公開授業があった次の日の放課後。
一誠たちは「開かずの教室」の前に立っていた。そして、そのなかにもう一人の「
「うっぷ・・・気持ちわりぃ・・・」
煉はただいま二日酔い状態だった。リアスは手を動かしながら嘆息する。
「だから、やめなさいって言ったでしょう。もう」
「うるせぇ、クソ、魔王は肝臓も魔王クラスかよ。あんなにをアルコール数の高い酒を飲ませたのにどうして平気なんだよ」
煉は魔王と飲み比べをするた煉の家にあるハプスブル アブサン・レッド・ラベルを数本開けて魔王の飲み比べの勝負をしたが結果は煉の負けだった。そして朝、起きると煉は二日酔いに悩まされていたがサーゼクスは平気そうな顔で帰って行った。
「つーか、未成年が酒を飲むなよ」
「・・・・未成年の飲酒は禁止です」
一誠と小猫が煉にそう言うが
「そんなもん知らん。俺は飲みたいときに飲む。第一そんなもん俺が守ると思うか?」
「「「「「思わない(です)」」」」」
全員、頷きながらそう言った。そんなことを言っている間に封印用の魔方陣が解けていた。
「さて、扉を開けるわ」
リアスは扉を開けると
「イヤァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアッッ!」
「イテェェェェェェェエエエエエエエエッッ!うるせぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええっっ!!」
煉は突然の叫び声に頭を抱えながら叫ぶ。リアスと朱乃はなかに入って行く。
『ごきげんよう。元気そうで良かったわ』
『な、な、何事なんですかぁぁぁぁぁ?』
『あらあら。封印が解けたのですよ?もうお外に出られるのです。さあ、私たちと一緒に出ましょう?』
朱乃が優しい口調で接しているが
『やですぅぅぅぅぅ!ここがいいですぅぅぅぅぅぅ!外に行きたくない!人に会いたくないぃぃぃぃっ!』
一誠とアーシア、ゼノヴィアは首を傾げているが、木場は苦笑して、小猫はため息を吐き煉は頭を抱え悶えている。そして、一誠たちはなかに入るとそこには金髪と赤い双眸をした人形みたいな端正な顔立ちをした奴がいた。
「おおっ!女の子!しかも外国の!」
「・・・・てめえか」
一誠が
「男のくせにピーチク叫ぶんじゃねえ!こっちは二日酔いでさっきから頭が割れそうに痛てえんだぞ!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「レン!あまり怖がらせないであげてちょうだい!それに二日酔いは自業自得でしょう!」
リアスが
「・・・・レン、お前今、なんて言った?」
「あぁ?イッセーをどうやって刑務所にぶち込んでその隙にアーシアを食べようだっけ?」
「違えよ!こいつのことをなんて言ったんだよ!?それにお前がそれを言うとマジでそんなこと考えてえていたのか!?」
「・・・・・・・」
「黙るな!」
一誠と煉のコントが終わり、煉は
「こいつは男だぞ、イッセー。金髪美少女じゃなく、金髪美少年だ」
それを聞いた一誠は自分の耳を疑ったが、リアスが現実を教える。
「レンの言うとおりよ、イッセー。この子は紛れもない男の子よ」
「いやいやいや、どう見ても女の子ですよ、部長!・・・・え?マジで?」
「女装趣味があるのですよ」
朱乃が平然とそう言うと一誠は
「ええええええええええええええええうげっ!?」
「うるせえ!」
一誠が大声で叫んだが、煉が一誠の頭をド突き黙らせる。
「レンはよく気づいたわね」
「外国は女装文化が盛んになっていたからな。これぐらい見分けられる」
リアスと煉がそんなことを話していると一誠は頭を抱えてしゃがみ込む、何か言っていたが無視した。
「と、と、と、ところで、この方は誰ですか?」
「あなたがここにいる間に増えた眷属よ。人間?の煉 ヴィクトル、『
「おい、ちょっと待て、リアス。何か俺だけおかしくなかったか?」
「気のせいよ」
リアスに紹介され、一誠たちは「よろしく」と言うが、
