「・・・ハハハ、やっぱ、強いな。さすが魔王・・・」
「キミも強いよ。正直、ここまでやるとは思わなかったよ」
煉はサーゼクスに戦って勝てたら三すくみの会談に出るという約束をして、サーゼクスは転移用魔法で戦っても大丈夫な空間まで転移し、煉と戦った。結果は煉の敗北で終わった。
「よく言うぜ、こっちは全力を出して傷を負わせたぐらいだぜ。そっちは平気そうじゃあねえか」
煉は最終的にマモンの力を使ってもサーゼクスを倒すことは出来なかったが、サーゼクスの体のあちこちに傷を負わせることは出来たが、煉の体はボロボロで地面に仰向けになって寝ている。
「それでも、私にここまで傷を負ったのは久しぶりだよ。それに、マモンさまの力を使われたときは焦ったものだ」
「ハッ!魔王さまをビビらせることが出来て光栄だな。まあ、あんたのおかげで新しい力が出来るようになったんだ。感謝するぜ、サーゼクス」
「どういたしまして、それより、会談の件はちゃんと出てくれよ」
「わかってるよ。約束は守る。それにしても、俺もまだまだだな」
煉は満足そうに空を見上げる。
自分のものを守れるぐらいもっと強くならねえとな....。
煉は拳を強く握りながら、空へと誓う。サーゼクスは起き上がれない煉を連れて煉の部屋に転移し、煉と一緒に眠りについた。
次の日の朝
「体が痛えし、動かねえ・・・・」
煉は全身筋肉痛に朝から悩まされていた。サーゼクスとの戦いで煉の予想以上に体が疲れたのか煉は体が痛くて動かくことが出来なかった。
「まったく、お兄さま相手に無茶をするからそうなるよ。反省なさい」
リアスは説教しながら煉の背中に湿布を貼っている。朱乃のその隣で微笑みながら煉を見ている。
「あらあら、レンは本当にヤンチャですわね。リアス、私にも貼らせてもらえないかしら?」
「いやよ」
「ダメよ」
リアスがすぐに断るが、朱乃もリアスの返答にすぐ断ると、二人の間に火花が散る。
「・・・どっちでもいいから湿布を貼ってくれ。全身痛たいんだ」
煉がリアスと朱乃二人にそう言うとリアスと朱乃は煉を見て笑みを浮かべて頷き合う。
「ねえ、レン。触られただけでも痛いの?」
「ああ、痛いんだよ。だから、早く、痛ぇぇええええっ!?何で触るんだよ!?触られただけでも痛いって言ったろ!?」
リアスが煉の背中をつつく。
「決まってるじゃない。復讐よ。レン、あなたがどれだけ私たちに恥ずかしいめに合わせたか忘れた訳じゃないでしょう?」
「・・・・・・なんのことかな?痛ぇええっ!」
今度は朱乃が微笑みながら煉をつつく。
「あらあら、嘘はいけませんわ。ねえ、レン。これはお仕置きをしないといけませんわね」
「そうね、朱乃。今までされた分、しっかりと返さないといけないわよね。レン、覚悟はいいかしら?」
「よくないって言ってもするんだろう!?というか、お前らは俺のもんだろう!?だったら俺の好きにしてなにが悪い!」
「それとこれとは話が別よ。それじゃあ始めましょうか。朱乃」
「はい、リアス。始めましょう」
笑いながら動けない煉ににじり寄るリアスと朱乃。
「くそぉぉぉおおおおっ!人が動けないときを狙いやがって!お前らそれでも人間か!?」
「「悪魔よ」」
リアスと朱乃がそう答え煉の体をつつき始めた。それが終わるまで煉は悲鳴を叫び続けた。
「・・・ということが会ってレンは今日来れないわ。今日は私たちだけで楽しみましょう」
リアスは煉のことを一誠たちに話すと一誠たちは苦笑する。
「まあ、仕方ないでしょうね。でも、いい気味だな。この素晴らしい光景を見れないなんて!」
一誠がそう叫ぶ。今日はオカルト研究部のプールの貸し切りになっている。一誠は木場と煉が来れないと知り、リアスたちの水着姿を一人占め出来て喜んでいる。
それにしても、部長と朱乃さんの水着姿なんて素晴らしいんだ!ありがとうございます!
