は自分の神器を発動させて答える。

 

「それを答える前にまずは俺の神器を教える。わかっていると思うが俺の神器略奪喰い(ラバード・イーター)は他人に触れればそいつの力を一時的に奪うことができ、神器のなかに取り込んだら、取り込んだ奴の力、全て手に入ることが出来る。だが、副作用もある」

 

「副作用って?」

 

一誠がそう言うと煉は神器の舌を一誠たちに見せる。

 

略奪喰い(ラバード・イーター)の副作用は取り込んだ奴の人格が少し表に出てしまうことだ。例えば俺がイッセーを取り込んだとしたら少なからず俺はおっぱい大好きなイッセーみたいになるってことだ。下手に取り込みすぎると自分が自分でなくなってしまうんだよ」

 

「・・・自分が自分じゃなくなる」

 

「そうだ、イッセー。神器を教える前にマモンとの出会いを教えたほうがわかりやすいな。マモンが俺を拾うとき、俺の他に三人マモンに拾われた奴がいたんだ。それからは、マモンは俺たちにいろいろ教えてくれた。体術、戦術、魔術、そして、神器の使い方などだ」

 

「ちょっといい?神器の使い方はもしかしてあなただけじゃなく他の三人も神器所有者なのね?」

 

リアスの問いに煉は頷く。

 

「そうだ。俺を含めて四人神器所有者なんだ。俺はそいつらと共にマモンと旅をしたんだ。だが、マモンには問題があった」

 

「問題ってなんだい?」

 

「マモンは強欲の悪魔だってことはわかるだろう?木場。マモンは自分の欲を満たす為ならどんなことだってした。騙し、奪い、殺しだってした。そのせいで恨まれ殺しにくる奴だっていたが、マモンの敵じゃなかった」

 

「・・・でしょうね。どんなに人間が集まったところで魔王には勝てるはずがないわ」

 

「そのとおりだ。マモンは向かってくる敵は容赦なく殺した。だけど、俺はずっと思っていたことがあった」

 

「思っていたことって何だ?」

 

一誠が煉に尋ねるように訊くと煉は言う。

 

「何故、マモンは俺たちを育ててくれたかだ。俺はそれを何度も訊いたが答えてくれなかった。マモンが俺たちを拾わなければ自分の思うように欲を満たせれるはずなのに足手まといの俺たちを育ててくれた。結局はいなくなるまでわからなかったがな」

 

「いなくなるまでって・・・・もしかしてマモンは」

 

「いや、死んではない。俺のなかにいる。ある事件から仲間と共にマモンは俺のなかで生きている」

 

煉は自分の胸を指して話を続ける。

 

「マモンと旅を続けて七年くらいがあった。その時、俺はマモンに恨みを持つ奴らにさわられた。マモンと仲間は俺を助けるために俺をさらった奴らのアジトに乗り込んだ。その時マモンたちは罠にかかった。マモンは重症の仲間を抱えながらも敵を殺し俺を助けてくれたが、マモンも重症でとても助けられなかった。その時マモンが言ったんだ。『私と仲間を死なせたくないならお前の神器を使い私たちの命を背負って生きろ』ってな」

 

リアスたちは黙って煉の話を聞く。

 

「だから、俺はそいつら・・・の・・・・」

 

「煉!?どうしたの!?」

 

突然、煉は気を失う。突然の気を失ったことに全員が驚くが、煉はすぐに目を覚ますが

 

『ふう、久しぶりの外の空気だな』

 

「・・・・・誰かしら?」

 

煉の様子が変わったことにリアスが怪訝そうに煉?に尋ねると煉?はおもしろそうに言う。

 

『はは、その紅い髪はグレモリーだったか?そして、その後ろにいるのはキミの眷属かな?おっ!赤龍帝もいるのか』

 

煉?は一誠に視線を向けると懐かしそうに一誠を見る。すると、リアスは煉?に激怒する。

 

「私は誰かと訊いてるの!?正直に答えなさい!」

 

煉?に激怒するリアスだが、煉?はため息を吐く。

 

『はあ~、久しぶりの外を少しは楽しませてくれ。キミが煉のことを愛しているのはこれでも知ってるつもりだ』

 

「なっ!?何を言ってるの!?わ、私は別に・・・っ!?」

 

「あらあら、リアス。顔が真っ赤になっていますわよ?」

 

リアスは顔を真っ赤にしながら否定するが、朱乃がリアスの顔が真っ赤になっていることを教える。

 

『恥ずかしがることはない。私は長い間生きているが恋愛というのはよいものだ。おっと、そろそろ名乗っておこう私の名はグラシス・マモン。今は煉の体を借りているがこれでも女だった』

 

「「「「「「グラシス・マモン!?」」」」」」

 

リアスたち全員は声を揃えて驚く。だが、マモンは平然と言う。

 

『ああ、普段は煉の神器のなかで眠っておるが、私の力を使いすぎると私という人格が表に出ることが出来る。まあ、そんなことできるのは他の奴らと比べると私だけだが』

 

「・・・・・え~と、ということは、今のレンはマモンさまということでしょうか?」

 

『そういうことだ。ああ、敬語じゃなくてよいぞ。面倒だろ?そういうの。私も面倒だからなせんぞ。それよりほどいてくれんかの?この縄』

 

「あ、は、はい!今、ほどきます」

 

リアスは急いでロープをほどく。ロープがほどかれるとマモンは立ち上がり背伸びをする。

 

『ん~、それにしても煉もいい女ばかり集めるな。グレモリーとそこの女性は煉に惚れているな』

 

突拍子もなくマモンはリアスと朱乃の指して言うとリアスと朱乃は顔を真っ赤にする。それを見た一誠は叫ぶ。

 