「さっきからうるせねえ。さっさと出るぞ」
「ヒィィィ!」
なんだ、全員停まってる?のか.....。
すると、すぐに異変が消える。
「おかしいです。何かいま一瞬・・・」
「・・・何かされたのは確かだね」
謎の現象に一誠とアーシア、ゼノヴィアは驚くがリアスたちはため息を吐く。
「怒らないで!怒らないで!そして、どうしてこの人には効かないんですかぁぁぁっ!?」
煉に持ち上げられながら叫ぶ
「今の言い方だと、お前の何かの能力みてえだな」
「ヒィィィィ!」
煉が笑うところを
「その子は興奮すると、視界に映したすべての物体の時間を一定の間停止することができる神器を持っているのです」
朱乃がそう説明すると煉は
「なるほどな、おもしろい神器持ってるじゃん」
「ヒィィィィィっ!あ、悪魔っ!怖いよ!」
「この子はギャスパー・ヴラディ。私の眷属『
「『
一誠の問いにリアスは頷く。
「そう。それが、ギャスパーの持っている神器の名前。とても強力なの」
「そりゃ、時間を停められたら何のできねえわな。朱乃、水をくれ」
「どうぞ、レン」
煉は朱乃から水を貰い一気に飲む。
「そう、問題は、それを扱えないところ。それゆえギャスパーはいままで封じられてきたのよ。無意識に神器が発動してしまうのが問題視されていたところなの。ところで何でレンは動けたの?」
「さあな、俺もわからん」
「・・・・うぅぼ、ぼ、僕の話なんてして欲しくないのに・・・」
一誠の傍に大きな段ボールが置かれ、その中にギャスパーがいる。
「リアス、それで、こいつはどうするんだ?なんなら俺が鍛えてやろうか?」
煉は笑いながらリアスに言うがリアスは首を横に振る。
「ダメよ、あなたがギャスパーを鍛えたらどうなるかわかったもんじゃないわ。イッセー、お願いできるかしら?」
「はい、部長」
「信用ねえな、俺は・・・・いったい俺のどこが悪いっていうんだ?」
煉の問いに誰も答えず話が進んでいった。すると、リアスが
「レン、あなたも祐斗と一緒にお兄さまとところについてきてちょうだい」
「・・・・へいへい」
「・・・・で、ここにいるのか?サーゼクスは」
煉たちがたどり着いたのは高級ホテル。そこに入るとサーゼクスとグレイフィアがいた。
「やあ、リアス。それにレンくん。すまないね。急に呼びだしたりして」
サーゼクスはいつもの笑みでレンたちを迎える。
「お兄さま、お待たせしました。それで、ご用件とは?」
「ああ、グレイフィア。祐斗くんを例の部屋まで案内してあげてくれ」
「かしこまりました。それでは、祐斗様。こちらへ」
木場はグレイフィアに連れられどこかに行く。すると煉がサーゼクスに訊く。
「それで、サーゼクス。俺を呼んだ理由はなんだ?言っておくけど、つまらなかったら帰るぞ」
「ハハハ、本当にキミはハッキリと言うね。リアス、悪いが彼と二人で話をさせてくれ」
サーゼクスの言うとおりリアスたちは煉たちから離れていく。すると、サーゼクスは真面目な表情をする。
「レンくん、始める前に訊いておきたいのだが、キミは神が死んでいるのを知っているかい?」
それを聞いた煉は嘆息する。
「なんだよ、そんなつまんねことを訊くために俺を呼んだのか?これならリアスたちと一緒にいたほうが何十倍を楽しいぜ」
「つまらないって、驚かないのかい?」
「別に、どうでもいい。俺は自分の欲を満たせればそれでいい。まあ、今は新しいルールを加えているからそこまで満たしてねえけど」
煉は楽しそうに笑うがサーゼクスは一瞬その笑みに恐怖を感じた。だが、すぐにいつもの調子に戻り煉に訊く。
「それじゃあ、レンくん。本題なんだけど、キミが三大勢力の会談に出るのは前に約束したよね。でも、その前にどうしてもキミに訊きたいことがあるんだ」
「何だよ?訊きたい事って」
サーゼクスは一呼吸置いて煉に言う。
「キミはこの世界をどうしたい?」
サーゼクスの問いに煉は笑いながら答える。
「そんなの決まっている。俺は俺の欲望のままに生きる。ただ、それだけだ」