一誠は心の中でリアスと朱乃にお礼を言う。
「イッセーさん、わ、私も着替えてきました」
振り向くとアーシアがもじもじしながら立っていた。その後ろに小猫。二人はスクール水着。
「アーシア、かわいいぞ!お兄さん感動だ!よく似合ってる!」
「えへへ。イッセーさんにそう言われるとうれしいです。小猫ちゃんも同じスクール水着なんですよ」
アーシアはご機嫌な様子で言う。小猫は何かぶつぶつと言っていた。
「イッセー、悪いのだけれど」
「はい?」
「はい、いち、に、いち、に」
一誠はリアスの命令で小猫とアーシアのバタ足練習に付き合っている。一誠は一生懸命にバタ足をしている小猫を可愛いと思っている。
「がんばって、小猫ちゃん!」
アーシアは小猫を応援している。
「プハー。・・・先輩、付き合わせてしまってゴメンなさい・・・」
小猫は申し訳なさそうに言う。
「いやいや、別にいいさ。女の子の泳ぎの練習に付き合うってのもおもしろくて俺は全然問題ないよ。ととと、端についたよ」
端まで泳ぎきると小猫は勢い余って一誠にぶつかると、偶然にも抱き着いているような体勢になった。
「・・・イッセー先輩は、意外とやさしいんですよね。・・・・どスケベなのに」
「ま、まあ、俺だって後輩に何かしてあげたいしさ。それにレンよりマシだろ?」
「・・・・レン先輩は論外です」
小猫は半眼でそう言うと一誠は苦笑する。
まあ、レンだもんな。
一誠は内心そう思いつつ今度はアーシアの泳ぎの練習に付き合っていた。
「キュぅぅぅぅ、疲れましたぁ」
プールサイドで敷いたビニールシートの上でアーシアがバタンキュウーをし、小猫は日陰で本を読み休憩しているのを見て一誠は泳ごうとするが
「ん?ゼノヴィア」
プール用具室の中からゼノヴィアが一誠に来い来いと手招きしていた。一誠は気になってプール用具室へ行く。
「どうした?ゼノヴィア。こんなところで」
「うん。初めての水着だから、着るのに時間がかかった。似合うかな?」
「あ、ああ、似合うと思うぜ。なんだ、水着初めてなのか?やっぱ教会の規則が厳しいから破廉恥なものは禁止?」
「まあ、そうだね。だけど、私も身の上が変わった以上、多少なりとも女らしい娯楽を得たいと思うんだと最近思い始めたりする」
そう言うとゼノヴィアはかしこまった表情をする。
「兵藤一誠。折り入って話がある」
「イッセーでいいよ。ゼノヴィアも仲間なんだし」
「ではイッセー、改めて言うが、私と子供を作らないか?」
「・・・・・」
一誠はゼノヴィアが何を言っているか疑問に思ったが、ゼノヴィアはもう一度言う。
「イッセー、私と子作りをしよう」
「ええええええええええええええええええええええええッッ!?むがっ!」
「しーっ。大声を出してはいけない。気づかれる」
大声を張り上げる一誠の口をゼノヴィアが塞ぐ。
「お、おまえな、いきなりそれは・・・」
「うん。順を追って話そう」
それからゼノヴィアは語った。子供の頃からの夢は教会絡みのものばかりだったが、今は悪魔になっあためリアスに相談したら、好きに生きてみなさいと言われたらしく、ゼノヴィアは女のできることがしたくなった結果、子供を産んでみたいらしい。
「いやいやいや。話はわかったけど、なぜに俺?レンは?」
一誠が煉の名前を出すとゼノヴィアは嫌そうな顔をする。
「煉 ヴィクトルは初めて会ったときに受けた辱めがトラウマにされたんだ。あいつの顔を見るとそれを思い出してしまうから嫌なんだ。まあ、仲間になったから、思い出さないようにするが・・・いや、今はその話はどうでもいい。私は子供を作る以上、強い子になって欲しいと願っているんだよ。そこで、イッセーだ。伝説の赤龍帝の力。神器は受け継がれなくても、オーラは受け継がれる
