強欲を司る略奪者   作:ユキシア

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上級悪魔

「冥界に帰る!?」

 

夏休みが始まった初日、リアスたちは一誠の家に集まる。そして、冥界に帰ると聞いた一誠は驚きの声を上げる。

 

「夏休みだし、故郷へ帰るの。毎年のことなのよ。もちろん、イッセーたちも一緒にね。そういうわけでもうすぐ皆で冥界に行くわ。長期旅行の準備してちょうだいね」

 

初めて冥界に行くことになった一誠、アーシア、ゼノヴィアは緊張するなか一誠がリアスに問う。

 

「あの、レンは一緒に来れないのですか?」

 

「・・・・今のレンには一人にしておいたほうがいいと思うの。だから、冥界は私たちだけで行きましょう」

 

リアスの言うとおり煉はあの日からだいぶ元通りになってはいるが、まだ本調子ではなかった。それを聞いた一誠たちの表情が少し暗くなっている時

 

「俺も冥界に行くぜ」

 

『ッ!?』

 

いつのまにか席の一角にアザゼルが座っていた。

 

「ど、どこから、入ってきたの?」

 

リアスは目をパチクリしながらアザゼルに訊くとアザゼルは平然と答える。

 

「うん?普通に玄関からだぜ?」

 

「・・・・気配すら感じませんでした」

 

「そちゃ修行不足だな。俺は普通に来ただけだ。それより冥界に帰るんだろう?俺も行くぜ。俺はお前らの『先生』だからな。それにある件に関してサーゼクスにも呼ばれているしな」

 

「お兄さまが?」

 

「ああ、まあ、楽しみにしてな。お前らのド肝が抜けることだからな」

 

アザゼルはいやらしい笑みを浮かべてそう言う。リアスは特に気にしていなかった。

 

「ではアザゼル・・・先生はあちらまでは同行するのね。行きの予約をこちらでしておいていいのかしら?」

 

「ああ、よろしく頼む。悪魔のルートで冥界入りするのは初めてだ。楽しみだぜ。いつものは堕天使側のルートだからな」

 

それからは軽く雑談をしたあと、一誠たちは旅行の準備をするまで帰ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、旅たちの日の朝。

 

「レン、それでは行ってきますわね」

 

「ああ、楽しんで来いよ。土産はいいものを期待する」

 

朱乃はリアスが準備しているなか、煉に旅行に行く挨拶をしている。煉もいつもの調子で朱乃にそう言うが、朱乃は煉に抱き着く。

 

「あの時はリアスに譲りましたが、もし、また泣きそうになりましたら今度は私が慰めてあげます。私の全てを受け入れてくれたあなたのように」

 

朱乃はそう言うと煉から離れて部屋から出ていこうとするとき朱乃は振り返っていつもの笑みで

 

「もちろん、リアスに出来ないハードなことでもかまいませんわ」

 

朱乃は笑いながら煉の部屋から出てリアスと一緒に最寄の駅へと向かう。そんななか煉は密かに笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最寄の駅に着いたリアスたちはすでに到着していた一誠たちと出会い駅に設置されているエレベーターへ向かう。

 

「じゃあ、まずはイッセーとアーシアとゼノヴィア来てちょうだい。先に降りるわ」

 

「お、降りる?」

 

リアスの言葉に怪訝に思う一誠。とりあえず、リアスの指示に従いエレベーターに乗るとリアスはスカートのポケットからカードらしくものを取り出し電子パネルに向ける。

 

ピッ。

 

カードに反応し電子音がすると

 

ガクン。

 

下に降りる感覚が一誠たちを襲う。驚いている一誠たちを見てリアスはクスクスと笑い、一誠たちに隠された悪魔専用ルートのことを一誠たちに話すと一誠たちはそれを聞いてまた驚く。下がること一分。エレベーターは停止して扉が開き着いた場所はだだっ広い人口的な空間だった。少し待っていると木場やアザゼルは来て全員が合流して三番ホームまで歩く。一誠はアーシアとゼノヴィアと手を繋ぎながら。

 

「グレモリー家所有の列車よ」

 

着いた先にはグレモリー家の紋様が刻まれた列車があり一誠たちは列車のなかへと足を踏み入れた。

 