「ちくしょうぉぉぉぉおおおおっ!レンの奴、二大お姉さまを惚れさせたのかぁぁぁぁあああっ!うらやしすぎるぞ!ちくしょう!3Pか!?」

 

一誠は血涙を流しながら悔しがる。アーシアは一誠の言葉に涙目になり、小猫は半眼で一誠を睨み、木場は苦笑する。

 

『おっと、いけない。遊びもここまでしないと。グレモリー、煉の力は我々の力だ。今はこの答えで納得してやってくれ。』

 

「し、しかし・・・」

 

『納得しろと言っている』

 

リアスは納得できず、マモンに問いかけようとするが、マモンの一言で黙されるどころかマモンから出てくる殺気に全員が金縛りにあったかのように動けなくなる。

 

『本来の私なら今すぐ貴様らの命を奪い私の欲を満たす糧にしてもよいが、煉は私の子だ。煉を悲しませるわけにはいかん。だから、私の言うことを聞いてもらおう。良いか?』

 

「は・・はい」

 

リアスが何とか返事をするとマモンは殺気を収める。リアスたちは疲れたかのように息を荒くする。そして、リアスは思った。

 

これが・・・初代魔王の殺気・・・・コカビエルの殺気とは比較にできないほど強烈すぎる。

 

『そうそう、煉が強欲なのは私の人格の影響が出ているからな。あまり怒らないでやってくれ。それじゃあ、そろそろ煉と代わるとしよう』

 

「ちょっとまってください!」

 

『どうした?赤龍帝』

 

一誠がマモンに呼び止める。

 

「レンが知りたがっていました。どうしてあなたはレンとその仲間を育てたんですか?」

 

『内緒だ。そのほうがおもしろいからな。それじゃ』

 

マモンは意識が失うとまたすぐに目を覚ます。

 

「あれ、なんでロープがほどけてんだ?ああ、またマモンか」

 

「レン!?あなた、記憶が残ってるの!?」

 

リアスが煉に訊くと煉は首を横に振る。

 

「いいや、記憶にないけど、なんとなくわかるんだよ。マモンの奴なんて言ってたんだ?どうせ、俺のことをこれ以上訊くなとかだろ」

 

リアスたち全員は言葉が出なかった。煉の言うとおり。マモンは煉のことを訊くなと言った。

 

「その様子だとそうみたいだな。あの過保護魔王め。お前らも気にすんな」

 

煉がそう言うが空気は変わらなかった。すると、煉はリアスと朱乃に近づく。

 

「あんまり、ボーとしてるとまた、胸揉むぞ?」

 

「・・・どうして、あなたはそんな風にしていられるの?」

 

手をワシャワシャしながら胸を揉もうとする煉だが、リアスが俯いたまま言う。

 

「どうしてあなたは自分の傷をそう平気そうに言えるの?マモンのあの殺気は尋常じゃなかった。私はあなたの傷を余計に傷つけようと」

 

リアスの言葉の途中に煉がリアスを抱きしめた。

 

「可愛いな、そんなに俺のこと気にしてくれるなんてな。もう我慢できねえ」

 

「っ!?」

 

煉はリアスに強引にキスをする。リアスは煉にされるがままにキスをされ数十秒したら煉はリアスとキスをやめて言う。

 

「リアス、お前は知らなかったんだ。俺も話さなかったし、気にする必要はねえよ。それに、お前は俺のもんだ。だから、気にする必要はねえよ」

 

「で、でも・・・」

 

「俺が気にするなって言ってんだ。それにな・・・」

 

煉はそう言って笑う。

 

「俺はお前らがいて、今、幸せなんだぜ?過去のことをいちいち気にしない。今、リアスを抱きしめられて俺は幸せという欲を満たせてるんだぜ」

 

穏やかな表情で言う煉にリアスは煉を抱きしめる。

 

「あらあら、リアスばっかりずるいですわ。レン、私も抱きしめてくださらない?」

 

朱乃は煉の背中を抱きしめて言ってくると煉は笑顔で言う。

 

「もちろんだ、朱乃」

 

煉はリアスを離して今度は朱乃を抱きしめる。朱乃も嬉しそうに煉を抱きしめる。すると、煉の後ろから強烈なオーラが発せられた。

 

「朱乃!レンは私のものよ!離れなさい!」

 

「いやですわ。リアスはさっきキスまでされたのですからこれぐらいはさせてもらいますわ」

 

「何だよ、朱乃。したかったのか?ほら」

 

「んっ!?」

 

煉は朱乃とキスをするとリアスが憤慨する。

 

「レン!?あなた今、私を抱きしめられて欲を満たせてるって言わなかったかしら!?」

 

すると、煉はキスをやめてリアスに言う。

 

「甘いな、リアス。俺がそのぐらいで満たせれるか!リアスと朱乃そしてアーシアと小猫とゼノヴィアと様々なプレイをするまで俺の欲は続く!」

 

「あらあら、それじゃあ、さっそく私としません?レン」

 

「よし!今すぐホテルへ行こう!」

 

煉は朱乃を連れて瞬間移動する。そして、リアスは我慢の限界に来たのか、般若のような表情になる。それを見た一誠とアーシアはお互い抱きしめあって震えていた。すると、リアスは魔方陣を展開して叫ぶ。

 

「レン!待ちなさい!朱乃より先に私の処女を奪わなきゃ許さないんだから!」

 

リアスは朱乃の魔力をたどって煉たちのいるところへジャンプした。そして、残された一誠たちは....。

 

「・・・・俺たちこれからどうなるんだ?」

 

「・・・・どうなるんだろうね。わかっているのは」

 

「・・・・これから先はレン先輩のせいで」

 

「大変なことが起こりそうです」

 

一誠、木場、小猫、アーシアはこれから何かあったらそれは煉のせいだなと考え始めていた。

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