かもしれないだろう?ちょうどここは人気もない。さっそく一度試してみよう」
ゼノヴィアはそう言うと水着を脱ぎ捨てる。一誠はゼノヴィアの胸を見て鼻血を出す。
「抱いてくれ。子作りの過程をちゃんとしてくれれば好きにしてくれてもかまわない」
ゼノヴィアは一誠に抱き着く。そして、一誠の脳が限界を迎え、ゼノヴィアを押し倒そうとするが
「・・・・・何をしているんですか?イッセー先輩」
いつのまにか小猫が立ち尽くしていた。その横にアーシアは何かもじもじさせながら言いたげだが、怒っている様子だった。
「・・・・油断も隙もない」
小猫は半眼で一誠を睨む。
「どうした?イッセー、さあ、子供を作ろう」
ゼノヴィアの言葉に小猫とアーシアの顔色が変わる。すると、急に一誠は浮遊感を感じると小猫が一誠を持ち上げていた。
「・・・・連行です」
「イッセー、隙あらば私はキミと子作りするから、それだけは覚えておいてくれ。覚悟も決めておくように」
「ゼノヴィアぁぁぁぁッ!ちったぁ、助けろぉぉぉぉっ!」
こうして一誠は新たな火種となる要素をゼノヴィアから貰うことになった。
一誠はプールから出て校庭のほうへ歩いていた。そして、校舎を出ようとした一誠の視界に銀が映り込む。校門のところで銀髪の美少年がいた。その美少年は一誠に気づいたのか話しかけてきた。
「やあ、いい学校だね」
「えっと・・・・まあね」
一誠は無理矢理笑顔を作って爽やかに答える。すると、美少年は予想外な一言を漏らす。
「俺はヴァーリ。白龍皇『
突然のことに一誠の思考が止まった。
「ここで会うのは二度めか、『
身構える一誠にヴァーリは不敵な笑みを浮かべる。
「そうだな。たとえば、俺がここで兵藤一誠に魔術的なにかをかけたり」
ヴァーリは手が一誠の鼻先まで迫ったとき
ザっ!
木場とゼノヴィアが聖魔剣とデュランダルをヴァーリに向ける。
「何をするつもりかわからないけど、冗談が過ぎるんじゃないかな?」
「ここで赤龍帝との決戦を始めさせるわけにはいかないな、白龍皇」
木場もゼノヴィアあもドスの効いた声音で言うがヴァーリは少しも動じなかった。
「やめておいたほうがいい。手が震えているじゃないか」
ヴァーリの言うとおり、木場とゼノヴィアの手が震えていた。
「誇っていい。相手との実力差がわかるのは、強い証拠だ。俺とキミたちとの間には決定的なほどの差がある。コカビエルごときに勝てなかったキミたちでは。俺には勝てないよ。煉 ヴィクトルを除いてだけど」
『ほう、煉がどうかしたのか?』
突然の第三者の声に反応して声のするほうを見ると煉....いや、マモンがいた。
「あなたが初代魔王のグラシス・マモンか?」
『ああ、私はグラシス・マモンの意志だ。今は煉の体を借りておるがな』
ヴァーリがそう訊くとマモンは平然と答える。
「あ、あの、マモンさん。どうしてここに?」
『ん?いやなに、何か面白い感じがしてな。飛んできたんだ。まだ、体中痛いがな。ところで、お主が現白龍皇か?』
「ああ、俺は白龍皇のヴァーリだ。あなたとも一度戦ってみたいな」
『無理だ。私は今は煉の神器にいるただの寄生虫にすぎん。戦いたいなら煉本人に言ってくれ。まあ、今のお主じゃあ、勝てないだろうがな』
「それは、楽しみだ。それでは、俺は帰らせてもらう。元々ただの退屈しのぎにだけだしな」
ヴァーリはそう言ってこの場をあとにした。
『まったく、これだから、人という生き物はおもしろいんだ』
マモンはそう呟きながら笑う。
明日から一週間ほど投稿できません。次は一週間後に投稿します