リィィィィィイイイイィィン。

 

発車の汽笛が鳴り、列車は動きだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員は列車のなかで待つごと一時間。

 

『まもなくグレモリー本邸前。まもなくグレモリー本邸前。皆さま、ご乗車ありがとうございました』

 

そして到着したグレモリー本邸前で一誠たちは降りると

 

「あれ、先生は降りないんですか?」

 

「ああ、俺はこのままグレモリー領を抜けて、魔王領のほうへ行く予定だ。サーゼクスたちと会談があるからな。いわゆる『お呼ばれ』だ。それにもう一つやることがあるからかなり遅れるだろうから、先に行ってあいさつ済ませて来い。」

 

アザゼルは手を振って一誠たちにそう説明すると

 

「あ、そうだ。お前らが出る明日の若手悪魔が集まる会合のとき楽しみにしてな」

 

アザゼルの言葉に一誠たちは首を傾げる。一誠はどういうことか訊こうとしたが列車の扉が閉まり、動き出した為訊けられなかった。

 

それから一誠たちはグレモリー家の怒涛のような歓迎に驚きの連発だった。

 

それからはグレイフィアの案内でリアスの本邸を馬車で向かい到着する。

 

「さあ、行くわよ」

 

リアスがカーペットの上を歩き出そうとしたとき小さな人影がリアスのほうへ駆け込んでいく。

 

「リアス姉さま!おかえりなさい!」

 

「ミリキャス!ただいま。大きくなったわね」

 

紅髪の少年がリアスに抱き着き、リアスもその少年を愛おしそうに抱きしめ一誠たちに紹介する。

 

「この子はミリキャス・グレモリー。お兄さま・・・サーゼクス・ルシファーさまの子供なの。私の甥ということにもなるわね。ほら、ミリキャス・あいさつして、この子は私の新しい眷属なのよ」

 

「はい。ミリキャス・グレモリーです。初めまして」

 

「こ、これは丁寧なごあいさつをいただきまして!お、俺・・・いや、僕は兵藤一誠です!」

 

テンパって挨拶する一誠を見てリアスはおかしそうに笑う。そして屋敷のなかに入っていくとリアスそっくりな人が現れ、一誠は姉かと思ったがリアスが母と言ったとき本日何度目かわからない驚きの連発の日になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアスの本邸で一日過ごした一誠たちはアザゼルが言っていた若手悪魔が集める会合の場所へと到着した。

 

「皆、もう一度確認するわ。何が起こっても平常心でいること。何を言われても手を出さないこと。上にいるのは将来の私たちのライバルたちよ。無様な姿は見せられない」

 

リアスの気合の入った言葉に一誠は生唾を飲んで気持ちを落ち着かせる。そして、使用人のあとに続くと一角に複数の影が見えると

 

「サイラオーグ!」

 

リアスは一人の人影に気づくと向こうもリアスに気づく近づいてくる。黒髪の短髪でプロレスラーのような体格。瞳の色は珍しい紫色をしていた。

 

「久しぶりだな、リアス」

 

リアスとにこやかし握手を交わす。

 

「ええ、懐かしいわ。変わりないようで何よりよ。初めての者もいるわね。彼はサイラオーグ。私の母方の従妹でもあるの」

 

「俺はサイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主だ」

 

「それで、こんな通路で何をしていたの?」

 

「ああ、くだらんから出てきただけだ」

 

「・・・くだらない?他のメンバーも来ているの?」

 

「アガレスもアスタロトもすでに来ている。あげく、ゼファードルだ。着いた早々ゼファードルとアガレスがやり合い初めてな」

 

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!

 

建物が大きく揺れ、巨大な破壊音が鳴り響く。リアスは急いで音のするほうへ向かうとそこには女性の悪魔の眷属と男の悪魔の眷属たちがそれぞれの武器を持ち一触即発状態になっていた。

 

「ゼファードル、こんなところで戦いを始めても仕方なくてはなくて?死ぬの?死にたいの?殺しても上に咎められないかしら」

 

クールそうな女悪魔がそう言うと

 

「ハッ!言ってろよ、クソアマッ!俺がせっかくそっちの個室で一発しこんでやるって言ってやってんのによ!アガレスのお姉さんはガードが堅くて嫌だね!へっ、だからいまだに男も寄ってこずに処女やってんだろう!?ったく、魔王眷属の女どもはどいつもこいつも処女くさくて敵わないぜ!だからこそ、俺が貫通式をしてやろうって言ってんのによ!」

 

下品な言動を言いまくる緑色の髪を逆立ちにして顔や体に魔術的タトゥーを入れた男悪魔。

 

「ここは時間が来るまで待機する広間だったんだがな。もっと言うなら、若手が集まって軽いあいさつを交わすところでもあった。ところが、若手同士であいさつしたらこれだ。血の気の多い連中を集めるんだ。問題の一つも出てくる。それも良しとする旧家や上級悪魔の古き悪魔たちはどうしようもない。無駄なものに関わりたくなあかったのだが、仕方ない」

 

サイラオーグは首をコキコキ鳴らし、二人の間に入って行く。

 

「イッセー、彼、サイラオーグをよく見ておきなさい」

 

「え?は、はい。でもどうしてですか?従兄弟だから?」

 

「彼が若手悪魔のナンバー1よ」

 

「アガレス家の姫シークヴァイラ、グラシャボラス家の凶児ゼファードル。これ以上やるなら、俺が相手になる。いいか、いきなりだが、これは最後通告だ。次の言動しだいで俺は拳を容赦なく放つ」

 

サイラオーグの迫力のある一言にゼファードルは青筋を立てて、怒りの色を濃くする。

 

「バアル家の無能が」

 

ドゴンッ!

 

激しい打撃音。ゼファードルが言い切る前にサイラオーグの一撃で壁に叩きつけられ気を失う。

 

「言ったはずだ。最後通告だと」

 

「おのれ!」

 

「バアル家め!」

 

ゼファードルの眷属たちは主がやられた勢いで飛びだそうとするが

 

「主を解放しろ。まずはそれがおまえらのやるべきことだ。俺に剣を向けてもおまえたちにひとつも得はない。これから大事な行事が始めるんだ。主wまずは回復させろ」

 

その一言にゼファードルの眷属たちは主のところに駆け寄る。アガレスも化粧直しをするためのに広間をあとにした。

 

「スタッフを呼んでこい。広間がメチャクチャすぎて、これではリアスと茶もできん」

 

一誠はサイラオーグのひと挙動に惹かれていると

 

「あ、兵藤!」

 

「匙じゃん。あ、会長も」

 

「ごきげんよう、リアス、兵藤くん」

 

生徒会メンバーが広間に到着した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから広間はほぼ修復され、若手悪魔同士の挨拶を交えたあと、若手悪魔の行事が始まった。

 

サーゼクスやセラフォルー。そして他の魔王たちと初老の悪魔たちが高いところから見下すような目で見ているなか、会合は進んでいき最後にサーゼクスがそれぞれの目標を訊いたとき

 

「俺は魔王になるのが夢です」

 

真っ先に答えたのはサイラオーグだった。初老の悪魔たちも迷いなく言い切ったサイラオーグの目標に感嘆の息を漏らす。

 

「大王家から魔王が出るとしたら前代未聞だな」

 

「俺が魔王になるしかないと冥界の民が感じれば、そうなるでしょう」

 

再び言い切るサイラオーグ。そして次にリアスが言う。

 

「私はグレモリーの次期当主として生き、そして、レーティングゲームの各大会で優勝することが近い将来の目標ですわ」

 

初めて聞いたリアスの目標に一誠はやる気を出しているとあることを思い出す。

 

そういえば、もう会合が終わるのになにもねえな。

 

一誠はアザゼルが言っていたことを思い出すが、そうしているうちに最後のソーナが言う。

 

「冥界にレーティングゲームの学校を建てることです」

 

その言葉に初老の悪魔たちは眉根を寄せていた。

 

「レーティングゲームを学ぶところならば、すでにあるはずだが?」

 

「それは上級悪魔と一部の特権階級の悪魔のみしか行くことの許されない学校のことです。私が建てたいのは下級悪魔、転生悪魔も通える分け隔てのない学舎です」

 

差別のない学校。それを聞いた一誠は良いなと思い、匙はソーナの夢を誇らしげに聞いていると

 

『ハハハハハハハハハハハハッ!』

 

初老の悪魔たちの笑い声が会場を支配する。何で笑っているか理解できない一誠と匙。すると、初老の悪魔たちは嘲笑を浮かべながら口々に言う。

 

「それは無理だ!」

 

「これは傑作だ!」

 

「なるほど!夢見る乙女というわけですな!」

 

「若いというのはいい!しかし、シトリー家の次期当主ともあろう者がそのような夢を語るとは。ここがデビュー前の顔合わせの場で良かったというものだ」

 

「・・・いまの冥界がいくらか変わりつつあるとしても、上級と下級、転生悪魔、それらの間の差別はまだ存在する。それが当たり前だといまだに信じている者たちも多いんだ」

 

木場が淡々と一誠に説明する。

 

「なんだ、それ?だって、部長のお家は俺たちを普通に迎え入れてくれたじゃないか」

 

「イッセーくん。グレモリーは情愛の深い悪魔の一族だ。あまり人間にも下級悪魔にも差別的な目を向けない。・・・・だけど、フェニックスを思い出してくれ」

 

「ーっ」

 

木場の言葉に一誠は思い出した。ライザーは一誠のことを下級だの下僕だと、差別的な態度を取っていたことを。そんななかでもソーナは真っ直ぐに言う。

 

「私は本気です」

 

しかし、冷徹な言葉を初老の悪魔が言う。

 

「ソーナ・シトリー殿。下級悪魔、転生悪魔は上級悪魔たる主に仕え、才能を見出されるのが常。そのような養成施設をつくっては伝統と誇りを重んじる旧家の顔を潰すこととなりますぞ?いくら悪魔の世界が変革の時期に入っていると言っても変えていいものと悪いものがあります。まったく関係のない、たかが、下級悪魔に教えるなどと・・・」

 

「黙って聞いてれば、なんでそんなに会長の、ソーナさまの夢をバカにするんスか!?こんなのおかしいっスよ!叶えられないなんて決まったことじゃないじゃないですか!俺たちは本気なんスよ!」

 

匙は我慢できず文句を叫ぶが

 

「口を慎め、転生悪魔の若者よ。ソーナ殿、下僕の躾がなってませんな」

 

「・・・・申し訳ございません。あとで言ってきかせます」

 

ソーナは一切表情を変えずに言う。匙はその反応に納得できなかった。

 

「会長!どうしてですか!この人たち、会長の、俺たちの夢をバカにしたんスよ!どうして黙っているんですか!?」

 

「サジ、お黙りなさい。この場はそういう態度を取る場所ではないのです。私は将来の目標を語っただけ。それだけのことです」

 

「―ッ!」

 

ソーナが目を細め、匙をたしなめる。匙も何か言いたげだったが、口を閉ざした。そんなとき

 

「いーや、間違っているのはあんただぜ。ソーナ」

 

ドゴン!

 

突然の声と同時、会場のドアが吹っ飛んだ。全員突然のことに驚きながらも会場の入り口の方を見ると、そこには、灰色の髪をし、赤い目をした一人の少年。

 

「レン!?」

 

リアスが叫ぶように煉を呼ぶと煉は手を上げる。

 

「よお、リアス。昨日ぶりだな。」

 

ヒュン

 

煉は神器次元空間(ディメンション・スペース)を使いリアスの隣に立つ。すると、サーゼクスが言う。

 

「皆驚いているとこすまないが、彼を紹介させてもらうよ。彼の名は煉 ヴィクトル。昨日悪魔に転生して、そして、ここにいる新たな若手の上級悪魔だ」

 

「上級悪魔として転生した煉 ヴィクトルだ。よろしくな。一部を除いたカス悪魔ども」

 

爽やか笑顔で挨拶する煉。リアスたち全員は突然のサーゼクスの言葉に絶句しているなか煉はソーナと向かい合う。

 

「ソーナ。あんたは間違ってるぜ。匙みたいにここで言わなきゃあんたはあの頭カチカチのクソジジイたちみたいになるぞ」

 

「貴様!上級悪魔にしてやったというのになんだ、その態度は!」

 

一人の初老の悪魔が煉の言葉に憤慨するが

 

「してやった?おかしいな。俺がなってあげたの間違いじゃねえか?なんならもう一度あの賭けをやってもいいんだぜ。結果は見えているがな。ていうか、加齢臭がするから話しかけんな」

 

煉は自己中心的な言葉を堂々と初老の悪魔たちに言い、ソーナに言う。

 

「いいか、ソーナ・シトリー。あそこにいる頭カチカチで権力を使うしか能がなく加齢臭まみれのクソ老いぼれどもにいいように言われて我慢できるほどなんかよ、あんたの夢は」

 

「・・・す」

 

ソーナが小さい声で何か言うが

 

「あぁ、聞こえねえぞ。もっと大声で言え!」

 

「違います!!」

 

会場全体に聞こえるぐらいの声でソーナは否定した。そして、両目に涙を浮かべながらも訴えるように言う。

 

「私だって本当は言いたい!私たちの夢が本気だということも!我慢せずに言いたい!でも、私はシトリー家の次期当主・・・ここで私が反論すれば・・・」

 

ソーナは俯き、それから先は言えなかった。だが、煉やリアスたち、他の悪魔たちは何が言いたいのかは伝わっていた。匙とは違い上級悪魔でシトリー家次期当主がもし、何か反論すれば、自分の家に泥を塗ることになるかもしれない。だからこそ、ソーナは我慢していた。

 

「聞いたか、老人共。そして、知ったか。ソーナ・シトリーの夢が本気だということを。てめえらが言う伝統や誇りを重んじる旧家の顔などなんてぶっ壊れればいいんだよ。そんなもんそこらへんにでも捨てな」

 

「なんだと!?貴様我らが今まで重んじてきたものを捨てろというのか!?」

 

「ああ、捨てろ。そんなもん今の俺ら若手悪魔には必要ないものだ。あと生きることしか出来ないジジイ共はさっさと隠居でもしな」

 

煉は当たり前かのように答える。そして、ソーナに言う。

 

「ソーナ、これからは俺たち若手悪魔の時代だ。だから、我慢することなんてねえんだよ。言いたいことは言え。やりたいことはしろ。夢があるなら叶えろ。欲望のままに生きな。俺たちは悪魔なんだから」

 

煉はソーナの顎を持ち顔を上げさせ涙を手で拭う。

 

「もし、何かあったとしてもお前には仲間がいるし親友もいるだろうが。それでも不安なら俺が何とかしてやるよ」

 

煉はそのままソーナに顔を近づけてキスしようとするが

 

「てめえ!煉 ヴィクトル!どさくさに紛れて何しようとしてんだよ!?」

 

いつのまにか匙が現れ煉からソーナを離す。すると、煉は

 

「いや、ここはキスするところだろ?おかしいとこあるか?」

 

「おかしすぎるんだよ!何でここで会長とキスする必要があるんだよ!?」

 

「悪いな、俺、悪魔だから自分の欲望には逆らえないんだ。ほら、悪魔って欲望に忠実だろ?」

 

「嘘つけ!お前は元からそうだろうが!?つーか、いつのまに悪魔になったんだよ!?しかも上級!?」

 

「あー、面倒だから、そのことは後で話すな。それより、お前誰だっけ?」

 

「匙だよ!?何回も話しただろうが!?忘れてたのか!?」

 

「ああ、綺麗さっぱりに」

 

煉は笑顔でそう言うと今度は匙が涙目になったが、煉は無視してソーナの耳元でささやく。

 

「お前も支えてくれる奴らは目の前に以外といるだろう。そいつらの前ぐらいは素直になりな」

 

「・・・そうですね」

 

煉の言葉にソーナは微笑む。そして、サーゼクスのところに行くとマイクを借りて言う。

 

「本当は魔王さまが言うはずだが、俺が言わせてもらうぜ!俺たち若手悪魔同士でレーティングゲームをすることになっている!もちろん俺も参加するつもりだが、俺はまだ眷属がいねえ!だが、必ずゲームまでには揃えて俺も参加する!俺にやられる覚悟しとくんだな!というわけで上級悪魔、煉 ヴィクトルをよろしく!」

 

煉は挑発的な笑顔で若手悪魔全員をケンカを売った。

 

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